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河岡義裕

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
河岡義裕
生誕 (1955-11-14) 1955年11月14日(69歳)
日本の旗 兵庫県神戸市中央区[1]
研究分野 獣医学
ウイルス学
感染症学
研究機関 東京大学医科学研究所
東京大学新世代感染症センター
国立国際医療研究センター
出身校 北海道大学獣医学部
北海道大学大学院
主な受賞歴 野口英世記念医学賞2002年
ロベルト・コッホ賞2006年
日本学士院賞2016年
慶應医学賞2022年
プロジェクト:人物伝
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河岡 義裕(かわおか よしひろ、1955年11月14日 - )は、ウイルス学者獣医師学位は、獣医学博士北海道大学1983年)。

東京大学 名誉教授[2]ウィスコンシン大学マディソン校 教授[3]東京大学医科学研究所 特任教授[4](兼任)、国立国際医療研究センター 国際ウイルス感染症研究センター長(兼任)[5]東京大学新世代感染症センター センター長(兼任)。

専門は、インフルエンザエボラウイルスほか。

略歴

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新ウイルスの生成

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H5N1型を元にした新たなウイルスを生成したとされ、デイリー・メールオンラインによればそのウイルスは「4億人を死に至らしめることができる」と言われている。本人は「価値のある科学研究の一部だ」としているが、ウィスコンシン大の実験室の安全性の問題や、効果が出るワクチンが発見されていない事もあり、道義面で強い批判を浴びた[8]

ダン・ブラウンは小説『インフェルノ』で河岡の実験に言及した[9]

受賞・叙勲

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主な論文

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  • Hatta M, Gao P, Halfmann P, Kawaoka Y. Molecular basis for high virulence of Hong Kong H5N1 influenza A viruses, Science 298:1840–1842, 2001.
  • Schultz-Cherry S, Dybdahl-Sissoko N, Neumann G, Kawaoka Y, Hinshaw VS. Influenza Virus NS1 Protein Induces Apoptosis in Cultured Cells. J Virol 75: 7875–7881, 2001.
  • Kobasa D, Wells K, KawaokaY. Amino Acids Responsible for the Absolute Sialidase Activity of the Influenza A Virus Neuraminidase: Relationship to Growth in Duck Intestine. J Virol 75: 11773–11780, 2001.
  • Goto H, Wells K, Takada A, Kawaoka Y. Plasminogen-binding activity of neuraminidase determines the pathogenicity of influenza A virus, J Virol 75:9297–9301, 2001.
  • Watanabe T, Watanabe S, Ito H, Kida H, Kawaoka Y. Influenza A virus can undergo multiple cycles of replication without m2 ion channel activity. J Virol 75:5656–5662, 2001.
  • Jasenosky LD, Neumann G, Lukashevich I, Kawaoka Y. Ebola virus vp40-induced particle formation and association with the lipid bilayer. J Virol 75:5205–5214, 2001.

著書

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単著

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  • 『インフルエンザ危機』集英社〈集英社新書〉、2005年10月。ISBN 4-08-720313-1 
  • 『新型インフルエンザ本当の姿』集英社〈集英社新書〉、2009年11月。ISBN 978-4-08-720517-6 
  • 『闘う!ウイルス・バスターズ 最先端医学からの挑戦』朝日新聞出版〈朝日新書〉、2011年1月。ISBN 978-4-02-273376-4 
  • 『ネオウイルス学』集英社〈集英社新書〉、2021年3月。ISBN 978-4-08-721159-7 

共著・監修

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監訳

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メディア出演

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所属学会

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関連項目

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脚注

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出典

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  1. ^ 日本学士院賞授賞の決定について
  2. ^ 名誉教授 東京大学医科学研究所 2022年3月閲覧
  3. ^ Yoshihiro Kawaoka - University of Wisconsin School of Veterinary Medicine (2014年7月6日閲覧)
  4. ^ 河岡義裕 東京大学 2022年3月閲覧
  5. ^ 「コロナ以前」にいつ戻れるのか 次のパンデミック、そのウイルスは”. 朝日新聞デジタル. 2022年4月25日閲覧。
  6. ^ seika.ssh.kobe-hs.org › action PDF『卒業生の力を生かした取組』 神戸高校、2020年2月19日閲覧
  7. ^ 新体制の対策推進会議にNCGM大曲氏ら”. 医療維新 | m3.com. 2023年8月25日閲覧。
  8. ^ Guy Walters (2014年7月3日). “Are we mad to have let a maverick scientist create a virus that could wipe out 400 million people?” (English). Daily Mail Online. http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2678732/Are-mad-let-maverick-scientist-create-virus-wipe-400-million-people.html 2014年7月4日閲覧。 
  9. ^ Dan Burstein, Secrets of Inferno: In the Footsteps of Dante and Dan Brown. Story Plant, 2013.
  10. ^ 野口英世記念医学賞受賞者一覧”. 公益財団法人 野口英世記念会. 2002年10月1日閲覧。
  11. ^ Robert-Koch-Stiftung: Robert Koch Award. Retrieved 4 July 2014.
  12. ^ 武田医学賞受賞者名簿 (2014年7月6日閲覧)
  13. ^ 紫綬褒章:受章者 野田秀樹さんら25人”. 毎日新聞 (2011年6月15日). 2011年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月5日閲覧。
  14. ^ 慶應医学賞受賞者一覧”. 慶應義塾医学振興基金. 2022年9月21日閲覧。
  15. ^ “文化勲章に川淵三郎氏ら7人決まる、文化功労者は北大路欣也さんら20人に”. 朝日新聞. (2023年10月21日). https://www.asahi.com/articles/ASRBN53JHRBKUCVL04T.html 2023年10月21日閲覧。 
  16. ^ 国産ワクチンを開発せよ!〜東大・河岡ラボ 300日の記録”. NHK. 2021年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月13日閲覧。

外部リンク

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