泰久寺駅
泰久寺駅 | |
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駅跡(2009年8月) | |
たいきゅうじ Taikyūji | |
◄関金 (3.0 km) (1.8 km) 山守► | |
左は国鉄倉吉線廃線竹林(日本一美しい廃線跡) | |
所在地 |
鳥取県東伯郡関金町泰久寺 (現・倉吉市関金町泰久寺) |
所属事業者 | 日本国有鉄道 |
所属路線 | 倉吉線 |
キロ程 | 18.2 km(倉吉起点) |
電報略号 | タイ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1958年(昭和33年)12月20日[1] |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)4月1日[1] |
備考 | 倉吉線廃止に伴い廃駅 |
* 廃止当時 |
泰久寺駅(たいきゅうじえき)は、かつて鳥取県東伯郡関金町泰久寺(現・倉吉市関金町泰久寺)[注釈 1] にあった、日本国有鉄道(国鉄)倉吉線の駅(廃駅)である。倉吉線の廃線に伴い、1985年(昭和60年)4月1日に廃駅となった[1]。
歴史
[編集]駅構造
[編集]廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する無人駅で、地上駅であった。ホームは、気動車2両編成ですらはみ出してしまうほどの短いものだった。
駅舎は待合室程度の質素なもので、改札はなくホームには駅舎を通らずに上がれる構造になっていた。
駅周辺
[編集]駅の裏手を鳥取県道45号線が通っている。倉吉線は泰久寺地区を横断するように通っていたものの、駅は同地区から数百メートルほど離れたところに設けられており、駅周辺には林や畑などしかなかった。
- 大久寺(泰久寺) - 泰久寺字奥条592番地[2]。
- 狼谷溜池(大山池) - 泰久寺字開田・松河原
- 草幾山城 - 三浦氏、あるいは南条氏・小鴨氏の居城跡。
- 山守神社
- 鳥取県道45号倉吉江府溝口線
- 日交バス「泰久寺」停留所
- 山守トンネル
現状
[編集]待合室は撤去されたものの、ホームや駅名標の枠、レールが当時のままに放置されている。当駅と隣の山守駅には、字の部分が透けたアクリル板でできている全国的に珍しい駅名標が存在した[注釈 2]。2014年(平成26年)現在、駅跡にはレプリカの駅名標が設置されている。
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旧国鉄倉吉線廃線跡トレッキングのために設置された駅名標のレプリカ
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関金資料館に保存・展示されていた駅名標(アクリル板のものではない)
日本一美しい廃線跡
[編集]当駅跡から山守トンネル方面へ数十メートル進んだ廃線跡に木々が線路をまたいで伸びる所があり、その先には竹林が広がる[新聞 1][4]。この2ヵ所は2019年11月27日にフジテレビ系列で放送した『世界の何だコレ!?ミステリー』で六角精児が廃線跡を旅する企画として放送された[5]。同番組では「日本一美しい廃線跡」と呼ばれる場所として紹介され[5][6]、SNSで話題となった[4][新聞 1][新聞 2][新聞 3]。乗りものニュースは2021年7月25日に発表した記事ではこの光景を「竹林と廃線のフォトジェニックな景観」と評している[7]。この廃線跡では地域活性化イベントとして「ウォーキングドッグデー」[8]・「日本一美しい廃線跡まつり」[9]・竹林のライトアップ(2023年11月11日初開催[10][新聞 4])などの各イベントを開催している。
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廃線跡(2011年3月、倉吉市関金町松河原(※泰久寺駅跡から倉吉方面へ少し進んだ所))
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廃線跡と竹林(2017年4月)
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廃線跡と竹林(2019年10月)
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山守トンネル(2016年6月)
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]本文
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、327頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “大久寺 | 鳥取県倉吉市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2022年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ “神田神社 | 鳥取県倉吉市”. 八百万の神. INFO UNITE. 2018年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ a b miumiu (2022年9月21日). “竹灯篭の幻想的空間!旧国鉄倉吉線廃線跡「山守トンネルライトアップ」を体感!”. 地球の歩き方. 2023年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ a b “俳優・六角精児が熱血解説! 鳥取 / 日本一美しい廃線跡!?”. 世界の何だコレ!?ミステリー. 過去の放送内容 【#127】11月27日(水) 放送分. フジテレビ. 2020年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ “日本一美しい廃線跡せきがねコース 20 km”. コース. NPO法人未来 (2020年1月29日). 2023年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ 中島憲太郎 (2021年7月25日). “SNS時代に注目「映える廃線」3選 渓谷 竹林 100年前のトンネル… 歩いて実感 鉄道の記憶”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ. p. 2. 2022年11月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ “旧国鉄倉吉線廃線跡 ウォーキングドッグデー2023(終了しました)”. 倉吉観光情報. 2023年12月1日閲覧。
- ^ 「一日だけ倉吉線“復活” 関金「日本一美しい廃線跡まつり」 ミニSLに親子ら歓声」『日本海新聞』2023年10月23日。オリジナルの2023年10月28日時点におけるアーカイブ。2023年12月1日閲覧。
- ^ ““日本一美しい廃線跡”一日限りのライトアップ 倉吉市関金”. NHK. 鳥取 NEWS WEB. 日本放送協会. 2023年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
新聞
[編集]- ^ a b 「線路をまたぐ木々、立ち並ぶ青々とした竹林…インスタで人気の「日本一美しい廃線跡」ってどんな所?(Sデジオリジナル記事)」『山陰中央新報デジタル』2022年11月25日。オリジナルの2022年11月24日時点におけるアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ 「インスタ女子を魅了する「日本一美しい廃線跡」」『産経新聞』2022年9月12日。オリジナルの2023年4月25日時点におけるアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ 清野貴幸「「日本一美しい廃線跡」SNSで話題、年1万人超が訪れる魅惑の風景」『朝日新聞デジタル』2023年7月12日。オリジナルの2023年11月18日時点におけるアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
- ^ 「旧国鉄倉吉線廃線跡でライトアップ 「日本一美しい廃線跡」が幻想的な空間に」『日本海新聞』2023年11月11日。オリジナルの2023年11月16日時点におけるアーカイブ。2023年11月19日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 旧国鉄倉吉線廃線跡探訪マップ (PDF) - 倉吉市
- 旧国鉄倉吉線廃線跡トレッキング (PDF) - 鳥取県