洞道
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洞道(とうどう[1]、英語: cable tunnel/英語: service tunnel[2])とは、作業者が内部に入って敷設や保守の作業ができる直径を持つ、通信用・電力用のケーブル[3]や熱供給用の管路を地中敷設するためのトンネル。常用漢字表外の訓読みのため、とう道との表記も一般的である。
なお、日本国外では専用設備は設けずケーブル等をそのまま埋める直接埋設(直埋)であることが多い[3]。
通信電力用
[編集]通信分野では作業者が内部に入ってケーブルの敷設や保守作業ができる直径2メートルから5メートルの地下構造物をいう[4]。
施工主体によって、事業者ごとに単独で建設する単独とう道と、通信事業者と電力事業者など複数の企業が設置する併設とう道に分類される[4]。また、施工方法によって開削とう道とシールドとう道に分類される[4]。
1925年、東京都中央区に開削式で作られた電信用通信線管が日本で最初期の洞道とされている。地上に影響を与えないシールド工法式としては1963年に東京都港区白金に作られた電話線用管が最初とされている。
地域冷暖房
[編集]地域冷暖房用の洞道の場合、蒸気管、予備蒸気管、還水管、高圧還水管、冷水管(往、還)などを収める[5]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 「どうどう」とも。洞道(トウドウ)とは - コトバンク
- ^ 洞道の英語・英訳 - 英和辞典・和英辞典 Weblio辞書
- ^ a b 渡辺勉. “超電導 Web21”. 国際超電導産業技術研究センター. 2024年2月29日閲覧。
- ^ a b c “8章 アクセスインフラ技術”. 電子情報通信学会. 2024年2月29日閲覧。
- ^ 「地域冷暖房の洞道における蒸気管からの熱損失低減に関する研究」『日本建築学会技術報告集』第29巻第72号、一般社団法人 日本建築学会、2023年6月20日。
- ^ 1984年11月12日に東京都世田谷区三軒茶屋の世田谷電話局で発生した洞道内火災。消し忘れた工事用トーチランプが引火し、10時間近く延焼。世田谷局収容の固定電話約9万回線が不通になり三菱銀行ではオンラインシステムが全面的に停止するなど、完全復旧までに9日間を要した。