津国汽船
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒706-0002 岡山県玉野市築港1丁目5963-31 |
本店所在地 |
〒706-0001 岡山県玉野市田井1丁目10番15号 |
設立 | 1960年2月10日 |
業種 | 海運業 |
事業内容 | 一般旅客定期航路事業 |
代表者 | 破産管財人 岡本健二 |
資本金 | 1000万円 |
関係する人物 | 津国昭夫(前代表取締役社長)[1] |
外部リンク | なし |
特記事項:2012年6月1日破産手続開始決定。 |
津國汽船株式会社(つくにきせん)は、かつて存在した海運会社。岡山県玉野市に本社を持ち、瀬戸内海でフェリーを運航していた。
社名の津國は創業者・経営者の苗字に由来する。利用者減・燃料費高騰などが経営を圧迫し2012年5月31日に岡山地方裁判所に自己破産を申請、負債総額は4億7000万円。翌6月1日に航路休止を中国運輸局に届け出[1]、同日破産手続開始決定となった(登記簿で確認済み)。
航路
[編集]経営破綻時点での航路
[編集]過去の航路
[編集]就航船
[編集]同社の船は「日通丸」の名前が付けられていた。
- 1967年12月進水、新浜造船建造。
- 448→625.21総トン、全長40.8→55.00m、型幅10.50m、型深さ4.05m、ディーゼル1基、機関出力1,500ps、航海速力12.0ノット、旅客定員292(宇高航路)→30(風戸航路)名、積載台数トラック15台。
- 1977年船体延長、建造後40年以上が経過した船を使用していた。
過去の在籍船
[編集]2004年の四国フェリーとの共同運航化により宇高航路の船は引退となった。1990年建造の第十八日通丸を除き古い船が主体であった。
- 第一日通丸[5]
- 1955年12月進水、木造。
- 41.33総トン、全長19.30m、型幅6.05m、型深さ3.00m、焼玉機関1基、機関出力75hp、航海速力7ノット、旅客定員12名。
- 第二日通丸[5]
- 1958年5月進水、木造。
- 73.32総トン、全長23.00m、型幅7.00m、型深さ3.20m、焼玉機関1基、機関出力120hp、航海速力8ノット、旅客定員12名。
- 第三日通丸[4]
- 1961年5月進水、今治造船建造。
- 173.00→199.18総トン、全長31.63m、型幅8.00m、型深さ3.00m、ディーゼル1基、機関出力420ps、航海速力9ノット、旅客定員85名。
- 2007年に引退、フィリピンに売船され回航中に荒天に巻き込まれ沈没。
- 第五日通丸[4]
- 1963年12月進水、浮田造船建造。
- 381.61総トン、全長44.50m、型幅10.00m、型深さ3.60m、ディーゼル1基、機関出力1,250ps、航海速力11ノット、旅客定員85名、積載台数中型車15台。
- 1997年日本船舶明細書より削除。
- 1965年5月進水、浮田造船建造。
- 436→588総トン、全長35.6→59.30m、型幅11.00m、型深さ3.48m、ディーゼル1基、機関出力1,250ps、航海速力11ノット、旅客定員85名、積載台数トラック19台。
- 1965年5月進水、1985年船体延長、2004年四国フェリー共同運航に伴い引退。
- 第十三日通丸[4]
- 1976年1月進水、神原造船建造。
- 629.79総トン、全長54.0m、型幅11.40m、型深さ4.20m、ディーゼル1基、機関出力1,700ps、航海速力12.0ノット、旅客定員250名、積載台数トラック22台。
- 2004年四国フェリー共同運航に伴い引退し、2005年フィリピンへ売却。
- 第十五日通丸[4]
- 1982年5月進水、西大寺造船所建造。
- 693.43総トン、全長60.95m、型幅13.90m、型深さ4.20m、ディーゼル2基、機関出力3,200ps、航海速力11.0ノット、旅客定員280名、積載台数トラック30台。
- 2004年四国フェリー共同運航に伴い引退。
- 第十八日通丸[4]
- 1989年11月進水、西大寺造船所建造。
- 699→975総トン、全長60.95m、型幅13.90m、型深さ4.00m、ディーゼル2基、機関出力2,800ps、航海速力12.0ノット、旅客定員285名、積載台数トラック30台。
- 西大寺造船所建造、2004年四国フェリー共同運航に伴い引退し、加藤汽船に売船後「ふじ丸」に改名、宇高国道フェリーに用船され予備船として運航。2008年にインドネシアに売却。
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第三日通丸
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第五日通丸
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第八日通丸 (1988年)
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第十三日通丸 (1988年)
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第十五日通丸 (2003年)
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第十八日通丸(2004年)
脚注
[編集]- ^ a b c 津国汽船が破産申請/負債総額4億7千万 朝日新聞 2012年6月2日[リンク切れ]
- ^ a b c 世界の艦船2010年6月号 P.163 宇高航路100年の歩み
- ^ a b 『日本船名録』昭和45年,日本海事協会,1970. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2520692 (参照 2024-03-25)
- ^ a b c d e f g 日本船舶明細書 1996 (日本海運集会所 1995-12)
- ^ a b 『国内自動車航送船の概要』,日本道路公団福岡支社工事部調査課,1963. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2502052 (参照 2024-03-25)
参考文献
[編集]- 世界の艦船 2010年6月号(通算725号) 海人社
- 世界の艦船別冊 日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで- 2009年 海人社