津市サンデルタ香良洲
サンデルタ香良洲 | |
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情報 | |
通称 | サンデルタ[1] |
正式名称 | 津市サンデルタ香良洲 |
旧名称 | サンデルタ香良洲 |
完成 | 1994年8月 |
客席数 | 400席(多目的ホール) |
延床面積 | 3,582.64m² |
設備 | 多目的ホール、研修施設、デイサービスセンター、保健センター、図書館 |
用途 | 教育・文化、福祉・健康 |
運営 | 津市香良洲総合支所地域振興課 |
所在地 |
〒511-0251 三重県津市香良洲町字大新田2167番地[1] |
位置 | 北緯34度38分38.2秒 東経136度32分33.5秒 / 北緯34.643944度 東経136.542639度座標: 北緯34度38分38.2秒 東経136度32分33.5秒 / 北緯34.643944度 東経136.542639度 |
外部リンク | 公式サイト |
津市サンデルタ香良洲(つしサンデルタからす)は、三重県津市香良洲町にある、教育・文化機能と福祉・健康機能を併設した複合施設[2]。香良洲町のシンボル的存在であり[3]、1994年(平成6年)に当時の一志郡香良洲町が建設した[4]。
歴史
[編集]1993年(平成5年)9月に着工、1994年(平成6年)8月に完工した[5]。建設当時の正式名称は香良洲町総合福祉センター[1][2]で、サンデルタ香良洲は愛称であった[2]。1996年(平成8年)5月、第14回三重県建築賞知事賞を受賞した[6]。
1994年(平成6年)9月12日に[7]香良洲町立きらめき図書館(現・津市きらめき図書館)が開館した[8]。同年度末の蔵書数は13,700冊であった[8]。翌1995年(平成7年)、古本のリサイクルコーナーを設置し、住民から寄贈された本の自由な貸し出しを開始した[9]。
1999年(平成11年)10月24日、アグネス・チャンが「愛と平和と自由」をテーマとしたコンサートのため来館した[10]。
建築
[編集]施設は鉄筋コンクリート構造(一部鉄骨造[1])2階建てで、敷地面積は16,834.38m2、建築面積は3,675.16m2、延床面積は3,582.64m2である[5]。設計監理は黒川建築事務所、施工は日本土建による[5]。
敷地の中央を津市道が南北に貫いており、東側の敷地に主要建築物が配置され、西側の敷地は駐車場とパターゴルフ場となっている[2]。パターゴルフ場は18ホールあり、夜間照明も設置していることから、冬季を除きナイター利用が可能である[3]。東側の敷地の周囲には遊歩道を巡らせ、その外側に水路がある[2]。東側の水路は1か所だけ架橋され、東隣の香良洲神社へ渡ることができる[2]。
東側の敷地は北から順に関係者用駐車場、教育・文化ゾーン、福祉・健康ゾーンとなっており、教育・文化ゾーンと福祉・健康ゾーンの間に「フォーラム」と呼ばれる中庭がある[2]。フォーラムは香良洲神社の森を借景として取り込んでいる[2]。教育・文化ゾーンと福祉・健康ゾーンは中央のロビーで結ばれ、外観のデザインは統一されているが、各機能ごとに小さな建物として分かれており、屋根の形状に個性付けがなされている[2]。
教育・文化ゾーン
[編集]教育・文化ゾーンは、多目的ホールと図書館で構成される[2]。香良洲町名誉町民の高山成雄の顕彰コーナーが設置されている。
多目的ホールは400人収容可能である[2]。避難所としての収容定員は670人[1]。舞台は12m×8mで、可動式の座席299席を備える[3]。一志郡香良洲町時代は、選挙の際に立候補予定者説明会[11]や開票所[12]として利用された。
きらめき図書館
[編集]津市きらめき図書館(つしきらめきとしょかん)は、津市図書館を構成する図書館の1つで、サンデルタ香良洲1階にある[13]。床面積は432m2、職員は4人[14]で、2015年(平成27年)時点の館長は池山要一(兼任)である[15]。同年度の図書館予算は2,126千円であった[14]。
2014年(平成26年)度時点の蔵書数は43,319冊、視聴覚資料数はVHSを中心に1,206点、貸出冊数は29,676冊であった[16]。ISILはJP-1002010[17]。休館日は火曜日・毎月最終木曜日・年末年始・特別整理期間で、開館時間は9時から17時(ただし7・8月の平日は18時まで)である[18]。
第2木曜日に「きらきらおはなし会」、3月・6月・12月に「読み聞かせ会」を開催している[19]。2014年度は、クリスマス企画として「親子折り紙教室」を開催した[20]。2015年(平成27年)現在、読み聞かせボランティア「まじっくぼっくす」と「きらきら星」がきらめき図書館で活動している[21]。「まじっくぼっくす」はパネルシアターや人形劇も披露する[21]。
福祉・健康ゾーン
[編集]福祉・健康ゾーンは、デイサービスセンター、老人福祉施設、保健センターで構成される[2]。津市社会福祉協議会香良洲支部を併設する[22]。
老人福祉施設では、毎年歳末たすけあい運動の一環で1人暮らしの高齢者に御節料理を振る舞う交流会を行っている[23]。
交通
[編集]最寄り駅はJR紀勢本線高茶屋駅または近鉄名古屋線久居駅であるが、高茶屋駅からは約5.0km、久居駅からは約8.6km離れている[1]。久居駅から三重交通の路線バスが運行されており[3]、「香良洲神社前」バス停下車、約200m[1](約3分[22])である。
最寄りのインターチェンジは伊勢自動車道久居ICであり、自動車で約20分である[3]。駐車場は125台分ある[1]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h “津市サンデルタ香良洲”. 津市. 2017年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l 森 1996, p. 55.
- ^ a b c d e “MICE(国際会議等の誘致):サンデルタ香良洲”. 三重県雇用経済部観光局海外誘客課. 2017年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
- ^ 森 1996, pp. 54–55.
- ^ a b c 森 1996, p. 54.
- ^ “受賞建築”. 黒川建築事務所. 2017年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
- ^ 三谷 1995, p. 43.
- ^ a b 清水 1996, p. 100.
- ^ 「図書館で古本リサイクル 各地で取り組み広がる」朝日新聞1998年6月6日付朝刊、三重版
- ^ 「アグネス・チャンが平和主題に曲披露 24日、香良洲町で」朝日新聞1999年10月6日付朝刊、三重版23ページ
- ^ 「香良洲町議選の説明会に15陣営」朝日新聞2002年12月19日付朝刊、三重版20ページ
- ^ 「香良洲町議選、新議員決まる」朝日新聞2003年1月27日付朝刊、三重版20ページ
- ^ 津市教育委員会津市図書館 編 2015, pp. 2–3.
- ^ a b 津市教育委員会津市図書館 編 2015, p. 2.
- ^ 日本図書館協会図書館調査事業委員会 編 2016, p. 394.
- ^ 津市教育委員会津市図書館 2015, p. 2, 7, 16.
- ^ “isil_public_20161003(J)v2-1”. 国立国会図書館 (2016年10月3日). 2017年2月5日閲覧。
- ^ 津市教育委員会津市図書館 2015, p. 2.
- ^ 津市教育委員会津市図書館 2015, p. 25.
- ^ 津市教育委員会津市図書館 2015, p. 27.
- ^ a b 津市教育委員会津市図書館 2015, p. 28.
- ^ a b “アクセス 香良洲支部”. 津市社会福祉協議会. 2017年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月3日閲覧。
- ^ 「おせち料理で交流会 香良洲」朝日新聞2005年12月21日朝刊、三重版27ページ
参考文献
[編集]- 清水正明『三重県の図書館』三一書房〈県別図書館案内シリーズ〉、1996年4月3日、357頁。ISBN 4-380-96229-6。
- 三谷義彦 著「三重県」、社団法人日本図書館協会図書館年鑑編集委員会 編 編『図書館年鑑 1995』社団法人日本図書館協会、1995年6月30日、43頁。ISBN 4-8204-9601-8。
- 森鉦一「サンデルタ香良洲」『建築と社会』第77巻第3号、日本建築協会、1996年3月、54-55頁、NAID 40001159888。
- 津市教育委員会津市図書館 編 編『図書館要覧 平成27年度版』津市教育委員会津市図書館、2015年10月、32頁。
- 日本図書館協会図書館調査事業委員会 編 編『日本の図書館 統計と名簿2015』公益社団法人日本図書館協会、2016年2月12日、511頁。ISBN 978-4-8204-1516-9。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- サンデルタ香良洲の観光スポット情報 - 観光三重(三重県観光連盟)