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濱田晋作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浜田晋作から転送)
はまだ しんさく

濱田 晋作
生誕 (1929-03-16) 1929年3月16日
日本の旗 日本 東京都
死没 (2023-07-16) 2023年7月16日(94歳没)[1]
日本の旗 日本 栃木県真岡市[1]
国籍 日本の旗 日本
出身校 早稲田大学文学部美術工芸窯業科
職業 陶芸家
時代 昭和 - 平成
団体 濱田窯
濱田庄司記念益子参考館
活動拠点 日本
肩書き 濱田窯2代目代表
濱田庄司記念益子参考館2代目館長
配偶者 濱田映子[2][3]
子供 濱田友緒
濱田庄司
家族 兄:濱田琉司
弟:濱田篤哉、濱田能生
受賞 下野県民賞
栃木県文化功労章
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濱田 晋作(はまだ しんさく、1929年[4]昭和4年)[5][4]3月16日[6][7][4] - 2023年令和5年)7月16日[1])は、日本の栃木県芳賀郡益子町の「益子焼」の陶芸家

濱田庄司の次男であり、濱田窯の2代目当主である。

生涯

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1929年(昭和4年)3月16日濱田庄司の次男として東京に生まれる[5][7][4]

1930年(昭和5年)、1歳の時に[4]栃木県芳賀郡益子町へ家族揃って移住する[5][7][4]

旧制真岡中学校(現・栃木県立真岡高等学校)を卒業後、早稲田大学文学部美術工芸窯業科に入学し美術工芸を学び[7][4]1950年(昭和25年)に卒業後[4]、父・庄司の下で濱田窯にて修業を積み[7][4]、本格的な作陶活動に入る[5][8]

1963年[4](昭和38年)、父の助手として渡米し、アメリカ各地の陶芸講習会でアシスタントを務める[7][4][9]。初めは7週間ほどの予定であったが「ハマダ」の渡米を聞き付けたアメリカ各地の工芸関係者から請われアメリカの3大学で講義を行い[9]、その後も父・庄司とともにメキシコ[10][4]、中近東[4]、スペインを歴訪し、最後に英国へと渡り、セント・アイヴスリーチ・ポタリー英語: Leach Potteryも訪問した[5]計7ヶ月にも及ぶ長期旅行を行った[9][11][7]

1978年(昭和53年)、濱田庄司の逝去により「益子参考館」の2代目館長[7][4]及び濱田窯の2代目代表となり、濱田家2代目となる[5]

1990年平成2年)、外務省国際交流基金の要請を受け、インドネシアの日本週間において陶芸講習会及び陶芸デモンストレーションを行う[5][12]

1999年(平成11年)3月25日[13]下野県民賞を受賞[14][9]。「賞を受けたことを励みに創作活動に邁進したい」と述べた[15]

2008年(平成20年)11月5日には栃木県文化功労章を受章した[5][16][17]

2012年(平成24年)公益財団法人「濱田庄司記念益子参考館」館長を息子の濱田友緒に譲り、その名誉館長に就任する[5]

2015年(平成27年)1月24日濱田庄司記念益子参考館にある濱田庄司が使用していた登り窯の、東日本大震災による損壊からの復活を記念して行われた「濱田庄司登り窯復活プロジェクト」が開始され、名誉館長・濱田晋作が「濱田庄司の登り窯」に火を入れ「登り窯の空焚き」を始めると、会場からは拍手が湧き起こった[18]

2016年(平成28年)10月、米寿を記念して、つかもと作家館にて、益子町で初めての個展を開催した[19]

2023年(令和5年)7月16日、逝去した。享年94[1][20]

弟子

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脚注

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出典

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  1. ^ a b c d 濱田晋作さん死去 益子在住の陶芸家、94歳 県文化功労者”. 下野新聞「SOON」 (2023年7月16日). 2023年7月16日閲覧。
  2. ^ 研修会レポート ― 益子焼”. JFG - 全日本通訳案内士連盟 (2004年5月15日). 2023年6月29日閲覧。
  3. ^ 「朝日新聞」2005年5月26日付 30面 栃木版「ひと@とちぎ インタビュー」「師匠の人生、規範に」「浜田映子さんに聞く」栃木県
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n 日本美術家事典 2001年度版 2001, p. 490.
  5. ^ a b c d e f g h i 濱田晋作(1929-) – 濱田窯”. 2022年10月22日閲覧。
  6. ^ 『下野年鑑 1984年版』「人名録」下野新聞社事業局出版部 編、P507 - 国立国会図書館デジタルコレクション、2023年3月24日、国会図書館デジタルコレクション デジタル化資料個人送信サービスにて閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h 濱田晋作,下野新聞社 1994, p. 50.
  8. ^ 下野新聞社 1999, p. 151,224.
  9. ^ a b c d 下野新聞 2008年(平成20年)10月12日付 21面「審美の蔵」「県内芸術家収集品から 69」「陶芸家 濱田晋作さん」
  10. ^ 『民藝』(139)「メキシコの風物」「浜田晋作氏撮影」 P19 - 国立国会図書館デジタルコレクション 2023年7月18日、国会図書館デジタルコレクション デジタル化資料個人送信サービスにて閲覧。
  11. ^ 『教育とちぎ』37(9)(435)「教育の眼」「新旧旅行での感想」浜田晋作 P1 - 国立国会図書館デジタルコレクション 2023年7月18日、国会図書館デジタルコレクション デジタル化資料個人送信サービスにて閲覧。
  12. ^ 濱田晋作”. 2022年10月22日閲覧。
  13. ^ 『民藝』(557)「浜田晋作氏 下野県民賞を受賞」 P13 - 国立国会図書館デジタルコレクション 2023年4月26日、国会図書館デジタルコレクション デジタル化資料個人送信サービスにて閲覧。
  14. ^ 下野新聞社 1999, p. 224.
  15. ^ 「下野新聞」1999年(平成11年)3月26日付 1面「下野県民賞 3氏1団体を表彰」
  16. ^ 下野新聞 2008年(平成20年)10月29日付 4面「08年度県文化功労者」「いわむら、濱田の2氏」
  17. ^ 下野新聞 2008年(平成20年)11月11日付 20面「極めてなお「これから」熱く」「県文化功労者2氏に聞く」「陶芸家 濱田晋作さん」
  18. ^ 「下野新聞」2015年(平成27年)1月25日付 25面「庄司の登り窯 感謝込め火」「益子・「復活プロジェクト」始まる」「90人の作品 7000点焼成へ」
  19. ^ 「下野新聞」2016年(平成28年)10月15日付 16面 「濱田晋作さん作陶展」「米寿記念、地元益子で初開催」「友緒さん展 同時開催」
  20. ^ 栃木県文化功労者で陶芸家の濱田晋作さん死去 「人間国宝の陶芸家濱田庄司さんの次男」”. とちぎテレビ (2023年7月17日). 2023年7月17日閲覧。
  21. ^ 「下野新聞」2006年(平成18年)7月22日付 31面「陶芸家が独立記念展」「益子の柏木さん」「25日まで宇都宮」
  22. ^ 「下野新聞」2007年(平成19年)7月10日付 20面「見えにくい部分大切に」「13日から佐野」「益子の柏木さんが個展」

参考文献

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  • 近藤京嗣『栃木県の民藝』ふろんてぃあ出版文化事業部〈Namazu books〉、1987年11月20日、40-43頁。 NCID BN12936431国立国会図書館サーチR100000002-I000001932067 
  • 黒田和哉 著、光芸出版編集部 編『図鑑 日本やきもの巡り』株式会社 光芸出版、1988年12月30日、56,59頁。 NCID BN03854427国立国会図書館サーチR100000002-I000001961322, R100000001-I35119410000107, R100000001-I43111128004427 
  • 『現代日本の陶芸家と作品 VOLUME-3 EAST DIVISION 東部編』株式会社小学館、1996年5月10日、150-151頁。ISBN 9784096807330 
  • 真尾栄『益子・笠間やきもの紀行』主婦と生活社〈主婦と生活 生活シリーズ 284〉、1997年9月16日、30-31頁。ISBN 4391120674 
  • 株式会社 誠文堂新光社『季刊 陶工房 No.12 特集 蓋ものをつくる 益子焼蓋もの 行平/土鍋/茶壺』株式会社誠文堂新光社〈Seibundo mook〉、1999年3月1日、12-16頁。ISBN 4416899076 
  • 下野新聞社『とちぎの陶芸・益子』下野新聞社、1999年10月10日、150-151,224頁。ISBN 9784882861096 
  • 藤森耕英(構成・執筆) 著、篠原未智子,秋山彰子 編『日本美術家事典 2001年版』オーアンドエム リミテッド、2001年3月1日、490頁。国立国会図書館サーチR100000001-I10111101541580 
  • 文・青木宏,写真・乾剛『益子・笠間』〈窯別ガイド 日本のやきもの〉2003年12月6日、34頁。ISBN 4473019411 
  • 松原亨,カーサ ブルータス特別編集 編『器の教科書 ALL ABOUT UTSUWA〈完全保存版〉基礎からわかる、器のすべて!』マガジンハウス〈マガジンハウスムック MAGAZINE HOUSE MOOK extra issue〉、2016年9月10日、110-115頁。ISBN 9784838751259 

関連文献

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関連項目

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外部リンク

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