コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

浜頓別町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浜頓別から転送)
はまとんべつちょう ウィキデータを編集
浜頓別町
浜頓別町旗 浜頓別町章
1952年1月12日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道宗谷総合振興局
枝幸郡
市町村コード 01512-1
法人番号 6000020015121 ウィキデータを編集
面積 401.59km2
(境界未定部分あり)
総人口 3,230[編集]
住民基本台帳人口、2024年11月30日)
人口密度 8.04人/km2
隣接自治体 宗谷総合振興局
枝幸郡:枝幸町中頓別町
宗谷郡猿払村
天塩郡幌延町
町の木 アカエゾマツ
町の花 エゾノリュウキンカ
町の鳥 コハクチョウ
浜頓別町役場
町長 南尚敏
所在地 098-5792
北海道枝幸郡浜頓別町中央南1番
北緯45度07分26秒 東経142度21分35秒 / 北緯45.12378度 東経142.35978度 / 45.12378; 142.35978座標: 北緯45度07分26秒 東経142度21分35秒 / 北緯45.12378度 東経142.35978度 / 45.12378; 142.35978
外部リンク 公式ウェブサイト

浜頓別町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
テンプレートを表示
浜頓別町中心部周辺の空中写真。画像左はクッチャロ湖。1977年撮影の2枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
浜頓別町市民風車「はまかぜちゃん」。浜頓別町頓別

浜頓別町(はまとんべつちょう)は、北海道宗谷総合振興局中部に位置する。町内にあるクッチャロ湖は、ラムサール条約の保護区に指定されており、日本最大のコハクチョウの飛来地である[1]

町名の由来

[編集]

もともと頓別川の河口付近が河川名から「頓別」と呼ばれていたが、その後内陸側にも人が入るようになり「頓別」は頓別川流域を表す大地名となっていた。1916年(大正5年)に枝幸村(→枝幸町)から「大字頓別村(現在の浜頓別町域・中頓別町域)」を分村するにあたって、大字名をそのまま使い、頓別村と命名された[2][3]

その後、1918年(大正7年)に現市街に設置された鉄道駅が、「頓別川がオホーツク海にそそぐ附近にある」ためとして浜頓別駅と命名されたが[4]、現市街付近にだんだんと市街が移り、1951年昭和26年)の町制施行[5]に当たって「浜頓別町」と命名された[2][3]

地理

[編集]

宗谷総合振興局の東部に位置する。 東岸はオホーツク海に面し、湿原が広がる。町西部・南部は山岳が広がる。

隣接している自治体

[編集]

気候

[編集]

浜頓別町の気候は、毎年冬になると流氷が接岸するが、海洋性気候のため気温が-20℃を下回ることは珍しい。夏は概して涼しく、最高気温が25℃を超えることは少ない。風は年間を通じて東北東の風が多く、早春と秋には南西の風が多くなり、沿岸特有の季節風が他の地域と比べると強い。積雪は毎年11月下旬から始まり、市街地で最深1~1.5mの積雪となり、風が強く吹雪がしばしば発生する。融雪期は3月下旬である[6]

浜頓別のアメダスは1976年4月から統計を開始した。最高気温の極値は33.6℃(1989年7月27日)。最低気温の極値は-27.4℃(1984年1月30日)。平年値で冬日の年間日数は155.4日、真冬日82.9日、夏日23.6日、真夏日1.5日、熱帯夜0.1日。熱帯夜は過去に最低気温25.3℃を2回記録したことがある(2010年8月6日、1994年8月7日)。猛暑日を観測したことはない。

降水量は7月から11月にかけて多い。10月から2月にかけては雪または雨の降る日が多く、日照時間が11月から2月にかけて少ない。最大風速の極値は17.0m/s(風向:西南西、1979年4月19日)、最大瞬間風速の極値は30.7m/s(風向:南南西、2015年10月2日、2008年10月統計開始)。


浜頓別(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 8.2
(46.8)
11.9
(53.4)
16.1
(61)
23.6
(74.5)
29.7
(85.5)
30.6
(87.1)
33.6
(92.5)
33.4
(92.1)
30.9
(87.6)
24.7
(76.5)
19.0
(66.2)
11.8
(53.2)
33.6
(92.5)
平均最高気温 °C°F −3.3
(26.1)
−2.6
(27.3)
1.4
(34.5)
8.0
(46.4)
13.7
(56.7)
16.9
(62.4)
20.7
(69.3)
22.8
(73)
20.3
(68.5)
14.1
(57.4)
5.6
(42.1)
−1.0
(30.2)
9.8
(49.6)
日平均気温 °C°F −6.3
(20.7)
−6.3
(20.7)
−2.0
(28.4)
4.0
(39.2)
9.2
(48.6)
12.8
(55)
16.9
(62.4)
19.0
(66.2)
15.8
(60.4)
9.6
(49.3)
2.4
(36.3)
−3.8
(25.2)
6.0
(42.8)
平均最低気温 °C°F −10.3
(13.5)
−11.1
(12)
−6.1
(21)
0.1
(32.2)
4.9
(40.8)
9.0
(48.2)
13.7
(56.7)
15.7
(60.3)
11.7
(53.1)
5.3
(41.5)
−1.0
(30.2)
−7.2
(19)
2.1
(35.8)
最低気温記録 °C°F −27.4
(−17.3)
−27.4
(−17.3)
−24.6
(−12.3)
−10.2
(13.6)
−4.2
(24.4)
−2.0
(28.4)
1.0
(33.8)
4.0
(39.2)
1.9
(35.4)
−4.1
(24.6)
−16.8
(1.8)
−19.5
(−3.1)
−27.4
(−17.3)
降水量 mm (inch) 62.1
(2.445)
46.7
(1.839)
50.2
(1.976)
47.6
(1.874)
61.0
(2.402)
65.0
(2.559)
116.9
(4.602)
118.9
(4.681)
121.4
(4.78)
106.4
(4.189)
101.9
(4.012)
83.3
(3.28)
997.0
(39.252)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 17.5 15.1 13.5 10.6 10.8 10.2 11.3 11.7 13.1 14.5 17.7 19.2 166.2
平均月間日照時間 59.7 82.3 132.2 166.3 174.0 148.2 132.9 143.1 165.3 135.7 71.9 56.6 1,470.1
出典1:理科年表
出典2:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1977年 - 現在)[7][8]


歴史

[編集]

行政

[編集]

行政機関

[編集]

財政

[編集]

平成29年度決算による財政状況

[編集]

[10]

  • 住基人口 3,727人(平成30年初時点)
  • 標準財政規模 29億5,990万7千円
  • 財政力指数 0.18 (類似団体平均0.24)- 類似団体を下回っている
  • 経常収支比率 81.9% (類似団体平均83.4%)- 類似団体平均とほぼ同じ状況となっている。
  • 実質収支比率 8.7%(類似団体平均9.8%[平成28年度][11]
  • 実質単年度収支 -1,604万4千円 - 標準財政規模の-0.54%の赤字額
  • 地方債現在高 49億2,234万1千円 (人口1人当たり132万725円)
  • 普通会計歳入合計 49億6,428万4千円
    • 地方税 4億74,01万6千円(構成比 9.5%)
    • 地方交付税 24億4,259万7千円(構成比 49.2%)- 歳入の50%近くを交付税に依存
    • 地方債 4億86,50万円(構成比 9.8%)
  • 普通会計歳出合計 46億7,662万2千円
    • 人件費 7億66万4千円(構成比 15.0%)
      • うち職員給 4億6,020万1千円(構成比 9.8%)
    • 扶助費 1億8,663万1千円(構成比 4.0%)
    • 公債費 5億6,919万9千円 (構成比 12.2%)

基金の状況

  • 1財政調整基金 12億4,849万5千円
  • 2減債基金 3億1,104万5千円
  • 3その他特定目的基金 12億5,636万円
    合計 28億1,590万円(人口1人当たり75万5,541円)

定員管理の適正度(平成29年度)

  • 人口1,000人当たり職員数 24.15人(類似団体平均18.74人)- 平均以上の職員数の定員である。:類似団体平均を約1.29倍上回っている。
  • 一般職員90人 (うち技能系労務職0人)、教育公務員4人、消防職員0人、臨時職員3人 一般職員等合計 83人
  • ラスパイレス指数 96.6 (類似団体平均94.6)- 類似団体平均及び全国町村平均を上回っています。
  • 参考
    • 一般職員等(83人)一人当たり平均給料月額 27万5,600円(職員手当を含まない)
    • 職員給(給料+手当)÷一般職員等(83人)=554万5千円 - 給料月額の20.1か月分

健全化判断比率・資金不足比率(平成29年度決算 - 確報値)

[編集]

[10]

健全化判断比率

資金不足比率

  • (全公営企業会計で資金不足額がなく、比率が算定されず)

※ 平成21年度に実質公債費比率が24.5%となり、財政健全化団体となった。[12]

経済

[編集]

産業

[編集]

酪農漁業が盛ん。

金融機関

[編集]

立地企業

[編集]

農協・漁協

[編集]
  • 東宗谷農業協同組合(JAひがし宗谷)
  • 頓別漁業協同組合
  • 北海道農業共済組合(NOSAI北海道)
    • 宗谷中部家畜診療所

商業

[編集]

郵便局

[編集]
  • 浜頓別郵便局(集配局)
  • 頓別郵便局
  • 下頓別郵便局

宅配便

[編集]

公共機関

[編集]

警察

[編集]

地域

[編集]

人口

[編集]
浜頓別町と全国の年齢別人口分布(2005年) 浜頓別町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 浜頓別町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
浜頓別町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 7,130人
1975年(昭和50年) 6,800人
1980年(昭和55年) 6,503人
1985年(昭和60年) 6,117人
1990年(平成2年) 5,573人
1995年(平成7年) 5,224人
2000年(平成12年) 4,957人
2005年(平成17年) 4,582人
2010年(平成22年) 4,172人
2015年(平成27年) 3,881人
2020年(令和2年) 3,448人
総務省統計局 国勢調査より

教育

[編集]
  • 高等学校
  • 中学校
    • 浜頓別町立浜頓別中学校
  • 小学校
    • 浜頓別町立頓別小学校
    • 浜頓別町立浜頓別小学校
  • かつて存在した学校
    • 中学校
      • 浜頓別町立下頓別中学校(2011年浜頓別町立浜頓別中学校へ統合)
    • 小学校
      • 浜頓別町立下頓別小学校上茂宇津内分校(1961年廃校)
      • 浜頓別町立山軽小学校(1966年廃校)
      • 浜頓別町立仁達内小学校(1971年廃校)
      • 浜頓別町立清和小学校(清和小から改称、1972年廃校)
      • 浜頓別町立宇津内小学校(1973年廃校)
      • 浜頓別町立開明小学校(1980年廃校)
      • 浜頓別町立富丘小学校(1980年廃校)
      • 浜頓別町立豊寒別小学校(2010年浜頓別町立浜頓別小学校へ統合)
      • 浜頓別町立斜内小学校(同上)
      • 浜頓別町立宇曽丹小学校(2011年浜頓別町立浜頓別小学校へ統合)
      • 浜頓別町立下頓別小学校(2014年浜頓別町立浜頓別小学校へ統合)

交通

[編集]

空港

[編集]

鉄道

[編集]

町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR北海道宗谷本線南稚内駅あるいは音威子府駅

廃止された鉄道路線

[編集]

バス

[編集]

道路

[編集]
  • なし

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

[編集]

文化財

[編集]
  • ピㇼカノカ
  • 浜頓別クッチャロ湖畔竪穴群 - 道指定史跡
  • 山軽台地遺跡出土の遺物「細石刃核と細石刃」 - 町の文化財
  • ポン仁達内遺跡の石刃核 - 町の文化財
  • ウソタンナイ砂金遺跡 - 町の文化財
  • コモチカナヘビ - 町の文化財、ベニヤ原生花園およびクッチャロ湖一帯

観光

[編集]

出身有名人

[編集]

ゆかりの有名人

[編集]
  • 和田哲(街歩き研究家。父親が浜頓別町出身で、祖父が大正期に高知県から移住)

脚注

[編集]
  1. ^ 北海道浜頓別町. “浜頓別町バイオマス産業都市構想”. 一般社団法人日本有機資源協会. 2024年12月16日閲覧。
  2. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、168-169頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  3. ^ a b 新岡 武彦『枝幸郡アイヌ語地名考』北海道出版企画センター、1986年7月、20頁。ISBN 4-8328-8608-8OCLC 673448570https://www.worldcat.org/oclc/673448570 
  4. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、187頁。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ 中頓別村(→中頓別町)は1921年(大正10年)に分村。
  6. ^ 浜頓別町の概況 浜頓別町地域防災計画 浜頓別町
  7. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2024年3月26日閲覧。
  8. ^ 観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年3月26日閲覧。
  9. ^ 1951年(昭和26年)12月28日総理府告示第447号「村を町とする処分」
  10. ^ a b 北海道総合政策部地域振興局市町村課 (28 March 2019). HP > 総合政策部 > 地域振興局市町村課 > 北海道内の市町村の財政状況 >各市町村別データのページ1 >宗谷総合振興局、オホーツク総合振興局、十勝総合振興局、釧路総合振興局、根室振興局>宗谷総合振興局管内>浜頓別町>平成29年度財政状況資料集 (Excel) (Report). 北海道. 2019年4月1日閲覧
  11. ^ 総務省 (2016). HP > 政策 > 統計情報 > 地方財政状況調査関係資料 > 財政指数表 > 平成28年度類似団体別市町村財政指数表> 第5 指数表(平均値)〔概況〕 >2.産業構造、財政事項 (Excel) (Report). 2019年4月1日閲覧
  12. ^ 浜頓別町総務課財政係 (18 September 2018). HP > 組織 > 財政>健全化判断比率等 (PDF) (Report). 浜頓別町. 2019年4月1日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]