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海外天年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

海外天年(カイガイ テンネン, 1860年~?)は明治から大正にかけて活躍した日本画家

京都画壇に属した。

経歴

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[1]1860年(万延元年)京都で生まれる。生家は京都の商家であった。

その後、京都画壇の大家であった、岸竹堂鈴木松年に師事した。

1891年に開催された、[2]京都青年絵画共進会において、三等賞を受賞。

1884年に、ニュルンベルクにて開催された、[3]金工万国博覧会にて褒章を受章。

1904年に開催された、[4]第五回内国勧業博覧会にて、褒賞を受賞。

その後も絵画の審査会である、[5]共進会にて数回褒賞を受賞する。

弟子としては、図案家馬島香春などがあげられる。

日本画家としては、天竜寺にて、鈴木松年らと天井画を共同制作した。

現存するものとしては、京都市中京区にある宮脇売扇庵内の作品があげられる[6]

また、西陣織の図案を[7]考案し、意匠を凝らした「天年模様鑑」を著す。

[8]「天年模様鑑」は宮内庁にも納められた。

後年は、画壇で求心力を失い、第一線から退いた。

著作

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  • [9]天年模様鑑(明治31年 山田芸術堂)
  • [10]天年百鶴(明治34年 山田芸術堂)
  • [11]天年画影(明治34年 光村写真部)

脚注

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  1. ^ 海外天年 :: 東文研アーカイブデータベース”. www.tobunken.go.jp. 2022年12月21日閲覧。
  2. ^ 京都府 資料”. 京都府. 2022年12月22日閲覧。
  3. ^ (中国語) 東洋繪畫叢誌: 第1至16集. 東洋繪畫會事務所内書誌部. (1884). https://books.google.com/books?id=vVQNMRxdLjsC&newbks=0&printsec=frontcover&pg=PP16&dq=%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%A4%A9%E5%B9%B4&hl=ja 
  4. ^ (中国語) 第五回內国勧業博覧会審查報告. 明治文献資料刋行会. (1973). https://books.google.com/books?id=mfcwAQAAIAAJ&newbks=0&printsec=frontcover&dq=%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%A4%A9%E5%B9%B4&q=%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%A4%A9%E5%B9%B4&hl=ja 
  5. ^ ndl-dl-dss-front”. dl.ndl.go.jp. 2022年12月22日閲覧。
  6. ^ 京都府 資料”. 京都府. 2022年12月22日閲覧。
  7. ^ ndl-dl-dss-front”. dl.ndl.go.jp. 2022年12月22日閲覧。
  8. ^ ndl-dl-dss-front”. dl.ndl.go.jp. 2022年12月22日閲覧。
  9. ^ (中国語) 和漢書分類目録. 東京文理科大學. (1934). https://books.google.com/books?id=yiO0JZXyiQIC&newbks=0&hl=ja 
  10. ^ (中国語) 岩瀬文庫図書目録. 岩瀬文庫 : , 黒部書店[発売]. (1936). https://books.google.com/books?id=88I222OFfSMC&newbks=0&printsec=frontcover&pg=PA473&dq=%E6%B5%B7%E5%A4%96%E5%A4%A9%E5%B9%B4&hl=ja 
  11. ^ ndl-dl-dss-front”. dl.ndl.go.jp. 2022年12月22日閲覧。