海岸駅
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海岸駅 | |
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かいがん | |
湯浅► | |
所在地 | 和歌山県有田郡湯浅町湯浅 |
所属事業者 | 有田鉄道 |
所属路線 | 有田鉄道線 |
キロ程 | (藤並起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1915年(大正4年)5月28日 |
廃止年月日 | 1959年(昭和34年)4月3日* |
備考 | 当駅 - 藤並間廃線に伴う廃駅 |
海岸駅(かいがんえき)はかつて和歌山県有田郡湯浅町湯浅にあった有田鉄道線の駅(廃駅)である。藤並駅 - 海岸方面を結んだ鉄道路線の終着駅であった。
歴史
[編集]1915年(大正4年)5月28日に海岸駅 - 下津野駅間が開通した時に終着駅として開業した。当駅の所在地は湯浅市街地北側にある山田川に面しており、有田みかんの積み出しなどに用いられた。営業休止・旅客営業の廃止・不要不急線の指定による路線休止を経て、1959年(昭和34年)4月3日に廃駅となった。
年表
[編集]- 1915年(大正4年)5月28日:当駅 - 下津野間の開通に併せて開業する。
- 1934年(昭和9年):休止駅となるが、後に旅客営業を再開する。
- 1938年(昭和13年):貨物営業を再開する。
- 1940年(昭和15年):旅客営業を廃止する。
- 1944年(昭和19年)12月10日:当駅 - 藤並間が不要不急線に指定され、再び休止駅となる。
- 1959年(昭和34年)4月3日:当駅 - 藤並間の廃線に併せて廃駅となる。
駅構造
[編集]駅周辺
[編集]山田川沿いにあり、民家が多く建つ。近隣には史跡や醤油醸造所の歴史資料館などの観光施設があるが、この辺りは伝統的建造物群保存地区に指定されている[周辺 1]。西へ抜けると湯浅広港に、北(山田川の対岸)へ抜けると栖原の集落に至る。栖原には温泉宿の「栖原温泉」[周辺 2]とみかん農園の「主井農園」[周辺 3]や栖原海岸(和歌山の夕陽百選に選ばれた海岸)[周辺 4]がある。
- 湯浅中町郵便局[周辺 5]
- 角長[周辺 6] - 醤油醸造所。近隣に同社の醤油資料館がある[周辺 7]。
- 甚風呂[周辺 8] - 歴史資料館。幕末から昭和末期まで銭湯として営業していた[周辺 8]。
- 本勝寺[周辺 9][周辺 10]
- 福蔵寺[周辺 11]
- 憩の松[周辺 12]
- 大仙堀[周辺 13]
- 千山庵[周辺 14] - 古民家を改修した宿泊施設。
- 旧栖原家住宅[周辺 15] - かつては「フジイチ」の屋号で醤油醸造を営んでいた。現在は資料館となっている[周辺 15]。
- 海上釣堀湯浅[周辺 16]
- ゆあさ海の駅[周辺 17]
- 和歌山湯浅ワイナリー[周辺 18] - 北側の山間にあるワイナリー。
- 和歌山県道20号有田湯浅線
- 和歌山県道23号御坊湯浅線
- 和歌山県道175号湯浅広港湯浅停車場線
- 中紀バス「北橋」停留所[周辺 19] - 田村線
- 湯浅広港[周辺 20] - 湯浅町と広川町にまたがる港湾[周辺 20]。安政南海地震で津波が発生した時、濱口梧陵が稲むらに火を放って紀伊国広村(現在の和歌山県有田郡広川町)の住民に知らせたことを基にした物語は『稲むらの火』として作品化された[周辺 20]。濱口は後に下総国銚子(現在の千葉県銚子市)でヤマサ醤油を創業した[周辺 21]。
- 山田川
現状
[編集]駅跡地は「まちなみの駅湯浅」となった[注釈 1]。線路跡は片側1車線通行の道路に転用されたため、駅があった当時の面影は残っていない。
隣の駅
[編集]- 有田鉄道
- 有田鉄道線
- 海岸駅 - 湯浅駅
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]本文
[編集]駅周辺
[編集]- ^ “醸造の香り漂う 伝統的建造物群保存地区”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町観光協会. 2023年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月20日閲覧。
- ^ “小宿 栖原温泉【公式サイト】 | 創業明治25年 紀州のかくれ湯”. 小宿 栖原温泉. 2023年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “主井農園”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町観光協会. 2023年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月20日閲覧。
- ^ “栖原海岸”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町観光協会. 2023年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月20日閲覧。
- ^ “湯浅中町郵便局”. 日本郵政グループ. 日本郵政. 2020年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “角長”. 湯浅醤油の角長. 角長. 2023年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “醤油資料館”. 湯浅醤油の角長. 角長. 2023年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ a b “甚風呂”. 海と小さなまちの湯浅さんぽ. 歴史と文化. 湯浅町. 2023年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “青梧山本勝寺 | 和歌山県有田郡湯浅町”. 八百万の神. INFO UNITE. 2021年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ 「湯浅・重伝建地区編 <4>本勝寺」『読売新聞オンライン』2023年5月25日。オリジナルの2023年5月25日時点におけるアーカイブ。2023年12月19日閲覧。「(連載「きいさんぽ」より)」
- ^ “竜頭山福蔵寺 | 和歌山県有田郡湯浅町”. 八百万の神. INFO UNITE. 2015年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “憩の松広場を整備しました” (PDF). 広報ゆあさ 2020年6月号(Vol.547). 湯浅町. p. 6 (2020年6月1日). 2022年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “大仙堀”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町. 2023年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “古民家・町屋の宿 千山庵 SenzanAn 紀州ゆあさ”. 千山庵. 2023年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ a b “旧栖原家住宅(フジイチ)”. 海と山の小さなまちの湯浅さんぽ. 湯浅町観光協会. 2023年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月20日閲覧。
- ^ “海上釣堀湯浅”. 海上釣堀湯浅. 2023年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “ゆあさ海の駅”. ゆあさ海の駅. 2023年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “和歌山湯浅ワイナリー”. 和歌山湯浅ワイナリー. 2023年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “北橋の時刻表 路線一覧”. NAVITIME. ナビタイムジャパン. 2023年12月19日閲覧。
- ^ a b c “湯浅広港”. 和歌山県. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。
- ^ “紀州から銚子へ”. ヤマサの歴史. ヤマサ醤油. 2023年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月19日閲覧。