涙 (小説)
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涙(なみだ)
出版情報
[編集]- ハードカバー:幻冬舎(2000年12月、ISBN 4344000412)
- 文庫版:新潮文庫(2003年2月、上巻 ISBN 4101425256・下巻 ISBN 4101425264)
あらすじ
[編集]沖縄・宮古島へ旅行に行った娘から届いた一通の絵はがき。40年近く前の出来事が萄子の脳裏に蘇ってくる……。
昭和39年(1964年)、結婚式を間近に控えていた萄子は、婚約者で刑事の勝に突如「もう会えない、自分のことは忘れてくれ」と電話で告げられる。
勝とはそのまま連絡が途絶え、間もなく、勝の先輩刑事の娘の変死体が見つかる。現場には勝の定期入れが落ちていた。
どん底に突き落とされた萄子はしかし、勝の潔白を信じ、その行方を追い奔走する。
登場人物
[編集]- 藤島 萄子(ふじしま とうこ)
- 1940年生まれ。貿易会社に勤める。
- 奥田 勝(おくだ まさる)
- 萄子の婚約者。刑事。萄子より5歳年上。
- 韮山 幸助(にらやま こうすけ)
- 勝の先輩刑事。娘を勝にもらって欲しいと思っている。
- 韮山 のぶ子(にらやま のぶこ)
- 韮山の娘。顔は父にそっくり。
- 美津子(みつこ)
- 萄子の短大時代からの親友。
- 藤島 彰文(ふじしま あきふみ)
- 萄子の9歳年下の弟。家族中が萄子と勝の結婚に反対する中、唯一応援する。
- 藤島 正一郎(ふじしま しょういちろう)
- 萄子の兄。
- 柏木 淳(かしわぎ あつし)
- 正一郎の大学時代の後輩。
- 佐竹 伸二(さたけ しんじ)
- 勝が更生させたがっているチンピラの少年。
関連項目
[編集]- 1964年東京オリンピック
- おすぎ - 文庫版に巻末解説を寄稿。