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清水谷恭順

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

清水谷 恭順(しみずだに きょうじゅん、1891年3月14日 - 1979年8月8日)は、天台宗の僧、仏教学者、浅草寺貫首

経歴

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群馬県出身。1915年天台宗大学卒、1919年天台宗大学教授となり、1926年の大正大学創設に伴い教授に就任、1945年退任。浅草寺では執事長となり、1952年浅草寺住職、聖観音宗管長。

松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助とは神経痛の平癒を祈願したことで縁があり、1958年、浅草寺で幕末に焼失した雷門再建への協力を依頼。松下は寄進に応じて翌年工事が始まり、1960年5月3日に開通した[1][2]

1960年「台密の成立に関する研究」で大正大学文学博士。密教事相の研究者で組織的台密史を樹立。昭和の初め「観音経講話」のラジオ放送を行い、仏教の大衆化に貢献した。

1974年4月2日に「日本を守る会」が設立されると、代表委員に就任した[3]

1976年に仏教伝道功労賞(第10回)を受賞[4]。養子に清水谷孝尚

著書

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  • 『新釈観音経講話』実業之日本社 1929
  • 『天台の密教 台密概要』山喜房 1929
  • 『新釈法華経寿量品自我偈の講話』香風閣書房 1934
  • 『放送観音経講話』大東出版社 1937
  • 『観音全集 第5巻 観音百事問答』有光社 1940
  • 『法華経の眼目 自我偈の講話』宮越太陽堂 1942
  • 『仏教の日常知識』東成出版社 仏教文庫 1951
  • 『観音経講話』東成出版社 仏教文庫 1952
  • 『新釈観音経講話』実業之日本社 1953
  • 『新釈般若心経講話』山喜房仏書林 1953
  • 『現代名僧講話 2 清水谷恭順集』誠信書房 1957
  • 『亀と人間』東京美術 ピルグリム・エッセイシリーズ 1970
  • 『観音経を語る』文一出版 1971
  • 『天台密教の成立に関する研究』文一出版 1972
  • 『法華経を語る 自我偈を中心として』文一出版 1975

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  • 国訳一切経 和漢撰述部 第16 金剛頂大教王経 第17 蘇悉地羯羅経略疏』大東出版社 1936-40
  • 『国訳一切経 和漢撰述 第18 経疏部 第18』大東出版社 1962

論文

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脚注

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  1. ^ パナソニック、浅草寺雷門に大提灯を奉納~1960年以来続く、10年に一度の大改修パナソニック(2013年12月6日)2018年3月13日閲覧
  2. ^ パナソニック ミュージアム本日開館」全面広告『読売新聞』『朝日新聞』朝刊2018年3月9日の説明文。
  3. ^ 藤生 2018, p. 140.
  4. ^ 20世紀日本人名事典

参考文献

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  • 藤生明『徹底検証 神社本庁 ―その起源から内紛、保守運動まで』筑摩書房ちくま新書〉、2018年10月4日。ISBN 978-4480071767