渡辺寛 (歴史学者)
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渡辺 寛(わたなべ かん、昭和18年(1943年)3月 - )は、日本の歴史学者。皇學館大学名誉教授。香川県出身。
専門は、日本古代史(法制史・神宮史)。 法制史の分野では、律令格式、特に『類聚三代格』研究において業績をあげる。 すなわち、前田家本『類聚三代格』の検討から12巻本と20巻本の2系統が存することを指摘し、『西宮記』の記述などからその成立年代を限定、また、鼇頭標目の校訂や東北大学附属図書館狩野文庫本の発見により新訂増補国史大系本を大きく改めている。 神宮史については、特に斎宮制度の研究に成果をあげる。
略歴
[編集]- 昭和42年(1967年) 皇學館大学文学部国史学科卒業。
- 昭和44年(1969年) 皇學館大学大学院文学研究科修士課程国史学専攻修了。同大学助手。
- 昭和48年(1973年) 皇學館大学文学部専任講師。
- 昭和52年(1977年) 皇學館大学文学部助教授。
- 平成元年(1989年) 皇學館大学文学部教授。
- 平成22年(2010年) 皇學館大学退職。名誉教授。
著書
[編集]単著
[編集]- 『斎宮・斎内親王・斎宮寮-その成立と展開-』 皇學館大学出版部 平成23年