温故学会会館
表示
温故学会会館 Onko Academic Society | |
---|---|
公益社団法人 温故学会会館 | |
情報 | |
旧名称 | 温故会 |
用途 |
『群書類従』版木の保管 盲人福祉事業 各種啓発事業 |
設計者 | 合資会社清水組(現・清水建設) |
構造設計者 | 同上(同上) |
施工 | 同上(同上) |
管理運営 | 公益社団法人温故学会 |
構造形式 | 鉄筋コンクリート造 |
建築面積 | 187m2 |
階数 | 地上2階建 |
着工 | 1926年(大正15年)8月 |
竣工 | 1927年(昭和2年)3月 |
開館開所 | 1927年(昭和2年)7月開館 |
所在地 |
〒150-0011 東京都渋谷区東二丁目9番1号 |
座標 | 北緯35度39分15.6秒 東経139度42分40.94秒 / 北緯35.654333度 東経139.7113722度座標: 北緯35度39分15.6秒 東経139度42分40.94秒 / 北緯35.654333度 東経139.7113722度 |
文化財 | 登録有形文化財(建造物) |
指定・登録等日 | 2000年(平成12年)4月28日 |
温故学会会館(おんこがっかいかいかん)は、東京都渋谷区東二丁目にある会館。公益社団法人温故学会により運営され、『群書類従』などの版木約2万枚の保存・展示を行っている。同会の事務所が会館の建物内にある。
概要
[編集]温故学会会館は、江戸時代後期の全盲の国学者・塙保己一が41年間をかけて、全国各地に散在していた貴重な書物を集め、校訂を加え、種類ごとに分けて編纂した文献集である『群書類従』[1] の版木を管理・保存する目的で、斉藤茂三郎(第2代温故学会理事長)が渋沢栄一、三井八郎右衛門ら各界の著名人に呼びかけ、全国からの協賛を得て建てられた。
沿革
[編集]- 1909年(明治42年) - 井上通泰が文部省の倉庫で『群書類従』版木を発見。塙忠雄(保己一の曾孫)が「温故会」を四谷愛染院内に置く。
- 1911年(明治44年) - 「温故学会」と改称。『群書類従』の摺立てを再開。
- 1913年(大正2年) - 東京帝国大学に『群書類従』版木の保管を申し出る。
- 1914年(大正3年) - 保管倉庫の建設を条件に版木の保管を許可される。
- 1915年(大正4年) - 東宮職より『群書類従』全巻(666冊)の摺立てを下命される。
- 1921年(大正10年) - 塙保己一生誕100年祭を愛染院にて開催。
- 1922年(大正11年) - 皇室より『群書類従』をケンブリッジ大学に寄贈。
- 1923年(大正12年) - 東京帝国大学より『群書類従』版木を下付される。
- 1924年(大正13年) - 温故学会会館の建設を検討開始。
- 1925年(大正14年) - 会館建設資金の募集開始。場所を東京府豊多摩郡渋谷町大字下渋谷氷川裏(現在地)に決定。
- 1926年(大正15年)8月 - 会館の建設に着手。
- 1927年(昭和2年)3月 - 会館竣工。
- 1954年(昭和29年) - 『群書類従』版木が東京都の都重宝(現・都指定有形文化財)に指定される。
- 1956年(昭和31年) - 『徒然草』『万葉集』版木が都重宝(現・都指定有形文化財)に指定される。
- 1957年(昭和32年) - 『群書類従』版木が国の重要文化財に指定される。
文化財
[編集]- 重要文化財
-
- 群書類従版木17,244枚
- 江戸時代、1957年(昭和32年)2月19日、重要文化財指定(種別:歴史資料)。
- 登録有形文化財(建造物)
利用情報
[編集]- 開館時間/月曜~金曜日/午前9時~午後5時まで。
- 休館日/土・日・祝は問い合わせ必要。
- 観覧料/大人100円、小学生~中学生まで無料。
交通アクセス
[編集]- 鉄道
- JR東日本、山手線、湘南新宿ライン - 渋谷駅より徒歩約18分、恵比寿駅より徒歩約23分。
- 京王井の頭線 - 渋谷駅より徒歩約20分。
- 東急東横線、東急田園都市線 - 渋谷駅より徒歩約16分。
- 東京メトロ、銀座線 - 渋谷駅より徒歩約18分、半蔵門線、副都心線 - 渋谷駅より徒歩約16分。
- 路線バス
ギャラリー
[編集]脚注
[編集]参考文献
[編集]- 斉藤政雄編集『温故学会五十年史』社団法人 温故学会、1957年(昭和32年)5月5日発行、2015年(平成27年)6月25日閲覧。
- 斉藤政雄編著『塙保己一事暦研究 - 保己一に捧げた半世紀』社団法人 温故学会社百周年記念出版、2008年(平成20年)5月1日発行、2015年(平成27年)6月25日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 塙保己一史料館・温故学会
- 群書類従版木 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 温故学会会館 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 国学院大学院友会
- 埼玉県福祉部 障害者福祉推進課 塙保己一賞担当
- 埼玉県本庄市
- かんな情報教育研究会 - 塙保己一資料室
- 総検校塙保己一先生遺徳顕彰会