源正寺 (大阪市阿倍野区)
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源正寺 | |
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楼門 (2021年1月) | |
所在地 | 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町18-34 |
位置 | 北緯34度37分44.2秒 東経135度30分25.9秒 / 北緯34.628944度 東経135.507194度 |
山号 | 成就山 |
院号 | 松林院 |
宗派 | 浄土宗 |
創建年 | 貞享4年 |
開基 | 祐天上人 |
正式名 | 成就山松林院源正寺[1] |
法人番号 | 5120005000838 |
源正寺(げんしょうじ)は、大阪府大阪市阿倍野区にある、浄土宗の寺院。知恩院の末寺。楼門が国の登録有形文化財に登録されている。
由緒
[編集]- 1687年(貞享4年)、祐天上人により、現在の大阪上本町駅附近に開山。
- 寛政年間まで荒廃していたが、紀州藩の家老の援助を受け再興。
- 徳川慶喜が大政奉還の直後に来阪した折、市中取締のため、新選組の屯所がここに置かれる。
- 1925年(大正14年)、大軌電車(近畿日本鉄道の前身)の上本町駅(当時)建設の折、当地に移転してきた(竜宮造の楼門なども一緒に移建されている)。
所在地
[編集]大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町18-34
交通
[編集]文化財
[編集]楼門は1889年 (明治22年) 建築、1923年 (大正12年) 移築。木造、入母屋造、瓦葺き、建築面積13m2。初重袴腰を塗込める竜宮造の楼門で上層は出組、二軒繁垂木とする。蟇股や肘木の形式・絵様に近代らしい意匠。旧熊野街道に面している。2003年 (平成15年) 1月31日、登録有形文化財となった。
その他
[編集]- 鳥羽・伏見の戦いで敗走してきた幕兵に変装用の衣類を与え、紀州に落としてやるなどしている。
- 明治になったとき、住職の祖父江聖善が従軍僧となり、日清、日露戦役の戦死者の追善に尽力したため、皇族の台臨をいただくことが多くなる。
- そのため、第四師団の将兵や遺族の参拝も多かった。
脚注
[編集]参考資料
[編集]- 「大阪春秋」第二十五号 堀内宏昭編 大阪春秋社 昭和55年