滋賀県立文化産業交流会館
概要 | |
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住所 | 滋賀県米原市下多良2丁目137 |
座標 | 北緯35度18分50秒 東経136度17分01秒 / 北緯35.313972度 東経136.283583度座標: 北緯35度18分50秒 東経136度17分01秒 / 北緯35.313972度 東経136.283583度 |
交通アクセス | JR・近江鉄道米原駅下車、徒歩7分[1] |
駐車台数 | 360[1] |
所有者 | 滋賀県 |
経営者 | 公益財団法人びわ湖芸術文化財団 |
座席数 |
2,074席(イベントホール) 203席(小劇場) 342席(芝居小屋 "長栄座") |
開業 | 1988年4月 |
ウェブサイト | |
滋賀県立文化産業交流会館 公式サイト |
滋賀県立文化産業交流会館(しがけんりつぶんかさんぎょうこうりゅうかいかん)は滋賀県米原市にある複合文化施設。公益財団法人びわ湖芸術文化財団が指定管理者として運営している。
概要
[編集]1988年(昭和63年)4月[2]に開館した複合文化施設である。イベントホールはアリーナ形式であるが、展示会、コンサート、集会などにも対応している[3]。2011年(平成23年)から古典芸能の芝居小屋「長栄座」を期間限定で開設し、地域伝統芸能(伝統文化)の普及・振興への取り組みを開始した。この功績が認められ、2021年(令和3年)に一般財団法人地域創造より地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞している[4][5][6][7]。
歴史
[編集]- 1988年(昭和63年)4月:開館[2]。
- 2011年(平成23年):古典芸能の特設舞台、芝居小屋「長栄座」を期間限定で開設する[8]。
- 2016年(平成28年)4月1日:公益財団法人滋賀県文化振興事業団が指定管理者となる[9]。
- 2017年(平成29年)4月1日:指定管理者の組織再編に伴い、当施設の指定管理者が公益財団法人びわ湖芸術文化財団となる[9][注 1]。
- 2021年(令和3年)12月10日:芝居小屋「長栄座」が地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞する[4][5][6][7]。
施設
[編集]ホール・劇場関連
[編集]- 小劇場
-
- 203席[14]
- その他
-
- 練習室
- 会議室
(ホール・劇場関連の出典:[15])
併設する施設
[編集]芝居小屋「長栄座」
[編集]1883年(明治16年)、長浜市元浜町に建てられた同名の芝居小屋を復元したものであり、当時の街並みと情緒を再現している。なお、この芝居小屋はイベントホール内に設けられる特設舞台であり、2011年(平成23年)8月に期間限定で開設した後[8]、翌年(2012年(平成24年))以降も、不定期にイベントが開催されている[20][21][22]。
この芝居小屋には「芝居小屋ファンを新たに開拓し、熱気あふれる舞台空間を再現したい」という思いが込められている[23]。同芝居小屋は地域伝統芸能(伝統文化)の普及・振興への貢献が認められ、2021年(令和3年)に地域創造大賞(総務大臣賞)を受賞している[4][5][6][7]。
主な演目
[編集]「長栄座」の歴史
[編集]年表
[編集]- 1883年(明治16年)6月25日:長浜料理屋組合の出資により、創設される。木造2階建の芝居小屋で、800名を収容する大規模な劇場であった。
- 1930年(昭和5年):改築工事が行われ、松竹映画を扱う映画館(「松竹館」)となる。
- 1956年(昭和31年):経営権を自由映画社に譲渡。これに併せて、「長浜協映」に改称する。
- 1958年(昭和33年)3月3日:当館を全焼する火災が発生したが、その後再建する。この火災により、「長栄座」時代の記録や芝居小屋時代の道具類を焼失する。
- 1996年(平成8年):閉館。
余談
[編集]- 芝居小屋の正面には絵看板を、天井や舞台の引幕には町の商店の広告を多く設けていた。
- 席はゴザを敷いた升席であり、4名または6名一組の仕切りを設けていた。
- 当芝居小屋のこけら落としは、二代目 中村雀右衛門や初代 市川右團次一座による公演であった。
- 明治時代は歌舞伎芝居、玉乗り、落語、改良ばなし、相撲などの興行のほか、衛生演説会、長浜基督教会演説会、舞の
温習会 ()などを開催していた。 - 大正時代は浪花節、奇術、活動写真、芝居などを開催していた。
- 閉館後は近江秀吉博覧会の「NHK大河ドラマ館」として使用された後、解体が行われた。跡地は月極駐車場となっている。
(「長栄座」の歴史・余談の出典:[24])
利用案内
[編集]- 開館時間
- 8時30分 - 19時00分(※夜間利用は21時30分まで。貸館利用が無い場合、土曜・日曜は17時00分まで)
- 休館日
(利用案内の出典:[25])
アクセス
[編集]- 公共交通機関
- 自動車
- 駐車場[注 5]
-
- 360台(第1駐車場:80台、第2駐車場:280台)
(アクセス(駐車場を含む)の出典:[1])
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 契約期間は5年間(2021年3月31日まで)であるが、1年目は(旧称の)公益財団法人滋賀県文化振興事業団が指定管理者として運営していた(前述)。その後、指定管理者選定委員会により候補者の選定が行われ、同契約を更新(※更新後の契約期間:2021年4月1日 - 2026年3月31日)している[10]。
- ^ (※2階(402席)はすべて固定席)
- ^ (基本時(1,662席)の内訳:アリーナ 540席、ロールバック 720席、2階 402席)[11]
- ^ (最大時(2,074席)の内訳:アリーナ 952席、ロールバック 720席、2階 402席)[12]
- ^ (※当会館の北側に隣接する「米原学びあいステーション」(旧・米原公民館)は当会館の駐車場ではない)[26]
出典
[編集]- ^ a b c “アクセス | 滋賀県立文化産業交流会館”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2022年12月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ a b “◎滋賀県立文化産業交流会館” (PDF). びわ湖芸術文化財団. 2023年5月10日閲覧。
- ^ “イベントホール | 滋賀県立文化産業交流会館”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2022年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ a b c d “長栄座 | 滋賀県立文化産業交流会館”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2023年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ a b c “令和3年度地域創造大賞(総務大臣賞)受賞施設の決定について” (PDF). 報道資料. 地域創造. 2023年4月30日閲覧。
- ^ a b c 「伝統文化の普及・振興に貢献 県立文化産業交流会館に地域創造大賞」『中日新聞』2021年12月20日。オリジナルの2022年1月4日時点におけるアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ a b c びわ湖芸術文化財団: “令 和 4 年 度 事 業 計 画 - 滋賀県” (PDF). 滋賀県. 2023年4月30日閲覧。 “古典芸能の取組を始めて10周年の節目となる令和3年度に、総務大臣から地域資源である伝統文化の普及・振興に貢献したとして「地域創造大賞」を受賞(原文ママ)”
- ^ a b “明治の芝居小屋「長栄座」復活事業〜こけら落し・納涼公演〜”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2011年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ a b 県民生活部文化振興課: “指定管理者の指定につき議決を求めることについて” (PDF). 県民生活・土木交通常任委員会 資料2. 滋賀県議会 (2017年3月8日). 2023年5月10日閲覧。
- ^ 文化スポーツ部文化芸術振興課. “指定管理者選定委員会における候補者の選定結果概要” (PDF). 滋賀県. 2021年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月10日閲覧。
- ^ “イベントホール 標準座席表【基本】” (PDF). 滋賀県立文化産業交流会館. 2022年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “イベントホール 標準座席表【MAX】” (PDF). 滋賀県立文化産業交流会館. 2022年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “長栄座 座席表(平面図)” (PDF). 滋賀県立文化産業交流会館. 2021年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “小劇場 標準座席表” (PDF). 滋賀県立文化産業交流会館. 2021年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “施設案内 | 滋賀県立文化産業交流会館”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2022年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “パスポートセンター 米原出張窓口”. 滋賀県. 2023年2月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “レイカディア大学”. びわこシニアネット. 2023年4月30日閲覧。 “(※米原校は彦根キャンパスの分校。授業の様子は「大学概要 - びわこシニアネット」を参照)”
- ^ “びわこ文化センター”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2023年4月30日閲覧。
- ^ “米原SOHOビジネスオフィス”. 滋賀県産業支援プラザ. 2023年4月30日閲覧。
- ^ “特設舞台「長栄座」公演のあゆみ | 滋賀県立文化産業交流会館”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2022年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。 “(※アーカイブURLの情報は2022年12月時点)”
- ^ 「能・箏・ダンスのコラボ舞台上演 7月31、8月1日に米原「長栄座」で」『中日新聞』2021年7月27日。オリジナルの2021年7月27日時点におけるアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ 藤井匠「今夏も「長栄座」復活 7月30、31日メイン公演」『朝日新聞デジタル』2022年6月1日。オリジナルの2022年6月3日時点におけるアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “誰もが楽しめる古典芸能をめざして | 滋賀県立文化産業交流会館”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2022年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “芝居小屋「長栄座」の歴史 | 滋賀県立文化産業交流会館”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2022年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “開館時間・休館日”. 滋賀県立文化産業交流会館. 2022年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
- ^ “駐車場利用についてのお願い” (PDF). 滋賀県立文化産業交流会館. 2021年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月30日閲覧。
参考文献
[編集]※下記の文献はすべて、芝居小屋「長栄座」の歴史・余談に関するものである。
- 長浜市立図書館編(1988年)『近江長浜風土記』長浜市立図書館
- 長浜市史編さん委員会編(2004年)『長浜市史 第4巻 市民の台頭』滋賀県長浜市役所
- 中川泉三編(1988年)『近江長浜町志 第3巻 本編下』臨川書店
- 長浜市総務部企画課編(1980年)『写真集・長浜百年』長浜市役所
- 吉田一郎監修(2003年)『保存版 湖北の今昔』郷土出版社
- 『毎日新聞』1996年1月25日
外部リンク
[編集]- 滋賀県立文化産業交流会館 - 公式サイト
- 滋賀県立文化産業交流会館 - びわこビジターズビューロー