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漆原木虫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

漆原 木虫(うるしばら もくちゅう、明治21年(1888年)‐ 昭和28年(1953年6月6日)は、明治時代から昭和時代の木版画家。

来歴

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東京の生まれ。本名は由次郎。山中孝次郎門下の木版摺師。明治43年(1910年)の日英博覧会に際して前年の明治42年(1909年)に審美書院の一員として日本木版画実演のため、イギリスへ渡ったが、彫師とそりが合わず単身現地に残る。明治42年から昭和9年までの渡英期間中に大英博物館の嘱託となって自彫、自摺により木版画を制作している。木虫は日本の伝統木版画による技法をヨーロッパに伝えており、大正13年(1924年)にはフランク・ブラングィンの木版画作りを担当していた。その後、パリへ移り、昭和16年(1941年)1月、日本へ帰国、3月には日本橋三越において漆原木虫版画展覧会を行っている。昭和28年、肺癌により自宅で死去した。享年66。

作品

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  • 「日没」 木版画
  • 「蘭と蝶とてんとう虫」 木版画
  • 「チューリップ」 木版画

参考文献

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