漆原木虫
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漆原 木虫(うるしばら もくちゅう、明治21年(1888年)‐ 昭和28年(1953年)6月6日)は、明治時代から昭和時代の木版画家。
来歴
[編集]東京の生まれ。本名は由次郎。山中孝次郎門下の木版摺師。明治43年(1910年)の日英博覧会に際して前年の明治42年(1909年)に審美書院の一員として日本の木版画実演のため、イギリスへ渡ったが、彫師とそりが合わず単身現地に残る。明治42年から昭和9年までの渡英期間中に大英博物館の嘱託となって自彫、自摺により木版画を制作している。木虫は日本の伝統木版画による技法をヨーロッパに伝えており、大正13年(1924年)にはフランク・ブラングィンの木版画作りを担当していた。その後、パリへ移り、昭和16年(1941年)1月、日本へ帰国、3月には日本橋三越において漆原木虫版画展覧会を行っている。昭和28年、肺癌により自宅で死去した。享年66。
作品
[編集]- 「日没」 木版画
- 「蘭と蝶とてんとう虫」 木版画
- 「チューリップ」 木版画
参考文献
[編集]- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』第10巻 大修館書店、1981年
- 上田正昭他監修 『日本人名大辞典』 講談社、2001年
- 町田市立国際版画美術館編 『浮世絵モダーン 深水・五葉・巴水…伝統木版画の隆盛』 町田市立国際版画美術館、2005年