漫画家残酷物語
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『漫画家残酷物語』(まんがかざんこくものがたり)は、永島慎二による日本の漫画作品。1961年から1964年にかけて貸本劇画誌「刑事」(東京トップ社)に連載。永島の出世作であり代表作でもある。
当時としては先駆的な「漫画を描く漫画家」を題材にした漫画作品として今でも青春マンガの金字塔と名高い。青年漫画家たちの漫画への葛藤、苦悩、挫折などのやるせない青春を描いている。
1話完結というスタイルをとっており特定の主人公は居ない。単行本はかつて朝日ソノラマから全3巻で出版されていた(絶版)。
姉妹編として『青春残酷物語』という作品群もあり、『漫画家残酷物語』と共に『黄色い涙シリーズ』と称されているが、こちらはまとまった形での単行本化はされておらず、虫コミックス版『青春裁判』等の短編集などに一部収録されているのみである[1]。
単行本
[編集]- 1967-68年:朝日ソノラマ サンコミックス『漫画家残酷物語』全3巻(全28話のうち19話を収録)
- 1975年:朝日ソノラマ『漫画家残酷物語(全)』全1巻
- 1976年:小学館漫画文庫『漫画家残酷物語』全4巻
- 1993年:朝日ソノラマ『漫画家残酷物語(全)』全1巻
- 2003年:ふゅーじょんぷろだくと『漫画家残酷物語』2巻まで(全28話のうち20話まで収録)
- 2010年:ジャイブ『漫画家残酷物語【完全版】』全3巻
派生作品
[編集]関連番組
[編集]参考文献
[編集]- 斎藤宣彦 『マンガの遺伝子』 講談社現代新書、2011年(「マンガ家マンガ」の源流として本作に言及)