澤上篤人
さわかみ あつと 澤上 篤人 | |
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2016年 | |
生誕 |
1947年3月28日(77歳) 日本 愛知県 |
国籍 | 日本 |
出身校 | ジュネーブ大学 |
職業 | 長期投資家 |
澤上篤人(さわかみ あつと、1947年3月28日 - )は、日本の長期投資家。1999年、日本初の独立系投資信託会社 さわかみ投信株式会社を設立。「さわかみファンド」1本のみの運用で、純資産は3,000億円、顧客数は12万人を超えている。
略歴
[編集]1947年、愛知県名古屋市生まれ。1969年に愛知県立大学卒業後、松下電器貿易(現パナソニックホールディングス)入社。同社を退職後、スイス・キャピタルインターナショナルや山一證券のファンドアドバイザー等を務める。80年から96年までピクテ銀行日本代表や同社日本法人の代表取締役等を経て、1996年にさわかみ投資顧問株式会社を設立。1999年には日本初の独立系投資信託会社であるさわかみ投信株式会社を設立し、代表取締役に就任。現在は取締役会長。販売会社を介さない直販にこだわり、長期投資の志を共にできるファンド仲間と一緒に「より良い世の中づくり」を目指す。代表取締役社長の澤上龍は息子。2009年には、長期投資の先に広がる「かっこ好くお金をつかう先に広がる世界」を世に示すべく、その実践モデルを次々と形にしていこうと、2009年さわかみ一般財団法人設立。その後、一部の活動を専門的に携わるべく、2014年にさわかみオペラ芸術振興財団、2015年に公益財団法人お金をまわそう基金 を設立。現在、3つの財団の代表理事を務める。
2017年2月27日、オペラ文化の啓蒙活動を通じてのイタリア共和国への貢献が評価され、駐日イタリア大使公邸にて、イタリア共和国セルジョ・マッタレッラ大統領の名の下、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使から、イタリア星勲章コンメンダトーレが授与された。
人物
[編集]語学
[編集]英語、フランス語共に堪能。学生の頃から英語とフランス語は得意であり、またその勉強方法は独学によるもので、NHKのラジオ講座で3年間必死に勉強したと自著で述べている。
交友関係
[編集]ボローニャ音楽界の重鎮で「フルートの魔術師」と称される世界的なフルート奏者であるジョルジョ・ザニョーニ氏(ボローニャ・フィルハーモニー管弦楽団理事長)とはお互いを「サミー」「ザニョちゃん」と呼ぶ仲である。
俺の本棚
[編集]読書家で知られ、さわかみ投信が発行する月中レポート『長期投資だより』では、『俺の本棚』というコラムを2013年より連載している。自著では「本気で勉強したいなら、自分で本を真剣に読めばいい。本代は意外と安いし、図書館なら無料で借りられる。」とも述べている。
以下の本の読後感が書かれている。
- 『零式戦闘機』 柳田 邦男著、文藝春秋
- 『パパラギ』 エーリッヒ・ショイルマン、文藝春秋
- 『炭素文明論』佐藤 健太郎著、新潮選書
- 『鼠鈴木商店焼打ち事件』城山 三郎著、文春文庫
- 『小説十八史略』陳 舜臣著、講談社
- 『最高の戦略教科書 孫子』守屋 淳著、日本経済新聞出版社
- 『古代への情熱シュリーマン自伝』シュリーマン著、新潮文庫
- 『百戦百勝働き一両・考え五両』城山 三郎著、角川文庫
- 『ヒゲのウヰスキー誕生す』川又 一英著、新潮文庫
- 『孤高の相場師リバモア流投機術』ジェシー・リバモア著、パンローリング
- 『住友王国』邦光 史郎 著、集英社
- 『入門 般若心経の読み方』ひろ さちや著、日本実業出版社
- 『路上の人』堀田 善衞著、徳間書店
- 『自助論』サミュエル・スマイルズ著、三笠書房
- 『帝王学ノート』伊藤 肇 著、PHP研究所
- 『ユートピア』トマス・モア 著、岩波文庫
- 『静かなドン』ショーロホフ 著、岩波文庫
- 『ラ・ロシュフコー 箴言集』ラ・ロシュフコー著、岩波書店
- 『蒙古来たる』海音寺潮五郎著、文春文庫
- 『巨人伝』津本 陽著、文藝春秋
- 『井上 成美』阿川 弘之著、新潮文庫
- 『坂の上の雲』司馬 遼太郎著、文春文庫
- 『人間の條件』五味川 純平著、岩波現代文庫
- 『三国志』吉川 英治著、講談社
- 『椿と花水木』津本 陽著、幻冬舎文庫
- 『落日燃ゆ』城山 三郎著、新潮文庫
- 『日本興業銀行』高杉 良著、講談社文庫
- 『粗にして野だが卑ではない』城山 三郎著、文春文庫
著書
[編集]- 1996年
- 『この3年が日本株の勝負どき-プロ・ファンドマネジャーのひとりごと』 明日香出版社
- 1997年
- 『超インフレがやって来る-市場経済待ったなし』 明日香出版社
- 1998年
- 『資産運用のすすめ-見て納得!年10%の投資リターンをねらおう』 明日香出版社
- 『あなたは運用してますか-運用なくして豊かさなし』 ぱる出版
- 2000年
- 『この3年が投資信託の勝負どき-長期保有型投信こそ財産づくりの本命だ』 アスカ・エフ・プロダクツ
- 『拝啓投資家様-さわかみレター』 竹村出版
- 『本格的運用法を知ると人生が面白くなる-21世紀の蓄財法』(平島創・村山甲三郎との共著) ロングセラーズ
- 2001年
- 『あなたも「長期投資家」になろう!-春に種をまき、秋の実りを待つ株式投資』 実業之日本社、(2004年に新版)
- 『成功する長期投資-株安の今こそチャンス!』 廣済堂出版
- 2002年
- 『5年後の日本をいま買おう-大底圏からのごきげん株式投資』 徳間書店
- 『独立投資家宣言!-めざせ、ファイナンシャル・インデペンデンス』(伊藤宏一との共著) 日経BP社
- 2004年
- 『図解財産づくりの仕組みフローチャート思考の長期投資』 講談社
- 『知識ゼロからのお金持ち塾』 主婦の友社
- 2005年
- 『"時間"がお金持ちにしてくれる優雅な長期投資-これから10年で富の所有者は激変する!』 実業之日本社
- 『のんびり!カンタン!!幸せな長期投資』(横田濱夫との共著) 経済界
- 『長期運用時代の大本命!ファンド・オブ・ファンズ入門』(村山甲三郎との共著) 実業之日本社<実日ビジネス>
- 2006年
- 『さわかみ流図解長期投資学-最後に勝つ、財産づくりの仕組み』 講談社<講談社+α文庫>
- 『長期投資を始めるなら50歳からが旬!-あなたの人生後半はいくらでも豊かにできる』 有楽出版社
- 2007年
- 『投資は世のため自分のため-長期運用の先に広がるおもしろい世界』 PHPファクトリー・パブリッシング
- 『澤上篤人のあなたのための投信集中講義』 ビジネス社
- 『10年つきあう株を見つけよう!-これぞ本格派の長期投資』 ダイヤモンド社
- 『長期投資でご機嫌な人生を-ヒタヒタと迫るインフレの足音。それは長期の株式投資にとって最高の展開である』 廣済堂出版<moneyポケットブック 1>
- 2008年
- 『10年先を読む長期投資-暴落時こそ株を買え』 朝日新聞出版<朝日新書>
- 『「運用立国」で日本は大繁栄する』 PHPパブリッシング
- 2009年
- 『長期投資家がニヤリとする7つのメガトレンド』角川SSコミュニケーションズ
- 『投資の極意は「感謝のこころ」』(竹田和平との共著) PHPパブリッシング
- 2011年
- 『5年後の日本をいま買う長期投資』産経新聞出版
- 『めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが日本一ブレない長期投資家澤上篤人さんに本気でぶつけた質問状128』ダイヤモンド・ザイ編集部
- 2012年
- 『大丈夫、なんとかなる。-「貯金ゼロ」からはじめる軽やかな生き方! 』朝日新聞出版社
- 『やっぱり! 株は上がるぞ 』明日香出版社
- 2013年
- 『今から長期投資を始めて、2億円にしよう! ―やってみればわかる! 安心、安全、カンタン! 』主婦の友社
- 『本物の株価上昇の波が来たぞ! 』日経BP社
- 2014年
- 『2020年に大差がつく長期投資 』産経新聞出版
- 2015年
- 『国債が暴落しても長期投資家は平気だよ 』日経BP社
- 『長期投資はじめの一歩 -明日につながるプラスサムの資産形成をしよう 』廣済堂出版
- 2016年
- 『その時、あなたの預貯金は本当に安全か?』明日香出版社
- 『お金に支配されない生き方 』株式会社ビジネス社
テレビ出演
[編集]- 日経スペシャル ガイアの夜明け 激動!株式市場 ~大投資時代をどう生きるか~(2006年2月28日、テレビ東京)[1]。
- 未来ビジョン 元気出せ!ニッポン! 第7回『個人マネーが経済を救う』(2010年5月15日、BS11デジタル)(BS11デジタルの情報番組)にゲスト出演。
- 新報道2001 『安倍政権の行く末は?~税で考える日本再生の策&菅長官”次なる一手”』(2015年12月20日、フジテレビ)(フジテレビの情報番組)にゲスト出演。
脚注
[編集]- ^ 激動!株式市場 ~大投資時代をどう生きるか~ - テレビ東京 2006年2月28日