瀞峡
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瀞峡(どろきょう)は、和歌山県・三重県・奈良県を流れる熊野川水系北山川上流にある峡谷。吉野熊野国立公園の一部。
地形
[編集]隆起準平原である大台ヶ原周辺から流れを発した川が滝を形成し、侵食作用によって滝つぼが後退して形成された。上流から、奥瀞、上瀞、下瀞と呼ばれ、下瀞の上流は瀞八丁の名で特に著名で、巨岩、奇岩、断崖が続く圧倒的な渓谷は、国の特別名勝に指定されている。
主な出来事
[編集]- 1959年(昭和34年)6月1日 - 瀞峡観光の定期船(3トン)が熊野大橋上流約15km地点で転覆。5人が死亡、2人が重軽傷。原因は林業用ケーブルのワイヤーが舟のプロペラに引っ掛けたことによるもの[1]。
所在地
[編集]アクセス
[編集]- 宿泊施設
- 和船
- 和船乗り場北緯33度53分34.8秒 東経135度53分6.5秒
- JR紀勢本線 新宮駅 から熊野交通バス「日足」下車、デマンドタクシー利用。
- ジェット船
- 瀞峡では熊野観光開発が前身の熊野交通の時代から、プロペラ船のちにウォータージェット船による航路を開設していた[4]。しかし、2011年の紀伊半島での水害以後、北山川への流入土砂が増加し、重機による航路維持の負担が大きくなっていた[4]。また、作業員の高齢化や人手不足、2020年の新型コロナウイルスの流行による乗船客の減少などが重なり、2020年4月13日からウォータージェット船は運休となりそのまま2021年1月1日に事業休止となることが発表された[4]。ウォータージェット船事業については行政への航路整備援助の要請や他の事業者への事業譲渡なども検討されている[4]。
ギャラリー
[編集]-
遊覧船
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志古乗船場
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瀞峡を進む遊覧船
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遊覧船から望む松茸岩
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瀞ホテル[3]
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田戸乗船場
脚注
[編集]- ^ 日外アソシエーツ編集部編 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年、135頁。ISBN 9784816922749。
- ^ 2003年に一旦閉館したホテルであるが、2013年6月27日から食堂・喫茶のみで営業再開
- ^ a b “平成28年度指定文化財 概要「瀞ホテル本館・有形文化財(建造物)」”. 奈良県. 2017年2月19日閲覧。
- ^ a b c d “瀞峡ジェット船休止 運営会社「航路整備の労力過大」”. 紀伊民報. 2020年12月2日閲覧。