炙甘草湯
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炙甘草湯(しゃかんぞうとう)は、漢方方剤の処方のひとつ。別名「復脈湯」とも呼ばれる。出典は『傷寒論』。
概要
[編集]不整脈、動悸、息切れ、心臓神経症、心臓弁膜症、バセドウ病に伴う呼吸困難などに効果があり、貧血や体力がなく顔色が悪く疲れやすい虚証、燥証体質に向く。便秘、乾燥肌、口渇などをともなうときに適する。炙甘草は、甘草を火であぶったもので、火を通すことで体力を補強する作用が増強されるとされる[1][2][3]。
組成
[編集]適応
[編集]- 体力の落ちているものの動悸、息切れ、不整脈など。
- 虚弱体質
- 心臓神経症
- 心臓弁膜症
用法
[編集]- 成人の場合、1日9.0gを2~3回に分割し、食前または食間に経口服用する。年齢、体重、症状により増減する。
副作用
[編集]- 偽アルドステロン症
- 血圧上昇
- だるさ
- むくみ
- 体重増加
- 手足のしびれ、痛み
- 筋肉のぴくつきやふるえ、力が入らないなど。
- 低カリウム血症
- 胃の不快感、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸症状。
- 発疹、発赤、かゆみなど皮膚の異常。
注意事項
[編集]以下の者は、服用に注意。
脚注
[編集]関連項目
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