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熊本城周遊バス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
熊本城周遊バス「しろめぐりん」

熊本城周遊バス(くまもとじょうしゅうゆうバス)は、熊本市内の観光周遊バス(乗合バス)である。愛称は「しろめぐりん」。熊本都市バス本山営業所)が運行を担当する。

概要

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熊本城周遊バスは、1993年熊本市において火の国フェスタ・くまもと'93が開催されるのを前に、熊本城観光活性化の一環として熊本県と熊本市ならびに市の外郭団体である熊本市国際コンベション協会との3者共同事業として、1992年4月18日より熊本市交通局(熊本市営バス)によって運行開始されたのが始まりである。熊本市営バス時代の愛称は「むさし」と「とおりゃんせ」で、一般市民からの公募により決定された。

熊本市交通局が運行していた時期は、本山営業所上熊本営業所が担当していた。

その後、2006年に熊本市が民間運行事業者への路線移譲・委託を決定し、同年10月1日より九州産交バスへ移管された。これに伴い、同日から愛称が「しろめぐりん」へ変更された。この愛称変更も一般市民からの公募により決められている。九州産交バス熊本営業所が運行を担当していた。

2008年4月期は、熊本城築城400年祭・エピローグが開催された影響で、過去最高の約1万人が乗車した。また同年5月のゴールデンウィーク期間中には、5月4日の乗車数は812人に達し、一日乗客数では過去最高を記録した[1]

2011年10月1日からは、九州産交バスから熊本都市バスへ移管された[2]

ものまねアナウンス

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一部停留所でコロッケによるものまねアナウンスがある。

沿革

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  • 1992年4月18日 - 運行開始。熊本市営バスが運行を担当。
  • 2006年
    • 9月30日 - 同日をもって熊本市営バスによる運行を終了、同時に「熊本城直行シャトルバス」も廃止。
    • 10月1日 - 熊本市営バスから九州産交バスへ移管。「熊本城直行シャトルバス」と統合し路線を再編、新型車両も導入。
  • 2011年
    • 3月5日 - 熊本城「桜の馬場 城彩苑」開業に合わせ、同施設を周回する経路に変更。
    • 9月30日 - 同日をもって九州産交バスによる運行を終了。
    • 10月1日 - 九州産交バスから熊本都市バスへ移管。この際の経路や本数、運賃などの変更はなかった。
  • 2014年10月1日 - ルートを見直し、往路・復路ともに熊本交通センター経由とする。これに伴いダイヤ改正(1日27便から22便へ減便)[3]
  • 2016年
    • 4月15日 - 前日に発生した熊本地震の影響により全便運行見合わせとなる。
    • 4月16日 - 本震で熊本城をはじめ、周辺道路や観光施設などが甚大な被害を受けたため運休とする。
    • 5月3日 - 運行を再開。ただし熊本城と周辺施設の復旧見通しが立たないため、当面の間は「桜の馬場 城彩苑」で折返し(26分間待機)とし、熊本城・二の丸駐車場 - 市役所前の区間は休止とする[4]
    • 8月2日 - 通常ルートでの運行を再開。
  • 2019年9月11日 - 熊本市桜町一帯再開発ビル(名称:SAKURA MACHI Kumamoto)完成に伴い、同ビル内バスターミナルに乗り入れ開始。これにより熊本交通センター乗降場所を変更。名称も従来の「熊本交通センター」から「熊本桜町バスターミナル」に改称される[5][6][7]。これによる熊本都市圏のバス系統番号の変更に伴い、しろめぐりん専用の系統番号として「SS」が付与される[8]
  • 2021年4月1日 - ダイヤ改正。新たに平日ダイヤ・土休日ダイヤを設定し、平日は1時間に30分(12時台のみ1時間)間隔とした1日16便の運行となる(土休日はダイヤ変更せず従来通り1日22便)。

運行内容

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路線

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現行路線

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2014年10月1日改正以降の経路。

過去の路線

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2011年3月5日 - 2014年9月30日の経路

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  • 熊本駅前 - ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ[10] - 河原町 - 交通センター6番のりば - 桜の馬場 城彩苑 - 熊本城・二の丸駐車場 - 子ども文化会館前 - 博物館・旧細川刑部邸前 - 家庭裁判所KKRホテル熊本前 - 県立美術館分館前 - ホテルキャッスル前 - 市役所前 - 桜の馬場 城彩苑 - 段山 - 蔚山町 - 新町 - 中唐人町 - ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ - 熊本駅前

2006年10月1日 - 2011年3月4日の経路

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  • 熊本駅前 - 熊本全日空ホテルニュースカイ前 - 河原町 - 交通センター6番のりば - 熊本城・二の丸駐車場 - 子ども文化会館前 - 博物館・旧細川刑部邸前 - 県伝統工芸館前 - 県立美術館分館前 - 壺井橋 - 通町筋 - 市役所前 - 交通センター19番のりば - 河原町 - 熊本全日空ホテルニュースカイ前 - 熊本駅前

1992年4月18日 - 2006年9月30日の経路

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熊本市交通局の運行時代。

  • 交通センター6番のりば - 熊本城・二の丸駐車場 - 子ども文化会館前 - 博物館・旧細川刑部邸前 - 県伝統工芸館前 - 県立美術館分館前 - 熊本ホテルキャッスル前 - 市役所前 - 交通センター6番のりば
運行開始時には、上記の周遊コースとともに交通センター - 熊本城直通便の2コースが存在したが、1999年頃に直通便は廃止され周遊コースのみとなった。その後、2004年10月より一般車両を使用した別系統の「熊本城直行シャトルバス」(熊本駅 - 交通センター - 熊本城)が2006年9月末まで土・日・祝日のみの運行として事実上復活した。

車両

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旧「とおりゃんせ」専用車
いすゞ・ジャーニーQ
旧「とおりゃんせ」専用車
「しろめぐりん」カラーへの塗装変更後(上の写真と同じ車両)
いすゞ・ジャーニーQ

専用車両は、熊本市営バスでの運行開始時に、外観・内装ともにレトロ調の装飾を施したファンタスティックバスを2台新規導入した。車両運用の都合により一般路線用の中型車が代走することもあった。

2006年に九州産交バスへ移管されたに合わせ、専用車両も新型の小型車が導入された。熊本市営バス時代に使用していた初代車両も九州産交バスへ移管され、予備車としてで使用されていたが、のちは2台とも除籍された。旧「むさし」は九州産交バス運行時代に除籍され、廃車体は元の塗装のまま九州産交整備の敷地内に長らく留置されていた。旧「とおりゃんせ」はのちに「しろめぐりん」カラーに塗り替えられ、2017年頃まで使われていた。

現行車両
予備車
過去の車両

脚注

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  1. ^ 熊本日日新聞』2008年5月13日付
  2. ^ ~熊本城周遊バス「しろめぐりん」運行会社について~ 平成23年10月1日から熊本都市バス(株)が運行” (PDF). 九州産交バス (2011年8月26日). 2011年8月26日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 熊本城周遊バスの運行ルート等が変わります 2014年9月11日、熊本市公式サイト
  4. ^ 震災に伴う熊本城周遊バス「しろめぐりん」 運行再開(一部休止)についてのお知らせ” (PDF). 熊本都市バス (2016年5月2日). 2016年6月23日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ ダイヤ改正・名称変更・案内番号変更のお知らせ” (PDF). 熊本都市バス (2019年8月16日). 2019年9月7日閲覧。
  6. ^ バスターミナルをご利用の方へ SAKURA MACHI Kumamoto
  7. ^ 熊本桜町バスターミナル(旧称:熊本交通センター)の乗り場のご案内” (PDF). 九州産交バス (2019年9月2日). 2019年9月7日閲覧。
  8. ^ 【2019年9月11日】熊本都市圏の「バス案内番号」が変わります” (PDF). 熊本都市バス (2019年7月29日). 2019年8月15日閲覧。
  9. ^ 2019年9月10日までは停留所名が「熊本交通センター」だった。
  10. ^ a b 2014年3月31日までは停留所名が「熊本全日空ホテルニュースカイ前」だった。
  11. ^ 基本的に、3番のりばに停まる。

関連項目

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外部リンク

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