片岡信二
片岡 信二(かたおか しんじ、1925年〈大正14年〉8月6日 - 2014年〈平成26年〉4月21日)は、日本の計算機科学者、応用数学者、統計物理学者。理学博士(九州大学・1962年)。一橋大学名誉教授、フェリス女学院大学名誉教授。
略歴
[編集]新潟県長岡市出生[1]、新潟市出身[2][3]。1942年(昭和17年)3月に新潟中学校を4年で修了(四修)[4]、1944年(昭和19年)9月に新潟高等学校を半年繰り上げ卒業、1947年(昭和22年)9月に東京帝国大学理学部物理学科を卒業[1][注 1]。
1949年(昭和24年)6月に東京商科大学助手に就任、1959年(昭和34年)7月にカリフォルニア大学ロサンゼルス校 (UCLA) Western Data Processing Center 研究助手に就任(期間1年)、1960年(昭和35年)7月にマサチューセッツ工科大学 (MIT) Operations Research Center 研究助手に就任(期間1年)、1962年(昭和37年)5月に一橋大学経済学部講師に就任、1963年(昭和38年)7月に一橋大学経済学部助教授に就任、1967年(昭和42年)4月に一橋大学経済学部教授に就任、1977年(昭和52年)4月に一橋大学評議員に就任[注 2]、1984年(昭和59年)12月に一橋大学情報処理センター長に就任[注 3]、1987年(昭和62年)4月に一橋大学名誉教授の称号を受称[1]、フェリス女学院大学教授に就任[3]。
2014年(平成26年)4月21日午前4時55分に肺炎のため死去[2]。
計算機論の研究、数理計画法の研究、統計物理学的視点からのシステム論の研究を行った。また、一橋大学の情報処理教育や計算機を使用する研究活動の整備に大きく貢献した[6]。
栄典
[編集]著作物
[編集]著書
[編集]- 『リニアー・プログラミング入門 理論と例解』久武雅夫[共著]、白桃書房、1957年。
- 『リニアー・プログラミング入門 理論と例解』新版、久武雅夫[共著]、白桃書房、1963年。
- 『電子計算機』春秋社〈数学基本講座 5〉、1968年。
- 『数理計画法』久武雅夫[監修]、東洋経済新報社〈経営のための数学 4〉、1971年。
- 『コンピュータ入門 ハード・ソフト・システム』有斐閣〈有斐閣双書〉、1972年。
監訳書
[編集]- 『電子計算機のための数学的方法 II』アンソニー・ラルストン、ハーバート・ウィルフ[編]、鹿島出版会、1975年。
論文
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 『一橋論叢』第100巻第3号、463頁。
- ^ a b 『新潟日報』2014年4月23日付朝刊、35面。
- ^ a b 『現代 物故者事典 2012〜2014』154頁。『新潟県 人物・人材情報リスト 2021 第1巻』497頁。
- ^ 『ある比較法学者の歩いた道 五十嵐清先生に聞く』24頁。
- ^ 『ある比較法学者の歩いた道 五十嵐清先生に聞く』29頁。
- ^ 『一橋論叢』第100巻第3号、467頁。
- ^ “平成17年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 5 (2005年11月3日). 2006年4月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月21日閲覧。
- ^ 「叙位・叙勲」『官報』号外第248号、4頁、国立印刷局、2005年11月4日。
- ^ 「叙位・叙勲」『官報』第6295号、8頁、国立印刷局、2014年5月23日。
参考文献
[編集]- 「片岡信二名誉教授略歴」『一橋論叢』第100巻第3号、463頁、一橋大学一橋学会[編]、日本評論社、1988年。
- 「片岡信二名誉教授著作目録」『一橋論叢』第100巻第3号、464-467頁、高橋一・山崎昭[編著]、一橋大学一橋学会[編]、日本評論社、1988年。
- 「片岡信二」『現代 物故者事典 2012〜2014』154頁、日外アソシエーツ[編]、日外アソシエーツ、2015年。
- 「片岡信二」『新潟県 人物・人材情報リスト 2021 第1巻』496-497頁、日外アソシエーツ[編]、日外アソシエーツ、2020年。
- 「片岡信二氏」『新潟日報』2014年4月23日付朝刊、35面、新潟日報社、2014年。
- 『ある比較法学者の歩いた道 五十嵐清先生に聞く』五十嵐清[語り]、山田卓生・小川浩三・山田八千子・内田貴[編]、信山社、2015年。