コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

牛ノ浜駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
牛ノ浜駅
駅入口(2007年9月)
うしのはま
Ushinohama
OR21 阿久根 (6.0 km)
(3.5 km) 薩摩大川 OR23
地図
所在地 鹿児島県阿久根市大川
北緯31度58分27.08秒 東経130度12分25.2秒 / 北緯31.9741889度 東経130.207000度 / 31.9741889; 130.207000座標: 北緯31度58分27.08秒 東経130度12分25.2秒 / 北緯31.9741889度 東経130.207000度 / 31.9741889; 130.207000
駅番号 OR22
所属事業者 肥薩おれんじ鉄道
所属路線 肥薩おれんじ鉄道線
キロ程 92.2 km(八代起点)
門司港から324.5 km
電報略号 オレウシ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
28人/日
-2019年-
開業年月日 1922年大正11年)10月15日[1]
備考 無人駅
テンプレートを表示

牛ノ浜駅(うしのはまえき)は、鹿児島県阿久根市大川にある、肥薩おれんじ鉄道線である。駅番号OR22

歴史

[編集]

駅名の由来

[編集]

開業当時の地名(出水郡阿久根村字牛之浜)が由来。駅名を決める際、牛之浜の「之」を簡素化して「牛ノ浜」とした。

「牛ノ浜」の「牛(ウシ)」は動物のではなく「岩や丸太等で作った木組みや積み上げられた石」のことであり、この木組みや石が薩摩黒牛の背中や群れに似ていることから「牛ノ浜」と名付けられたものが地名として定着したもので、放牧牧場とは関係ない。この地の海岸は古くから荒波だったため高波の被害が多かった。そこで木組みをしてを積み上げて「ウシ」を築き、海岸()を守ったのがこの地の由来である。現在でもこの一帯の沿岸には「ウシ瀬」と呼ばれる当時に作られた人工岩や木組みが残っている。

年表

[編集]

駅構造

[編集]
ホーム(2012年11月)
  • 相対式ホーム2面2線を有する地上駅である。
  • 駐車場有り。2015年5月31日までは駅構内に福永食品直営のうどん・そばの店「めん処ふくなが・牛ノ浜店」の店舗があり、営業していた。
  • 国鉄時代は有人駅で現在の「めん処ふくなが」のあった場所に平屋建て木造駅舎が建っていた他、八代方海側にある空地には貨物側線と貨物ホームが設けられて海鮮類や野菜等の貨物取扱を行っていたが、1970年に無人駅になり、貨物側線、貨物ホームが撤去された後に駅舎も1985年頃に解体された。駅舎跡地には1987年にJR九州直営うどん・そばの店「まくらぎ茶屋」が建てられ営業していた[6]が、2004年3月の経営分離時に撤退、閉店している。その後、店舗跡地には2004年4月から「めん処ふくなが・牛ノ浜店」が入居して営業していたが、こちらも店舗の老朽化のため2015年5月31日限りで閉店した[8]。空店舗の処遇については未定であったが、2016年4月に解体撤去されて更地になった。
  • 駅構内は沿道(国道3号線)を挟んですぐに東シナ海(牛ノ浜景勝地)と隣り合っており、駅前から牛ノ浜全体が見渡せる程非常に眺めが良く、国鉄時代から絶景ポイントの一つとして知られている。
  • ななつ星in九州のエクスカーションのための停車駅でもある。

のりば

[編集]
のりば 路線 方向 行先 備考
1 肥薩おれんじ鉄道線 上り 出水水俣八代方面 原則としてこのホーム
下り 川内方面 原則としてこのホーム
2 午前の一部列車のみ
  • 上り線の一部列車は2番のりばから発車する。

利用状況

[編集]
  • 2019年度の1日平均乗降人員は28人である[9]
年度 1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員
2007 18 38
2008 20 41
2009 27 55
2010 25 51
2011 23 52
2012 15 34
2013 19 41
2014 21 43
2015 21 47
2016 51
2017 44
2018 40
2019 28

駅周辺

[編集]

かつては牛ノ浜沿いに牛ノ浜海水浴場があり、当駅は海水浴の利用客で賑わっていたが、海水浴場は1970年代に閉鎖され廃止されている。

バス路線

[編集]

駅前に南国交通「牛之浜」バス停が設置されている。

隣の駅

[編集]

※臨時快速「おれんじ食堂」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。

肥薩おれんじ鉄道
肥薩おれんじ鉄道線
阿久根駅(OR21) - 牛ノ浜駅(OR22) - 薩摩大川駅(OR23)

脚注

[編集]
  1. ^ a b 「鐵道省告示第131号」『官報』1922年10月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ 「牛ノ浜など三駅舎も」『交通新聞』交通協力会、1977年11月10日、1面。
  3. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、688頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ 「日本国有鉄道公示第331号」『官報』1970年9月4日。
  5. ^ 「通報 ●鹿児島本線折口、牛ノ浜、肥薩大川、草道、上川内及び木場茶屋駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報日本国有鉄道総裁室文書課、1970年9月4日、1面。
  6. ^ a b “牛ノ浜駅にドライブイン 鹿鉄 きょうオープン”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1997年1月17日) 
  7. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、191頁。ISBN 4-88283-125-2 
  8. ^ めん処ふくなが牛ノ浜店閉店のお知らせ
  9. ^ 国土数値情報(駅別乗降客数データ) - 国土交通省、2021年9月6日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]