コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

コメダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。202.94.133.125 (会話) による 2010年1月22日 (金) 04:16個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (甘味喫茶・おかげ庵)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

株式会社 コメダ
Komeda Co.,LTD.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 コメダ
本社所在地 日本の旗 日本
461-0004
愛知県名古屋市東区葵三丁目12-23
設立 2007年8月1日[1]
業種 小売業
法人番号 4010401102571 ウィキデータを編集
事業内容 喫茶店フランチャイズチェーン
代表者 布施義男(代表取締役社長
資本金 23億2600万円
売上高 単独:3,791,789 千円(2008年度)
営業利益 単独:765,959 千円(2008年度)
決算期 2月末
主要株主 アドバンテッジ パートナーズ 78%
加藤太郎、他
主要子会社 コメダ珈琲店
関係する人物 加藤太郎
(グループ取締役会長、創業者)
外部リンク http://www.komeda.co.jp/
テンプレートを表示

株式会社 コメダ (英語: Komeda Co.,LTD.)は、愛知県名古屋市に本社を置く、喫茶店チェーンコメダ珈琲店などを展開している企業である。コメダという名前は創業者の実家が米屋であったことにちなむものである。

沿革

元々個人で経営していた喫茶店であったが、1970年からフランチャイズ展開するようになる。1993年には、株式会社コメダを設立。コメダ珈琲店のフランチャイズ展開を推し進める一方で、さまざまな実験店舗も展開している。

業態

同社の展開する業態として、以下の店舗がある。

コメダ珈琲店

豆菓子とアメリカンコーヒー

コメダ珈琲店は、同社が展開している喫茶店チェーンであり、主力業態の一つである。

店舗数は日々増え続けており、愛知県を中心に全国に335店舗(2009年2月末現在[4])ある。年平均20店舗を新規開店しているが、現地のフランチャイズ会社に委託する形態が主である。また、ドミナント的な店舗展開を行っているのも特徴である。なお、名古屋市瑞穂区上山町3丁目13-2 にある店舗はかつて本店と呼ばれていたが、個人オーナーに売却されて上山店に改名された。ただし、公式サイト上では本店として検索・表示される(フランチャイズの本部機能を持っているわけではない)。

フランチャイズながら厳密なマニュアルがあるわけではなく、オーナーの裁量となる部分が大きいので、メニューやサービス、経営方針など店舗によって多少違いがあることがある。飲食物の価格は統一されているが、地域によって若干異なっている。

店の目印は黒地にオレンジ色の文字の看板である。これは日展評議員でもある書家の樽本樹邨が書いたもので、創業者が樽本の教え子だった関係で依頼されたものである。なお、コメダのマークのおじさんは、常連のデザイン学校生から依頼されて誕生したもので、「中世のヨーロッパの紳士がコーヒーを飲んでいる姿」をデザインしたものである[5]

郊外店舗には広い駐車場が付属していることが多く、店内はログハウス調のゆったりとした作りで、自由に読める雑誌や新聞が店内に常時20冊以上用意されているため長居しやすい雰囲気となっている。コーヒーそのものの味を楽しむことを主眼に置いた最近の珈琲専門店のスタイルとは違い、昔ながらののんびりとした喫茶店に近い雰囲気といえる。客層も老若男女問わない。

コメダ珈琲 海老名店(神奈川県海老名市

店では名古屋式とも言われる他地域ではあまり見ないサービスを提供している。開店から午前11時までは名古屋式モーニングサービス(ドリンクにトーストゆで卵が付く)を行い、それ以外の時間にコーヒー等のドリンク類をオーダーすると、豆菓子などのお茶菓子がおまけでついてくる。ちなみに、コメダの本拠地である中京地方は全国有数の喫茶店激戦区なので、こういったサービスは珍しくないどころか、より多くのサービスを提供している店も少なくない。

メニューとしては、各種コーヒーやパン類、軽いサラダなどを主体とした軽食のほか、

クリームコーヒー
ソフトクリームをのせたアイスコーヒー。
シロノワール
温かく甘口のデニッシュの上にソフトクリームを載せた軽食兼デザートでコメダの名物。別途メープルシロップをかけて食する。
名前の由来は日本語の白(「シロ」)とフランス語で黒を意味する「ノワール」を組み合わせたもので、冷えたソフトクリームと温めたデニッシュという対極の組み合わせになぞらえて付けられたものである。

など、ユニークなメニューを提供している。

また、

など、開業当初からの独特のスタイルを守り続けている。

甘味喫茶・おかげ庵

甘味喫茶おかげ庵

甘味喫茶「おかげ庵」は、株式会社コメダが運営する和風喫茶店チェーン。店舗は2010年1月現在、名古屋市に4店舗(千種区茶屋ヶ坂店、瑞穂区新開町店、中川区篠原橋店、東区葵店)、長久手町に1店舗(長久手店)の計5店舗の直営・FC店が存在する。コメダ珈琲店は姉妹ブランド。 甘味喫茶を謳っているものの、甘味以外にも各種フード、ドリンク、デザートとメニューは多岐にわたる。

ドリンクとしては、コーヒーやカフェオーレ、クリーム珈琲(アイスコーヒーの上にソフトクリームの乗った物)、紅茶、ココア等のほか、グリーンティ、グリーンティフロート、抹茶オーレ、抹茶シェイクなど抹茶系オリジナルドリンクを揃えている。抹茶や煎茶といった日本茶も提供している。

フードで人気なのはレトロスパゲッティで、熱々の鉄板に流し込まれたとき卵にナポリタンをからめ、これにパルメザンチーズやタバスコ・ウスターソースをお好みでかけて食べるものである。このほかのフードメニューとしては、カレーうどんうどんそば、雑煮、雑炊、おにぎり、焼茶漬け(焼おにぎりのお茶漬け)等をそろえている。

デザートとしては、ぜんざい(冷・熱)(栗・クリーム)やあんみつ(抹茶・バニラ・ミックスクリームあんみつ)、みつまめ(クリームみつまめ)、わらび餅といった和のデザートがある。また、パフェ抹茶・チョコレート・フルーツヨーグルトパフェ)や焼きプリンといった洋風デザートや、抹茶寒天ゼリーという和洋折衷の独自のデザートもある。和菓子は季節ごとに違うものを常時数種類備えている。また、一年中を通してかき氷(せんじ・宇治・黒蜜・小倉)(ミルク・クリーム・ミルククリーム)を提供している。

デザートで人気なのはコメダ珈琲店でも人気のシロノワール(ミニシロノワール)だが、コメダ珈琲店で使用するソフトクリームとは異なった脂肪分が多いものを使用しているほか、コメダ珈琲店では提供されない抹茶ソフトクリーム、抹茶とバニラの両方を楽しめるミックスソフトクリームを提供している。また、抹茶味のふわふわのパンにをつけて食べる抹茶ソフトフランスという独自商品を取り扱っている。

このほか、七輪を使い卓上で自分で好みに焼いて食べることができるいそべ餅醤油団子、焼き大福、おかげ餅といった焼き物メニューが個性の一つとなっている。

モーニングサービスとして、ドリンク料金のみを支払えば、ドリンクにトーストと卵がついてくるコメダ珈琲店と同様のサービスのほか、トーストと卵のかわりに抹茶ソフトフランスパンとあんこの組み合わせ、または煎茶や抹茶と5種類の季節の和菓子から1品の組み合わせ、の3パターンの中から選ぶことができる。 セットメニュ-として、ハーフサイズのうどんまたはそばと、ハーフサイズのあんみつ・みつ豆・わらび餅の組み合わせをそれぞれ選べる、ハーフセットを提供している。このほか、抹茶又は煎茶に和菓子がついたセットも提供している。

高級喫茶・吉茶

高級喫茶「吉茶」(きっちゃ)は、株式会社コメダが実験的店舗として直営する高級指向の喫茶店。コメダ珈琲店本店(上山店)に隣接して2005年2月にオープン。小学生以下は入店出来ない。靴は玄関で預け、接客係がテーブル席へ案内する。コーヒー一杯1,200円より各種。

脚注

関連項目

外部リンク