シャーロック ホームズ (人形劇)
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シャーロックホームズ | |
---|---|
ジャンル | 人形劇 |
原作 | アーサー・コナン・ドイル |
脚本 | 三谷幸喜 |
演出 | スタジオ・ノーヴァ |
出演者 |
山寺宏一 高木渉 堀内敬子 |
オープニング | ナノ「Scarlet Story」 |
製作 | |
プロデューサー | 紀平延久(制作統括)[1] |
制作 |
NHK総合テレビ NHKEテレ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
シャーロックホームズ(NHKオンライン) | |
第1シーズン(先行放送) | |
放送期間 | 2014年3月25日 - 27日 |
放送時間 | 19:30 - 19:50 |
放送分 | 20分 |
回数 | 3 |
第2シーズン(先行放送) | |
放送期間 | 2014年8月19日・21日・23日 |
放送時間 | 19:30 - 19:55 |
放送分 | 25分 |
回数 | 3 |
第3シーズン(本放送) | |
放送期間 | 2014年10月12日 - 2015年2月15日 |
放送時間 | 17:30 - 17:50 |
放送分 | 20分 |
回数 | 18 |
特記事項: 2014年8月23日(第6回)は17:22 - 17:42に放送(放送時間:20分)。 |
『シャーロックホームズ』は、シャーロック・ホームズシリーズをベースにした人形劇(パペット・エンターテインメント)である。脚本家三谷幸喜が、舞台を寄宿学校に、登場人物を生徒と学校関係者に設定し、シリーズの作品を学校内の事件として脚色している。初回は2014年3月25日から27日までの3日間、NHK総合テレビで先行放送され、同年8月にはやはりNHK総合テレビで別の3話が先行放送された。そして10月12日の午後5時30分から、NHK Eテレで、改めて第1話から放送されることになっている。また、10月5日にはスペシャル番組が放送された。全18回の予定。また、放送された日曜日の4日後の木曜深夜に、同じ回が再放送予定である。
あらすじ
ロンドン郊外の全寮制名門校、ビートン校にオーストラリアから転校して来た、孤独な正義感が強く優しい少年のジョン・H・ワトソンは、ベイカー寮221B号室でシャーロック・ホームズという一風変わった少年と同室になる。ホームズは問題児と言われており、とっつきにくい印象があったが、初対面のワトソンの経歴を言い当てるなど、観察眼に優れ、ものごとを鋭く見抜く力があった。やがて2人は、教師や生徒から依頼を受け、学校内の様々な事件に関わって行くことになる[2]。なお、ビートン校の名前は、『ビートンのクリスマス年鑑』及びイートン校に由来している[3]。
製作
製作にいたるまで
脚本担当の三谷幸喜は、大変なホームズファンである。また三谷は番組記者会見で、ホームズはミステリーではなくアドベンチャーであると述べている[4]。元々、三谷は『カラマーゾフの兄弟』を人形劇化したいと考えており、ホームズの人形劇化には反対であった。ゲストが出るたびに新しい人形を作る必要があること、推理の決め手となる細かい部分が、人形劇では描きにくいことがその理由だった。また、シドニー・パジェットの挿絵を人形化しようとしたが、ホームズが長身であるため、操作が難しいので見送られた[5]。
他にも、既にドラマ『シャーロック』でブームが再燃していたこと[1]、ジェレミー・ブレット主演の『シャーロック・ホームズの冒険』もあったこと[5]から、二番煎じを避けるため、原作のよさを取り入れつつ、学園物として制作することになった。対象年齢は10代前半、そして、かつてテレビの人形劇を観て育ったその親の年齢層である[1]。学校が舞台ということで、それまでの回の依頼人や犯人も再登場し、レギュラーが増えて楽しくなるという設定になっており、本来殺人事件でなければ成り立たないはずの原作を、学園物に置き換えるのが楽しかったと語っている[5]。また、なぜ舞台を学校に設定したのかについては、回を追っていく中でわかって来ること、そして『緋色の研究』、『四つの署名』、『バスカヴィル家の犬』そして『恐怖の谷』の四大長編をすべて映像化した、恐らく初めての作品であろうといったことも述べている[6]。
三谷自身は、「これを楽しめなければシャーロッキアンではないと思う」と語っている[1]。この発言には批判があったが、三谷自身によれば、ホームズのシリーズは二次創作のしがいがある作品であり、その二次創作を受け入れるには遊び心が大事であるということ、つまりシャーロッキアンであるのならば、学園物という二次創作もまた、受け入れるだけの遊び心を持ってほしいという意味であったとしている[5]。
脚本の特徴
ストーリーの最大の特徴は殺人が起きないことである。また、事件解決後も犯人や依頼人、そして被害者が残って、その後の物語にも顔をのぞかせるという設定になっている。三谷自身は、このドラマを冒険物語と位置付けており、殺人こそ起きないものの、妬み、不倫、詐欺などの悪事を登場させ、子供たちに人間の負の部分もきちんと見せるようにしている。またそれとは別に、個性の尊重や友情の大切さなどの教育的側面も重視している[1]。
三谷はワトソンの描き方にも気を配っていて、ホームズにない人間としての温かさ、熱さを描いたとも語っている[7]。三谷によれば、従来、漫才でのボケ役のような所があったワトソンだが、『シャーロック・ホームズの冒険』以後、ホームズとは違った人格の持ち主としてきちんと描かれるようになった。また、『シャーロック』のジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンを高く評価している。フリーマンは三谷原作の『笑の大学』がイギリスで上演された際に出演しているが、三谷は、彼はむしろワトソンというよりホームズ的な雰囲気であるとも言っている[5]。
人形製作とセット
パペットデザインと人形美術監修の井上文太は、同じ記者会見で、人形の造形に気を配ったと明かしており[4]、ホームズは、広い額と大きな耳で知的で好奇心旺盛なイメージを出し、三谷の意向も受けて、ぷるんととがった鼻をつけている[1][注釈 1]。これは、原作のホームズがそうであるように、鼻に特徴を持たせたいという意図で実現された[5]。三谷はまた、脚本を出す時に、当て書きのような形でイメージキャストを出している。たとえば、『バスカヴィル家の犬』の場合は、ヘンリー・バスカヴィルがウィリアム王子、ステープルトンがウディ・アレンのイメージといった具合にである[5]。
また井上は、今回の人形の造形に当たり、子供が落書きできるようなイメージでデザインしたと語っている[8]。井上は「GTFスマイルチャレンジin江戸川2014」で、この作品と『新・三銃士』を対象としたイラストコンテストの審査員を務めている[9]。顔は基本的に無表情で、演出は能や文楽のように照明によって行われる。髪の毛は、男性の場合はワトソンを除いて、メリーゴーランドのようなポップな塗装である[8]。一方女性の人形の髪は、和服に使う絞りを用いている[10]。
セットはドールハウスをイメージしており、特に学校の回廊は、コッツウォルズ地方の修道院の回廊をモチーフとしている。それ以外にも、シャーロック・ホームズ博物館の窓のステンドグラスや、ロンドン市内の駅舎などもセットに応用されている。また、『シャーロック・ホームズ』というイギリスの作品を日本人が手掛ける以上、日本らしさがあっていいという発想から、セットの植物や小道具には、和紙が多用されており、それ以外にも寒冷紗や不織布が用いられていて、自然な風合いを醸し出している[11]。
ビートン校にはアーサー、ベイカー、クーパー、ディーラーの4つの寮があるという設定で、それぞれのシンボルカラーは臙脂、紺、緑そして灰色である。生徒たちの制服の色はこのシンボルカラーにちなんでおり[12]、ホームズの着ている制服も紺色で、左胸に懐中時計とコンパスをぶら下げている。井上のデザイン原画では、ホームズはどくろの頭がついたステッキを持っており、靴底には『踊る人形』の人形を使って"Sherlock Holmes"と刻んである[13]。ただワトソンは転校生であるため、前の学校の薄茶色の制服を着ている[14]。
声優
また声優選びに関しては、少年といってもひとくせあるキャラクターで、それなりの演技力を必要とするため、山寺宏一にオファーを出した。山寺は、自身の年齢から15歳の役は無理と伝えたため、まずオーディションを行い、何通りかの声を試してみた。その時、三谷が出した「人の目を見てしゃべれない少年のイメージ」の条件に、山寺の声が合致し、彼がホームズの声を担当することになった[5]。また、三谷は山寺について「ナイーブで、繊細で、当然少年という役を、ナイーブでも少年でもない人が演じて、あれだけぴったりはまるのはすごい」と言っている[7]。ちなみに、ホームズ、ワトソン、そしてモリアーティを演じる山寺、高木渉、江原正士は、『新・三銃士』ではそれぞれアトス、ポルトス、アラミスの声を担当している。
番組中でハドソン夫人が口ずさむメロディーは、番組オリジナルである[3]。番組の製作方法としては、先にセリフを収録し、それに合わせて人形を動かすプレスコの手法が取り入れられている[5]。番組のオープニングのタイトルバックは、CGによるマッピングを駆使しており、『踊る人形』の棒人間が描き出される。
随所にみられる「遊び」
前作の『新・三銃士』もそうだったが、この作品も、第8話と第9話の「愉快な四人組の冒険」がミュージカル仕立てであったり、第11話の「まだらの紐の冒険」に登場する沼毒蛇の斑点が、原作の一部である『まだらの紐』の、ホームズとロイロットの会話に登場するクロッカスを模したものであったりと、随所に遊びが採り入れられている[15][16]。また、校長室の壁に『新・三銃士』のバッキンガム公・アラミス・ポルトスの絵が飾られていたり、美術室に三銃士やオレイリーをかたどった胸像が置いてあるなど、前作ともリンクしている部分がみられる。
登場人物
主要人物
- シャーロック・ホームズ
- 声 - 山寺宏一
- 学校では風変わりな問題児扱いされているが、観察力と洞察力に優れたナイーブで繊細な15歳の少年。ベーカー寮の221Bで暮らしている。授業中はほとんど寝ており、学業成績は振るわず、特に文学、哲学、天文学の成績は下の下。また、美術が苦手で自作のカバの石膏像をワトソンにピーナッツと間違えられるシーンもある。しかし、探偵としての実力は抜群でワトソンと一緒に学校内での事件を次々と解決していく。パイプをくゆらせる代わりにピロピロを吹いている。
- ジョン・H・ワトソン
- 声 - 高木渉
- 献身的で正義感のある少年で、ホームズと同い年である。医師である父親がロンドンで開業することになり、オーストラリアからやってくる。前の学校ではラグビーをやっており、ポジションはフォワードでフッカーだったが、左膝の負傷をきっかけに一線から退き、ホームズと組んで学校内の事件解決に当たる。ホームズが解決した事件を、イラストと共に「ワトソンメモ」に書いて文章化し、学校新聞に寄稿する。文章を書くのが得意で、前の学校では賞をもらったこともある。
- ハドソン夫人
- 声 - 堀内敬子
- ベイカー寮の世話好きな寮母。ホームズを特に気に入っており、学校内で唯一彼のことを「シャーロック」とファーストネームで呼ぶ[2]。生徒たちにしょっちゅう手作りのクッキーを配っているが、ホームズによると「悪い人ではないが、野良猫と遊んだ後に手を洗わないため猫の毛が入っていることが多々ある」という。ワトソンが寄稿する新聞記事では、「ターナー夫人」の名前で登場する。
その他
- ゴードン・レストレード
- 声 - 岸尾だいすけ
- ビートン校の生活委員。Cのクーパー寮の3年生。学園で事件が起こると221Bに依頼に来る。第6回「生真面目な証人の冒険」で、自分のファーストネームがゴードンであることを明かした。
- スタンフォード
- 声 - 岸尾だいすけ
- ホームズらの同級生。転校生のワトソンに寮や部屋、ホームズについて教える。
- グライムズビー・ロイロット先生
- 声 - 浅野和之
- 生活指導の先生で、ホームズやワトソンに理科を教えている。ホームズを目の敵にしている、「生徒を叱ることしか楽しみのない、つまらない男」。
- モリアーティ教頭
- 声 - 江原正士
- 長身で金髪のビートン校教頭。左右バランスの違う顔で、優しさと厳しさの二面性が表現されている。規律に厳しく、マイペースなホームズを苦々しく思っている。
- シャーマン
- 声 - 平岩紙
- ベイカー寮の制服を着ているが、ビートン校内の飼育小屋で動物を育て、小屋で寝起きする一風変わった生徒。自分のことを「僕」と呼び、喋り方も男の子のようで、少年のような雰囲気をもつが女子である。動物の言葉を理解し、そのために誘拐されたこともある。ビートン校周囲の状況にも詳しく、ホームズの捜査にも協力する。
ゲスト出演
- 第1回「最初の冒険 前編」・第2回「最初の冒険 後編」
- ジェファーソン・ホープ - 妻夫木聡
- ベッポ(石膏破壊の犯人) - 梶原善
- ジョゼフ・スタンガスン(腹痛で倒れた金持ちの少年) - 岸尾だいすけ
- イノーク・ドレッパー(腹痛で倒れた金持ちの少年)、タバサ[17](指輪を失くした女子生徒) - 三瓶由布子
- 第3回「困った校長先生の冒険」
- オルムシュタイン校長 - 中村梅雀
- アイリーン・アドラー(保健医) - 宮沢りえ
- ハリソン(ホームズの先生) - 三瓶由布子
- ノートン先生(美術教師) - 江原正士
- 第4回「消えたボーイフレンドの冒険」
- メアリー・サザーランド(依頼に来る大柄な女子生徒) - 瀬戸カトリーヌ
- ホズマ・エンジェル(洞窟で消えたはずのボーイフレンド)、ウィンディバンク(メアリーの幼馴染の少年) - 藤原竜也
- ラングデール・パイク(学内の何でも屋)- 関智一
- 第5回「赤毛クラブの冒険」
- 第6回「生真面目な証人の冒険」
- ベインズ(ホームズに対抗意識を燃やす生活委員) ‐ 浅利陽介
- ガルシア - 江原正士
- ヘンダーソン - 三瓶由布子
- 第7回「イヌ語通訳の冒険」
- ウィルソン・ケンプ(シャーマンを誘拐したディーラー寮の生徒) - 石井正則
- マイクロフト・ホームズ(ホームズの兄、ディーラー寮の6年生で生徒会会長) - 山寺宏一
- 第8回「愉快な四人組の冒険 前編」・第9回「愉快な四人組の冒険 後編」
- メアリー・モースタン(アーチャー寮の生徒)- 石橋杏奈
- アブドラ(アーサーと同室の生徒)- 小松史法
- ジョナサン・スモール(歌を歌う郵便配達)- 市村正親
- アーサー・モースタン(メアリーの兄) - 浦井健治
- バーソロミュー・ショルトー、サディアス・ショルトー(アーサーと一緒に音楽活動をしていた双子の兄弟) - 田口浩正
- トビー(シャーマンの犬)
- ベーカー寮遊撃隊(ホームズの別動隊のネズミたち) - 山寺宏一
- 第10回「失礼な似顔絵の冒険」
- 第11回「まだらの紐の冒険」
- ヘレン・ストーナー先生(依頼に来る教育実習生) - 三瓶由布子
音楽とオープニングテーマ
音楽は『新・三銃士』で音楽を担当したスパニッシュ・コネクションのメンバーの一人で、バイオリニストの平松加奈が担当。原作の古典的な雰囲気と、人形劇のコメディタッチとの相対する要素を効果的に表現すべく、ヨーロッパ音楽の様式に、スイングやアイリッシュミュージック、フラメンコなどの世界の多様なリズムを採り入れたストリングス編成の音楽となった。録音はドイツで、ダニエル・ハーディングとマーラー・チェンバー・オーケストラの協力のもと行われている。原作では、シャーロック・ホームズがバイオリンを弾くシーンがあるため、バイオリニストとして光栄だったと平松は語っている[18]。
オープニングテーマはナノの"Scarlet Story"である。『緋色の研究』をテーマにした歌詞をと依頼され、まずこのタイトルが頭に浮かんだという。作曲はWEST GROUNDで、誘惑の中での真実の探求をテーマにしており、イントロ部分はバラードだが、その後ロックとなる。ナノ自身はこの曲を、ホームズ自身の内面の苦闘を表現したと述べている[19]。
スタッフ
- 脚本:三谷幸喜
- パペットデザイン及び人形美術監修:井上文太
- 人形美術:スタジオ・ノーヴァ
- 演出:杓瀬真実、森田倫代、吉川邦夫、荒木俊雅
- 音楽:平松加奈
- 主題歌:ナノ「Scarlet Story」(Flying DOG)
- 演奏:マーラー・チェンバー・オーケストラ
(指揮:ダニエル・ハーディング)
放送日程
回 | 放送日 | サブタイトル | 原作 | あらすじ |
---|---|---|---|---|
1 | 2014年3月25日 8月14日 10月12日 |
最初の冒険・前編 | 『緋色の研究』 『六つのナポレオン』 |
オーストラリアからビートン校に転校して来たジョン・H・ワトソンは、ベイカー寮221Bで同室となった風変わりな少年のシャーロック・ホームズに経歴をずばりと言い当てられる。最初は呆気にとられ、どこか付き合い難い相手だと思っていたワトソンだが、モリアーティ教頭から、石膏像連続破壊事件の犯人にされそうになったところを、ホームズの推理で助け出され、心を通わせるようになる。 |
2 | 3月26日 8月17日 10月19日 |
最初の冒険・後編 | そんな折、クーパー寮の生徒で生活医院のレストレードが221Bに駆け込んで来て、ディーラー寮の生徒が急な腹痛で病院に搬送されたことを知らせる。疑われているのはハドソン夫人が夕食時に配っていたクッキーだが、ホームズは被害者の部屋で卵の殻を見つけ、腐ったゆで卵が原因ではないかと考える。数少ないヒントを手掛かりにホームズは推理を開始し、アーチャー寮の生徒、ジェファーソン・ホープが事件の陰にいることに気づく。 | |
3 | 3月27日 8月18日 10月26日 |
困った校長先生の冒険 | 『ボヘミアの醜聞』 | 深夜、ホームズとワトソンの部屋に校長先生がやって来る。校長先生は保健医のアイリーン・アドラー先生から2人で写った写真を取り返してほしいという。ホームズとワトソンは、写真を取り戻すために、保健室の外でボヤ騒ぎを起こすが、アドラー先生はホームズたちの策略を見抜き、写真はもう返したと2人に告げる。その写真のありかとは意外な場所だった。 |
4 | 8月19日 8月21日 11月2日 |
消えたボーイフレンドの冒険 | 『花婿失踪事件』 | 221Bに、大柄なディーラー寮の女子生徒、メアリー・サザーランドが221Bに依頼に来た。その前日に、最近付き合い始めたボーイフレンドのホズマ・エンジェルが、学校の裏手にある洞窟で、姿をくらませてしまったらしい。ホームズは、2人の関係を快く思わない人物がいないかを尋ね、メアリーの幼馴染のウィンディバンクがこの事件に絡んでいると推理し、ラングデール・パイクに頼んで生徒名簿を調べさせる。 |
5 | 8月21日 [21] 8月23日 11月9日 |
赤毛クラブの冒険 | 『赤毛連盟』 | 見事な赤毛の男子生徒、ジェイベズ・ウィルソンが依頼にやって来た。彼は、ダンカン・ロスという上級生から、赤毛の人間しか入れない「赤毛クラブ」に入会した。そのクラブはロンドンに本部を構える、由緒ある名門クラブというものの、部室は物置で、しかも活動内容は、石や瓶を赤く塗るだけという奇妙なものだった。ホームズは探りを入れるうちに、このクラブが、ロスのある目的によって作られたことに気付く。 |
6 | 11月16日 | 生真面目な証人の冒険 | 『ウィスタリア荘』 | ガルシアとヘンダーソンという2人の生徒が行方不明になり、彼らと会っていたレストレードが疑われて、生活委員ベインズが彼を連れ去る。しかし一方で2人は、食堂からパンを盗んでいたことが発覚、さらに、彼らの部屋で犬を遊ばせるおもちゃが見つかった。なぜそのような物があったのか、そもそもなぜガルシアたちはパンを盗んだのか、2人はどこにいるのか。一方でベインズは、何の目的があるのか、ホームズを盛んに挑発していた。 |
7 | 11月23日 | イヌ語通訳の冒険 | 『ギリシャ語通訳』 | 深夜にシャーマンが誘拐された。犯人は、ソフィというメスの老犬が、ある骨をどこに隠したかを知るために、動物の言葉がわかるシャーマンを拉致したのだった。ホームズは、ディーラー寮に住む最上級生の兄、マイクロフトの力を借りて骨を探し当て、犯人がディーラー寮のウィルソン・ケンプであることを突き止める。しかし、それに対してマイクロフトが取った行動は意外な物だった。 |
8 | 11月30日 | 愉快な四人組の冒険・前編 | 『四つの署名』 | アーチャー寮のアーサー・モースタンが深夜何者かに襲われて負傷した。妹のメアリー・モースタンはこれに納得が行かず、ホームズに調査を依頼する。ホームズは、アーサーの部屋にあった破られた署名を元にパイクの協力を得て、ディーラー寮の生徒で、アーサーとコーラスグループ「トレジャーズ」を結成している双子のショルトー兄弟が、この事件に関与していることを見抜く。しかし、ショルトー兄弟の対応はどこかいわくありげだった。 |
9 | 12月7日 | 愉快な四人組の冒険・後編 | アーサーに続いてショルトー兄弟も襲われた。ホームズとワトソンは犬のトビーを連れて捜査をするが、これは失敗に終わる。続いて、ベイカー寮遊撃隊の協力を得て、犯人は郵便配達人で、トレジャーズの一員のジョニーであることを突き止める。アーサーとショルトー兄弟が自分を裏切って、学校対抗のコンクールに出場しようとしたことに怒ったジョニーは、猿のトンガを連れて深夜寮に忍び込み、エントリー曲の楽譜を盗んでいたのだった。最終的に4人は和解し、ジョニーのメアリーへの恋も明かされたが、この事件でメアリーにぞっこんだったワトソンには恋敵の出現となった。 | |
10 | 12月14日 | 失礼な似顔絵の冒険 | 『チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン』 | 授業中に、学校一の鬼教師ミルヴァートン先生の似顔絵を描いていたベッポは、先生に見つかって似顔絵を取り上げられてしまう。ホームズに取り戻してほしいと頼むベッポ。先生の留守中に部屋に忍び込んだホームズとワトソンは、女子生徒のアガサ・ライトと出会う。引っ込み思案で授業について行けず、補習を受けているアガサは、ミルヴァートン先生は怖くないと言う。そんな折、戻ってきた先生の行動を見た2人は、この人物の意外な一面を知るのだった。 |
11 | 8月23日 [22] 9月27日 12月21日 |
まだらの紐の冒険 | 『まだらの紐』 『這う男』 |
ハドソン夫人が夜中に大蛇を目撃するという騒ぎが起こる中、教育実習生のヘレン・ストーナー先生がホームズとワトソンの元に相談にやって来た。深夜、ヘレン先生が実験室で勉強していると、奇妙な物音とうなり声が聞こえてきたという。また、ホームズのもとに、「夜になると理科室でロイロット先生が怪しい行動を始める」という情報が寄せられて…!? |
12 | 1月4日 | バスカーヴィル君と犬の冒険・前編 | ||
13 | 1月11日 | バスカーヴィル君と犬の冒険・後編 | ||
14 | 1月18日 | 百匹のおたまじゃくしの冒険 | ||
15 | 1月25日 | 青いシロクマの冒険 | ||
16 | 2月1日 | ダグラスさんのお屋敷の冒険 | ||
17 | 2月8日 | 本当に困った校長先生の冒険 | ||
18 | 2月15日 | 最後の冒険 |
放送は何れも総合テレビで放送時間は第1回から第3回は19:30 - 19:50、第4回と第5回は19:30 - 19:55、第6回は17:22 - 17:42[22]であった。10月12日午後5時30分から毎週日曜日NHK Eテレで改めて第1話から18話まで放送開始となる。また、8月には総合テレビで第1回から第6回まで再放送があり、何れも12:20 - 12:40までである[2]。
関連番組
放送直前スペシャル 徹底調査!シャーロックホームズ
本放送前の特別番組で、2014年10月5日午後5時30分から50分まで、Eテレで放送された。脚本担当の三谷幸喜へのインタビュー、そして、俳優でユーチューバーの瀬戸弘司による、制作スタジオでの収録風景のレポートと操演者へのインタビューに加え、イギリスのリーズでのホームズのコスプレイベントや、ロンドンのシャーロック・ホームズ博物館、ゆかりのパブに集うファンを取材している。また、一部のファンやロンドン・シャーロック・ホームズ協会関係者に、番組を観てもらった上での評価や反応も紹介されている。
ミステリークイズ シャーロッQ!
本編終了後に放送されるミニコーナー、日本シャーロックホームズクラブの協力を得ている。アニメのホームズとワトソンが登場し、放送された作品の原作に関する三択のクイズが出題される。
スタジオパークからこんにちは
2014年11月13日放送分に、ホームズ役の山寺宏一が出演し[23]、なぜ声優を目指したかについて語った他、物真似をしたり、チャールズ・チャップリンの無声映画に台詞を付けてみせたりした。
イベント
番組関連イベントとしては、イラストコンテストである「GTFスマイルチャレンジin江戸川2014」が、2014年8月下旬に行われた[24]。その他にも、2014年11月1日から3日まで、NHK文化祭でパペットの展示が行われた。
また、2014年11月30日から12月28日までは、スタジオパークで「NHKパペットエンターテインメント シャーロックホームズ展」が開催され、パペットやセットの展示以外に、日曜限定で実演ワークショップも行われる[25][26]。
メディア
小説
少年シャーロック ホームズ シリーズ | |
---|---|
ジャンル | 推理小説 |
小説 | |
著者 | 時海結以 |
イラスト | 千葉 |
出版社 | 集英社みらい文庫 |
テンプレート - ノート |
『少年シャーロック ホームズ シリーズ』は、人形劇『シャーロックホームズ』をノベライズした作品である。
- 少年シャーロック ホームズ 15歳の名探偵!!(2014年4月4日<ISBN 4083212098)
- 少年シャーロック ホームズ 赤毛クラブの謎(2014年9月5日<ISBN 4083212322)
DVD
いずれもポニーキャニオンから発売されている。
- 第1巻(第1話-第3話収録)2014年7月16日
- 第2巻(第4話-第6話収録)2014年11月19日
- 第3巻(第7話-第9話収録)2014年12月17日
[27]
ガイドブック
2014年10月4日に、小学館から番組ガイドブックとして、『NHKパペットエンターテインメント シャーロックホームズ 冒険ファンブック』が発売された[26]。内容には声優へのインタビューや、人形のデザイン、人形劇のセットについての記事などが盛り込まれている[28]。
クイズブック
2014年11月21日に、主婦と生活社より『NHKシャーロックホームズ 推理クイズブック』が発売予定である。この本オリジナルの、ビートン校絡みの事件を推理するという内容で、事件は全部で20件あり、初級編、中級編、上級編に分かれている[29]。
また、2014年10月9日には、ホームズ、ワトソン、アイリーン・アドラーのフィギュアが、デアゴスティーニ・ジャパンから発売された[30]。
注釈
脚注
- ^ a b c d e f 三谷幸喜版ホームズ…殺人のない学園人形劇に:ニュース:エンタメ:YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- ^ a b c d シャーロックホームズ|NHKオンライン
- ^ a b NHKの問い合わせへの回答
- ^ a b c NHKパペット・エンターテインメント「シャーロック ホームズ」取材会|コレ見て!ムービー|NHKオンライン#1005
- ^ a b c d e f g h i 「シャーロック・ホームズはどんな少年だったか?『物語としての面白さ』と出会う」、『ユリイカ』、青土社、2014年8月増刊、148-154頁。
- ^ ファンブック、24頁。
- ^ a b 本編放送前の番組冒頭部分で言及。
- ^ a b ファンブック、52頁。
- ^ 三世代イラストコンテスト-GTFスマイルチャレンジin江戸川
- ^ ファンブック、63頁。
- ^ ファンブック、58-63頁。
- ^ ファンブック、15頁。
- ^ ファンブック、51頁。
- ^ ファンブック、53頁。
- ^ ファンブック、53頁。
- ^ ファンブック、90頁。
- ^ NHKに確認済み。
- ^ ファンブック、30頁。
- ^ ファンブック、29頁。
- ^ ファンブック、89頁。
- ^ 当初は8月20日 19:30 - 19:55に放送する予定だったが、『NHKニュース7』が広島県広島市北部の土砂災害関連のニュースを中心に放送、20:00まで放送されたため、21日の19:30 - 19:55に改めて放送となった。
- ^ a b 当初は8月21日 19:30 - 19:55に放送する予定だったが、広島県広島市北部の土砂災害関連のニュースのため、22日 20:15 - 20:35放送に変更された。しかし、22日に『NHKスペシャル 緊急報告 広島 同時多発土砂災害』が緊急放送されたため、23日 17:22 - 17:42に改めて放送となった。9月27日に再放送された。
- ^ [https://www.nhk.or.jp/park/guest/guest_20141113.html ゲストプロフィール
- ^ 三世代イラストコンテスト-GTFスマイルチャレンジin江戸川
- ^ NHKパペットエンターテインメント シャーロックホームズ展
- ^ a b シャーロック学園
- ^ VISUAL -映像-|PONY CANYON ポニーキャニオン - シャーロックホームズ(1):DVD
- ^ 小学館 シャーロックホームズ 冒険ファンブック
- ^ NHKシャーロックホームズ 推理クイズブック
- ^ NHK シャーロックホームズ フィギュアコレクション
参考文献
- 岡崎信治郎、藤田健一編『NHKパペットエンターテインメント シャーロックホームズ 冒険ファンブック』小学館、2014年
関連項目
外部リンク
NHK Eテレ 日曜17:30枠 | ||
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