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アーティスティックスイミング

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ロシアのシンクロナイズドスイミングチーム(2007年5月)

シンクロナイズドスイミング(synchronized swimming)は、水泳種目の一つ。

競泳のように、ある距離を泳ぐタイムを競うのではなく、水深3m以上のプール内で音楽に合わせて肉体を動かし、技の完成度、同調性、構成、芸術的な表現力などの得点で競う。

ルール

シンクロナイズドスイミングにはフィギュアとルーティンと呼ばれる2つの競技がある。フィギュア競技は技の完成度を競うもので音楽は使用しない。ルーティン競技は音楽に合わせて1人から8人までの人数で演技する。一般的にシンクロと呼ばれる場合はルーティン競技を指す。

ルーティン競技は演技する人数でソロ(1人)、デュエット(2人)、トリオ(3人)、チーム(8人)、コンボ(10人)の5つの種目に分けられる。どの種目も競技は1回目テクニカル・ルーティン(TR)が行われ、2回目はフリー・ルーティン(FR)が行われる。それぞれの得点を半分ずつ合計した総合得点で順位が決まる。

テクニカル・ルーティン

予め決められた規定要素と呼ばれる技を演技に取り入れて行う。競技者の技術力に重点をおいて採点が行われる。

採点項目

エクスキューション(Execution)
総合的な演技の完遂度を評価する。
オーバーオール・インプレッション(Overall Impression)
同調性や音楽の使い方などの演技全体を評価する。

フリー・ルーティン

規定要素はなく自由に演技する。リフトやジャンプといった大技が多く盛り込まれ、技術だけでなく構成力や芸術的な表現力が問われる。

採点項目

テクニカル・メリット(Technical Merit)
同調性、完遂度、難易度を評価する。
アーティスティック・インプレッション(Artistic Impression)
構成、曲想解釈、演技態度を評価する。

服装・頭髪・化粧(女子)

技術と同時に美も競う競技であるため、妖艶で派手な衣装が多い。髪の毛は競技中乱れないようにゼラチンで固める[1]。耐水性の口紅を濃く入れるなど厚化粧をすることが多い。

ノーズクリップ

鼻に水が入るのを防ぐために付ける。また、競技中に肺からの空気の漏れを防ぐことによって、浮力を維持する働きもある。選手は競技中に万が一外れたときのために予備を持っている。選手の中にはノーズクリップを使用しない者もいる。

オリンピック

シンクロがオリンピック種目に正式採用されたのは1984年ロサンゼルスオリンピックからである。現在まですべての大会で、女子のみが夏季オリンピック種目となっている。(女子のみが実施種目となっているのはシンクロと新体操のみ。)日本選手団は1984年大会以後は毎回出場し、2008年大会以前は毎回メダルを獲得していたが、2012年大会では、チーム、デュエットとも5位に終わり、はじめてメダルを獲得することができなかった。

オリンピックでは、当初は1人で演技を行うソロ競技と2人で演技を行うデュエット競技の2種目で実施されていたが、1996年アトランタオリンピックよりソロ競技に代わって新たに8人で演技を行うチーム競技が採用され、現在はチーム競技とデュエット競技の2種目で実施されている。

ロンドン五輪では、NHKが開発し技術提供した ツインズカム で、屈折率の異なる水中水上の演技をスムーズにとらえた公式映像が中継された。

男子の出場

国際水泳連盟は2014年11月の臨時総会(カタールのドーハ)の投票によって、「男女混合デュエット」をシンクロナイズドスイミングの新種目として導入することを正式決定した。2015年夏の世界選手権(ロシアのカザニ)が、最初の実施大会となる予定[2][3][4][5]

世界選手権以外では、ビル・メイ(米国)のように、女子と組んで大会に出場し優勝を果たした男子選手がいる[6]

脚注

関連項目

外部リンク