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「魔人探偵脳噛ネウロの登場人物」の版間の差分

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|出典の明記=2023年11月
'''魔人探偵脳噛ネウロの登場人物'''(まじんたんてい のうがみネウロのとうじょうじんぶつ)は、[[松井優征]]の[[推理漫画]]作品『[[魔人探偵脳噛ネウロ]]』に登場する[[架空]]の人物の一覧。
|独自研究=2023年11月
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== 桂木弥子魔界探偵事務所 ==
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; 脳噛ネウロ(のうがみ ねうろ)演:[[子安武人]]
'''魔人探偵脳噛ネウロの登場人物'''(まじんたんてい のうがみネウロのとうじょうじんぶつ)は、[[松井優征]]の[[漫画]]作品『[[魔人探偵脳噛ネウロ]]』および、その派生作品に登場する架空の人物の一覧。
: 本作品の[[主人公]]。[[一人称]]は「我が輩」。表向きは『桂木弥子魔界探偵事務所』の探偵助手として腰の低い青年を演じているが、その本性は魔界の謎をすべて喰らい尽くし人間界に降り立った魔界の[[突然変異]]種である魔人。[[常識]]を超えた頭脳と身体を持つ。[[性格]]は気まぐれで傲岸不遜な上、かなりの傍若無人。弥子曰く「'''[[サディズム|ドS]]'''」でデリカシーが無く、理由の有無に関わらず積極的に奴隷(弥子や吾代)を虐めては楽しんでいる。普段は人間の姿に変身しているが、能力使用時と犯人などを威嚇する時や、「謎の気配」を見つけて嬉しくなった時などには、本来の(鳥類の如き頭部を持つ魔人の)姿になる。瘴気の薄い地上では魔人の力が弱まってしまうため、傷の回復が遅れたり魔界777ツ能力を何度も使えなくなったりという危機を迎えたこともある。それでも現時点では、手首を切断されても一晩切断面を繋げていれば元通りになる等、回復力も遥かに人間を凌駕している。地上での処世術はある程度心得ている模様。
: 前述のとおり、普段の一人称は「我が輩」だが、助手を演じている際は「僕」。時として犯人以外の人間の前で本性を現すことも。当初は人間を格下の存在として見ていたが、弥子や怪盗“X”が困難を克服すべく工夫や努力を凝らして進化していく姿を見て、人間を「究極の謎を作り出す可能性を秘めた種族」として評価、少なからずも興味を抱いている。
: [[誕生日]]は16月344日<ref>これを人間界の日付に換算すると、弥子の誕生日と同じ3月10日になる。</ref>。嫌いな動物は[[カピバラ]]<ref>魔界にいる「カピパラ」の大きさは都庁を踏み潰せるぐらいある巨大な怪物。</ref>。年齢は地上の言語では表記不能。劇中で電人HALが述べたところによると、[[神経細胞]]を示す'''ニューロン'''(Neuron)が名前の由来のようである<ref>「食」というテーマから見ると[[美食探偵ネロ・ウルフ]]が由来とも推測される。</ref>。[[明智小五郎]]を[[モチーフ]]にしていると思われる<ref>「常に[[背広]](のような格好)を着用している」「普段は紳士的な態度を取る」「事件の謎を追求する」など、思い当たる共通点がある。</ref>。
: 余談であるが、連載時期の近い『[[ムヒョとロージーの魔法律相談事務所]]』と赤マルジャンプの読切にて共演している。ムヒョとは仲が良い。
; 桂木弥子(かつらぎ やこ)演:[[植田佳奈]]
: 本作品の[[ヒロイン]]<ref>一応[[ヒロイン]]的な役割を果たしているのだが、ネウロから全くと言っていいほどヒロインらしい扱いを受けていない。恐らくジャンプ誌上、最も[[麻薬]]と関わったヒロインである。</ref>。一人称は「私」、もしくは(時折)「あたし」。表向きは『桂木弥子魔界探偵事務所』の所長兼[[女子高生]][[探偵]]だが、実はネウロの正体を世間に晒さないための傀儡。当初は哀しみを乗り越え、[[建築家]]だった父を殺した犯人を見つけてくれたネウロへの恩義と、魔人としての力を使った脅迫による恐怖心から、彼の指示に渋々従って行動していたが、最近は数々の事件を通して、犯人の心理に興味を持ち始め自ら進んで行動をとるようになった。さまざまな事件を通して徐々に研ぎ澄まされていく彼女の観察力を、ネウロも多少認めはじめた節がある。
: [[貧乳]]で細身・小柄な体型によらず大食いの美食家。その食に捧げる情熱は高く、学食の為だけに必死で勉強して難関高に合格するほど。幼少の頃から莫大な量の食事を平らげる大飯食らいで<ref>「'''バケモノ'''」と揶揄されるほどの食欲を持つ。周囲はおろかネウロですらあきれる有様。</ref>、[[胃]]は最早人間のレベルを超えていると言っても過言ではない。思考は突拍子も無いところからしばしば食に繋がる。毎週の登場人物紹介では、その食に対するこだわりが垣間見られるような好物が一つずつ紹介されている。
: 誕生日は[[3月10日]]。座右の銘は「まず白米ありき」。名前の由来は[[EVEシリーズ]]の桂木弥生、キャラのモチーフは[[ギャル曽根]]と推測される<ref>[[ギャル曽根]]も細身によらず大食いである(しかも太りにくい体質)。</ref>。
; 吾代忍(ごだい しのぶ)演:[[谷山紀章]]
: 元は『桂木弥子魔界探偵事務所』設立前にビルに入っていた、[[やくざ]]運営の[[金融]]会社『早乙女金融』の副社長代理。社長の殺人事件解決をネウロ達に依頼しその報酬として事務所そのものを要求され、事件解決をきっかけに建物を追い出される。その後コンビニのバイトなどをしていたが、ネウロに脅しを掛けられ事務所雑用として無理矢理雇われた。現在は望月総合信用調査の副社長兼監査役として出向中、実質的な社長として働く一方、ネウロに対し未解決事件の情報提供や事件を解く上での情報収集を行っている。
: 元・[[チンピラ]]なだけに血の気が多く、キレやすい性格。喧嘩の腕は凄まじいほどで、社長の[[スパルタ教育]]により裏の世界の情報網にも詳しいが、最終学歴は小卒<ref>悲惨な環境で成長したせいでもあって、[[義務教育]]は6年だと思い込んでいる</ref>。しかし、早乙女金融在籍時に[[法律]]などの知識を叩き込まれたため仕事はそれなりにできる。しかし、しょっちゅうネウロにおちょくられる上、徹底的に虐められている。
: 誕生日は[[11月3日]]。得意技は凶器攻撃、[[求人誌]]速読。最も多く付けられた[[あだ名|アダ名]]は0~11歳:子猫ちゃん、11~20歳:狂犬、21歳以降:[[ハイエナ]]。 [[闇金融]]会社メンバーや鷲尾の級友のネーミングの傾向から察すると、名前のモデルは[[ファミコン]]ゲームの[[熱血硬派くにおくん|くにおくんシリーズ]]の名脇役・五代奨であると思われる。
;あかねちゃん
: 探偵事務所の前の、金融会社が入るその前からその部屋にいたと思われる、コンクリート壁に塗り込められた女性の死体。生前は[[美少女]]であった模様<ref>コミックス4巻より、登場人物紹介での表記は「かなりの[[美少女]]」。</ref>。ネウロの瘴気にあてられ中途半端に生き返り、髪だけが動く。普段は[[おさげ]]だけが壁から露出している。直接話す事はできないが、おさげを自在に操って筆談で意思疎通するほか、学力も優秀で、あらゆる業務を完璧にこなす有能秘書である<ref>秘書を引き受けた条件は、一週間に五回の[[トリートメント]]。</ref>。弥子が惚れ惚れとするほどの美しい髪の持ち主。普段は壁から離れることが出来ないものの、後にネウロにより、何かしらの物質にくっついてエネルギーを貰うことで、短時間だけならおさげだけで外出できるように改造された。弥子のケータイの[[ストラップ]]としてエネルギーをもらい活動することが多い。長時間の活動を行う時は、弥子の髪の毛と合体し“弥かねちゃん”となって行動する。
: 彼女の死には何らかの謎があるようだが、ネウロはその解決を行っていない。しかし、いずれはあかねの謎も「喰う」つもりだという。


登場人物の内、犯罪行為に深く関わっている者達は[[魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者]]において別途解説する。
== 警察関係者 ==
この漫画に登場し警察に所属する人物は犯人キャラなどを入れて、ほとんどが名前の一部に「竹」または「竹冠」を含む。


声優の表示はアニメ版 / ドラマCD版の順とする。1人しか記載されていない場合は特記ない限りドラマCD版の声優。
;竹田敬太郎(たけだ けいたろう)
:詳しくは犯人達の項目を参照。
; 笹塚衛士(ささづか えいし)演:[[遊佐浩二]]
: 事件現場などで度々会う顎ひげの刑事。31歳。低いテンションと高い実力で有名。普段から無表情でくたびれた感じを漂わせているが、いざという時の動作は俊敏で、射撃の腕前も[[天才]]的。仕事中に遊んでいる事が多い石垣にはぞんざいな扱いを見せるが、弥子には事件の資料を提供するなど協力的な姿勢を見せる。しかし、常に付き添うネウロには多少の不信感を抱いている節もある。
: 笛吹と筑紫は大学時代の旧友。大学生だった頃の[[性格]]は比較的に陽気で、笛吹よりも成績は優秀だった。大学在学中、妹の[[誕生日]]に家族(父・母・妹)を怪盗Xに皆殺しされてしまい、それに関連して大学を卒業してから警察に入るまで1年ほど、行方をくらましていた。本来なら[[キャリア]]組として警察に入るはずだったが、その一件からノンキャリア組で警察に入っている。姿を消している間に地下(裏世界)に通じ、怪しげな人脈を持っているという噂があったが、裏の情報屋に名を知られ恐れられていることから噂は本当であると思われる。弥子を妹と重ねているらしく、あまり大きな事件に巻き込みたくない様子<ref>しかし、Xと接触するために、危険を承知で弥子達を事件現場に入れた事もある。</ref> 。異常なほどに食欲が無く、塩と[[焼酎]]と日光だけで2週間も生き延びられるらしい。
: 誕生日は[[7月20日]]。好物は[[たこわさ]]と[[焼酎]]。
; 石垣筍(いしがき じゅん)演: [[鳥海浩輔]]
: 弥子父殺人事件解決以降から竹田に代わり、笹塚とコンビを組む若き刑事。高いテンションと低いプライドを合わせ持つ、今時の[[ミーハー]]な若者っぽい性格。刑事としては無能そのもの<ref>他の同僚達から[[職場いじめ]]らしき仕打ちを受けている模様。</ref>で、全体的に小物感が強い存在。学生時代の頃から[[カンニング]]と[[コネ]]のみで試験を乗り切っていたらしい。趣味は[[食玩]]集め、[[プラモデル]]や[[フィギュア]]などのモデル系ホビー全般だと思われ、コレクションを揃えたり、よく仕事の合間にプラモデルを作っている。[[オタク]]・[[モデラー]]としての腕前は確かだが、その収集物・作成品は大抵の場合、途中で「ウザイ」という理由により笹塚に破棄されてしまう。自分たちより先に事件を解決してしまう弥子達に対してあまり良い[[感情]]を持っていない<ref>とは言うものの、自身に刑事としての自覚が足りない為、結果的に事件の解決を許してしまっている。</ref>。異様に笹塚を慕っているが、鬱陶しがられている上に手酷く扱われる。
: 単行本2巻において、本来の名前の読みは「'''いしがき しゅん'''」だったが、誤植によって「'''じゅん'''」が正式な名前になったことが明かされた。誕生日は[[4月18日]]。年齢・身長・体重が笹塚よりも7ずつ小さい。
; 笛吹直大(うすい なおひろ)
: 笹塚の上司で、キャリア組。大学時代は同輩であった笹塚といがみ合いながらも良き友であり[[ライバル]]であったが、笹塚がXの一件によるショックで国家試験に来なかったことで険悪な関係となり、刺々しい態度を見せていた。一般人にも関わらず事件に首を突っ込む弥子とネウロを快く思っておらず、彼らを「汚い者」と見なし目の仇にする。根っからのキャリアタイプで、現場では空回りが多いようだが、捜査指揮など管理・戦略側の仕事においては比類なき才能を見せる。[[コンプレックス]]を持つせいか態度が大きく、周囲の物や人に八つ当たりしやすく、気に食わない者に対して見下すようなイヤミを言う現場[[潔癖症]]<ref>ただし、ヒステリア編以降はそうした面に多少軟化の傾向が見られる。</ref>。このようにキツイ性格をしているが、可愛いものと甘い食品を好む意外な一面もあり、何かと憎めない人物。
: 誕生日は4月18日(石垣と同じ)。背が低い事(男性にしては低い約164cm)を自分でも気にしているようだ。
; 筑紫侯平(つくし こうへい)
: 笹塚の同僚、笛吹の部下で、大学時代の旧友(二人の一年後輩)にあたる。笛吹と同じくキャリア組。非常に無口だが、二人のことを気遣っている。笛吹の数少ない理解者。解説や[[フォロー]]が得意で仕事もできる。目で語りかける事ができるらしい。
: 誕生日は[[2月4日]]。尊敬する人は笹塚、笛吹、[[ヘリコバクター・ピロリ|ピロリ菌]]を飲んだ人([[バリー・マーシャル]])。
; 篚口結也(ひぐち ゆうや)
:<small>''環境によっては文字がつぶれて表示される・或いは正しく表示できない可能性があります。正しい表記は匪に竹冠(''</small> 篚 <small>'')です。''</small>
: 弱冠19歳にして特例で刑事となった、[[警視庁]]・情報犯罪科の刑事。連続放火事件で弥子達と出会う。常に飄々としており、石垣とはまた違った意味で今時の若者風。笛吹や笹塚の後輩にあたるが、彼等に対しても遠慮なくタメ口を使う、およそ刑事らしくない人物。だが、専門の情報犯罪関係に関する腕は[[天才]]そのもの。[[遠視]]がひどく、常に所持している[[ノートパソコン]]を使う時は眼鏡をかける。本人は同じく眼鏡をかけた笛吹とキャラがかぶるのを嫌がり、本部に居るときは大抵眼鏡を額に上げている。警察関係の中では弥子と親しいが、犯罪を行う人間に対する見解は、弥子の思考と視点とは異なる。
: 過去(幼い頃)に自ら行った[[クラッキング (コンピューター用語)|ハッキング(クラッキング)]]が原因で両親<ref>今は亡き彼の両親は、[[インターネット依存症]]・[[ネトゲ廃人]]に対しての[[風刺]]キャラであると思われる。</ref>を失っており、その[[トラウマ]]を電人HALの電子ドラッグに突け込まれ、一時HALの手駒となったこともある(しかし、傷心と苦悩を弥子に救われる)。事件後は笛吹に[[生意気]]さが出てこないよう([[拷問]]紛いの手法で)徹底した礼儀教育を受け、条件反射的な[[あいさつ]]・一礼を身につけた。
: 誕生日は[[9月28日]]。身長は170cm。好物は[[クラッカー]]<ref>[[ハッカー|ハッカー(クラッカー)]]のシャレと思われる。</ref>。


== 魔界探偵事務所 ==
; 筒井壮太(つつい そうた)
; 脳噛 ネウロ(のうがみ ネウロ)
: 警視庁の刑事で、怪盗X事件を捜査中にネウロ達と出会う。かなり乱暴な性格で、出世欲が異常に強い。Xを逮捕する事により一気に昇進しようと息巻くが、そのXによりあえなく「殉職=二階級特進」させられる破目に<ref>最期は何が起こったか理解できないまま、「ぇはん」という情けない断末魔を上げ惨殺されてしまった。</ref>。
: [[声優|声]] - [[子安武人]] / 同左
; 薪売触二(まきうり ふれじ)
: 本作の主人公。魔人探偵。詳細は[[脳噛ネウロ]]の項目を参照。
: 何故か怪盗Xがらみの事件の時(ドラマCD除く)のみ登場する刑事。どこか[[オカマ|カマ]]ッぽい風貌。
: 「謎」を主食・栄養源とする[[突然変異]]種の魔人。魔界の「謎」を喰い尽くし、自らの脳髄の空腹を永遠に満たすことのできる「究極の謎」を求めて地上に降り立った。地上に来てまもなく弥子と出会い、彼女を隠れ蓑に選んで「謎」を探し始める。
: 名前の由来は[[フレディ・マーキュリー]]と思われる。
; 桂木 弥子(かつらぎ やこ)
; 箕野将三(みの しょうぞう)
: 声 - [[植田佳奈]] / 同左
: 警視庁捜査一課の刑事。中年で腰が低い。だが、同僚思いの良い人。
: [[3月10日]]生まれ、16歳。身長159cm、体重43kg。座右の銘は「まず白米ありき」。黄色の[[ショートヘア]]に赤いピン止めを両方のサイドに付けている。
; 笠木(かさぎ)
: 本作のもう一人の主人公・ヒロイン・人間側の探偵。基本的に彼女の視点で物語が進む。「桂木弥子魔界探偵事務所」の所長で女子高生探偵。アヤ・エイジアの事件や電人HALの事件を解決したことで[[名探偵]]としてその名を広く知られる。だが本当はネウロの正体を隠すための傀儡探偵であり、実際に事件の真相を解明しているのは魔人探偵ネウロである。
: 笛吹の部下の一人。下の名前は不明。
: 事件解決時には、ネウロが魔力を弥子の指に籠め、弥子が「犯人はお前だ」と指差すのがパターンとなっている。魔人ネウロを警戒する敵からは嘗められがちだが、そういう事件では弥子が突破の鍵を握ることが多い。
; 管野広志(かんのひろし)
: 当初は、ネウロの強要・脅迫に屈し、父を殺した犯人を見つけてくれたことへの恩義もあって、渋々探偵役を引き受け、ネウロに流されるまま行動していた。しかし数々の事件に関わっていくうちに犯人の心理に興味を持ち始め、自身で思索を深めていく中、前向きに彼の協力をするようになる。魔人であるネウロには理解出来ない「人の心」に関与した問題がある際には、彼女がその人間観察力・相互理解力をもって解決に当たる。事件の被害者(や犯人)に対し、持ち前の優しさと思いやりを持って気遣いの言葉をかけることもある。進化していく彼女の能力をネウロも(あまり褒めないが)認めており、吾代やアヤなども彼女の長所を見抜いている。
: 県警刑事。常に[[扇子]]を持っている。弥子の[[ファン]]で、物分りがいい。
: 細身な体型によらず、超のつく大食いで美食家。思考も突拍子も無いところから食に繋がる。週刊連載時の柱蘭の登場人物紹介項目では、食に対するこだわりが垣間見られるような好物が毎週一つずつ紹介されていた。「食」に対する貪欲さはネウロと共通しており、その点では2人の性質は非常に似通う。食への欲求及び強靭な胃袋は母親の壮絶な料理下手に由来していると述懐する。食に関してはギャグキャラ。
; 等々力(とどろき)
: ネウロとは出会って間もない頃から常軌を逸した主従関係が成立しており、2人だけの場面ではネウロの気分次第で[[SM (性風俗)|SM]]プレイじみた仕打ちを受けさせられている。乱暴に扱われるのは日常茶飯事であり、「[[ゾウリムシ]]」「[[ナメクジ]]」などと酷い形容をされたり、貧乳で寸胴な体型であることをバカにされたりと悲惨な待遇を受けている。だが本人はネウロの傍若無人な振る舞いに呆れており、諦念の観がある。だがプライドはあり、ただ奴隷になる気はなく、あまりに理不尽な要求には反発しあくまで対等でいようとする。父の仇を突き止められただけでなく、自身の視野の広がりや中身の進化のきっかけとなったネウロに対し、感謝と信頼を確かに抱いているようである。物語中盤以降はネウロに協力する事を厭うことは無く、彼の弱体化を気にかけてもいる。
: 女性刑事。笹塚の後輩か部下にあたる。笠木と同じく下の名前は不明。
: 怪盗Xとの決戦時には洗脳されてネウロの敵となってしまう。しかもXは弥子に化け、どちらが本物かわからなくしてネウロを翻弄するという搦め手に出る。ネウロの知略で見抜かれて、Xを倒され、洗脳を解かれて元に戻る。
: 「魔人」脳噛ネウロと「絶対悪・新しい血族」シックスの戦争に、人間として巻き込まれる。普通の人間にしか見えない者達による、常軌を逸したテロ犯罪という脅威。笹塚と本城博士の死によって心に大きなショックを受けた際には、「あんたとなんか出会わなければよかった」とネウロに当たり散らして彼に見捨てられてしまい、自身も逃げ出し探偵として再起不能になりかける。しかしアヤや同級生たちの励ましをもらって復活し、ネウロとも和解する。シックスとの最終決戦では、XIを怪盗Xに引き戻す事に成功し、絶対悪シックスの撃破に大いに貢献する。
: シックスを倒すも衰弱極まったネウロが、魔界に帰ろうかどうか迷っている時に、励まし、人間や彼女の成長に満足したネウロに「留守は任せたぞ、相棒」と初めて対等な存在として扱われた。3年後は、それまでの経験・人脈・名声を利用して、世界の謎を求め、どんな事件も[[重箱]]1つで解決する「[[交渉人]]」として世界各地で活躍し、「世界一の探偵」と呼ばれるようになっている。また、世界各地を旅した3年間で[[スペイン語]]を含む4か国語に堪能となっている。人の心を「探り偵う」として「探偵」の肩書きを使い続けており、「謎」の探偵はいつか地上に帰って来るネウロの為に残している。
: 『[[暗殺教室]]』のキャラクターブック「名簿の時間」によると、「世界一の探偵」になって以後、椚ヶ丘中学校の探偵部に招かれて講演をしたらしい。また、『暗殺教室』とのコラボが行われた[[2016年]][[11月28日]]発売の『週刊少年ジャンプ』52号収録の「みんなの[[こち亀]]」によると、『こち亀』の単行本を全巻彼女のお金で買わされたとのこと。
; 吾代 忍(ごだい しのぶ) 
: 声 - [[吉野裕行]] / [[谷山紀章]]
: [[11月3日]]生まれ、25歳。身長190cm、体重83kg。得意技は凶器攻撃と求人誌速読。最も多く付けられたアダ名は0~11歳:子猫ちゃん、11~20歳:狂犬、21歳以降:[[ハイエナ]]。
: 元々は闇金融「早乙女金融」の副社長代理。社長が殺害された事件の解明をネウロ達に(消極的ながら)依頼し、その報酬として事務所をぶん捕られた。使える人材としてネウロに目をつけられ、脅され協力者(雑用)となる。弥子に心境の変化を見抜かれたことから、ネウロだけでなく弥子もただ者ではないと勘付く。2人からの「内と外からの監視」により、自ら事務所で働く意志を持つようになる。後に望月の調査会社に出向し、(実質的な社長として)働きながら、情報をネウロに提供する。魔人という存在を知っているわけではないが、ネウロが人知を超えた存在であることは身をもって体感しており、彼を「化物」と呼んでいる。
: 血の気が多く短気でキレやすいが、義理堅い性格。喧嘩の腕は相当なもので、業界でも有名。裏の世界にも詳しく早乙女社長に法律などの知識も叩き込まれたため、仕事もそれなりにできる。複雑かつ劣悪な家庭環境で育った過去を持ち、最終学歴は小卒(実際は中卒)で、学力は低い。
: 望月の会社では、激務ながら高給取りとなり、30回ローンで高級車を購入した。だがHALとの戦いの中でネウロに強奪され、大破。代わりにオンボロの[[軽トラ]]「ミゼラブル号」を与えられたが、そちらも後にシックスとの最終決戦で大破する。
: 笹塚とは正反対な体質・性分。職業柄もあり犬猿の仲であるが、いざという時は絶妙なコンビネーションを発揮する。ネウロも弥子も予測できなかった、笹塚の豹変を、見抜いていた。
: 年下の友人・チー坊(ヴァイジャヤ)との再会を機に、人間と「新しい血族」の戦いに関わっていくことになる。ヴァイジャヤを倒し、友を失う。シックスとの最終決戦でも、ネウロと弥子を支援し、Xの埋葬にも立ち会う。ネウロが魔界へ帰った後も、探偵弥子をサポートしている。
: 彼は「新しい血族」と「人間」について、最も鋭い指摘をしている。曰く「血族など本当にいるのか?」「豹変しない人間などいない」。
:* アニメでは初めから雑用として働いており、早乙女金融の副社長代理だったのは4ヶ月前までという設定に変更された。また望月・早坂兄弟が登場しないため、調査会社に出向せず、雑用として事務所に常駐している。そのため原作に登場しないエピソードに登場したり、慰安旅行やオズワルドに同行したりと、大幅に出番が増えている。
; あかねちゃん
: 早乙女金融が入る以前からそこにあったと思われる、事務所のコンクリート壁に塗り込められた少女の死体。ネウロの瘴気にあてられて中途半端に生き返り、壁から露出しているおさげだけが動く。直接話す事はできないため、筆談で意思疎通する。おさげを自在に動かし、メールでの依頼人の応対・パソコンを使った情報処理などの業務をそつなくこなす有能[[秘書]]である。また頭脳明晰であり、外国からのメールによるインタビューもそつなくこなした。弥子曰く、性格は優しくてキュート。その髪は最高級のキューティクルで、噛み切り美容師・百舌をも魅了させるほど。単行本のキャラ紹介によると、本体は「(かなりの)美少女」とのこと。第18話で弥子が助けた(学校の食堂にいたところを窓から放り出した)[[カマドウマ]]と友達になったらしく、時々[[オセロ (ボードゲーム)|リバーシ]]などで遊んでいる描写が見られる。
: おさげの部分は基本的には壁の本体から離れることが出来ないが、何かしらの物質にくっついてエネルギーを貰い活動できるようにネウロに改造されている。普段は弥子のケータイのストラップとなって移動することが多い。長時間の活動を行う時は、弥子の髪の毛と合体し“弥かねちゃん”となって行動する。
: 彼女の死には何らかの「謎」があるようだが、ネウロはその解決をしなかった。作者曰く、ネウロが帰還するフラグの1つであったため解決させる事はほとんど考えていなかったのこと。


== 怪盗“X”と協力 ==
== 警察関係者 ==
基本的には警視庁(日本警察)の人物である。
ネウロの命を狙う、世界的な[[犯罪者]]・怪盗"X"と彼に力を貸す者。
; 笹塚 衛士(ささづか えいし) 

: 声 - [[遊佐浩二]] / 同左
; 怪盗X (Monster Robber X.I) (かいとうサイ) 演:[[斎賀みつき]]
: [[7月20日]]生まれ、31歳。身長181cm、体重70kg。血液型はRH-のAB型。好物は[[たこわさ]]と焼酎。
: 世界を騒がす[[怪盗]]。とはいえ「怪盗X」は日本での略称であり、正しくは未知を表す'''X'''と、不可視(''Invisible'')を表す'''I'''を合わせた“'''怪物強盗X.I'''”。作中では'''X(サイ)'''と略されることが多い。語源は全く目撃されない上に証拠一つ残さない手際の良さ、後述する特徴を指して海外の[[メディア]]が率直に表現した呼称<ref>だが、作者の意図的には“魔人探偵脳噛ネウロ”と対比させたネーミングのキャラと思われる。</ref>。
: ネウロと弥子が事件現場などで度々会う刑事。常に無表情でくたびれた雰囲気を漂わせ、無精髭を生やしている。「低いテンションと高い実力」で有名。いざという時の動作は極めて俊敏であり、射撃の腕前も天才的。英会話は得意でないらしく、英語での会話はアンドリュー同様[[東北弁]]で表現される。
: 人間の[[突然変異]]とも言うべき存在で、自身の[[細胞]]を変化させ、子供から老婆まで、ありとあらゆる人物の顔に化けることが可能(病名的には「[[癌]]」とされている)。また、脳細胞が常に変化する為に記憶が常に失われ続ける。故に年齢や性別などを含め、自身の正体が自分でも分からず、「作った奴の中身が全部詰まった」美術品を盗んだり、その過程で出会った他人を解体(殺害)して中身を“箱”として見る事で、自分が何であるかの答えを探し出そうとしている。自分の姿が分かっていないが便宜上、普段は幼い少年の姿をとる。[[性格]]も外見年齢を反映してか極めて無邪気、そのくせ残酷。ただし、内面には「自分の中身がわからない」故の苦悩と不安を抱え込んでいる。
: 上司・相棒であった竹田敬太郎が、弥子の父を殺した犯人であった。そのため遺族で探偵の弥子に対しては、事件の資料を提供するなど協力的な姿勢を見せる。ネウロを怪訝に思っていたが、血族編でネウロが人ではない魔人であると知る。後輩・相棒の石垣は怠け癖があるため辛辣。
: 人間でないネウロに深く興味を持ち、純粋な関心と自身の中身の所在の可能性を見て彼の中身を見ることに執着している。殺した人間に化けることで、一般人から著名人まで多くの人間に「なって」おり、[[内閣総理大臣]]にすら成り代わっていた事もある。細胞の変異が急ピッチで進行中。現在は外見だけなら動物に成り代わることや体の一部を増やすことすら可能。<!--そして、後述の電人「HALII」の模式図通りに脳細胞の一部を組み替え、実質的にHALIIを取り込んだ。そのときの性能はアイ曰く「オリジナルのそれとは比べ物にならない」との事。片目で電子ドラッグを放つ事ができる<ref>その片目は、どことなく出会い頭に惨殺した篠原に似ている。</ref>-->
: 笛吹と筑紫とは大学時代からの旧友。その頃は比較的陽気な性格で、優秀な学生であった。本来なら[[キャリア (国家公務員)|キャリア組]]として警察に入るはずだったが、家族(父・母・妹)を皆殺しにされたことでその運命を捻じ曲げられる。事件のショックで1年ほど行方をくらませた。怪盗Xを仇とみなし、外国や裏社会で情報を集め、不穏なスキルを修得した。その後ノンキャリア組で警察に入っている。殺された妹と弥子を重ねているらしく、あまり大きな事件に巻き込ませたくないと考える。弥子を危険にさらす魔人ネウロに、いぶかしさを感じていたが、弥子に「強要ではなく私の意思」と説得され考えを改め直す。
:[[モチーフ]]は[[怪人二十面相]]と思われる<ref>「世間から“怪盗”と称される」「誰にも見破られる事無くあらゆる人間に扮する事ができ、それ故に“自分の本当の姿が解らない”と発言している」「美術品を主なターゲットにする」など、共通点が数多くある。</ref>。
: 絵石家邸の事件で、因縁の怪盗Xと対決するも、敗れる。血族編にて、数々の情報から、仇をシックスと知る。ネウロと弥子は「笹塚なら我を失わない」と思っていたが、予想を超えて、彼は豹変し、単身で復讐に向かう。護衛を壊滅させ、シックスと対峙する。だが、石垣に化けたXIに致命傷を負わされる。さらにシックスから「誘われた上で返り討ちにされただけ。無駄」と告げられ、XIに家族の顔で侮辱される。最期は弥子に対してわずかに微笑み、シックスに射殺された。彼の死の間際の思考は、XI=Xを介して、弥子に伝えられる。
; アイ 演:[[上原さやか]]
: 小説版では主人公。逃避のために海外へ渡り放浪した末に南米のマフィア組織「ナツメ・ファミリア」に身を寄せ、そこで高い戦闘スキルを得ていたことが判明。笹塚の走馬灯には小説版の登場人物が描かれている。本編では笹塚視点は少ないが、小説版は彼の視点・語りで描写される。
: Xの犯行を影ながらサポートする、謎の女性。主に死体の処理やXの記憶の補完、彼が"なっている"人々のリスト管理などを担当しているらしい。性格は寡黙で礼儀正しい。Xに対しても付き従う者としての姿勢を常時崩さないが、時に盗みを面倒がる彼に"怪盗キャラ"としての振る舞いを求める事も。興味が惹かれる(人の思いが詰まった)品が無いためにXが適当に選んだ盗品(B級グッズ)を下げ渡されることもしばしばで、自宅にはそうした品がどんどん溜まっており、時折その盗品を売りに出している。
:* アニメではXの設定が変更され、またシックスが登場せず、最終話で笹塚も生きている(アニメの方が先に終わる)。また、「みんなのこち亀」にも登場している。
: 未だ素性は一切不明。ただ「Xの正体を知ることだけが自分の望み」であると語っている。Xは彼女の中身にも興味を持っているが丁重にお断りしている。[[手術]]も出来るらしい。桂木弥子に興味を持っている模様。
;葛西善二郎かさぜんろう
; 石垣 筍(いしがきゅん
: 声 - [[鳥海浩輔]] / 同左
:全国指名手配の[[放火|放火魔]]。笑い方は「火火火(ヒヒヒ)…」。穂村徹行の叔父にして火の魅力を教えた張本人。甥の徹行を「てっちゃん」と呼ぶ。Xと関わりを持っている<ref>その「'''絶対悪'''」と称える存在に会った知らせをする一環として、徹行がもっと火の魅力に近づいていたらXに会わせるつもりで、徹行の仕事場に顔を出した。</ref>。元来「-の人間」である為か、電子ドラッグでも妖しく心を揺さぶられた(洗脳されていそうで、洗脳されていない)程度だった。
: [[4月18日]]生まれ、24歳。身長174cm、体重63kg。年齢・身長・体重が笹塚よりも7ずつ小さい。
:名前の由来は「[[火災]]」と「全焼」から。
: 笹塚とコンビを組む若手の刑事。ウザい。軽いノリと低いプライドの持ち主で、「仕事サボリは当たり前」「民間人には偉そうな態度を見せる」「殺人事件が起きても途中で抜けて社長室で遊んだ挙げ句ゲームを貰おうとする」「危なくなったらすぐ逃げる」等、刑事としては全く無能な人物。世渡りだけは上手い。
;蛭(ひる)
: 手先が器用で、[[プラモデル]]や[[フィギュア]]などのモデル系ホビー全般を趣味とし、仕事中でも構わずそれらの類の買い物をしたり、プラモデルを組み立てていたりする。プロのモデラーになりたかったそうだが、どういうわけか刑事になれてしまった。
:Xの部下にあたる人物。<!--後述のHALIIの能力をコピーしたXによって、電子ドラッグの中毒者となり、ネウロを殺す為に動く戦闘マシーンと化した。-->
: 笹塚を慕っているが、鬱陶しがられている上に手酷く扱われる。作中でウザいキャラに拍車がかかっていくのに比例して、同僚達や弥子からも更に見下されるようになっている。プラモ等が「ウザイ」という理由で笹塚(たち)に破壊されるのは恒例になっている。

: 等々力とは犬猿の仲。しかし笹塚の死を経て一皮剥け、落ち込む等々力を気にかけ、独自の[[ユーモア]]で彼女を励ました。その後は積極的に笛吹の作戦に参加しているなど、以前よりも人間的に成長する。エピローグでもコンビを組んで行動している。
== 犯人達 ==
: 単行本2巻のプロフィールにおいて、本来の名前の読みは「しゅん」だったが、誤植によって「じゅん」が正式な名前になったことが明かされている。
『ネウロ』の最大の特徴であり魅力になっているのは、個性的な犯人たちの描写である。「謎」が解き明かされた瞬間、[[性格]]や(時には)姿までが豹変して、狂った本性を見せる犯人のシーンは、同作品の見せ場の一つになっている。そのため本誌では人気投票とは別に「'''"犯"人気投票'''」なるものが行われた。ここでは、前述した怪盗Xを除き「犯人気投票」にエントリーされた犯人たちと、その後の事件の犯人たちを掲載するが、厳密には犯人ではない者も含まれている。また、犯人と似たような性質を持つ[[風刺]]的な[[キャラクター]]なども作中には多数登場するが、殺害や犯罪を起こしているわけでもなく、ストーリーでの重要性も低いため、ここでは省略する。
: 第3回人気投票では1582票を獲得し弥子を抑えて2位に入っており、前回の43位から大幅アップしている。真偽は不明だが、その際に石垣が組織票と書かれた葉書の束を抱えている絵が描かれている。事情は一切不明だがとにかく2位である。
:※「推理漫画ではない」事を強調するためなのか、コミックスの目次(ドラマCDではブックレット)の「まじんたんていのうがみねうろ」の文字がたくさん並んでいる部分には、よく見ると犯人の名前が隠されているという[[ギミック]]がある。
:* アニメ版では初めからコンビを組んだ状態で登場。

; 笛吹 直大(うすい なおひろ)
=== 事件解決後に弥子達に協力した犯人達 ===
: 声 - [[木内秀信]]
犯罪を犯し、弥子達に犯行を暴かれた後、弥子達に協力する犯人達を指す<ref>例として、アヤ・エイジアは面会時、弥子にアドバイスしてくれた。早坂兄弟は利害の一致により、弥子達と共に電人HALとの戦いに加勢した。</ref>。全員一周年記念の「犯」人気投票にエントリーされている。
: 4月18日生まれ、31歳。身長164cm。体重53kg。男性にしては身長が低く、自分でも気にしている様子。

: 初登場はヒステリア事件。キャリア組の警視。後方指揮において抜群に有能だが、現場向きではない。仕事に対しては真面目で責任感が強く、警察としての職務を果たし秩序を守らんとする情熱を持つ。現場潔癖症で、事件に首を突っ込む「怪しげな自称探偵」の弥子らを「汚い者」と見なし目の仇にしていたが、徐々に軟化する。性格はキツく、尊大な態度で嫌味を言う。可愛いものと甘い食品を好む意外な一面もあり、あざとい。
; アヤ・エイジア 演:[[大原さやか]]
: 学生時代から優等生で、笹塚とは同輩、筑紫は後輩。笹塚とは良き友でありライバルであったが、笹塚が家族を殺害されたショックでキャリアで警察入りしなかったことで、険悪な関係となってしまう。刺々しい態度を見せていたが、怪盗X関連の事件において彼の心情を察し、徐々に仲は修復され、和解に近づいている様子であった。だが最終的には笹塚をシックスに殺され、失う。
: 本名は'''逢沢綾(あいざわ あや:正確には「逢」の文字はしんにょうの点が二つ)'''。探偵事務所開設後、最初の依頼客。世界的な知名度と不動の地位を築いた本格派[[歌手]]だが「世界中で自分はひとりきり」だと思っており、それが彼女の歌の根源となっている。同じように「世界中で自分はひとりきり」だと思っている人(思考する人間)が彼女の歌を聞くと、ダイレクトに脳を揺らされて感涙し、時には感動のあまり失神する。自分を理解している人ができた事で「ひとりきり」でなくなることに自身の存在感を保てなくなり、親しくなった[[音楽]][[プロデューサー]]の'''台島拓郎(だいじま たくろう)'''と[[マネージャー]]の'''大泉ひばり(おおいずみ -)'''を殺害。ただし、その事(愚行)に罪悪感は感じており、贖罪の賭けとして桂木弥子探偵事務所に捜査を依頼した。脳を揺らすという特異な能力はネウロの興味を引き、犯人たちの犯行動機に興味を一切持たなかったネウロが人間の進化の可能性に気付くきっかけとなった。
: 血族編では、シックス登場をきっかけに、先手をとって対策を立てていた。DRのテロ被害が予想「以下」だったのは彼の功績。血族から危険視されてテラに命を狙われ、逮捕はできなかったが撃退し生還する。笹塚の死後は、たった数十名の精鋭で警察の執念ともいえる作戦を決行、葛西を倒す(が、逮捕には失敗した)。さらにシックスの犬であった警視総監を説得し、シックスを犯罪者として指名手配させる。
: 現在は罪を償う為に服役しているが、心の整理がついたためにか現在の彼女の歌声は「ひとりきり」ではない人の脳も揺らすまでにレベルアップしている。その歌声は聞いたものを失神させる程で、本人の意思次第では誰にも触れられずに脱獄も可能なようだが、殺した2人への償いのためと、自分の犯行と心理を看破した弥子への敬意(感謝と敬愛)故に行わない。一時は彼女を虐めようと襲いかかった女[[看守]]の'''井伊朋子(いい ともこ)'''とも、現在はそれなりに仲良くしているようである(朋子本人は懲りずに虐めようとしているが、すっかり彼女に怖気づいている模様)。
:* アニメ版では、笹塚との過去や有能さが語られることは無く、全25話中たったの5話しか登場しない。
: 名前の由来は[[スティーリー・ダン]]のアルバム「[[彩(エイジャ)]]」からと思われる。
; 筑紫 候平(つくし こうへい)
; 早坂久宜(はやさか ひさのり)
: 声 - [[安元洋貴]]
: 早坂幸宜の兄。望月総合信用調査の総務部長。常に笑顔で応対する男だが、その笑顔は本物ではなく作り物の笑顔であり、彼の[[鎧]]である。[[麻薬]]と共に武器の[[密輸]]を行い社長である望月建雄を殺してトップに立つ予定だったが、濡れ衣を着せた相手が不運にもネウロだった。ネウロの犯人の中では数少ない、'''謎らしき謎は持たない犯人'''(ネウロたちが謎に組み込まれかけた為)である人物。弟は同社トラブル処理班の早坂幸宜。
: [[2月4日]]生まれ、29歳。身長185cm、体重77kg。尊敬する人は「笹塚」「笛吹」「[[ヘリコバクター・ピロリ|ピロリ菌]]を飲んだ人([[バリー・マーシャル]])」。
: この事件の後、弟と共に有限会社『笑顔』を設立。「[[香辛料]]の[[輸入]]・[[卸販売]]」を謳っているが、実際は、[[武器]]・[[兵器]]・[[麻薬]]・[[臓器]]、何でもござれの[[密輸]]業を展開している。
: 笛吹の部下でキャリア組の刑事。笹塚・笛吹の2人とは大学時代から後輩にあたる。2人の関係を知っており、気遣っている。笛吹と同じく常にオールバックの髪型をしている。
; 早坂幸宜(はやさか ゆきのり)
: 体格がよく、心技体知の全てにおいて隙がない。非常に優秀な刑事であるが、笹塚と笛吹は得意分野では彼の上を行く。そのため解説やフォローが得意。
: 早坂久宜の弟。通称は'''ユキ'''。望月総合信用調査のトラブル処理班所属。[[暗器]]の扱いを得意とする。故郷が[[雪里]]。幼い頃、雪崩に呑み込まれて死にかけた事が原因で、常に冬物の[[コート]]を着用していた。「兄弟の絆こそ最強」と豪語し吾代と戦うが、二度目の戦いで吾代に攻撃のトリックを見破られ敗北。
: 無表情で、口数は少ない。口調は篚口を除き(部下の立場である石垣に対してすら)敬語であり丁寧。時間に神経質で、自分の一日のスケジュールを分単位で設定している。
: この事件の後、兄と共に有限会社『笑顔』を設立。現在はコートを脱いでいる。今度は以前より扱いやすく、より強力な“武器”を装備しているらしい。
: 異動による昇進の道もあったが、あえてそれを選ばず、シックスとの対決に備え、笛吹をサポートするために今の立場に残ることに決めた。
: 上述の兄共々、[[苗字]]は[[熱血硬派くにおくん|くにおくんシリーズ]]の早坂良麻からか。
:* アニメ版では笛吹と同様、非常に出番が少ないのに加え、アニメオリジナルの第24話を除いて一言もセリフを発することがなかった。

; 望月建雄づき たてお
; 篚口 結也ひぐゆうや
:<small>''環境によっては文字がつぶれて表示される・或いは正しく表示できない可能性があります。正しい表記は匪に竹冠(''</small> 篚 <small>'')です。''</small>
: 警視庁OB。退職後、警察時代で得た経験やパイプを利用し、望月総合信用調査を設立する。いつも顔がテカっており笑顔を絶やさない。早坂久宜に「笑顔」を教えた張本人。探偵の真似事をするネウロ達に近づき、あわよくば麻薬密輸の現行犯としてでっち上げ自社の評判を上げるつもりだったが、早坂の裏切りとネウロのしたたかさに敗北。ネウロに弱みを握られ、『[[パトロン]]』という名の実質的な奴隷と化した。警察時代から目をつけた部下に仕事を丸投げにするタイプの人間で、本人自身はたいした能力は無いが人の才能を見出し発揮させることは抜群に上手いらしく、兄弟が去った後は業務の大半を吾代にまかせっきりにしている。ちなみに、自分の中に満ちていると思う物質は[[コラーゲン]]。
: 声 - [[佐々木望]]
: [[名前]]の由来はくにおくんシリーズの望月駿と、「つきたておもち」の[[アナグラム]]。
: [[9月28日]]生まれ、19歳。身長170cm、体重52kg。好物は[[クラッカー (食品)|クラッカー]]。

: 情報犯罪科の刑事。情報犯罪者(容疑者・未逮捕)であり、逆に警察にスカウトされた天才児の少年。常に飄々とした今時の若者風。笛吹や笹塚の後輩にあたるが、彼等に対しても遠慮なくタメ口を使う、およそ刑事らしくない人物。遠視がひどく、パソコンを使う時は眼鏡をかけるが、普段は額に上げている。
=== 犯人達 ===
: 連続放火事件で弥子達と出会う。警察関係者の中では比較的、弥子と親しい。堅物の笛吹からはよく説教される。
; 毒殺女
: 11歳の時、[[オンラインゲーム依存症|ネトゲ廃人]]の両親を更生させる為に初めて[[クラッキング (コンピュータ)|ハッキング(クラッキング)]]を行ってゲームのデータを破壊した。それが逆に彼らを自殺に追い込んでしまった。そのトラウマをHALの電子ドラッグにつけこまれ、洗脳されてHALの手下となってしまう。弥子がその深い傷心と苦悩を理解した上で「両親の死は(事実上の)事故」だと諭した事で救われ、洗脳が解かれた。HAL事件後はその責任をとって警察を辞めようとしたが、弥子と笛吹の支持により、警察に居場所を認められる。
: 本名は不明。[[愛人]]の'''下呂光(げろ ひかる)'''に裏切られた恨みから、下呂を毒殺する。しばらく幸せな日々を過ごしていたが、一枚の[[写真]]から全てが壊れ始めたらしい。彼女が語る犯行の動機にネウロは一切の関心を示さなかった。また、本作品では数少ない「普通の」犯人である。
: 血族編では、笛吹の作戦をサポートして葛西を追い詰める。また、シックスとの戦いの末に海に墜落したネウロを救助した。
; 竹田敬太郎(たけだ けいたろう)
; 等々力 志津香(とどろき しづか)
: 捜査一課の刑事で、笹塚の元・上司。人の良さそうな性格をした老刑事だが、額と舌に[[ピアス]]を付ける若者のような[[ファッション]]をしている。長く殺人事件を調査するうちに、人間が恐怖や悲しみに「'''加工'''」された表情を見ることに[[快感]]を覚えるようになった。遺族の表情を「加工」するため、建築士である弥子の父・誠一の他、多数の人間を惨殺してきた。謎を喰われた後、ネウロに(実験的に)脳内をいじられてしまい、[[廃人]]と化した。
: 若い女性刑事。第128話において笹塚のチームに配属される(登場自体はは少し前の狸屋事件)。期待のホープとされ、有能だが、真面目すぎて融通が利かない面がある。
; 至郎田正影(しろた まさかげ)演:[[伊藤健太郎 (声優)|伊藤健太郎]]
: 最初は役立たずの石垣の後継かと思われ、石垣にライバル視され、彼女も彼の無能を蔑視し、対立した。この人事は、入れ替えではなく、対シックスに備えたプラスワン増員。石垣とはいがみ合いながらもコンビを勤める。
: フレンチレストランの[[オーナー]][[シェフ]]。
: 笹塚を「先輩」と呼び、強い憧れを持っていた。笹塚が死んだときには仕事がままならないほど落ち込んでいたが、石垣の機転で吹っ切れた。それ以降は彼を「先輩」と呼ぶようになり、関係も多少なりとも改善した様子。
: 詳しくは[[至郎田正影]]を参照。
:* アニメ版では本編には登場しなかったが、最終話EDに少し登場した。
; 鷲尾正勝(わしお まさかつ)
; 竹田 敬太郎(たけだ けいたろう)
: 吾代が勤めていた金融会社の社長代理。小学生の頃から立場にこだわりを持ち、自分が自分のいる巣(集団)の中心にいないと気がすまない(かといって「一番になりたい」わけではない)我侭な性格で、それ故に社長の'''早乙女國春(さおとめ くにはる)'''を殺害する。事件の真相が明るみに出そうになると口封じのためにネウロに発砲するが、逆にその弾丸で心を打ち砕かれ、怯えて奇声を上げながら、死に物狂いで逃走。その後の行方は不明だが、HAL編で1コマだけこっそり登場している。
: 詳細は[[魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者]]の項目を参照。
: [[名前]]のモデルは[[熱血硬派くにおくん|くにおくんシリーズ]]の鷲尾修二。
; 糸田(いとだ
; 筒井 壮太つつ そうた
: 声 - [[江川央生]]
: アヤ・エイジアに執着し、動物の死体を事務所に送る、窓を割るなどの過激な[[ストーカー]]行為を繰り返した。締めつけられる事に快感と万能感を覚える男。アヤを拘束しようとするが、あまりに過激な面を見かねた笹塚に顔面を蹴飛ばされ、ネウロの「エグい能力」により[[痛覚神経]]を直に弾かれあえなく悶絶。[[逮捕]]されても異常な[[性癖]]は全く直らなかったが、強烈な[[トラウマ]]により、もう音すら聴きたくはないようである。
: 東西京署所轄の刑事で、怪盗X事件を捜査中にネウロ達と出会う。暴な性格で、出世欲が異常に強い。X逮捕の手柄で昇進しようと息巻くが、連行中にあえなく殺され、殉職、皮肉にも二階級特進となる。その後は同じくXに殺された部下共々箱詰めにされ、後日東西京署前にて、自身がXに掛けた[[手錠]](連行中に引き千切られ、「'''こわしちゃって ごめんなさい X'''」と書かれたXのメッセージが「赤い箱」の上部に貼られている)、そして自身を含む犯行現場に居た警官と同じ数の「赤い箱」が届けられた。
; 篠原紀夫(しのはら のりお)
:* アニメ版では、怪盗Xの仮の姿のひとつ。そのため本物の彼は既に怪盗Xに殺されたと思われる。また性格も原作ほど粗暴ではなく、出世欲もそれほど見られない。
: [[ハンディーカメラ]]片手に情報を集めるフリーライター。過激な[[パパラッチ]]で、[[報道の自由]]を勘違いしており、「有名人は[[マスコミ]]に有名税を払う義務がある」をモットーに、[[やらせ|ヤラセ]]や[[中傷]]的な[[デマ]]を出した過剰[[報道]]で、多くの芸能人・文化人を失脚させてきた。右目は何故かカメラのレンズと一体化しており、眼球剥き出しになっている。弥子に笑顔で強引な取材を試みたが、たまたま現場にいた吾代に殴られ本性を現すも、ネウロの制裁を受け、パニックに陥った<ref>豹変して本性を現した後、マスコミ対策としてネウロからの制裁を受けはしたが、厳密にはネウロが解決した事件の犯人という訳ではない。</ref>。その挙句、通りかかった怪盗Xに殺され、“箱”にされた。
; 薪売 触二(まきうり ふれじ)
: 名前のモデルは[[篠山紀信]]か。
: なぜか怪盗Xがらみの事件の時のみ登場する警官。どこか[[オカマ|カマ]]ッぽい風貌が特徴(名前から[[フレディ・マーキュリー]]か)。昔は留置所の担当をしており、吾代とも面識があり、コミカルな逸話がある。
; 堀口明(ほりぐち あきら)
; 箕野 将三(みの しょうぞう)
: 怪盗Xに憧れて動物などを殺し“箱”に詰めていた、[[引きこもり]]の少年。Xのことを考えるだけで鳥肌が止まらないらしく、怪盗Xの[[模倣犯]]に到る。異様に怪盗Xに憧れている点を除けば「普通の」犯人であり、犯行が発覚しても「未成年だし大した刑期にもならないでしょ」と居直るのみ。ネウロには全く相手にされず、憧れていたX直々に「形だけ“箱”っぽくまとめ」られ絶命。[[ガラス]]の箱には入れられていないので、厳密な意味で“箱”にはされていない。
: 警視庁捜査一課の刑事。笛吹登場の導入で名前が明かされたくらいで、出番は少なく、ほぼ脇役。
; 賀久安由美(かく あゆみ) = 爆弾魔ヒステリア (Histerrier)
; 管野広志(かんの ひろし)
: 二人の子供を持つ一般[[主婦]]。犯人であるヒステリアはある一定の法則で爆弾テロを起こす巷で話題の爆弾魔。自分の中に、あらゆる破壊衝動を掻き集めて組み立てた“本能(カレ)”というもう一つの人格を持ち、“本能(カレ)”の言葉に忠実に従う“理性(イヌ)=ヒステリア”として犯行を行う。「人間は本能に忠実な[[犬]]である」が持論で、本能を表にさらけ出すことを「ブッちゃける」と呼ぶ<ref>その“本能(カレ)”の存在と持論は[[妄想]]からの構成に近い。</ref>。仕掛た爆弾をネウロに暴かれ、もう一つの爆弾は笹塚の精密射撃により爆破を阻止される。必死に反抗した直後、ネウロの圧倒的な気迫に脅され、犬同然に。
: 声 - [[中村大樹]]
: 名前の由来は「[[核爆弾]]」。[[エレベーター]]に乗り合わせた容疑者達の名前も全て火薬品に基づいている。
: 県警刑事。常に[[扇子]]を持っている。弥子のファン。連続放火事件の現場で弥子に会った際にはノリノリで一緒に捜査するよう頼んだ。
; デイビッド・ライス
; 比良山 平男巡査(ひらやま ひらおじゅんさ)<!--巡査まで含めた状態で正式名称です-->
: 私立大学に通う[[留学生]]。異文化交流を研究していた。自分を振った友人の'''露木 さくら(つゆき -)'''を[[毒ガス]]で自殺に見せかけ殺害。親日家を装っていたが、実は狂信的なまでの愛国主義者で、自国の[[ネガティブ]]な部分すら全肯定し、日本の文化を見下している<ref>明らかに[[アメリカ合衆国|アメリカ]]人(もしくは[[白人]])を風刺したキャラだが、[[少年漫画]]としては過激な論を語るせいか、劇中では“アメリカ”という具体名は一切登場しなかった(「'''ボクの国'''」と言う表現をしている)。</ref>。異文化交流を勘違いしており、「格上が格下を見下げる事が異文化交流」だと思っていたが、その思考を弥子に「考え方そのものが幼稚で格下」と指摘され逆上。発砲したがネウロに指弾きで鼻に返され(ネウロからの評価は「ランク外もいいところ」)、文字通り出鼻をくじかれてしまい、その上に[[納豆]]を食べ続けないと呼吸出来ない状態となる。
: HAL編にて笹塚に代わり石垣に同行していた態度の大きな警官。[[葉巻きたばこ|葉巻]]を咥えており、石垣に火を点けさせている。石垣巡査部長よりも階級の低い「ヒラの[[巡査]]」。
: ライスを日本語に直すと「米」、つまり「米国」を表した苗字。露木を始め、この事件の関係者達は全員国名を表す漢字が名前についている。
; 熊切 光彦(くまきり みつひこ)
; 百舌貴泰(もず たかやす) = 噛み切り美容師
: [[警視総監]]。初登場時は怪盗Xが彼に成り済ましていた。殺されずに拘束されていただけだったため、生還して引き続き登場。政界進出を目指す野心家。
: [[美容院]]『ファング』を経営する[[カリスマ]]美容師。病的なほどに髪の毛で人を判断し、ネウロが人間でないことも髪を見ただけで見抜いた。美しい髪の持ち主の首を切断して殺害した後、血液を整髪剤に使って髪をセットするという犯行を繰り返し、世間では「噛み切り美容師」と呼ばれていた。自称「髪の神」。無名の頃は女性に[[暴行]]を働いた上で無理やりセットするという事件を起こしている。犯行が暴かれた時は目と眉毛が鋏のような形に変化した。結局、最後は彼に捕らえられた“弥かねちゃん”の元に駆けつけたネウロに魂ごと髪の毛を全部刈り取られる。
: シックスの「友人」であり、彼に脅されている。そのため、自分の不正行為と共にシックスが犯した犯罪をもみ消していたが、笛吹に説得され、シックスを裏切り全国[[指名手配]]する。
: 名前の元ネタは整髪料ブランドの[[ユニリーバ・ジャパン|モッズ・ヘアシリーズ]]。更に彼の用いたアリバイトリックは「[[モズ|百舌の早贄]]」を模したものと思われる。
; アンドリュー・シクソン(Andrew Sixson)

: 6月29日生まれ、28歳。身長184cm、体重73kg。最近フケが増えたことを気にしていたらしい。
ここからは「犯人気投票」よりも後の話での犯人たちを挙げる。
: [[国際刑事警察機構|国際警察]]の[[イギリス]]人捜査員。長髪で、顔には雀斑があり、丸い眼鏡を掛けている。笑い方は「シハシハ」。日本語が非常に堪能だが、英語にはきつい[[スコットランド]]訛りがあるため、英語を喋っている時の台詞は[[東北弁]]で表現されている。笛吹がイギリスに行ったときからの友人。

: 怪盗Xを追い詰めるために来日する。工作員イミナ(アイ)からXを探る作戦である。笛吹に情報を提供し、日本国内での怪盗Xの捜査と情報提供を求める。
; 真栗一茂(まぐり かずしげ)
: 集中時には膨大な量の情報を瞬時にして記憶できるという凄まじい記憶力を持っている。また過去の記憶もすぐに思い出すことができる。大量の情報を同時に処理することも可能。これは、生まれついての特殊な才能であり、「新しい血族」に連なる能力。
: 金銭(遺産)目的で有名芸術家・'''絵石家塔湖(えしや とうご)'''と、その夫人である実の妹・'''妙(たえ)'''を殺害した犯人。犯行に及んだのは、“家族(えだ)を切れば切るほど残った家族(えだ)に栄養が集中する(=遺産の取り分が増える)”という理屈からであった。豹変時には養毛剤を豪快に飲み、さらに頭部に髪の毛で枝を形成した。最終的にはネウロが手を[[チェーンソー]]らしきものに変化させて髪の毛の枝を刈り取った事で、彼自身が「剪定(まび)かれる」破目になった。直後、Xがネウロを殺そうと放った[[散弾銃|ショットガン]]の流れ弾が額に当たって死亡した。
: 実は本編中に活動していたアンドリューは、「絶対悪」シックスが成り済ましていたもの。本物のアンドリューは捕まり、凄惨な拷問によってシックスが化けるための全ての情報を自白させられた末に、殺された。その無惨な姿は「漫画なのに絵で描けない」という逆説的なやばさで、葛西のセリフによると「生きているのが不思議・頭と内臓しか残っていない」状態。シックスの変装マスクは、アンドリューから剥ぎ取った頭皮である。血族としては端くれであり(シクソン='''Six'''son。シックスの一族)、仲間にスカウトされていなかった。シックスは血族の頂点ゆえ、アンドリューの能力を素で使うことができ、アンドリューへの責め苦を「記憶して、思い出して」楽しかったと「アンドリューの特徴的な笑い方」で邪悪に笑いながら語る。
: 真栗・絵石家という苗字の由来はそれぞれ画家の[[ルネ・マグリット]]と[[マウリッツ・エッシャー]]が由来だと思われる。

; 大塚輝希(おおづか てるき)
: 家具の[[デザイナー]]。師である池谷通が制作した机「トロイ」を利用し、購入者2名を毒薬で殺害した挙句、自身の考えが合わない池谷に罪を着せた犯人。豹変時には「家具の全てはフィット感」と主張しながら自らの机を変形させ、[[パワードスーツ]]のように全身に装着し、内部に仕込んだ武器([[ボウガン]]・[[拳銃]])で池谷を直接殺害しようと意気込んだが、ネウロの「虫干し」と評した魔帝7つ兵器の餌食となり、最後は大量の家具の下敷きになった。弥子の視点から見れば「主張は滅茶苦茶だけど、結局は池谷さんを妬んでいた」との事。
: 名前の由来は家具会社である[[大塚家具]]と思われる。

; 宮迫醍醐(みやさこ だいご)
: 玩具会社『狸屋』の副社長。「[[世襲|親の七光り]]は何でも許される最高の特権。」が持論で、強い七光りがあれば努力せずに名誉や地位を得られると考えている。幼少の頃より七光りが弱いと感じており、大人になってからも特別待遇されない自分の地位に納得できず、社長である実の父親を殺害し、幼少の頃から演じてきた[[高所恐怖症]]によって罪を逃れようとした。また、『狸屋』を国内有数の企業に売り払い、そこの社長令嬢と結婚することでより強い七光りを得ようとしていた。豹変時は[[チョウチンアンコウ]]のような顔になり、触覚の先に六つの光が点いている(七光りが弱い→光が少ない)。睦月を人質に取り逃走を図るも、笹塚と吾代の連携プレーによって人質を奪回され、そのまま叩きのめされ捕まった。直接の逮捕に魔界777ツ能力を使われなかった数少ない犯人<ref>ネウロが人間の有用性を確かめる為に、あえて放置していた様にも見える。</ref>。
: 名前の由来は[[宮崎吾朗]]と思われる。また、事件関係者の名前は[[宮崎駿#監督作品|宮崎アニメ]]の登場人物に由来。

=== 電人「HAL」と、彼に洗脳され犯罪に走った犯人達 ===
:電人「HAL」の[[暴走]]により、春川教授と電人「HAL」の作り出した電子ドラッグによって[[洗脳]]され、犯罪に至った。なお、いずれも何らかの願望は持ってはいるが、犯罪を起こすつもりの無い人物である<ref>些細な[[感情]]や持っている願望を電子ドラッグによって、極限まで強化されてしまったといってもいい。</ref>。後述以外にも'''急に'''犯罪を起こしたくなった人間(電子ドラッグVer1被洗脳者)や、ネウロらを見ると何故か襲い掛かってくる人間(主にVer2被洗脳者)などが多数登場する。HAL消滅後、犯罪に走り事件を起こした時の記憶を持たない故、彼らの罪は問われなかった。


== その他の登場人物 ==
; 電人「HAL」(でんじん ハル)
ここでは登場機会が多い脇役やキーパーソン的存在を掲げる。ただしアニメ版では大半の人物が極端に出番が少ない、もしくは登場していない。
: 春川が自分の脳をコンピュータに読み取らせて生み出した(複製した)プログラム人格。性格は春川と同一だが、物事の考え方は若干春川と異なり、目的達成の為には手段を選ばない。春川と自分を別人格であると考え、学生達を操り現実世界の春川を殺害した。プログラム人格(すなわちコンピュータの中の存在)であるため、電子ドラッグを用い現実世界の人間を操ることで自己保身を行う。電脳世界においてはほぼ無敵の存在であり、その力はネウロの魔界能力による侵入を二度も退けるほど。
: '''記憶の中の本城刹那をプログラムとして蘇らせる事'''を目的に、某国[[極東]]駐留軍が日本国内に始めて配備した[[原子力空母]]『オズワルド』を占拠し、そこを拠点に世界中の[[スーパーコンピュータ]]を集めようとしたが、弥子に[[パスワード]]と目的を破られ、ネウロに謎を解かれた上に叩きのめされ再起不能となった。最期は敗北を認め、弥子に電子ドラッグの[[ワクチン]]を託し、デリートしてもらう事で自ら消える道を選んだ。消滅していく狭間で、一瞬だけだがようやく刹那に会え、満足の笑みを浮かべ消え去った。
: 名前の由来は『[[2001年宇宙の旅]]』に出てきた人工知能を備えたコンピューター・[[HAL 9000]]と[[電人M]]を「電人HAL」に引っ掛けたものと思われる。
; 穂村徹行(ほむら てつゆき)
: 元は塗装工を勤める[[ガテン系]]の青年であり、連続[[放火]]魔。消化器型[[火炎放射器]]で様々な建物を焼いていた。放火する際には「'''急に'''」姿を変えたくなり、ビン底メガネをかけたり、シャツのすそをズボンにしまったり、[[バンダナ]]の巻き方を変えたり、[[ニキビ]]を([[鳥肌]]のように)生やしてみたりと、[[秋葉系|アキバ系]][[おたく|オタク]]のような格好をしたくなってしまうらしい。放火をすると「燃える(=[[萌え]]る)」らしく、「人たん燃え~」や「家たん燃え~」などと[[オタク]]のような言葉を口にする。自ら事件を起こすも何で燃えると萌えるのか分からなくなっており、弥子の詰問に答えられず錯乱し、最後はネウロにより自分自身が「燃えキャラ」にされてしまう。その後の調査で、電子ドラッグを見ていたことが判明する。全国指名手配の連続放火魔・'''葛西善二郎(かさい ぜんじろう)'''の甥。HAL消滅後は正気を取り戻したようだが、電子ドラッグによって目覚めた性格がそのまま定着してしまい、すっかりアキバ系オタク(+色々なものに萌える性格)となり日常を楽しんでいる模様。しかし、覚えていないとはいえ放火により建物や人が燃えた事で、火の恐怖も感じている。善二郎と再会した際、放火を止めるように言っていた。
: [[苗字]]の由来は炎の別名「焔(ほむら)」。彼を始めとした連続放火犯の[[容疑者]]達の苗字も火に関係している。
; 小柴達夫(こしば たつお)
: 錯刃大学研究生。HALの電子ドラッグによる洗脳兵の内、HALを護衛する「[[スフィンクス]]」を現実世界で守る役目を務めるようになった。電子ドラッグによって気付かされた犯罪願望は「撲殺願望」。同タイプの洗脳兵を率い、弥子とネウロを鈍器で襲ったが、失敗に終わる。最後のスフィンクスを守っていたが、ネウロ達と遭遇する前に見限られ、「小柴よりも篚口の方が使える」と判断したHALに解任させられた。
: 苗字は物理学者の[[小柴昌俊]]から。
; 朝永博斗(あさなが ひろと)
: 錯刃大学院生。元は学科試験に手こずる陽気な兄ちゃんだったが、HALの電子ドラッグによる洗脳兵の内、HALを護衛する「スフィンクス」を現実世界で守る役目を担っていた。電子ドラッグによって気付かされた犯罪願望は「[[銃殺]]願望」。同じタイプの洗脳兵を率いて攻撃し、ネウロを窮地に追い込んでいくが、ネウロの策略より返り討ちとなってしまい、弾丸が腹部に直撃。洗脳兵達と共に負傷した。
: 苗字は物理学者の[[朝永振一郎]]から。
; 江崎志帆(えざき しほ)
: 錯刃大学研究生。元は春川に好意を寄せる女性だったが、HALの電子ドラッグによる洗脳兵の内、HALを護衛する「スフィンクス」を現実世界で守る役目を担っていた。電子ドラッグによって気付かされた犯罪願望は「貫通願望」。春川より願望に気づかせてくれたHALの方が好きだからという理由で、春川に止めを刺した。開発された大量の特殊[[レーザー]]砲を駆使し、ネウロの肩と髪を打ち抜いて見せたが、ネウロの単純な策であっさり撃破された。ちなみに、5歳の時には[[だんご3兄弟]]ブームの火付け役となった事もある。
: 苗字は物理学者の[[江崎玲於奈]]から。
;HALII(ハル ツー)
:電人HAL消滅時に偶発的に産まれた[[バックアップ]]プログラムにより再構築されたプログラム人格。データとしては寄せ集めにすぎず<ref><!--アイ曰く-->性能はオリジナルたるHALの10%にすら満たない。</ref>、刹那に関する記憶も失われている模様。その影響からか、父と称するHALの計画を遂行しようとするも、HALの最終目的を「皆殺し」と曲解している。<!--しかし、行動を起こす前にアイに発見され、プログラムの模式図をXによってコピーされる。挙句の果てには「用済み」としてXの手で削除されるという、生まれて早々哀れな最期を遂げた。-->


; 籠原 叶絵(かごはら かなえ)
=== ドラマCDオリジナルの犯人 ===
: 声 - [[藤村知可]]
魔人探偵脳噛ネウロ ドラマCDに登場したキャラクター。
: 弥子の親友。弥子とは小学校からの付き合いで、大食いぶりには振り回されて呆れている。勉強はできるが、常に彼氏を求める遊び好きな面がある。出番は少なく、単行本オマケでも「早く一緒に事件に巻き込まれたいね」とネタにされた。が、結局最後まで事件に巻き込まれることはなかった。
: 電人HAL編ではたまたま会った弥子と交わした何気ない会話が、弥子がHALのパスワードにたどり着くきっかけとなり、知らない間に世界を救っていた。
: 血族編では失意のどん底にあった弥子を励まし、再起するきっかけの一つを作った。
:* アニメではさらに出番が減り(役割を石垣に取られており)、序盤以外はほとんど登場しない。
; 桂木 遥(かつらぎ はるか)
: 声 - [[進藤尚美]]
: 弥子の母。[[情報誌]]の編集者で、仕事の関係で弥子に食事券などをあげることもある。仕事の腕は弥子からも尊敬されているほどだが、殺人的に料理が下手で、娘の弥子は「[[テロリズム|テロ]]行為」と称している。この料理の腕はひどいギャグとして描かれており、例として[[オムライス]]には蝋燭やキュウリやフォーク、謎の歯や[[簪]]が混じって居り、[[サケ|鮭]]の[[ホイル焼き|ホイル蒸し]]を作った際はアルミホイルの中に蛸足の他にも[[注射器]]や[[分度器]]が入っており、近所の祭りで出された[[豚汁]]に自身が作った特製味噌を入れた際は一瞬豚汁が銀色に変色し、食べた人の95%が病院送りになっている。
: 劇中でも久々に料理を作ろうとケーキの食材を買いに行く際に[[ホームセンター]]で[[電気ドリル|電動ドリル]]や[[糸鋸]]を購入した事で弥子は心の中で「[[イノシシ]]でも解体する気か!?」と絶句しており、生地を調理する際は卵を殻と手羽先ごと混ぜ、小麦粉の中に「隠し味」として釣り餌を大量混入、[[バター]]に[[風船]]も投入し、着色料に[[油絵具|油絵の具]]も入れ、混ぜたら直火で焼き、最後はオーブンレンジで焼いたものの、飾りつけの[[クリーム (食品)|クリーム]]に(一部ネウロが買い物籠に入れた)[[硫酸]]と[[硝酸]]、[[グリセリン]]などを適当に入れて混ぜて[[ニトログリセリン]]を作った事でキッチンで大爆発を起こし、爆発で壊れたレンジから出て来たケーキは真っ黒なブロックと化してキッチンも滅茶苦茶になった(おまけページでは、その後ケーキは[[庭石]]として再利用するも、花は半日で枯れ、ケーキ自体は10年間は腐らず、桂木家の庭から[[放射線]]反応が検出されたらしい)。
: 本来有機物であるはずの料理が無機物になってしまうケースも有る他、接着剤でくっ付けた餃子を夫の[[遺影]]の前に置いたら遺影が倒れている。このような経験から、桂木家では[[家政婦]]の園部美和子(そのべ みわこ)を雇っている。弥子の強靭な胃と食への好奇心は、母親の料理下手と行動力がきっかけの一つらしい。
: 当初、弥子が突然探偵を始めた事に最初は戸惑っていたが、弥子が父の死に向き合う様を見て、現在では理解を示しているようである。
:* アニメ版では、仕事で海外へ行っている為、終盤まで不在。南米で遺跡の魔女について調査していたが、そこで起きた殺人事件の容疑者として逮捕され収監されてしまう。だが、弥子が会いに来ると秘かに隠し持っていた魔女の写真を渡した。
; 桂木 誠一(かつらぎ せいいち)
: 声 - [[大西健晴]] / 同左
: 弥子の父。一級建築士。竹田敬太郎に殺害される。初登場時で既に死亡している為、以降の登場は弥子の回想を中心に、主に(弥子の性質の悪い部分による)ギャグシーンでしばしば登場し、顔芸を披露している。番外編では[[幽霊]]として登場し、浅田忠信と共に陰ながら弥子を見守っていた。
:* アニメ版では半年前に既に亡くなっており、チェーンソーにより首が切断されてなくなっていたという設定に変更されている。笹塚の推理によれば、犯人は怪盗Xであるとされている。
; 早乙女 國春(さおとめ くにはる)
: 声 - [[矢尾一樹]]
: 吾代が勤めていた早乙女金融の社長。裏社会において吾代を育てた人物である。社員全員に尊敬され大恩あるそうだが、鷲尾正勝に裏切られ殺された。既に死亡しているが、吾代の回想でよく登場するためそこそこ出番も多い。
: 初登場時から既に死亡していて出番もほとんど無いにもかかわらず、第1回キャラクター人気投票では吾代に次ぐ5位という高人気だった。
; 浅田 忠信(あさだ ただのぶ)
: 声 - [[こぶしのぶゆき]]
: 6月22日生まれ、18歳。身長176cm、体重は121kg。桂木弥子ファンクラブ総括本部長、らしい。座右の銘は「アイドルは視線で育つ」。
: 弥子の通う学校の生徒会長。弥子の熱烈なファンで、いつも弥子の直筆サイン入りTシャツを着ており、常に弥子の事を見守っている(いわゆる[[ストーカー]])。現代系の楕円形の眼鏡をかけ、太った外見に似合わず、かなり俊敏な動きを見せる(俊敏性は回を追うごとに増している)。決め台詞は「僕等は優しく見守る」。
: バレンタイン編では、チョコのためにダイエットをして激ヤセしたが、ギャグを経て元に戻る。シックスの事件後には他の女性と結婚することになったらしく、弥子を驚愕させた。
: キャラクターのモデルは、元週刊少年ジャンプの編集者(現・集英社キャラクタービジネス室室長)浅田貴典。
; 春川 英輔(はるかわ えいすけ)
: 声 - [[津嘉山正種]]
: 私立の名門、錯刃大学の教授。冷静沈着で研究者肌。現在の専攻は脳科学とコンピュータサイエンスだが、化学・物理学・医学など、ありとあらゆる分野に通じ、若くして教授の座を得た万能の天才科学者。
: かつて、医療分野で本城刹那の治療に関わっていた。生涯で初めて心を動かされた女性である彼女を救えなかった事をきっかけに、AIで彼女を甦らせる事を決心。前段階として、自らの脳をコンピュータに転写して「もう一人の私」(後に彼は'''[[魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者#電人「HAL」と洗脳者達|電人HAL]]'''を名乗る)を作り上げた。HALと共に刹那の復活に心血を注いだが、春川の倫理観による縛りと、いざとなればHALを消去できる春川の存在が、HALの邪魔となる。HALに「2人で協力するよりも、縛りを外したHAL1人の方が良い」と判断され、HALに操られた教え子に殺される。だが、春川本人も「生身の自分が生きているうちに刹那に再会するのは不可能」と本心では薄々気付いており、かわせたはずの止めの一撃をあえてかわさなかった。
: 電子ドラッグは彼とHALが脳を研究するための産物。一応は良心や罪悪感を持っており、洗脳した被験者たちもワクチンで元に戻すつもりであった。
: 初登場は温泉旅行編で、ネウロと顔合わせしたが顔見せ程度で、その後彼はHALに殺され、HALとしてネウロと再会、敵対することになる。終盤、シックスを倒して力尽きかけたネウロを、生前の彼が作った救助システムが救う。
; 井伊 朋子(いい ともこ)
: 声 - [[津田匠子]](アニメ版)
: アヤのいる刑務所の女看守。面会室の窓口に両頬を押し付けるとその痕がトゲの様になる。初登場時はアヤを虐めようとしていたが、現在はそれなりに仲良くしているようである。自宅マンションが東京湾近くにあるらしく、HAL事件の際に空母が陣取った時にはパニックに陥っていた。
:* アニメ版では、台詞は無いがアヤと一緒に一回だけ登場している。
; 絵石家 由香(えしや ゆか)
: 声 - [[豊口めぐみ]]
: 10月28日生まれ、19歳。身長162cm、体重49kg。芸術家・絵石家塔湖の長女。父譲りの[[パンダ]]目が特徴で、目つきが悪い事を自分でも気にしている。
: 勝気で態度が悪く、「キモッ」「ウザッ」「ダサッ」等の粗暴な言動が目立つが、絵石家家の人間の中では良識的な人物。母親によって「塔湖は実の父ではない」と思い込まされていたが、怪盗Xが起こした事件の際、塔湖が実の父と知る。事件後は塔湖を父親として想うようになり、塔湖の作品に興味を持ち、その成り立ちを知る為に美術史の勉強を始める。
: 父親の仕事の関係上、池谷通とは古くからの付き合いがある。会う度に自分を家具扱いして座ろうとする池谷を拒絶し、返り討ちにする事が多いが、それでも彼の事は憎からず思っているらしい様子がうかがえる。
:* アニメ版では服装が異なり、一部のエピソードがカットされている。
; 右妻 鷹之丞(みぎつま たかのじょう)
: 声 - [[星野充昭]]
: 前総理・右森米太郎の死により、新たに就任した総理。かなりポジティブかつ、やや無神経な性格の持ち主。HAL事件で彼と対面したときは、それなりに毅然とした態度で臨み、有能らしい面も見せていた(しかし、結局ほとんど事件解決に貢献できなかった)。HAL事件を解決した弥子に敬意を持っている。アヤのファン。次回作『[[暗殺教室]]』にも「まさかの[[スピンオフ]]」として出演している。
: モデルは[[安倍晋三]]と思われる<ref>『暗殺教室』第5巻 p.70</ref>。
; 本城 刹那(ほんじょう せつな)
: 声 - [[小林沙苗]]
: 春川(=HAL)が「0と1の狭間」に創りたがっていた人物。有名な数学者・本城二三男の娘であり、誕生日が[[10月18日]]であった為、小数単位の「[[刹那]]=1/10<sup>18</sup>」から名前を付けられている。聡明な人物だが、自らを「変人」と称するなど、[[ユーモア]]のセンスも持ち合わせている。自身の脳細胞が徐々に破壊されていき、「体が自分で操作できない時間」=「凶暴になって暴れる時間」が増えていく原因不明の脳の難病を患い、脳の権威である春川に治療を依頼した。難病を患う故か「自分」がはっきりしているものが好きで、「不気味でプライドが高くて、何でも知っている」春川に好意を持っていた。しかし、その一方で「自分が、本城刹那が無くなっていく」と形容しており、不安に苛まれていた。春川の必死の治療も空しく、脳を破壊し尽くされ息を引き取った。春川はこの時に彼女をゼロから創ることを欲し、電人HALを創り出した。後に電脳空間にて、HALが消え去るまさに「刹那」の瞬間(HAL残り容量0.000000000000000001%)に、彼を抱くように現れる。
: 彼女の病気は人為的なもの。シックスが本城博士を悪に誘ったときに、XI用の脳試薬を「気まぐれ」に投与されたことによる症状。
; 池谷 通(いけや とおる)
: 声 - [[堀内賢雄]]
: 11月1日生まれ、29歳。身長176cm、体重72kg。名前のモデルは作者の友人かららしい。
: 中古家具屋、池屋の店主を務める元家具デザイナー。家具と女性を同一視しており、涼しい顔で客やアシスタントの女性を平気で家具にして従わせる外道。ドSであるネウロとも気が合った。デザイナーとしての才能は確かであり、自ら制作した「女(家具)」に購入者への謝礼のメッセージを隠す等、一種の職人気質を感じさせる。デザイナー時代の最後の作品「トロイ」を巡って、後輩の大塚に殺人容疑の濡れ衣を着せられるが、ネウロ達によって冤罪から救われ、事務所のリフォームを行った。
: 後に新ブランド「トール・イケヤ」を創立し、改めてデザイナーとして再出発する。由香とは恋愛と言うには微妙な距離感。
; 宮迫 睦月(みやさこ むつき)
:1月18日生まれ。年齢は6歳~7歳。(初登場時)身長127cm、体重29kg。まだ理解できないものは「名誉欲」、大体理解していたものは「おじいちゃんの性癖」。
: 私立小学校に通う美少女。髪型はあかねちゃんと合体した弥子に少し似ている。弥子を「たんていさん」と呼び、祖父・達夫が何者かに狙われている事を弥子達に相談した。達夫の数少ない理解者で、パンツを覗かれても動じない。祖父を殺害した犯人が伯父の醍醐と判明した時、豹変して祖父の仇を討とうとするも、まったく敵わず逆に人質に取られるが、笹塚らによって救出された。事件後、笹塚の説得により復讐を断念し、現在では「祖父の遺した会社を継ぎたい」と考えている。
: 単行本18巻のオマケによると、両親が[[離婚]](本人曰く「ケンカ別れ」)しており、[[親権]]は母・葉月(はづき)に渡っている。しかし、狸屋事件以来は父との交流を持つようになったらしい。
; 宮迫 達夫(みやさこ たつお)
: 睦月の祖父。玩具会社「狸屋」の社長を務めており、子供好きである。しかし、実の孫である睦月や通りすがりの少女のパンツを覗こうとしたり、平気で変態発言をしたりと、別の意味でも子供好きな危険人物(真性の[[ロリータ・コンプレックス|ロリコン]])であり、弥子からは「何で今まで逮捕されなかったのか」と呆れている。彼にとっては子供のみがストライクゾーンであり、16歳の弥子ですら「適齢期を過ぎた年増」である。
: 命を狙われている事を感じ取り、警察に相談するも相手にされなかった為、警察に嫌悪・不信感を抱き、弥子に依頼した睦月とは別に吾代に調査を依頼していた。根は善良で柔和であるが、商売業には極めて厳しい。「部下と大人の付き合いをしていては、子供が喜ぶ物を作れない」という持論の下、自身の息子でも怒鳴りつけるが、実際は部下達への罪悪感を抱いていた。その想いは理解されることのないまま、息子の醍醐に自社ビルの屋上から投げ落とされて殺害される。醍醐を含む「大人」達の中では孤立し、周囲に嫌悪感を抱かれていたが、大半の人間には仕事に対する熱意故であることは理解されていた。
: モデルは[[宮崎駿]]。
; 劉一(りゅういち)
: アジアンマフィアの若頭。裏社会で有名な情報屋。吾代の知り合い。
: カタギの人間は相手にしない方針で、大学時代の笹塚が家族を殺した犯人の情報を求めてやってきた時には、脅しと軽い暴力で追い返そうとしたが、豹変した彼の暴力に遭い、逆に情報を吐く。そのことはトラウマになっていた。数年後、再び笹塚がシックスの情報を求めて訪れた際には、リベンジも兼ねて仲間達と共に返り討ちにしようとしたが、再び完敗、情報を強奪される。
; 本城 二三男(ほんじょう ふみお) / 本城博士
: 弥子からの通称は「[[スローライフ|スローライファー]]のおじさん」「[[ダンボール]]おじさん」 「なんちゃって[[ホームレス]]の難解おじさん」など。本城刹那の実父。橋の下に4階建てのダンボールハウスをつくって生活しており、食べ物につられて通りかかった弥子と意気投合する。台詞の語尾によく「~じゃい」と付ける。
: 数学や物理に関して相当優秀な頭脳を持っており、「この世の理(ことわり)は全て計算で説明できる」という持論を弥子に語る。ダンボールで作った自宅に住み、他にもダンボールを応用した独創的な研究・発明に余念がない。
: 愛娘の刹那を原因不明の病で失っており、「あれは病気などではなく、死に追いやった相手を殺したいほど憎んでいる」と弥子に語る。
: 実はシックスの信奉者。洪水事件以降は警察に協力していたが、裏では[[スパイ]]として五本指に情報を流していた。ヴァイジャヤに命を狙われていたが、自らの命を囮に弥子たちを巻き込み、敵に有利な位置に誘導していた。さらに笹塚にはシックスに繋がる情報を与えて、暴走のきっかけを作った。それどころか、刹那をシックスに献上し、病で死に追いやっていた。つまり先述の娘を殺した犯人とは、他ならぬ自分自身であり、自分を殺したい程憎み、世を捨て死に場所を探していた。
: 笹塚の死をきっかけに弥子にシックスの配下であることを推理され、己の罪を悔い謝罪した後、弥子の眼前で毒を首に注射し自害する。死によってシックスの呪縛から解き放たれる。生前、シックスの日本国内のアジトの位置を掴んでおり、遺書として弥子に託した。
: 2月3日生まれ。55歳。身長166cm、体重62kg。過去の肩書きは「大学教授・各種研究機関主任」、現在の収入源は「取得した特許の数々」。名前が数字なのは娘と同じ。プロフィール欄には計算式「2×3」が書かれており、シックスとの裏の繋がりが暗示されている。
; 笹塚 兵士(ささづか へいじ)
: 笹塚衛士の父。雑誌記者・ジャーナリスト。妻、娘とともに殺され、不在だった長男衛士のみが生き残った。
: 怪盗Xの初期の事件、と思われていたが、真犯人はシックス。ジャーナリストゆえ、シックスの人体実験に行き着き、知ってはならない情報を知ったと、消された。生前、衛士に「守るもののためなら狂うことをためらうな」という教えを残しており、これが衛士の豹変と復讐に繋がる。
; 笹塚 宏子(ささづか ひろこ)
: 笹塚衛士の母。兵士の巻き添えで殺害される。
; 笹塚 真守(ささづか まもり)
: 笹塚衛士の妹。兵士の巻き添えで殺害される。事件が起きた4月30日は彼女の誕生日だった。
: 小説版によると、殺された彼女の目を見て忘れられなくなったことが原因で、笹塚は放浪の旅に出ている。
; 青膿 ゼラ(あおみ ゼラ)
: 瀕死のネウロの前に現れた下級魔人。一人称は「俺」であり、青髭を生やした外見をしている。一見すると男のようだが、女性の魔人。
: 魔界時代からの旧知で、力関係も完全に下。表面上は反抗しつつもネウロのために魔界の門を開いた。
: 下級魔人が地上に来たため、強さは並の人間にも劣る。本来は地上に出た瞬間に消滅してしまうほど脆弱だが、体内の一部を魔界と繋げるように適応進化しており、最低限の魔界の呼吸と食料を得ることでなんとか生きている。顔のラインは魔界への出入り口にあたる境目である。自身の弱さを「運命」だと割り切っているが、魔人としては典型的なメンタルらしい。
: 単行本23巻のオマケにて、連載前からラスト前での登場は決まっていたこと、当初は本編登場時とはまるで違う、普通の可愛らしい女性の容姿であったことが明かされた。また、もともとは魔界雑貨なるもののゲート(頭が変形)で地上と魔界を繋ぐはずだったらしい。しかし連載の長期化により、他キャラとの兼ね合いから今の姿に変えられたようである。
; 陳 ヤマト(ちん ヤマト)一族
: クイーンメアリーズホテルにある中華料理店「王道中華会屠楼 AU-TO-ROW」の店長と、その一族。新聞記事など、背景ネタとして度々登場する。
: 陳ヤマトは「老い先短い」と言われ、頻繁に危篤になる。ホノルルマラソンでは7位に入賞するなどしていたが、142話で急死した。不審死であったようで、長男陳キリト(創作四川料理魔堕羅飯店店長)が、妹の陳アイコ(グラビアアイドル)に告発され逮捕されている。


== 小説『世界の果てには蝶が舞う』の登場人物 ==
; 磯目亜 愛美(いそめあ まなみ) 演:[[能登麻美子]]
; ナツメ・エマ
: ドラマCD第一弾の犯人。'''天知英生(あまち ひでお、演:[[宝亀克寿]])'''の屋敷の[[メイド]]として雇われていた。穏やかで優しい性格を装っていたが、実際は[[自己中心的]]な性格を持つ[[悪女]]。[[看護師]]免許を持ち、体の弱った天知氏の身辺の世話や食事作りを担当していた。看病することに異常な執着を持ち、その為に彼の[[病気]]が完治しないよう細工していたら誤って殺してしまった<ref>今までの犯人達とは違い殺害することが目的ではないが、やはり一種の[[精神疾患]]([[代理ミュンヒハウゼン症候群]])ではないかと推測される。</ref>。天知氏が発した「暗号文と'''ある[[レコード]]の音声(演:[[夏樹リオ]])'''を利用したメッセージ」によって犯行が白日の下に晒され、制裁を受けた。
: 16歳。日系人マフィア組織「ナツメ・ファミリア」のボスであるパパ・エンゾーの孫娘。日系三世。祖父譲りの「である」という少々おかしい尊大な日本語を話す。日系であることから初対面時笹塚に日本人と名乗っていたが、金髪に緑色の目という容姿に加え、初対面だろうがストレートに物を言ったり笹塚が取った日本人特有の曖昧な態度に異を唱えるなど、外面的にも内面的にもラテン系。マフィアの抗争で両親を亡くしており、笹塚の境遇を聞いた際は初対面ながら涙を流して同情した。
: 名前の由来は、他のメイドたち('''野々山ミハル(ののやま ―、演:[[新野美知]])'''、'''空流まゆ(くうる ―、演:[[木下鈴奈]])''')と合わせて「陸・海・空」である。
: 身近で亡くなった人や知り合いの周りで亡くなった人を、名前や時間などを表す記号を書いた蝶を旅をする[[アサギマダラ]]に見立てて空に放すという独自の方法で弔っている。その対象は純粋な被害者のみならず、その復讐で殺された加害者も含まれている。
<!--ドラマCD2で登場した犯人の素性が明らかになったら、追加してください。-->
: 両親の死後、パパ・エンゾーがエマに婿を取らせて後継を作ろうとしていることに対し反発している。笹塚を気に入り、好意を持っている様子も見せたが、最終的に自らの命を投げ打ってエマを助ける道を選んだトガシとの婚約を選んだ。笹塚にはファミリアに残って欲しいと最後まで渋っていたが、トガシにも制止され涙ながらに別れた。別れの際、笹塚が妹に誕生日プレゼントにあげるはずだった薔薇の形の銀のピアスを譲り受け、いつか日本へ行く約束をした。
:* 漫画本編では、笹塚の走馬灯に登場している。
; トガシ
: 声 - [[青山穣]]
: 「ナツメ・ファミリア」メンバーの日系人で熊のような大男。主要登場人物で唯一フルネームが判明していない。エマのボディガードを務め、婿候補の一人でもある。エマに対してはしっかりと恋愛感情を持っており、笹塚を気に入っているエマやパパ・エンゾーにやきもきしている。それ故、笹塚当人に対しても当初は部外者ということもあって冷たく接していたが、事件の捜査に協力するなど徐々に打ち解けていった。軍人上がりで、復讐を誓い「戦い方を教えて欲しい」とお願いしてきた笹塚に様々な戦闘技術を叩き込み、自身の境遇からいくつか助言も与えている。
: 両親と五人の兄弟を盗賊に殺されている。その盗賊を皆殺しにすることで復讐を遂げているが、「殺す前の自分にはもどれない」と語り、いまだにマフィア組織に身を置いている。復讐の後、自身の家族と復讐で殺した盗賊をエマとともに弔っており、これをきっかけにエマを大事に思うようになる。
: エマが誘拐され大統領候補殺害を要求された際は、エマを助けるために大統領候補殺害を決意しファミリアに迷惑をかけないために自ら破門された。殺害が成功しようが失敗しようが実行した後に自害するつもりだったが、笹塚がエマを救出し、ギリギリのところでエマの無事を知り事なきを得た。これによりエマとのすれ違いが解消され、無事ファミリアの跡取りとなる。彼も笹塚にはファミリアに残って欲しいと思っていたが、笹塚の決心を見て渋るエマを制止し送り出した。その際、「力が欲しい時はいつでも手を貸す」と約束した。
:* 漫画本編では、笹塚の走馬灯に登場している。また、アニメ版23話に少し登場している。
; パパ・エンゾー / 夏目 燕蔵(なつめ えんぞう)
: 「ナツメ・ファミリア」のボス。日本人なのだが少し日本語がおかしい。異国の地で日本人同士でやっていくためにファミリアを作り、金を作るために汚い仕事もこなし、街を仕切る一大マフィアにまで成長させた。麻薬だけは嫌って扱っていない。妻の死後、周りに日本食を作れるものがいなかったため、妻の残した釜で炊いたご飯や刺身を作ってくれた笹塚を気に入る。エマも笹塚を気に入っている様子を見て、婿に迎える気満々になっていた様子も見られた。一連の事件後、トガシに後を譲り引退を決意した。
; ロドリゲス・フジカワ
: エマ達の国の初めての日系人大統領候補者。日系人の国民からの熱い期待を受けており、「ナツメ・ファミリア」のメンバーも支持している。エンリケの策略で暗殺されそうになるが、ファミリアによって難を逃れた。


=== 読切版===
== アニメオリジナル登場 ==
; 満腹 太郎(まんぷく たろう)
読切で登場した犯人。二作目の犯人は[[パラレルワールド]]設定としてか本作の一話にまぎれ登場。
: 声 - [[ウド鈴木]]
: 人気お笑い芸人。実家は弁当屋「まんぷく亭」で、腹芸以外のネタは寒く、お笑いライブが盛り上がっていたのも、両親が弁当に仕込んだワライダケのお陰だった。
; 早見 笙子(はやみ しょうこ)
: 声 - [[千葉紗子]]
: 第8話に登場した女性刑事。推理力を磨いて多くの事件を解決するのが夢であり、弥子を食事に誘って推理のコツを聞いた。同僚の杉田優介が連続射殺犯と知り夢を見失いかけるも、弥子と笹塚に励まされる。
; 横井 剣次(よこい けんじ)
: 声 - [[石住昭彦]]
: 拳銃マニアの男で、改造拳銃所持で逮捕歴がある。杉田優介が連続警官射殺犯「コップキラー」として警官から奪った銃を貰っていたが、裏切られてコップキラーに仕立て上げられてしまい、彼に射殺された。
; 野間 薫子(のま かおるこ)
: 声 - [[松井菜桜子]]
: 人気女優。吾代の憧れである人物。本人は当然覚えていないが幼少の頃の吾代と会っていた(吾代はその時の事を覚えており、それがきっかけで彼女のファンとなっている)。マネージャーである入山芳恵が犯人であることを知ってしまい、悲劇のヒロインとなった。
; 黒尾 独太(くろお どくた)
: 声 - [[小山力也]]
: 黒尾形成外科の院長。腕は確かだが、患者の顔を自分が理想の美を描く[[キャンバス]]に見たてたり、患者の苦痛に歪む顔を見たいが為に手術の際は麻酔をかけないなど、性格に問題のある変人。浮気症でもあり、それが妻の美野が犯行を犯す原因となってしまう。
; 筧 美央(かけい みお)
: 声 - [[井上喜久子]]
: 南米に取材に来ていた雑誌記者。南米に現れた魔女の正体を確かめるべく、弥子達と行動を共にする。その正体は怪盗Xであった。


== ドラマCDオリジナルの登場人物 ==
; 皆川 翔太(みながわ しょうた)
; 天知 英生(あまち ひでお)
:読切版一作目の犯人で、9歳の[[小学生]]。母親の[[再婚]]相手である'''皆川茂(みながわ しげる)'''に自分が精一杯愛想を振りまいたにも関わらず、向こうが大した反応を示さなかった為、「自分をナメている」と判断し殺害した。最初は普通の小学生の様な素振りを見せていたが、ネウロにトリックを暴かれると一変して、態度や言葉遣いが[[生意気]]になり、「誰であっても自分をナメる事は許さない」という我侭な主張を繰り返す。その後、謎を喰い終えたネウロにナメられた事で心が折れ、今後は謙虚に生きる事を決意した。
: 声 - [[宝亀克寿]]
; 白金 太一(しろがね たいち)
: ドラマCD第一弾の依頼人。高名な画家にして[[ミステリー作家]]。その才能のみならず、偏屈な面でもまた有名であったようだ。自分が殺されかけていると認識したため、魔界探偵事務所に送った葉書の暗号とレコードの音声を利用して助けを求めたが、葉書が事務所に届いた日に亡くなってしまった。
:読切版二作目の犯人で、会社員。{{節stub}}
; 野々山 ミハル(ののやま ミハル)
: 声 - [[新野美知]]
: ドラマCD第一弾に登場。天知家に勤めるメイドの一人で、担当は掃除と洗濯。信条は「一直線」。性格は一見ぶっきらぼうで、その上空流まゆいわく「お金に目がない」らしい。事実、生前の天知氏の「自分が死んだら遺産をメイド3人で分けろ」という言葉に従い、そのことが記された彼の遺言書を必死で探していた。しかしその性格を恥じることなく堂々と表に出しており、また根本には優しい面も持っている。そのため3人のメイドの中では、正直者が好きな天知氏に最も気に入られていた模様。
; 空流 まゆ(くうる まゆ)
: 声 - [[木下鈴奈]]
:ドラマCD第一弾に登場。上述のミハルと同じく、天知家に勤めるメイドの一人。担当はミハルが「掃除とか庭の手入れ」と言っている<ref>掃除はミハルも担当している。</ref>。天知家に来る前は「萌え喫茶ツンデレラ」という店で働いており、それに見合った「イタ可愛い」系の言動をする不思議少女(そのため、よく言われる一言は「うざい」)。しかし、それらはすべて単なるキャラ作りであり、本性ではタバコも吸い、ビジネスと私事をきっぱりと分けて考える大人の女性。そのキャラのギャップは弥子を驚かせていた。
; アカリ
: 声 - [[日笠山亜美]]
: ドラマCD第2弾に登場。
{{節スタブ}}


== 他にあたる人物 ==
== ゲームオリジナル登場人物 ==
※名前の読みは、明確に判明しているもののみ表記する。
ここでは登場機会が多い脇役や[[キーパーソン]]的存在を掲げる。


; 籠原叶絵かごはらなえ
; 山崎 理佳子やまざき
: DS版に登場。弥子が小学校の時にお世話になった先輩。「'''+1(プラスワン)'''」と名乗る犯人によって殺害され、田部誠(たべ まこと)の部屋で彼と一緒に死体で見つかった。
: 弥子の友人<ref>5巻収録のおまけ漫画によると、彼女のポジションは「ツッコミのツッコミ」であるとの事。</ref>。弥子とは小学生時代からの付き合いで、大食いぶりにあきれたり振り回されたりだが、親友としては優しい面も見せる。中学時代での成績はトップで、勉強ができる割に彼氏(男)を求める遊び([[合コン]])好きな面がある。登場する度、弥子に対して冷淡な態度をとるようになっている節がある。
; 長谷川 恵子
; 桂木遥(かつらぎ はるか)
: DS版に登場。メイド喫茶「はぁとめいど」の店員兼[[コスプレイヤー]]。[[ライトノベル作家]]・一色一の大ファン。普段は一色の作品「メイド・イン・パリ」のレイハというキャラのコスプレをしている。
: 弥子の母。[[情報誌]]の[[編集者]]が仕事で、その関係で弥子に食事券などをあげる事もある。しかし、本人は殺人的(あからさまにピントがズレている故)に料理が下手で、弥子の父である誠一を危うく殺しかけたことがある。そのため桂木家では家政婦を雇っている。突然、[[探偵]]を始めた弥子に最初は戸惑うが、弥子が父の死に[[ポジティブ]]に向き合う様を見て、探偵業に理解を示している。
; 一色 一(いっしき はじめ)
; 桂木誠一(かつらぎ せいいち) 演:[[大西健晴]]
: DS版に登場。話題の[[ミステリー]]ライトノベル作家。新作「トラブル×トラベル」の発売記念サイン会中に突如姿を消し、空き地で死体となって発見された。
: 弥子の父。一級建築士で、理数系の頭脳を持っていた。竹田敬太郎の手により他界。初登場時で既に死亡している為、以降の登場は主に回想シーンが中心だが、その殆どが[[ギャグ]]シーン。番外編では[[幽霊]]として登場し、浅田忠信と共に影ながら弥子を見守っていた。
; 山田 勝
; 浅田忠信(あさだ ただのぶ)
: DS版に登場。萌え屋書店で働いている警備員で、度々弥子達の捜査に協力する。元執事であるらしく、時折当時の癖が出る。
: 弥子と同じ学校の生徒。熱烈な弥子の[[ファン]]らしく、常に弥子の事を見守っている、いわゆる[[ストーカー]]。太った外見に似合わず、かなり俊敏な動きを見せる。いつも弥子の直筆サイン入りTシャツを着ている。決め台詞は「僕等は優しく見守る」。現在の弥子とはクリスマスプレゼントを貰うくらいの交流を持ち、それなりに親密な関係になっている。
; 谷口 速雄
: 名前の元ネタは[[浅野忠信]]と思われる。
: DS版に登場。かつてはプロレス界のスーパースターだったが、現在は業界を干されてしまっている。[[デスマッチ]]に異常なこだわりを持つ外道で、ネウロや池谷と協力し究極のデスマッチを成功させようとする。
; 春川英輔(はるかわ えいすけ)
; 神野 墜一(じんの ついち)
: 錯刃大学の教授。専攻は脳科学。[[性格]]は沈着冷静でちょっとイヤミ。アヤ・エイジアや弥子(ネウロ)の能力に関心を持つ。元々は化学・物理学・医学など、ありとあらゆる分野に通じた万能の[[天才]]科学者。生涯で初めて心を動かされた女性である本城刹那を救えなかった事から、コンピュータ内のプログラム人格として彼女を甦らせる事を決心。自らの脳を忠実に転写(トレース)したプログラム人格(後の電人「HAL」)を作り上げ、HALと共に刹那の復活に心血を注いだが、「春川が生きている間に刹那を完成させることは不可能」というHALの判断により、HALに操られた教え子に殺される<ref>刹那の復活はHALにしかなし得ない事は春川自身も理解しており、最後は江崎の一撃を避けず、自らの意思で殺される道を選んだ。</ref>。HALと比較すれば[[モラル]]はあるが、極秘裏に電子ドラッグの人体実験を行うなどをしており、HALと同じく目的を果たす為ならば[[法律|法]]や倫理を無視する事も厭わない人物と伺える<ref>しかし「可哀想なことをした」という自覚はあり、HALと違って善悪の区別を持ち、効果を検証できたらすぐ[[ワクチン]]で治すつもりだった。</ref>。
: PS2版に登場。車イスに乗った博士。車イスになったのは昔遭遇した交通事故のせいで、そのときに息子夫婦を失っている。春川と同じ錯刃大学の教授で、整形医学の権威。研究テーマは「再生と調整」。人工筋肉など体の人工的な部品を作ることに長けていて、それでフィギュアなども作っているらしい。世の中の悪意が増え、善意が減っているというバランスの悪化を嘆き、それを「調整」することが必要だという考えを持っている。
;本城刹那(ほんじょう せつな)
{{節スタブ}}
:春川と電人「HAL」が「0と1の狭間」に創りたがっていた人物。有名な数学者の娘であり、[[誕生日]]が[[10月18日]]であった為、少数単位の「[[刹那]]=1/10<sup>18</sup>」から名前を付けられている。聡明な人物だが、自らを「変人」と称するなど[[ユーモア]]のセンスも持ち合わせている。脳細胞が徐々に破壊されていき、少しずつ「体が自分で操作できない時間」=「凶暴になって暴れる時間」が増えていくという、原因不明の脳の[[難病]]を患い、脳の権威である春川の元に治療を依頼されてきた。そのためか、「自分」がはっきりしているものが好きで、「不気味でプライドが高くて何でも知ってるあなたのことも好き」と春川に言っていた。春川のプライドをかけた必死の治療も空しく、脳を破壊し尽くされて息を引き取った。
;絵石家 由香(えしや ゆか)
:芸術家であった絵石家塔湖の娘。19歳。勝気で態度が悪く、粗暴な言動をするベリーショートの女性。登場初期は[[風船ガム|フーセンガム]]を口にしていた。実の母によって父親から愛されていないと思い込まされていたが、Xが起こした事件の際に塔湖が実の父と知る。事件後、父の作品をとても不思議なものと感じるようになり、それらのなりたちを知るために美術史の勉強を始める。父親譲りの[[パンダ]]目が特徴。「キモッ」「ウザッ」が[[口癖]]。当初は[[ボーイッシュ]]な服装をしていたが、最近では女性らしい格好をしている。
;池谷通(いけや とおる)
:中古家具屋を勤めていた元・[[デザイナー]]。家具を「女」だと置き換えており、客や[[アシスタント]]である女性を平気で家具にして従わせる、涼しい顔をした外道。ネウロとは外道([[サディズム|ドS]])同士で気が合う。しかし、デザイナーとしての才能は確かであり、かつては高い評価を得ていた。自ら制作した『女(家具)』にお客への謝礼のメッセージを隠すなど、購入者を思っているマメな性格で、一種の[[職人]][[気質]]を感じさせる人物である。デザイナー時代の最後の作品『トロイ』を巡って、後輩の大塚に殺人容疑の濡れ衣を着せられるが、ネウロ達によって[[冤罪]]から救出され、交換条件であった家具一式を含めた事務所の[[リフォーム]]を行った。
: 名前の由来は家具会社「[[IKEA]]」から来ていると思われる。
; 宮迫睦月(みやさこ むつき)
:私立小学校に通う[[美少女]]。髪型はアカネちゃんと合体した弥子に少しだけ似ている。弥子を「たんていさん」と呼び、祖父・宮迫達夫が何者かに狙われている事を弥子達に相談した。達夫の数少ない理解者で、パンツを覗かれても動じない。祖父を殺害した犯人が伯父の醍醐であると判明した時、予め仕込んでいた武器で祖父の仇を討とうとするも失敗、逆に人質に取られるが、笹塚らによって救出された。事件後、助けてくれた笹塚の説得により復讐を断念し、現在では「祖父の遺した会社を継ぎたい」と考えており、犯人を見つけてくれた弥子に感謝している。
: 母親の'''宮迫葉月(みやさこ はづき)'''と共に、名前の由来は『[[となりのトトロ]]』の草壁サツキと思われる。
; 宮迫達夫(みやさこ たつお)
:睦月の祖父。玩具会社『狸屋』の社長を勤めており、子供が大好きなのだが、その[[趣旨]]がズレている。睦月相手でもパンツを覗こうとしたり、平気で[[変態性欲|変態]]発言をしたりと、別の意味で危ない人間(真性の[[ロリコン]])。命を狙われており、警察に相談するも相手にされなかったため、警察に不信感を抱いている。そのため睦月が弥子達に依頼したのと反し、吾代に依頼していた。根は善良で柔和であるものの、商売業には極めて厳しい。「部下と大人の付き合いをしていては、子供が喜ぶ物を作れない」という持論の下、自身の息子でも怒鳴りつけているが、本人はその態度を出す事に罪悪感を抱いている<ref>達夫の思惑通り、醍醐を含む「大人」達の中では孤立し、周囲に嫌悪感を買われているが、大半は達夫の才能を認めていた。</ref>。親の七光りが弱いとの理由で、息子の醍醐に会社ビルの屋上から投げ落とされ、無残な最期を遂げた。
: [[アニメ映画]][[監督]]を務める[[宮崎駿]]がモデルと思われる。
; 白平(しらひら)
: あけぼのTVの[[アナウンサー]]。作中の事件発生時、割と登場がある。下の名前は不明。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
<references/>
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{{Manga-stub}}
==関連項目==
{{Anime-stub}}
*[[魔人探偵脳噛ネウロ]]
{{Video-game-stub}}
**[[至郎田正影]]
[[Category:ミステリの登場人物|ましんたんていのうかみねうろ]]
{{DEFAULTSORT:ましんたんていのうかみねうろ}}
[[Category:漫画の登場人物の一覧|ましんたんていのうかみねうろ]]
[[Category:推理漫画の登場人物]]
[[Category:漫画の登場人物の一覧]]
[[Category:魔人探偵脳噛ネウロ|とうしようしんふつ]]

2024年5月16日 (木) 05:42時点における最新版

魔人探偵脳噛ネウロ > 魔人探偵脳噛ネウロの登場人物

魔人探偵脳噛ネウロの登場人物(まじんたんてい のうがみネウロのとうじょうじんぶつ)は、松井優征漫画作品『魔人探偵脳噛ネウロ』および、その派生作品に登場する架空の人物の一覧。

登場人物の内、犯罪行為に深く関わっている者達は魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者において別途解説する。

声優の表示はアニメ版 / ドラマCD版の順とする。1人しか記載されていない場合は特記ない限りドラマCD版の声優。

魔界探偵事務所

[編集]
脳噛 ネウロ(のうがみ ネウロ)
- 子安武人 / 同左
本作の主人公。魔人探偵。詳細は脳噛ネウロの項目を参照。
「謎」を主食・栄養源とする突然変異種の魔人。魔界の「謎」を喰い尽くし、自らの脳髄の空腹を永遠に満たすことのできる「究極の謎」を求めて地上に降り立った。地上に来てまもなく弥子と出会い、彼女を隠れ蓑に選んで「謎」を探し始める。
桂木 弥子(かつらぎ やこ)
声 - 植田佳奈 / 同左
3月10日生まれ、16歳。身長159cm、体重43kg。座右の銘は「まず白米ありき」。黄色のショートヘアに赤いピン止めを両方のサイドに付けている。
本作のもう一人の主人公・ヒロイン・人間側の探偵。基本的に彼女の視点で物語が進む。「桂木弥子魔界探偵事務所」の所長で女子高生探偵。アヤ・エイジアの事件や電人HALの事件を解決したことで名探偵としてその名を広く知られる。だが本当はネウロの正体を隠すための傀儡探偵であり、実際に事件の真相を解明しているのは魔人探偵ネウロである。
事件解決時には、ネウロが魔力を弥子の指に籠め、弥子が「犯人はお前だ」と指差すのがパターンとなっている。魔人ネウロを警戒する敵からは嘗められがちだが、そういう事件では弥子が突破の鍵を握ることが多い。
当初は、ネウロの強要・脅迫に屈し、父を殺した犯人を見つけてくれたことへの恩義もあって、渋々探偵役を引き受け、ネウロに流されるまま行動していた。しかし数々の事件に関わっていくうちに犯人の心理に興味を持ち始め、自身で思索を深めていく中、前向きに彼の協力をするようになる。魔人であるネウロには理解出来ない「人の心」に関与した問題がある際には、彼女がその人間観察力・相互理解力をもって解決に当たる。事件の被害者(や犯人)に対し、持ち前の優しさと思いやりを持って気遣いの言葉をかけることもある。進化していく彼女の能力をネウロも(あまり褒めないが)認めており、吾代やアヤなども彼女の長所を見抜いている。
細身な体型によらず、超のつく大食いで美食家。思考も突拍子も無いところから食に繋がる。週刊連載時の柱蘭の登場人物紹介項目では、食に対するこだわりが垣間見られるような好物が毎週一つずつ紹介されていた。「食」に対する貪欲さはネウロと共通しており、その点では2人の性質は非常に似通う。食への欲求及び強靭な胃袋は母親の壮絶な料理下手に由来していると述懐する。食に関してはギャグキャラ。
ネウロとは出会って間もない頃から常軌を逸した主従関係が成立しており、2人だけの場面ではネウロの気分次第でSMプレイじみた仕打ちを受けさせられている。乱暴に扱われるのは日常茶飯事であり、「ゾウリムシ」「ナメクジ」などと酷い形容をされたり、貧乳で寸胴な体型であることをバカにされたりと悲惨な待遇を受けている。だが本人はネウロの傍若無人な振る舞いに呆れており、諦念の観がある。だがプライドはあり、ただ奴隷になる気はなく、あまりに理不尽な要求には反発しあくまで対等でいようとする。父の仇を突き止められただけでなく、自身の視野の広がりや中身の進化のきっかけとなったネウロに対し、感謝と信頼を確かに抱いているようである。物語中盤以降はネウロに協力する事を厭うことは無く、彼の弱体化を気にかけてもいる。
怪盗Xとの決戦時には洗脳されてネウロの敵となってしまう。しかもXは弥子に化け、どちらが本物かわからなくしてネウロを翻弄するという搦め手に出る。ネウロの知略で見抜かれて、Xを倒され、洗脳を解かれて元に戻る。
「魔人」脳噛ネウロと「絶対悪・新しい血族」シックスの戦争に、人間として巻き込まれる。普通の人間にしか見えない者達による、常軌を逸したテロ犯罪という脅威。笹塚と本城博士の死によって心に大きなショックを受けた際には、「あんたとなんか出会わなければよかった」とネウロに当たり散らして彼に見捨てられてしまい、自身も逃げ出し探偵として再起不能になりかける。しかしアヤや同級生たちの励ましをもらって復活し、ネウロとも和解する。シックスとの最終決戦では、XIを怪盗Xに引き戻す事に成功し、絶対悪シックスの撃破に大いに貢献する。
シックスを倒すも衰弱極まったネウロが、魔界に帰ろうかどうか迷っている時に、励まし、人間や彼女の成長に満足したネウロに「留守は任せたぞ、相棒」と初めて対等な存在として扱われた。3年後は、それまでの経験・人脈・名声を利用して、世界の謎を求め、どんな事件も重箱1つで解決する「交渉人」として世界各地で活躍し、「世界一の探偵」と呼ばれるようになっている。また、世界各地を旅した3年間でスペイン語を含む4か国語に堪能となっている。人の心を「探り偵う」として「探偵」の肩書きを使い続けており、「謎」の探偵はいつか地上に帰って来るネウロの為に残している。
暗殺教室』のキャラクターブック「名簿の時間」によると、「世界一の探偵」になって以後、椚ヶ丘中学校の探偵部に招かれて講演をしたらしい。また、『暗殺教室』とのコラボが行われた2016年11月28日発売の『週刊少年ジャンプ』52号収録の「みんなのこち亀」によると、『こち亀』の単行本を全巻彼女のお金で買わされたとのこと。
吾代 忍(ごだい しのぶ) 
声 - 吉野裕行 / 谷山紀章
11月3日生まれ、25歳。身長190cm、体重83kg。得意技は凶器攻撃と求人誌速読。最も多く付けられたアダ名は0~11歳:子猫ちゃん、11~20歳:狂犬、21歳以降:ハイエナ
元々は闇金融「早乙女金融」の副社長代理。社長が殺害された事件の解明をネウロ達に(消極的ながら)依頼し、その報酬として事務所をぶん捕られた。使える人材としてネウロに目をつけられ、脅され協力者(雑用)となる。弥子に心境の変化を見抜かれたことから、ネウロだけでなく弥子もただ者ではないと勘付く。2人からの「内と外からの監視」により、自ら事務所で働く意志を持つようになる。後に望月の調査会社に出向し、(実質的な社長として)働きながら、情報をネウロに提供する。魔人という存在を知っているわけではないが、ネウロが人知を超えた存在であることは身をもって体感しており、彼を「化物」と呼んでいる。
血の気が多く短気でキレやすいが、義理堅い性格。喧嘩の腕は相当なもので、業界でも有名。裏の世界にも詳しく早乙女社長に法律などの知識も叩き込まれたため、仕事もそれなりにできる。複雑かつ劣悪な家庭環境で育った過去を持ち、最終学歴は小卒(実際は中卒)で、学力は低い。
望月の会社では、激務ながら高給取りとなり、30回ローンで高級車を購入した。だがHALとの戦いの中でネウロに強奪され、大破。代わりにオンボロの軽トラ「ミゼラブル号」を与えられたが、そちらも後にシックスとの最終決戦で大破する。
笹塚とは正反対な体質・性分。職業柄もあり犬猿の仲であるが、いざという時は絶妙なコンビネーションを発揮する。ネウロも弥子も予測できなかった、笹塚の豹変を、見抜いていた。
年下の友人・チー坊(ヴァイジャヤ)との再会を機に、人間と「新しい血族」の戦いに関わっていくことになる。ヴァイジャヤを倒し、友を失う。シックスとの最終決戦でも、ネウロと弥子を支援し、Xの埋葬にも立ち会う。ネウロが魔界へ帰った後も、探偵弥子をサポートしている。
彼は「新しい血族」と「人間」について、最も鋭い指摘をしている。曰く「血族など本当にいるのか?」「豹変しない人間などいない」。
  • アニメでは初めから雑用として働いており、早乙女金融の副社長代理だったのは4ヶ月前までという設定に変更された。また望月・早坂兄弟が登場しないため、調査会社に出向せず、雑用として事務所に常駐している。そのため原作に登場しないエピソードに登場したり、慰安旅行やオズワルドに同行したりと、大幅に出番が増えている。
あかねちゃん
早乙女金融が入る以前からそこにあったと思われる、事務所のコンクリート壁に塗り込められた少女の死体。ネウロの瘴気にあてられて中途半端に生き返り、壁から露出しているおさげだけが動く。直接話す事はできないため、筆談で意思疎通する。おさげを自在に動かし、メールでの依頼人の応対・パソコンを使った情報処理などの業務をそつなくこなす有能秘書である。また頭脳明晰であり、外国からのメールによるインタビューもそつなくこなした。弥子曰く、性格は優しくてキュート。その髪は最高級のキューティクルで、噛み切り美容師・百舌をも魅了させるほど。単行本のキャラ紹介によると、本体は「(かなりの)美少女」とのこと。第18話で弥子が助けた(学校の食堂にいたところを窓から放り出した)カマドウマと友達になったらしく、時々リバーシなどで遊んでいる描写が見られる。
おさげの部分は基本的には壁の本体から離れることが出来ないが、何かしらの物質にくっついてエネルギーを貰い活動できるようにネウロに改造されている。普段は弥子のケータイのストラップとなって移動することが多い。長時間の活動を行う時は、弥子の髪の毛と合体し“弥かねちゃん”となって行動する。
彼女の死には何らかの「謎」があるようだが、ネウロはその解決をしなかった。作者曰く、ネウロが帰還するフラグの1つであったため解決させる事はほとんど考えていなかったのこと。

警察関係者

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基本的には警視庁(日本警察)の人物である。

笹塚 衛士(ささづか えいし) 
声 - 遊佐浩二 / 同左
7月20日生まれ、31歳。身長181cm、体重70kg。血液型はRH-のAB型。好物はたこわさと焼酎。
ネウロと弥子が事件現場などで度々会う刑事。常に無表情でくたびれた雰囲気を漂わせ、無精髭を生やしている。「低いテンションと高い実力」で有名。いざという時の動作は極めて俊敏であり、射撃の腕前も天才的。英会話は得意でないらしく、英語での会話はアンドリュー同様東北弁で表現される。
上司・相棒であった竹田敬太郎が、弥子の父を殺した犯人であった。そのため遺族で探偵の弥子に対しては、事件の資料を提供するなど協力的な姿勢を見せる。ネウロを怪訝に思っていたが、血族編でネウロが人ではない魔人であると知る。後輩・相棒の石垣は怠け癖があるため辛辣。
笛吹と筑紫とは大学時代からの旧友。その頃は比較的陽気な性格で、優秀な学生であった。本来ならキャリア組として警察に入るはずだったが、家族(父・母・妹)を皆殺しにされたことでその運命を捻じ曲げられる。事件のショックで1年ほど行方をくらませた。怪盗Xを仇とみなし、外国や裏社会で情報を集め、不穏なスキルを修得した。その後ノンキャリア組で警察に入っている。殺された妹と弥子を重ねているらしく、あまり大きな事件に巻き込ませたくないと考える。弥子を危険にさらす魔人ネウロに、いぶかしさを感じていたが、弥子に「強要ではなく私の意思」と説得され考えを改め直す。
絵石家邸の事件で、因縁の怪盗Xと対決するも、敗れる。血族編にて、数々の情報から、仇をシックスと知る。ネウロと弥子は「笹塚なら我を失わない」と思っていたが、予想を超えて、彼は豹変し、単身で復讐に向かう。護衛を壊滅させ、シックスと対峙する。だが、石垣に化けたXIに致命傷を負わされる。さらにシックスから「誘われた上で返り討ちにされただけ。無駄」と告げられ、XIに家族の顔で侮辱される。最期は弥子に対してわずかに微笑み、シックスに射殺された。彼の死の間際の思考は、XI=Xを介して、弥子に伝えられる。
小説版では主人公。逃避のために海外へ渡り放浪した末に南米のマフィア組織「ナツメ・ファミリア」に身を寄せ、そこで高い戦闘スキルを得ていたことが判明。笹塚の走馬灯には小説版の登場人物が描かれている。本編では笹塚視点は少ないが、小説版は彼の視点・語りで描写される。
  • アニメではXの設定が変更され、またシックスが登場せず、最終話で笹塚も生きている(アニメの方が先に終わる)。また、「みんなのこち亀」にも登場している。
石垣 筍(いしがき じゅん)
声 - 鳥海浩輔 / 同左
4月18日生まれ、24歳。身長174cm、体重63kg。年齢・身長・体重が笹塚よりも7ずつ小さい。
笹塚とコンビを組む若手の刑事。ウザい。軽いノリと低いプライドの持ち主で、「仕事サボリは当たり前」「民間人には偉そうな態度を見せる」「殺人事件が起きても途中で抜けて社長室で遊んだ挙げ句ゲームを貰おうとする」「危なくなったらすぐ逃げる」等、刑事としては全く無能な人物。世渡りだけは上手い。
手先が器用で、プラモデルフィギュアなどのモデル系ホビー全般を趣味とし、仕事中でも構わずそれらの類の買い物をしたり、プラモデルを組み立てていたりする。プロのモデラーになりたかったそうだが、どういうわけか刑事になれてしまった。
笹塚を慕っているが、鬱陶しがられている上に手酷く扱われる。作中でウザいキャラに拍車がかかっていくのに比例して、同僚達や弥子からも更に見下されるようになっている。プラモ等が「ウザイ」という理由で笹塚(たち)に破壊されるのは恒例になっている。
等々力とは犬猿の仲。しかし笹塚の死を経て一皮剥け、落ち込む等々力を気にかけ、独自のユーモアで彼女を励ました。その後は積極的に笛吹の作戦に参加しているなど、以前よりも人間的に成長する。エピローグでもコンビを組んで行動している。
単行本2巻のプロフィールにおいて、本来の名前の読みは「しゅん」だったが、誤植によって「じゅん」が正式な名前になったことが明かされている。
第3回人気投票では1582票を獲得し弥子を抑えて2位に入っており、前回の43位から大幅アップしている。真偽は不明だが、その際に石垣が組織票と書かれた葉書の束を抱えている絵が描かれている。事情は一切不明だがとにかく2位である。
  • アニメ版では初めからコンビを組んだ状態で登場。
笛吹 直大(うすい なおひろ)
声 - 木内秀信
4月18日生まれ、31歳。身長164cm。体重53kg。男性にしては身長が低く、自分でも気にしている様子。
初登場はヒステリア事件。キャリア組の警視。後方指揮において抜群に有能だが、現場向きではない。仕事に対しては真面目で責任感が強く、警察としての職務を果たし秩序を守らんとする情熱を持つ。現場潔癖症で、事件に首を突っ込む「怪しげな自称探偵」の弥子らを「汚い者」と見なし目の仇にしていたが、徐々に軟化する。性格はキツく、尊大な態度で嫌味を言う。可愛いものと甘い食品を好む意外な一面もあり、あざとい。
学生時代から優等生で、笹塚とは同輩、筑紫は後輩。笹塚とは良き友でありライバルであったが、笹塚が家族を殺害されたショックでキャリアで警察入りしなかったことで、険悪な関係となってしまう。刺々しい態度を見せていたが、怪盗X関連の事件において彼の心情を察し、徐々に仲は修復され、和解に近づいている様子であった。だが最終的には笹塚をシックスに殺され、失う。
血族編では、シックス登場をきっかけに、先手をとって対策を立てていた。DRのテロ被害が予想「以下」だったのは彼の功績。血族から危険視されてテラに命を狙われ、逮捕はできなかったが撃退し生還する。笹塚の死後は、たった数十名の精鋭で警察の執念ともいえる作戦を決行、葛西を倒す(が、逮捕には失敗した)。さらにシックスの犬であった警視総監を説得し、シックスを犯罪者として指名手配させる。
  • アニメ版では、笹塚との過去や有能さが語られることは無く、全25話中たったの5話しか登場しない。
筑紫 候平(つくし こうへい)
声 - 安元洋貴
2月4日生まれ、29歳。身長185cm、体重77kg。尊敬する人は「笹塚」「笛吹」「ピロリ菌を飲んだ人(バリー・マーシャル)」。
笛吹の部下でキャリア組の刑事。笹塚・笛吹の2人とは大学時代から後輩にあたる。2人の関係を知っており、気遣っている。笛吹と同じく常にオールバックの髪型をしている。
体格がよく、心技体知の全てにおいて隙がない。非常に優秀な刑事であるが、笹塚と笛吹は得意分野では彼の上を行く。そのため解説やフォローが得意。
無表情で、口数は少ない。口調は篚口を除き(部下の立場である石垣に対してすら)敬語であり丁寧。時間に神経質で、自分の一日のスケジュールを分単位で設定している。
異動による昇進の道もあったが、あえてそれを選ばず、シックスとの対決に備え、笛吹をサポートするために今の立場に残ることに決めた。
  • アニメ版では笛吹と同様、非常に出番が少ないのに加え、アニメオリジナルの第24話を除いて一言もセリフを発することがなかった。
篚口 結也(ひぐち ゆうや)
環境によっては文字がつぶれて表示される・或いは正しく表示できない可能性があります。正しい表記は匪に竹冠()です。
声 - 佐々木望
9月28日生まれ、19歳。身長170cm、体重52kg。好物はクラッカー
情報犯罪科の刑事。情報犯罪者(容疑者・未逮捕)であり、逆に警察にスカウトされた天才児の少年。常に飄々とした今時の若者風。笛吹や笹塚の後輩にあたるが、彼等に対しても遠慮なくタメ口を使う、およそ刑事らしくない人物。遠視がひどく、パソコンを使う時は眼鏡をかけるが、普段は額に上げている。
連続放火事件で弥子達と出会う。警察関係者の中では比較的、弥子と親しい。堅物の笛吹からはよく説教される。
11歳の時、ネトゲ廃人の両親を更生させる為に初めてハッキング(クラッキング)を行ってゲームのデータを破壊した。それが逆に彼らを自殺に追い込んでしまった。そのトラウマをHALの電子ドラッグにつけこまれ、洗脳されてHALの手下となってしまう。弥子がその深い傷心と苦悩を理解した上で「両親の死は(事実上の)事故」だと諭した事で救われ、洗脳が解かれた。HAL事件後はその責任をとって警察を辞めようとしたが、弥子と笛吹の支持により、警察に居場所を認められる。
血族編では、笛吹の作戦をサポートして葛西を追い詰める。また、シックスとの戦いの末に海に墜落したネウロを救助した。
等々力 志津香(とどろき しづか)
若い女性刑事。第128話において笹塚のチームに配属される(登場自体はは少し前の狸屋事件)。期待のホープとされ、有能だが、真面目すぎて融通が利かない面がある。
最初は役立たずの石垣の後継かと思われ、石垣にライバル視され、彼女も彼の無能を蔑視し、対立した。この人事は、入れ替えではなく、対シックスに備えたプラスワン増員。石垣とはいがみ合いながらもコンビを勤める。
笹塚を「先輩」と呼び、強い憧れを持っていた。笹塚が死んだときには仕事がままならないほど落ち込んでいたが、石垣の機転で吹っ切れた。それ以降は彼を「先輩」と呼ぶようになり、関係も多少なりとも改善した様子。
  • アニメ版では本編には登場しなかったが、最終話EDに少し登場した。
竹田 敬太郎(たけだ けいたろう)
詳細は魔人探偵脳噛ネウロの犯罪者の項目を参照。
筒井 壮太(つつい そうた)
声 - 江川央生
東西京署所轄の刑事で、怪盗X事件を捜査中にネウロ達と出会う。暴な性格で、出世欲が異常に強い。X逮捕の手柄で昇進しようと息巻くが、連行中にあえなく殺され、殉職、皮肉にも二階級特進となる。その後は同じくXに殺された部下共々箱詰めにされ、後日東西京署前にて、自身がXに掛けた手錠(連行中に引き千切られ、「こわしちゃって ごめんなさい X」と書かれたXのメッセージが「赤い箱」の上部に貼られている)、そして自身を含む犯行現場に居た警官と同じ数の「赤い箱」が届けられた。
  • アニメ版では、怪盗Xの仮の姿のひとつ。そのため本物の彼は既に怪盗Xに殺されたと思われる。また性格も原作ほど粗暴ではなく、出世欲もそれほど見られない。
薪売 触二(まきうり ふれじ)
なぜか怪盗Xがらみの事件の時のみ登場する警官。どこかカマッぽい風貌が特徴(名前からフレディ・マーキュリーか)。昔は留置所の担当をしており、吾代とも面識があり、コミカルな逸話がある。
箕野 将三(みの しょうぞう)
警視庁捜査一課の刑事。笛吹登場の導入で名前が明かされたくらいで、出番は少なく、ほぼ脇役。
管野広志(かんの ひろし)
声 - 中村大樹
県警刑事。常に扇子を持っている。弥子のファン。連続放火事件の現場で弥子に会った際にはノリノリで一緒に捜査するよう頼んだ。
比良山 平男巡査(ひらやま ひらおじゅんさ)
HAL編にて笹塚に代わり石垣に同行していた態度の大きな警官。葉巻を咥えており、石垣に火を点けさせている。石垣巡査部長よりも階級の低い「ヒラの巡査」。
熊切 光彦(くまきり みつひこ)
警視総監。初登場時は怪盗Xが彼に成り済ましていた。殺されずに拘束されていただけだったため、生還して引き続き登場。政界進出を目指す野心家。
シックスの「友人」であり、彼に脅されている。そのため、自分の不正行為と共にシックスが犯した犯罪をもみ消していたが、笛吹に説得され、シックスを裏切り全国指名手配する。
アンドリュー・シクソン(Andrew Sixson)
6月29日生まれ、28歳。身長184cm、体重73kg。最近フケが増えたことを気にしていたらしい。
国際警察イギリス人捜査員。長髪で、顔には雀斑があり、丸い眼鏡を掛けている。笑い方は「シハシハ」。日本語が非常に堪能だが、英語にはきついスコットランド訛りがあるため、英語を喋っている時の台詞は東北弁で表現されている。笛吹がイギリスに行ったときからの友人。
怪盗Xを追い詰めるために来日する。工作員イミナ(アイ)からXを探る作戦である。笛吹に情報を提供し、日本国内での怪盗Xの捜査と情報提供を求める。
集中時には膨大な量の情報を瞬時にして記憶できるという凄まじい記憶力を持っている。また過去の記憶もすぐに思い出すことができる。大量の情報を同時に処理することも可能。これは、生まれついての特殊な才能であり、「新しい血族」に連なる能力。
実は本編中に活動していたアンドリューは、「絶対悪」シックスが成り済ましていたもの。本物のアンドリューは捕まり、凄惨な拷問によってシックスが化けるための全ての情報を自白させられた末に、殺された。その無惨な姿は「漫画なのに絵で描けない」という逆説的なやばさで、葛西のセリフによると「生きているのが不思議・頭と内臓しか残っていない」状態。シックスの変装マスクは、アンドリューから剥ぎ取った頭皮である。血族としては端くれであり(シクソン=Sixson。シックスの一族)、仲間にスカウトされていなかった。シックスは血族の頂点ゆえ、アンドリューの能力を素で使うことができ、アンドリューへの責め苦を「記憶して、思い出して」楽しかったと「アンドリューの特徴的な笑い方」で邪悪に笑いながら語る。

その他の登場人物

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ここでは登場機会が多い脇役やキーパーソン的存在を掲げる。ただしアニメ版では大半の人物が極端に出番が少ない、もしくは登場していない。

籠原 叶絵(かごはら かなえ)
声 - 藤村知可
弥子の親友。弥子とは小学校からの付き合いで、大食いぶりには振り回されて呆れている。勉強はできるが、常に彼氏を求める遊び好きな面がある。出番は少なく、単行本オマケでも「早く一緒に事件に巻き込まれたいね」とネタにされた。が、結局最後まで事件に巻き込まれることはなかった。
電人HAL編ではたまたま会った弥子と交わした何気ない会話が、弥子がHALのパスワードにたどり着くきっかけとなり、知らない間に世界を救っていた。
血族編では失意のどん底にあった弥子を励まし、再起するきっかけの一つを作った。
  • アニメではさらに出番が減り(役割を石垣に取られており)、序盤以外はほとんど登場しない。
桂木 遥(かつらぎ はるか)
声 - 進藤尚美
弥子の母。情報誌の編集者で、仕事の関係で弥子に食事券などをあげることもある。仕事の腕は弥子からも尊敬されているほどだが、殺人的に料理が下手で、娘の弥子は「テロ行為」と称している。この料理の腕はひどいギャグとして描かれており、例としてオムライスには蝋燭やキュウリやフォーク、謎の歯やが混じって居り、ホイル蒸しを作った際はアルミホイルの中に蛸足の他にも注射器分度器が入っており、近所の祭りで出された豚汁に自身が作った特製味噌を入れた際は一瞬豚汁が銀色に変色し、食べた人の95%が病院送りになっている。
劇中でも久々に料理を作ろうとケーキの食材を買いに行く際にホームセンター電動ドリル糸鋸を購入した事で弥子は心の中で「イノシシでも解体する気か!?」と絶句しており、生地を調理する際は卵を殻と手羽先ごと混ぜ、小麦粉の中に「隠し味」として釣り餌を大量混入、バター風船も投入し、着色料に油絵の具も入れ、混ぜたら直火で焼き、最後はオーブンレンジで焼いたものの、飾りつけのクリームに(一部ネウロが買い物籠に入れた)硫酸硝酸グリセリンなどを適当に入れて混ぜてニトログリセリンを作った事でキッチンで大爆発を起こし、爆発で壊れたレンジから出て来たケーキは真っ黒なブロックと化してキッチンも滅茶苦茶になった(おまけページでは、その後ケーキは庭石として再利用するも、花は半日で枯れ、ケーキ自体は10年間は腐らず、桂木家の庭から放射線反応が検出されたらしい)。
本来有機物であるはずの料理が無機物になってしまうケースも有る他、接着剤でくっ付けた餃子を夫の遺影の前に置いたら遺影が倒れている。このような経験から、桂木家では家政婦の園部美和子(そのべ みわこ)を雇っている。弥子の強靭な胃と食への好奇心は、母親の料理下手と行動力がきっかけの一つらしい。
当初、弥子が突然探偵を始めた事に最初は戸惑っていたが、弥子が父の死に向き合う様を見て、現在では理解を示しているようである。
  • アニメ版では、仕事で海外へ行っている為、終盤まで不在。南米で遺跡の魔女について調査していたが、そこで起きた殺人事件の容疑者として逮捕され収監されてしまう。だが、弥子が会いに来ると秘かに隠し持っていた魔女の写真を渡した。
桂木 誠一(かつらぎ せいいち)
声 - 大西健晴 / 同左
弥子の父。一級建築士。竹田敬太郎に殺害される。初登場時で既に死亡している為、以降の登場は弥子の回想を中心に、主に(弥子の性質の悪い部分による)ギャグシーンでしばしば登場し、顔芸を披露している。番外編では幽霊として登場し、浅田忠信と共に陰ながら弥子を見守っていた。
  • アニメ版では半年前に既に亡くなっており、チェーンソーにより首が切断されてなくなっていたという設定に変更されている。笹塚の推理によれば、犯人は怪盗Xであるとされている。
早乙女 國春(さおとめ くにはる)
声 - 矢尾一樹
吾代が勤めていた早乙女金融の社長。裏社会において吾代を育てた人物である。社員全員に尊敬され大恩あるそうだが、鷲尾正勝に裏切られ殺された。既に死亡しているが、吾代の回想でよく登場するためそこそこ出番も多い。
初登場時から既に死亡していて出番もほとんど無いにもかかわらず、第1回キャラクター人気投票では吾代に次ぐ5位という高人気だった。
浅田 忠信(あさだ ただのぶ)
声 - こぶしのぶゆき
6月22日生まれ、18歳。身長176cm、体重は121kg。桂木弥子ファンクラブ総括本部長、らしい。座右の銘は「アイドルは視線で育つ」。
弥子の通う学校の生徒会長。弥子の熱烈なファンで、いつも弥子の直筆サイン入りTシャツを着ており、常に弥子の事を見守っている(いわゆるストーカー)。現代系の楕円形の眼鏡をかけ、太った外見に似合わず、かなり俊敏な動きを見せる(俊敏性は回を追うごとに増している)。決め台詞は「僕等は優しく見守る」。
バレンタイン編では、チョコのためにダイエットをして激ヤセしたが、ギャグを経て元に戻る。シックスの事件後には他の女性と結婚することになったらしく、弥子を驚愕させた。
キャラクターのモデルは、元週刊少年ジャンプの編集者(現・集英社キャラクタービジネス室室長)浅田貴典。
春川 英輔(はるかわ えいすけ)
声 - 津嘉山正種
私立の名門、錯刃大学の教授。冷静沈着で研究者肌。現在の専攻は脳科学とコンピュータサイエンスだが、化学・物理学・医学など、ありとあらゆる分野に通じ、若くして教授の座を得た万能の天才科学者。
かつて、医療分野で本城刹那の治療に関わっていた。生涯で初めて心を動かされた女性である彼女を救えなかった事をきっかけに、AIで彼女を甦らせる事を決心。前段階として、自らの脳をコンピュータに転写して「もう一人の私」(後に彼は電人HALを名乗る)を作り上げた。HALと共に刹那の復活に心血を注いだが、春川の倫理観による縛りと、いざとなればHALを消去できる春川の存在が、HALの邪魔となる。HALに「2人で協力するよりも、縛りを外したHAL1人の方が良い」と判断され、HALに操られた教え子に殺される。だが、春川本人も「生身の自分が生きているうちに刹那に再会するのは不可能」と本心では薄々気付いており、かわせたはずの止めの一撃をあえてかわさなかった。
電子ドラッグは彼とHALが脳を研究するための産物。一応は良心や罪悪感を持っており、洗脳した被験者たちもワクチンで元に戻すつもりであった。
初登場は温泉旅行編で、ネウロと顔合わせしたが顔見せ程度で、その後彼はHALに殺され、HALとしてネウロと再会、敵対することになる。終盤、シックスを倒して力尽きかけたネウロを、生前の彼が作った救助システムが救う。
井伊 朋子(いい ともこ)
声 - 津田匠子(アニメ版)
アヤのいる刑務所の女看守。面会室の窓口に両頬を押し付けるとその痕がトゲの様になる。初登場時はアヤを虐めようとしていたが、現在はそれなりに仲良くしているようである。自宅マンションが東京湾近くにあるらしく、HAL事件の際に空母が陣取った時にはパニックに陥っていた。
  • アニメ版では、台詞は無いがアヤと一緒に一回だけ登場している。
絵石家 由香(えしや ゆか)
声 - 豊口めぐみ
10月28日生まれ、19歳。身長162cm、体重49kg。芸術家・絵石家塔湖の長女。父譲りのパンダ目が特徴で、目つきが悪い事を自分でも気にしている。
勝気で態度が悪く、「キモッ」「ウザッ」「ダサッ」等の粗暴な言動が目立つが、絵石家家の人間の中では良識的な人物。母親によって「塔湖は実の父ではない」と思い込まされていたが、怪盗Xが起こした事件の際、塔湖が実の父と知る。事件後は塔湖を父親として想うようになり、塔湖の作品に興味を持ち、その成り立ちを知る為に美術史の勉強を始める。
父親の仕事の関係上、池谷通とは古くからの付き合いがある。会う度に自分を家具扱いして座ろうとする池谷を拒絶し、返り討ちにする事が多いが、それでも彼の事は憎からず思っているらしい様子がうかがえる。
  • アニメ版では服装が異なり、一部のエピソードがカットされている。
右妻 鷹之丞(みぎつま たかのじょう)
声 - 星野充昭
前総理・右森米太郎の死により、新たに就任した総理。かなりポジティブかつ、やや無神経な性格の持ち主。HAL事件で彼と対面したときは、それなりに毅然とした態度で臨み、有能らしい面も見せていた(しかし、結局ほとんど事件解決に貢献できなかった)。HAL事件を解決した弥子に敬意を持っている。アヤのファン。次回作『暗殺教室』にも「まさかのスピンオフ」として出演している。
モデルは安倍晋三と思われる[1]
本城 刹那(ほんじょう せつな)
声 - 小林沙苗
春川(=HAL)が「0と1の狭間」に創りたがっていた人物。有名な数学者・本城二三男の娘であり、誕生日が10月18日であった為、小数単位の「刹那=1/1018」から名前を付けられている。聡明な人物だが、自らを「変人」と称するなど、ユーモアのセンスも持ち合わせている。自身の脳細胞が徐々に破壊されていき、「体が自分で操作できない時間」=「凶暴になって暴れる時間」が増えていく原因不明の脳の難病を患い、脳の権威である春川に治療を依頼した。難病を患う故か「自分」がはっきりしているものが好きで、「不気味でプライドが高くて、何でも知っている」春川に好意を持っていた。しかし、その一方で「自分が、本城刹那が無くなっていく」と形容しており、不安に苛まれていた。春川の必死の治療も空しく、脳を破壊し尽くされ息を引き取った。春川はこの時に彼女をゼロから創ることを欲し、電人HALを創り出した。後に電脳空間にて、HALが消え去るまさに「刹那」の瞬間(HAL残り容量0.000000000000000001%)に、彼を抱くように現れる。
彼女の病気は人為的なもの。シックスが本城博士を悪に誘ったときに、XI用の脳試薬を「気まぐれ」に投与されたことによる症状。
池谷 通(いけや とおる)
声 - 堀内賢雄
11月1日生まれ、29歳。身長176cm、体重72kg。名前のモデルは作者の友人かららしい。
中古家具屋、池屋の店主を務める元家具デザイナー。家具と女性を同一視しており、涼しい顔で客やアシスタントの女性を平気で家具にして従わせる外道。ドSであるネウロとも気が合った。デザイナーとしての才能は確かであり、自ら制作した「女(家具)」に購入者への謝礼のメッセージを隠す等、一種の職人気質を感じさせる。デザイナー時代の最後の作品「トロイ」を巡って、後輩の大塚に殺人容疑の濡れ衣を着せられるが、ネウロ達によって冤罪から救われ、事務所のリフォームを行った。
後に新ブランド「トール・イケヤ」を創立し、改めてデザイナーとして再出発する。由香とは恋愛と言うには微妙な距離感。
宮迫 睦月(みやさこ むつき)
1月18日生まれ。年齢は6歳~7歳。(初登場時)身長127cm、体重29kg。まだ理解できないものは「名誉欲」、大体理解していたものは「おじいちゃんの性癖」。
私立小学校に通う美少女。髪型はあかねちゃんと合体した弥子に少し似ている。弥子を「たんていさん」と呼び、祖父・達夫が何者かに狙われている事を弥子達に相談した。達夫の数少ない理解者で、パンツを覗かれても動じない。祖父を殺害した犯人が伯父の醍醐と判明した時、豹変して祖父の仇を討とうとするも、まったく敵わず逆に人質に取られるが、笹塚らによって救出された。事件後、笹塚の説得により復讐を断念し、現在では「祖父の遺した会社を継ぎたい」と考えている。
単行本18巻のオマケによると、両親が離婚(本人曰く「ケンカ別れ」)しており、親権は母・葉月(はづき)に渡っている。しかし、狸屋事件以来は父との交流を持つようになったらしい。
宮迫 達夫(みやさこ たつお)
睦月の祖父。玩具会社「狸屋」の社長を務めており、子供好きである。しかし、実の孫である睦月や通りすがりの少女のパンツを覗こうとしたり、平気で変態発言をしたりと、別の意味でも子供好きな危険人物(真性のロリコン)であり、弥子からは「何で今まで逮捕されなかったのか」と呆れている。彼にとっては子供のみがストライクゾーンであり、16歳の弥子ですら「適齢期を過ぎた年増」である。
命を狙われている事を感じ取り、警察に相談するも相手にされなかった為、警察に嫌悪・不信感を抱き、弥子に依頼した睦月とは別に吾代に調査を依頼していた。根は善良で柔和であるが、商売業には極めて厳しい。「部下と大人の付き合いをしていては、子供が喜ぶ物を作れない」という持論の下、自身の息子でも怒鳴りつけるが、実際は部下達への罪悪感を抱いていた。その想いは理解されることのないまま、息子の醍醐に自社ビルの屋上から投げ落とされて殺害される。醍醐を含む「大人」達の中では孤立し、周囲に嫌悪感を抱かれていたが、大半の人間には仕事に対する熱意故であることは理解されていた。
モデルは宮崎駿
劉一(りゅういち)
アジアンマフィアの若頭。裏社会で有名な情報屋。吾代の知り合い。
カタギの人間は相手にしない方針で、大学時代の笹塚が家族を殺した犯人の情報を求めてやってきた時には、脅しと軽い暴力で追い返そうとしたが、豹変した彼の暴力に遭い、逆に情報を吐く。そのことはトラウマになっていた。数年後、再び笹塚がシックスの情報を求めて訪れた際には、リベンジも兼ねて仲間達と共に返り討ちにしようとしたが、再び完敗、情報を強奪される。
本城 二三男(ほんじょう ふみお) / 本城博士
弥子からの通称は「スローライファーのおじさん」「ダンボールおじさん」 「なんちゃってホームレスの難解おじさん」など。本城刹那の実父。橋の下に4階建てのダンボールハウスをつくって生活しており、食べ物につられて通りかかった弥子と意気投合する。台詞の語尾によく「~じゃい」と付ける。
数学や物理に関して相当優秀な頭脳を持っており、「この世の理(ことわり)は全て計算で説明できる」という持論を弥子に語る。ダンボールで作った自宅に住み、他にもダンボールを応用した独創的な研究・発明に余念がない。
愛娘の刹那を原因不明の病で失っており、「あれは病気などではなく、死に追いやった相手を殺したいほど憎んでいる」と弥子に語る。
実はシックスの信奉者。洪水事件以降は警察に協力していたが、裏ではスパイとして五本指に情報を流していた。ヴァイジャヤに命を狙われていたが、自らの命を囮に弥子たちを巻き込み、敵に有利な位置に誘導していた。さらに笹塚にはシックスに繋がる情報を与えて、暴走のきっかけを作った。それどころか、刹那をシックスに献上し、病で死に追いやっていた。つまり先述の娘を殺した犯人とは、他ならぬ自分自身であり、自分を殺したい程憎み、世を捨て死に場所を探していた。
笹塚の死をきっかけに弥子にシックスの配下であることを推理され、己の罪を悔い謝罪した後、弥子の眼前で毒を首に注射し自害する。死によってシックスの呪縛から解き放たれる。生前、シックスの日本国内のアジトの位置を掴んでおり、遺書として弥子に託した。
2月3日生まれ。55歳。身長166cm、体重62kg。過去の肩書きは「大学教授・各種研究機関主任」、現在の収入源は「取得した特許の数々」。名前が数字なのは娘と同じ。プロフィール欄には計算式「2×3」が書かれており、シックスとの裏の繋がりが暗示されている。
笹塚 兵士(ささづか へいじ)
笹塚衛士の父。雑誌記者・ジャーナリスト。妻、娘とともに殺され、不在だった長男衛士のみが生き残った。
怪盗Xの初期の事件、と思われていたが、真犯人はシックス。ジャーナリストゆえ、シックスの人体実験に行き着き、知ってはならない情報を知ったと、消された。生前、衛士に「守るもののためなら狂うことをためらうな」という教えを残しており、これが衛士の豹変と復讐に繋がる。
笹塚 宏子(ささづか ひろこ)
笹塚衛士の母。兵士の巻き添えで殺害される。
笹塚 真守(ささづか まもり)
笹塚衛士の妹。兵士の巻き添えで殺害される。事件が起きた4月30日は彼女の誕生日だった。
小説版によると、殺された彼女の目を見て忘れられなくなったことが原因で、笹塚は放浪の旅に出ている。
青膿 ゼラ(あおみ ゼラ)
瀕死のネウロの前に現れた下級魔人。一人称は「俺」であり、青髭を生やした外見をしている。一見すると男のようだが、女性の魔人。
魔界時代からの旧知で、力関係も完全に下。表面上は反抗しつつもネウロのために魔界の門を開いた。
下級魔人が地上に来たため、強さは並の人間にも劣る。本来は地上に出た瞬間に消滅してしまうほど脆弱だが、体内の一部を魔界と繋げるように適応進化しており、最低限の魔界の呼吸と食料を得ることでなんとか生きている。顔のラインは魔界への出入り口にあたる境目である。自身の弱さを「運命」だと割り切っているが、魔人としては典型的なメンタルらしい。
単行本23巻のオマケにて、連載前からラスト前での登場は決まっていたこと、当初は本編登場時とはまるで違う、普通の可愛らしい女性の容姿であったことが明かされた。また、もともとは魔界雑貨なるもののゲート(頭が変形)で地上と魔界を繋ぐはずだったらしい。しかし連載の長期化により、他キャラとの兼ね合いから今の姿に変えられたようである。
陳 ヤマト(ちん ヤマト)一族
クイーンメアリーズホテルにある中華料理店「王道中華会屠楼 AU-TO-ROW」の店長と、その一族。新聞記事など、背景ネタとして度々登場する。
陳ヤマトは「老い先短い」と言われ、頻繁に危篤になる。ホノルルマラソンでは7位に入賞するなどしていたが、142話で急死した。不審死であったようで、長男陳キリト(創作四川料理魔堕羅飯店店長)が、妹の陳アイコ(グラビアアイドル)に告発され逮捕されている。

小説『世界の果てには蝶が舞う』の登場人物

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ナツメ・エマ
16歳。日系人マフィア組織「ナツメ・ファミリア」のボスであるパパ・エンゾーの孫娘。日系三世。祖父譲りの「である」という少々おかしい尊大な日本語を話す。日系であることから初対面時笹塚に日本人と名乗っていたが、金髪に緑色の目という容姿に加え、初対面だろうがストレートに物を言ったり笹塚が取った日本人特有の曖昧な態度に異を唱えるなど、外面的にも内面的にもラテン系。マフィアの抗争で両親を亡くしており、笹塚の境遇を聞いた際は初対面ながら涙を流して同情した。
身近で亡くなった人や知り合いの周りで亡くなった人を、名前や時間などを表す記号を書いた蝶を旅をするアサギマダラに見立てて空に放すという独自の方法で弔っている。その対象は純粋な被害者のみならず、その復讐で殺された加害者も含まれている。
両親の死後、パパ・エンゾーがエマに婿を取らせて後継を作ろうとしていることに対し反発している。笹塚を気に入り、好意を持っている様子も見せたが、最終的に自らの命を投げ打ってエマを助ける道を選んだトガシとの婚約を選んだ。笹塚にはファミリアに残って欲しいと最後まで渋っていたが、トガシにも制止され涙ながらに別れた。別れの際、笹塚が妹に誕生日プレゼントにあげるはずだった薔薇の形の銀のピアスを譲り受け、いつか日本へ行く約束をした。
  • 漫画本編では、笹塚の走馬灯に登場している。
トガシ
声 - 青山穣
「ナツメ・ファミリア」メンバーの日系人で熊のような大男。主要登場人物で唯一フルネームが判明していない。エマのボディガードを務め、婿候補の一人でもある。エマに対してはしっかりと恋愛感情を持っており、笹塚を気に入っているエマやパパ・エンゾーにやきもきしている。それ故、笹塚当人に対しても当初は部外者ということもあって冷たく接していたが、事件の捜査に協力するなど徐々に打ち解けていった。軍人上がりで、復讐を誓い「戦い方を教えて欲しい」とお願いしてきた笹塚に様々な戦闘技術を叩き込み、自身の境遇からいくつか助言も与えている。
両親と五人の兄弟を盗賊に殺されている。その盗賊を皆殺しにすることで復讐を遂げているが、「殺す前の自分にはもどれない」と語り、いまだにマフィア組織に身を置いている。復讐の後、自身の家族と復讐で殺した盗賊をエマとともに弔っており、これをきっかけにエマを大事に思うようになる。
エマが誘拐され大統領候補殺害を要求された際は、エマを助けるために大統領候補殺害を決意しファミリアに迷惑をかけないために自ら破門された。殺害が成功しようが失敗しようが実行した後に自害するつもりだったが、笹塚がエマを救出し、ギリギリのところでエマの無事を知り事なきを得た。これによりエマとのすれ違いが解消され、無事ファミリアの跡取りとなる。彼も笹塚にはファミリアに残って欲しいと思っていたが、笹塚の決心を見て渋るエマを制止し送り出した。その際、「力が欲しい時はいつでも手を貸す」と約束した。
  • 漫画本編では、笹塚の走馬灯に登場している。また、アニメ版23話に少し登場している。
パパ・エンゾー / 夏目 燕蔵(なつめ えんぞう)
「ナツメ・ファミリア」のボス。日本人なのだが少し日本語がおかしい。異国の地で日本人同士でやっていくためにファミリアを作り、金を作るために汚い仕事もこなし、街を仕切る一大マフィアにまで成長させた。麻薬だけは嫌って扱っていない。妻の死後、周りに日本食を作れるものがいなかったため、妻の残した釜で炊いたご飯や刺身を作ってくれた笹塚を気に入る。エマも笹塚を気に入っている様子を見て、婿に迎える気満々になっていた様子も見られた。一連の事件後、トガシに後を譲り引退を決意した。
ロドリゲス・フジカワ
エマ達の国の初めての日系人大統領候補者。日系人の国民からの熱い期待を受けており、「ナツメ・ファミリア」のメンバーも支持している。エンリケの策略で暗殺されそうになるが、ファミリアによって難を逃れた。

アニメオリジナルの登場人物

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満腹 太郎(まんぷく たろう)
声 - ウド鈴木
人気お笑い芸人。実家は弁当屋「まんぷく亭」で、腹芸以外のネタは寒く、お笑いライブが盛り上がっていたのも、両親が弁当に仕込んだワライダケのお陰だった。
早見 笙子(はやみ しょうこ)
声 - 千葉紗子
第8話に登場した女性刑事。推理力を磨いて多くの事件を解決するのが夢であり、弥子を食事に誘って推理のコツを聞いた。同僚の杉田優介が連続射殺犯と知り夢を見失いかけるも、弥子と笹塚に励まされる。
横井 剣次(よこい けんじ)
声 - 石住昭彦
拳銃マニアの男で、改造拳銃所持で逮捕歴がある。杉田優介が連続警官射殺犯「コップキラー」として警官から奪った銃を貰っていたが、裏切られてコップキラーに仕立て上げられてしまい、彼に射殺された。
野間 薫子(のま かおるこ)
声 - 松井菜桜子
人気女優。吾代の憧れである人物。本人は当然覚えていないが幼少の頃の吾代と会っていた(吾代はその時の事を覚えており、それがきっかけで彼女のファンとなっている)。マネージャーである入山芳恵が犯人であることを知ってしまい、悲劇のヒロインとなった。
黒尾 独太(くろお どくた)
声 - 小山力也
黒尾形成外科の院長。腕は確かだが、患者の顔を自分が理想の美を描くキャンバスに見たてたり、患者の苦痛に歪む顔を見たいが為に手術の際は麻酔をかけないなど、性格に問題のある変人。浮気症でもあり、それが妻の美野が犯行を犯す原因となってしまう。
筧 美央(かけい みお)
声 - 井上喜久子
南米に取材に来ていた雑誌記者。南米に現れた魔女の正体を確かめるべく、弥子達と行動を共にする。その正体は怪盗Xであった。

ドラマCDオリジナルの登場人物

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天知 英生(あまち ひでお)
声 - 宝亀克寿
ドラマCD第一弾の依頼人。高名な画家にしてミステリー作家。その才能のみならず、偏屈な面でもまた有名であったようだ。自分が殺されかけていると認識したため、魔界探偵事務所に送った葉書の暗号とレコードの音声を利用して助けを求めたが、葉書が事務所に届いた日に亡くなってしまった。
野々山 ミハル(ののやま ミハル)
声 - 新野美知
ドラマCD第一弾に登場。天知家に勤めるメイドの一人で、担当は掃除と洗濯。信条は「一直線」。性格は一見ぶっきらぼうで、その上空流まゆいわく「お金に目がない」らしい。事実、生前の天知氏の「自分が死んだら遺産をメイド3人で分けろ」という言葉に従い、そのことが記された彼の遺言書を必死で探していた。しかしその性格を恥じることなく堂々と表に出しており、また根本には優しい面も持っている。そのため3人のメイドの中では、正直者が好きな天知氏に最も気に入られていた模様。
空流 まゆ(くうる まゆ)
声 - 木下鈴奈
ドラマCD第一弾に登場。上述のミハルと同じく、天知家に勤めるメイドの一人。担当はミハルが「掃除とか庭の手入れ」と言っている[2]。天知家に来る前は「萌え喫茶ツンデレラ」という店で働いており、それに見合った「イタ可愛い」系の言動をする不思議少女(そのため、よく言われる一言は「うざい」)。しかし、それらはすべて単なるキャラ作りであり、本性ではタバコも吸い、ビジネスと私事をきっぱりと分けて考える大人の女性。そのキャラのギャップは弥子を驚かせていた。
アカリ
声 - 日笠山亜美
ドラマCD第2弾に登場。

ゲームオリジナルの登場人物

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※名前の読みは、明確に判明しているもののみ表記する。

山崎 理佳子(やまざき りかこ)
DS版に登場。弥子が小学校の時にお世話になった先輩。「+1(プラスワン)」と名乗る犯人によって殺害され、田部誠(たべ まこと)の部屋で彼と一緒に死体で見つかった。
長谷川 恵子
DS版に登場。メイド喫茶「はぁとめいど」の店員兼コスプレイヤーライトノベル作家・一色一の大ファン。普段は一色の作品「メイド・イン・パリ」のレイハというキャラのコスプレをしている。
一色 一(いっしき はじめ)
DS版に登場。話題のミステリーライトノベル作家。新作「トラブル×トラベル」の発売記念サイン会中に突如姿を消し、空き地で死体となって発見された。
山田 勝
DS版に登場。萌え屋書店で働いている警備員で、度々弥子達の捜査に協力する。元執事であるらしく、時折当時の癖が出る。
谷口 速雄
DS版に登場。かつてはプロレス界のスーパースターだったが、現在は業界を干されてしまっている。デスマッチに異常なこだわりを持つ外道で、ネウロや池谷と協力し究極のデスマッチを成功させようとする。
神野 墜一(じんの ついち)
PS2版に登場。車イスに乗った博士。車イスになったのは昔遭遇した交通事故のせいで、そのときに息子夫婦を失っている。春川と同じ錯刃大学の教授で、整形医学の権威。研究テーマは「再生と調整」。人工筋肉など体の人工的な部品を作ることに長けていて、それでフィギュアなども作っているらしい。世の中の悪意が増え、善意が減っているというバランスの悪化を嘆き、それを「調整」することが必要だという考えを持っている。

脚注

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  1. ^ 『暗殺教室』第5巻 p.70
  2. ^ 掃除はミハルも担当している。