コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「脳噛ネウロ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
魔人探偵脳噛ネウロの登場人物2009年2月9日 (月) 03:36 (UTC)から分割。リダイレクト解除。
魔人探偵脳噛ネウロ2009年2月8日 (日) 08:48(UTC)の版 から一部転記
10行目: 10行目:
:『謎』以外の問題を解いても栄養にはならず腹もふくれない。加えて、怪盗Xとの最終決戦へとつながる一連の事件を通じて、謎は「天然もの」、本人が心から望んだ悪意の中で生まれたものでなければならないという結論に至り、それ以外の謎は全て「養殖」として認めない姿勢をとる。『シックス』に招かれた時、『シックス』が多数の人間を脅し殺し合わせて作らせた謎を提示され、喰べるように勧められたのに対し、強い不快感を表し「プライドを取り戻せ人間共よ」と語りかけており、そこには謎を作り出す人間への敬意も孕んでいるように見受けられる。その上で、種を確立するために人間を滅ぼそうとしている『シックス』ら「新しい血族」にははっきりとした敵意を初めて示し、謎を確保するためその「畑」である人間を守る行動をとっている。
:『謎』以外の問題を解いても栄養にはならず腹もふくれない。加えて、怪盗Xとの最終決戦へとつながる一連の事件を通じて、謎は「天然もの」、本人が心から望んだ悪意の中で生まれたものでなければならないという結論に至り、それ以外の謎は全て「養殖」として認めない姿勢をとる。『シックス』に招かれた時、『シックス』が多数の人間を脅し殺し合わせて作らせた謎を提示され、喰べるように勧められたのに対し、強い不快感を表し「プライドを取り戻せ人間共よ」と語りかけており、そこには謎を作り出す人間への敬意も孕んでいるように見受けられる。その上で、種を確立するために人間を滅ぼそうとしている『シックス』ら「新しい血族」にははっきりとした敵意を初めて示し、謎を確保するためその「畑」である人間を守る行動をとっている。
:誕生日は16月344日(これを[[グレゴリオ暦]]に換算すると、弥子の誕生日と同じになる)。身長188~220cm、体重65~120kg。嫌いな動物はカピバラ(魔界のものは[[東京都庁]]と同じぐらいの大きさ)。年齢は地上の言語では表記不能。劇中で電人「HAL」が述べたところによると、[[神経細胞]]を示す'''ニューロン'''(Neuron)が名前の由来の模様。
:誕生日は16月344日(これを[[グレゴリオ暦]]に換算すると、弥子の誕生日と同じになる)。身長188~220cm、体重65~120kg。嫌いな動物はカピバラ(魔界のものは[[東京都庁]]と同じぐらいの大きさ)。年齢は地上の言語では表記不能。劇中で電人「HAL」が述べたところによると、[[神経細胞]]を示す'''ニューロン'''(Neuron)が名前の由来の模様。
== 魔界777ツ能力(まかいななひゃくななじゅうななつどうぐ) ==
犯行現場の捜査や犯人への制裁、時には単なる娯楽の目的でネウロが用いる数々の奇妙な道具(能力)。「どうぐ」と呼称されてはいるものの、それ自体が意思を持っていることも多い。『ネウロ』を盛り上げる重要なアイテムである。いずれも強力な道具であるが、使用の際は魔力を消費する(尚、本編のイメージカットで消費する魔力量が数値化されている場面がある)。名前の由来は[[江戸川乱歩]]の[[少年探偵団]]シリーズに登場する少年探偵団の[[少年探偵団#七つ道具とBDバッジ|七つ道具]]、及び[[獣の数字|獣の数字(666)]]だと思われる。実際に777種類存在するかどうかは作中では言及されていない。<!--現在アニメ・ドラマCD・ゲームを含め40個登場。-->

; 魔界の凝視虫(イビルフライデー)
: 目玉の形をした虫を大量に放出し、現場を探索させる。読みきり版でも類似の魔界能力が登場しており、そちらは「'''魔界の千里眼(イビルフォーカス)'''」。
: どちらも写真週刊誌『[[FOCUS]]』と『[[フライデー]]』から命名している。
; 異次元の侵略者(イビルスクリプト)
: 体の一部もしくは全身をデータ化し、パソコンなどのモニターに直接手を入れて[[ハッカー|ハッキング]]を行う。その強力さの前には[[ファイアウォール]]自体も無意味。しかしハッキング中は全くの無防備になる上、ハッキング中にプログラムなどに攻撃されるとそのダメージは現実世界に戻ってもフィードバックされる。HAL編途中よりデザインが変更されている。
; 断面への投擲(イビルジャベリン)
: 刃先から発せられる[[ソナー]]により通過した物質の材料を解析する。
; 無気力な幻灯機(イビルブラインド)
: 対象者の周囲10mにおける存在の[[解像度]]を大幅に下げ、極端に目立たなくさせる([[レーダー]]にも映らなくなる)。ネウロ曰く、本来は暗殺用の能力らしい。
; 魔界の追尾蟲(イビルストーカー)
: 特定した人物を追跡させる。[[アンモナイト]]に数個の眼球や羽が付いたような形状をしている。
; 拷問楽器「妖謡・魔」(イビルストリンガー)
: 蝙蝠をモチーフとした弦のない[[弦楽器]]の形をしている。寄生対象の[[痛覚神経]]を引きずり出して弦とし、それを弾いて騒音と激痛を味わわせる。
: 漢字表記は[[チェリスト]]の[[ヨーヨー・マ]]に由来する。
; 卑焼け線照射器(イビルロウビーム)
: 対象者の[[網膜]]に、無数の目から見られている映像を焼き付ける。
; 毒入り消毒液(イビルキャンセラー)
: この液を被った者は周りから見えなくなるが、視覚しか消せない為、足音や話し声などで気付かれる可能性がある。同類として'''無気力な幻灯機'''があるが、持続時間が長い為、追跡行動に向いている道具。
; 孔雀色の絵の具(イビルコクーン)
: 背中に一塗りするだけで癒し('''卑し''')ムードに包まれる。
; 目潰し目薬(イビルドロップ)
: 目に注して瞬きをすると破壊光線を発射できる[[目薬]]。実際には使用していない。『[[ジャンプアルティメットスターズ]]』ではネウロ/弥子のガード崩し攻撃になっている。
; 生まない女王様(イビルバジャー)
: とても偏食な魔界の虫。胃に寄生し、特定の食べ物だけを求めるよう脳に働きかける。デザインは[[女性器]]と[[乳房]]を模したもの。なお、アニメ版では視聴者への考慮からか使用しない。
: 単行本5巻のおまけによると、本来は誤植で、正式な名称は「'''産まない女王蟻'''」であったのだが、今さら直せない為(また、本人曰く「もう(今後の)出番がない」故に)、「生まない女王様」が正式名称となったとの事。
; 追尾蟲の追尾蟲(イビルステッカー)
: 魔界の追尾蟲に対応した受信機。対象者が近くに居ると反応が強くなってステッカーを張った部分が立つ。間違っても中指の腹に貼ってはいけない。
; 虚栄の兜(イビルフルフェイス)
: ただ変わった形をした煙幕。
; 泥の指輪(イビルディバーシー)
: 魔力が込められた髪飾り型の魔界[[電池]]で、ネウロとあかねちゃんが使用している。これを付けた事によりあかねちゃんの活動時間や髪の色は思いのままとなる。この能力で一時的に弥子とあかねちゃんが合体し「弥かねちゃん」となる。ただし、長時間合体状態でいると徐々に髪と土台の力関係が逆転し、最終的には2人の人格が入れ替わってしまう。
: またネウロの場合、普段身に着けることでほんの僅かずつだが魔力を回復させ、緊急時には噛み砕く(おそらく穴を開ける)事で蓄えられた魔力を一気に補充する(ただし「泥の指輪」自体が失われる為、その後の魔力回復は鈍くなる)緊急用道具としての使い方をする。ネウロが使用している物とあかねちゃんが使用している物は色が違う(ネウロの物は黄色で、あかねちゃんの物は人肉色(地上で言う[[ピンク]]色))。
; 禁断の退屈(イビルステーション)
: ネウロが魔界から持ってきたゲーム機。化け物だらけの魔界の様子を再現できる。ジャンルは恋愛シミュレーション。
: 名前は[[プレイステーション]]のパロディ。
; 地獄の地獄耳(イビルバタフライ)
: 蝶の様な形をした、魔界の盗聴器。親機を対象の部屋の壁に設置し、子機を耳につければ拾った会話を囁いてくれる。しかし子機は時折くしゃみと共に針が飛び出すので耳につけている間は常に警戒しなければならない。
; 伐採前歯(イビルチェーンソー)
: 自らの手を[[チェーンソー]]の様に変化させる。原作では名称はなかったが、アニメ化の際につけられた。
; 理性の媚薬(イビルアンプル)
: 飲むと脳内の伝達物質の回転速度が2倍になる液体。
; 理性的逆上(イビルファンブル)
: 『理性の媚薬』の強化版。ネウロ曰く魔人用で、人間が接種すると脳が暴走し高熱におかされる。デザインは「脳の[[ホムンクルス]]([[体性感覚]])」の図を元にしている。
; 醜い姿見(イビルリフレクター)
: 衝突した物体を、元のスピードで来た方向に返す巨大な鏡。デザインは『[[白雪姫]]』に登場する魔法の鏡。
; 惰性の超特急5(イビルレイピッド)
: 機関車のような乗り物。1秒で[[マッハ]]まで加速する為、普通の人間が乗り込むとGに負けて体が引き千切れる。その為実際には使用されなかった。
: 名前の由来は映画『[[シベリア超特急]]』から(作品自体は5も存在する)。
; 城壁の苔(イビルサラウンダー)
: 魔界の植物。金属を餌としている為、外敵に狙われるとそれを護る性質を持つ。
; 硫酸の粉雪(イビルブリザード)
: [[雪だるま]]のような形をした本体から雪を降らせ、触れたものを溶かしてしまう。番外編で登場した。
; 足音の化石(イビルセンティピード)
: いつも誰かに踏まれてきた大地の嘆きを、大地に代わって訴える魔界の靴。靴で出来た[[ムカデ|百足]]のような形をしており、特定の人間がその現場に来た回数を靴の足跡で示す。
; 花と悪夢(イビルラベンダー)
: 自らの手を[[ラベンダー]]の花弁の形を模したドリルに変え(花弁が掌になっている)、攻撃対象を一撃で貫き、その瞬間に大きく開花する。魔界777ツ能力では珍しい攻撃型の能力。
: 名称は[[少女漫画|女性向け]]漫画雑誌『[[花とゆめ]]』から。
; 銀の被雷針(イビルプレッシャー)
: Xに対して使用。後頭部から車とそのドライバーの様な姿をした巨大な[[スタンガン]]の怪物を出し、対象者の筋肉繊維をズタズタに引き裂く魔界の電流を浴びせる(後の戦いで強化細胞を'''地上の高圧電流'''で焼き切っているため、地上の電流と魔界の電流の差はあまりないと思われる)。
; 素直な二枚舌(イビルテイスター)
: 舌に着けると、『甘さ』と『塩辛さ』、『辛さ』と『苦さ』があべこべになる。
; 拒食の工兵隊(イビルカーペンター)
: 工具を模した骸骨の姿の大柄な工兵と、その統制下にある小型の工兵集団からなる部隊。小型の工兵達は大型の背骨の部分に埋め込まれた形で格納されている。
: 漢字表記は、[[カレン・カーペンター]]に由来する。
; 激痛の翼(イビルトーチャラー)
: ネウロのお気に入りの能力で、3対の翼を持った怪物の姿をしており、「使用者の最もしたい事」を察して動く。
; 手掘りの土竜(イビルガントレット)
: 頭に手が付いたモグラを模した拘束具。地面から出現し、対象者を拘束する。
; 透け透けの鎧(イビルサーフェイサー)
: 対象物またはその一部をコーティングして保護する。
; 治癒の失速(イビルストール)
: 身に着けて長時間動かなければ、空気中の魔力をかき集め、魔力を徐々に回復させる肩掛け。ただし立ったり歩いたりする程度でも魔力が分散して回復速度が鈍ってしまう為、身に付けた後は殆ど行動する事が不可能になる。ネウロ曰く、「病院の[[点滴]]で満足するようなもの」で、「本当の緊急時にしか使わない」らしい。
; 射手の弛緩(イビルスリンガー)
: 巨大な魔界の弾弓。

==== ドラマCDの作中で使用した魔界777ツ能力 ====
ドラマCDオリジナルの能力。音声のみの紹介である故、漢字表記は不明。
;イビルターンテーブル
:ドラマCD第1弾に登場。魔界生物の断末魔を聞くのが好きな、呪われた鼓膜の塊。何故か煙を放出している。録音と逆再生が可能で、さらには再生スピードも変える事が出来る。
;イビルデスオペレッタ
:ドラマCD第1弾に登場。魔界に生息する[[巻貝]]の一種で、対象の耳に差し込むと救いを求める声を一生叫び続ける。
;イビルキャスティング
:ドラマCD第2弾に登場。魔界の漁に使われる網で、捕らえた獲物を5秒で溶かす。
;イビルサイレンサー
:ドラマCD第2弾に登場。声以外の雑音を全て吸収する。

==== アニメで使用した魔界777ツ能力 ====
アニメオリジナルの能力。
;幻覚色眼鏡(イビルイリュージョン)
:大きな傘のような形をした道具。劇中で解説されなかったため詳細は不明。相手に幻覚を見せる事ができる。
;幻覚喜劇(イビルコメディ)
:ゴーグルの様な形をした道具で相手の目に装着して使用する。相手に幻覚を見せるのは'''幻覚色眼鏡'''と同様だが、なぜか笑いが止まらなくなる。
;魔界の水蟲(イビルインソール)
:魔界の中敷。全身ピンク色で中年女性の様な姿をしている。靴の中の雑菌を繁殖させる事で、汗のDNAや足紋を調べる事ができる。
;魔界偽称(イビルフィクショネス)
:イヤリング大の、小人のように手足が生えた小さな虫状の道具。耳につける(噛みつかせる)ことで身分を偽れる。ただし使用してから30分経過すると耳を食いちぎり、体内に侵入して内臓を食い尽くす。
;伐採前歯(イビルチェーンソー)
:劇中で解説されなかったため詳細は不明。
;異次元の裏窓(イビルウインドウ)
:'''幻覚色眼鏡'''や'''幻覚喜劇'''と同じく、幻覚を見せる能力。架空の存在の幻覚を呼び出す際に使われる。本編では窓の中から幻覚の竜が出てきた。他の能力と違い、景色まで変える事は出来ない。

==== ゲーム中で使用した魔界777ツ能力 ====
ゲームオリジナルの能力。
;魔界端末(イビルスクリーン)
:『魔人探偵脳噛ネウロ ネウロと弥子の美食三昧 推理つき グルメ&ミステリー』に登場する魔界777ツ能力。画面下に表示されるアイコンを使い、人と会話をしたり、事件の現場等を調べたりすることができる。また、今までの出来事が書かれた「日記」、調べることにより見つかった「グルメ」が登録されている「弥子ブログ」、事件で手に入れた証拠、今まで出会った人物の情報が登録されている「捜査ファイル」を閲覧することもできる。形状はもちろん[[ニンテンドーDS]]である。
;夢幻の盛装(イビルコスチューム)
:上記同作品に登場する魔界777ツ能力。ネウロと弥子がコスプレする際に使用した。本来は、姿を変え相手を油断させて暗殺するための能力。
;狂気の圧縮機(イビルプレッサー)
:上記同作品に登場する魔界777ツ能力。対象を薄っぺらくしてしまう。
;過度な愛情(イビルピアレント)
:上記同作品に登場する魔界777ツ能力。愛のあるビンタを食らわせる。だが、多少過剰なところが玉にキズ。
;暗い情念の足跡(イビルトラッキング)
:上記同作品に登場する魔界777ツ能力。特定の人物が過去に歩き回った足跡全てを浮かび上がらせる事が出来る。本来は好意を寄せる相手の行動パターンを特定し、待ち伏せするための能力(いわゆる[[ストーカー]]行為)。
{{節stub}}

== 魔帝7ツ兵器(まていななつどうぐ) ==
[[#魔界7ツ能力(どうぐ)|魔界777ツ能力]]よりも上位の能力で、魔界でも数人しか使用できない(劇中では明確に区分されていないため、777ツ能力の一部という可能性もある)。威力・消費する魔力ともに通常の魔界777ツ能力とは桁違いである。また、777ツ能力と組み合わせることで新たな効果を生むものもある。また、第148話 征【せいふく】の対テラ戦闘で「朽ちる世界樹」を2回使用していることから、個数が2つ以上あるものもあると思われる。
; 深海の蒸発(イビルアクア)
: 魔界の帝王の大砲型護身兵器。数十メートル程の巨大な主砲と数メートル程の複数の副砲からなる。地上では瘴気が薄いためなのか若干威力が落ちるようだが、それでもHALの強化兵達を一撃で戦闘不能にするほどの高威力を誇っている。デザインは古代魚[[アランダスピス]]に似ている(ちなみに作者の単行本のおまけ絵で、ネウロの必殺技「イビルアクア」小Pで発動できると書いてある)。
; 朽ちる世界樹(イビルツリー)
: 巨大な樹木を生やし、周囲を破壊し尽くす。また、ビルの瓦礫を受け止めるなど、破壊以外にも柔軟な対応が可能である。
; 国を喰う土地(イビルマッド)
: 街ひとつを簡単に壊す事の出来る頑強な泥巨人(ゴーレム)。全長149メートル(第147話 槌【ハンマー】より)もの巨体を誇る。現在2つの道具を組み合わせて使用した魔帝7ツ道具はこれだけで、拒食の工作兵(イビルカーペンター)でこの兵器を解体することにより、川の決壊した部分を塞き止める事に使用している。



{{DEFAULTSORT:ましんたんていのうかみねうろ}}
{{DEFAULTSORT:ましんたんていのうかみねうろ}}

2009年2月10日 (火) 09:26時点における版

脳噛ネウロ(のうがみ ねうろ) 
- 子安武人(アニメ・ドラマCD共通)
本作品の主人公。
魔界の生物における突然変異種の魔人で、『謎』を唯一の栄養源とする。絶えず脳髄の空腹を抱え、魔界の『謎』を喰い尽くして後、その飢えを永遠に満たすことのできる『究極の謎』を求めて地上に降り立った。地上に来てまもなく弥子と出会い、彼女を隠れ蓑に選んで『謎』を探し始める。
地上で目立つのを避けるため、弥子を探偵に仕立て上げ自分の推理を全て弥子の手柄にさせ、自身は助手と称している。普段は人間に変身しており優男の外見だが、本来は鳥類の如き頭部を持った姿で、能力使用時などにはその姿に戻るが、謎の気配を見つけて嬉しくなった時には意図せずに戻ってしまうこともある。また、魔帝7ツ兵器を扱えることから、上位の魔人であることがうかがえる。
助手を演じる際は自分のことを「」と呼ぶ礼儀正しい好青年として振る舞う(アニメでは「」と言うときもある)。しかし本来の一人称は「我が輩」で、本性は傲岸不遜かつドS。「奴隷」の弥子や吾代を虐めて遊ぶのが趣味だが、彼らは「奴隷」「道具」というだけあって自身の「所有物」であり、それなりに愛着を持っている様子である。基本的に、自身の正体を知っている者には敬語を使わないが、笹塚に対しては、既に敬語で話す事に慣れてしまっているという理由から、正体を知られる以前と同様の敬語口調で接している。
当初は人間を格下の存在として見ていたが、アヤ・エイジアの事件をきっかけに人間の可能性に興味を持ち始め、次第に人間を「究極の謎」を作り出す可能性を秘めた種族であるとして大いに評価するようになる。自分を殺そうと工夫を凝らし、人間離れした姿に変貌してゆく怪盗“X”には感動すら抱き、数々の事件を通して観察力を研ぎ澄ましていく弥子にも期待を寄せている。
人間を遥かに凌駕する頭脳を持ち、地上のあらゆる知識を吸収している。本来その身体は、一億度の業火にも耐える強度(魔界でネウロ自身が検証したところ、1億36度だった)、核弾頭を使っても殺せずさらに腕などを両断されても切断面を合わせればその場で元通りになるという、常識を超えた生命力を誇る。しかし地上においては魔人にとって酸素に相当する瘴気が不足するために、その強靭な体も弱る一方であり謎を喰って得た魔力で普段から強化することでそれをしのいでいるという。しかも魔界能力の使用等によって魔力を消費したりダメージの蓄積が増えたりすればそれもかなわなくなり、加速的に弱体化する。魔界ではほとんど眠らなかったらしいが、地上に来た現在では睡眠が必要になっており、弱るごとにその時間も長くなる。
HAL編後半ではかつてないほどに弱体化し、本物の絶体絶命の危機を迎えたが、HALの『謎』喰いに成功(「地上に来て以来の良質な謎」と評した)して回復し、電子ドラッグで強化された兵隊2万人をたった5分で壊滅させ、パワーアップしたXをもほぼ無傷で完膚なきまでに叩きのめした。しかし、しばらくすると再び弱体化し始め、「新しい血族」たちとの対決において致命的な不安材料を抱えることになる。
『謎』以外の問題を解いても栄養にはならず腹もふくれない。加えて、怪盗Xとの最終決戦へとつながる一連の事件を通じて、謎は「天然もの」、本人が心から望んだ悪意の中で生まれたものでなければならないという結論に至り、それ以外の謎は全て「養殖」として認めない姿勢をとる。『シックス』に招かれた時、『シックス』が多数の人間を脅し殺し合わせて作らせた謎を提示され、喰べるように勧められたのに対し、強い不快感を表し「プライドを取り戻せ人間共よ」と語りかけており、そこには謎を作り出す人間への敬意も孕んでいるように見受けられる。その上で、種を確立するために人間を滅ぼそうとしている『シックス』ら「新しい血族」にははっきりとした敵意を初めて示し、謎を確保するためその「畑」である人間を守る行動をとっている。
誕生日は16月344日(これをグレゴリオ暦に換算すると、弥子の誕生日と同じになる)。身長188~220cm、体重65~120kg。嫌いな動物はカピバラ(魔界のものは東京都庁と同じぐらいの大きさ)。年齢は地上の言語では表記不能。劇中で電人「HAL」が述べたところによると、神経細胞を示すニューロン(Neuron)が名前の由来の模様。

魔界777ツ能力(まかいななひゃくななじゅうななつどうぐ)

犯行現場の捜査や犯人への制裁、時には単なる娯楽の目的でネウロが用いる数々の奇妙な道具(能力)。「どうぐ」と呼称されてはいるものの、それ自体が意思を持っていることも多い。『ネウロ』を盛り上げる重要なアイテムである。いずれも強力な道具であるが、使用の際は魔力を消費する(尚、本編のイメージカットで消費する魔力量が数値化されている場面がある)。名前の由来は江戸川乱歩少年探偵団シリーズに登場する少年探偵団の七つ道具、及び獣の数字(666)だと思われる。実際に777種類存在するかどうかは作中では言及されていない。

魔界の凝視虫(イビルフライデー)
目玉の形をした虫を大量に放出し、現場を探索させる。読みきり版でも類似の魔界能力が登場しており、そちらは「魔界の千里眼(イビルフォーカス)」。
どちらも写真週刊誌『FOCUS』と『フライデー』から命名している。
異次元の侵略者(イビルスクリプト)
体の一部もしくは全身をデータ化し、パソコンなどのモニターに直接手を入れてハッキングを行う。その強力さの前にはファイアウォール自体も無意味。しかしハッキング中は全くの無防備になる上、ハッキング中にプログラムなどに攻撃されるとそのダメージは現実世界に戻ってもフィードバックされる。HAL編途中よりデザインが変更されている。
断面への投擲(イビルジャベリン)
刃先から発せられるソナーにより通過した物質の材料を解析する。
無気力な幻灯機(イビルブラインド)
対象者の周囲10mにおける存在の解像度を大幅に下げ、極端に目立たなくさせる(レーダーにも映らなくなる)。ネウロ曰く、本来は暗殺用の能力らしい。
魔界の追尾蟲(イビルストーカー)
特定した人物を追跡させる。アンモナイトに数個の眼球や羽が付いたような形状をしている。
拷問楽器「妖謡・魔」(イビルストリンガー)
蝙蝠をモチーフとした弦のない弦楽器の形をしている。寄生対象の痛覚神経を引きずり出して弦とし、それを弾いて騒音と激痛を味わわせる。
漢字表記はチェリストヨーヨー・マに由来する。
卑焼け線照射器(イビルロウビーム)
対象者の網膜に、無数の目から見られている映像を焼き付ける。
毒入り消毒液(イビルキャンセラー)
この液を被った者は周りから見えなくなるが、視覚しか消せない為、足音や話し声などで気付かれる可能性がある。同類として無気力な幻灯機があるが、持続時間が長い為、追跡行動に向いている道具。
孔雀色の絵の具(イビルコクーン)
背中に一塗りするだけで癒し(卑し)ムードに包まれる。
目潰し目薬(イビルドロップ)
目に注して瞬きをすると破壊光線を発射できる目薬。実際には使用していない。『ジャンプアルティメットスターズ』ではネウロ/弥子のガード崩し攻撃になっている。
生まない女王様(イビルバジャー)
とても偏食な魔界の虫。胃に寄生し、特定の食べ物だけを求めるよう脳に働きかける。デザインは女性器乳房を模したもの。なお、アニメ版では視聴者への考慮からか使用しない。
単行本5巻のおまけによると、本来は誤植で、正式な名称は「産まない女王蟻」であったのだが、今さら直せない為(また、本人曰く「もう(今後の)出番がない」故に)、「生まない女王様」が正式名称となったとの事。
追尾蟲の追尾蟲(イビルステッカー)
魔界の追尾蟲に対応した受信機。対象者が近くに居ると反応が強くなってステッカーを張った部分が立つ。間違っても中指の腹に貼ってはいけない。
虚栄の兜(イビルフルフェイス)
ただ変わった形をした煙幕。
泥の指輪(イビルディバーシー)
魔力が込められた髪飾り型の魔界電池で、ネウロとあかねちゃんが使用している。これを付けた事によりあかねちゃんの活動時間や髪の色は思いのままとなる。この能力で一時的に弥子とあかねちゃんが合体し「弥かねちゃん」となる。ただし、長時間合体状態でいると徐々に髪と土台の力関係が逆転し、最終的には2人の人格が入れ替わってしまう。
またネウロの場合、普段身に着けることでほんの僅かずつだが魔力を回復させ、緊急時には噛み砕く(おそらく穴を開ける)事で蓄えられた魔力を一気に補充する(ただし「泥の指輪」自体が失われる為、その後の魔力回復は鈍くなる)緊急用道具としての使い方をする。ネウロが使用している物とあかねちゃんが使用している物は色が違う(ネウロの物は黄色で、あかねちゃんの物は人肉色(地上で言うピンク色))。
禁断の退屈(イビルステーション)
ネウロが魔界から持ってきたゲーム機。化け物だらけの魔界の様子を再現できる。ジャンルは恋愛シミュレーション。
名前はプレイステーションのパロディ。
地獄の地獄耳(イビルバタフライ)
蝶の様な形をした、魔界の盗聴器。親機を対象の部屋の壁に設置し、子機を耳につければ拾った会話を囁いてくれる。しかし子機は時折くしゃみと共に針が飛び出すので耳につけている間は常に警戒しなければならない。
伐採前歯(イビルチェーンソー)
自らの手をチェーンソーの様に変化させる。原作では名称はなかったが、アニメ化の際につけられた。
理性の媚薬(イビルアンプル)
飲むと脳内の伝達物質の回転速度が2倍になる液体。
理性的逆上(イビルファンブル)
『理性の媚薬』の強化版。ネウロ曰く魔人用で、人間が接種すると脳が暴走し高熱におかされる。デザインは「脳のホムンクルス体性感覚)」の図を元にしている。
醜い姿見(イビルリフレクター)
衝突した物体を、元のスピードで来た方向に返す巨大な鏡。デザインは『白雪姫』に登場する魔法の鏡。
惰性の超特急5(イビルレイピッド)
機関車のような乗り物。1秒でマッハまで加速する為、普通の人間が乗り込むとGに負けて体が引き千切れる。その為実際には使用されなかった。
名前の由来は映画『シベリア超特急』から(作品自体は5も存在する)。
城壁の苔(イビルサラウンダー)
魔界の植物。金属を餌としている為、外敵に狙われるとそれを護る性質を持つ。
硫酸の粉雪(イビルブリザード)
雪だるまのような形をした本体から雪を降らせ、触れたものを溶かしてしまう。番外編で登場した。
足音の化石(イビルセンティピード)
いつも誰かに踏まれてきた大地の嘆きを、大地に代わって訴える魔界の靴。靴で出来た百足のような形をしており、特定の人間がその現場に来た回数を靴の足跡で示す。
花と悪夢(イビルラベンダー)
自らの手をラベンダーの花弁の形を模したドリルに変え(花弁が掌になっている)、攻撃対象を一撃で貫き、その瞬間に大きく開花する。魔界777ツ能力では珍しい攻撃型の能力。
名称は女性向け漫画雑誌『花とゆめ』から。
銀の被雷針(イビルプレッシャー)
Xに対して使用。後頭部から車とそのドライバーの様な姿をした巨大なスタンガンの怪物を出し、対象者の筋肉繊維をズタズタに引き裂く魔界の電流を浴びせる(後の戦いで強化細胞を地上の高圧電流で焼き切っているため、地上の電流と魔界の電流の差はあまりないと思われる)。
素直な二枚舌(イビルテイスター)
舌に着けると、『甘さ』と『塩辛さ』、『辛さ』と『苦さ』があべこべになる。
拒食の工兵隊(イビルカーペンター)
工具を模した骸骨の姿の大柄な工兵と、その統制下にある小型の工兵集団からなる部隊。小型の工兵達は大型の背骨の部分に埋め込まれた形で格納されている。
漢字表記は、カレン・カーペンターに由来する。
激痛の翼(イビルトーチャラー)
ネウロのお気に入りの能力で、3対の翼を持った怪物の姿をしており、「使用者の最もしたい事」を察して動く。
手掘りの土竜(イビルガントレット)
頭に手が付いたモグラを模した拘束具。地面から出現し、対象者を拘束する。
透け透けの鎧(イビルサーフェイサー)
対象物またはその一部をコーティングして保護する。
治癒の失速(イビルストール)
身に着けて長時間動かなければ、空気中の魔力をかき集め、魔力を徐々に回復させる肩掛け。ただし立ったり歩いたりする程度でも魔力が分散して回復速度が鈍ってしまう為、身に付けた後は殆ど行動する事が不可能になる。ネウロ曰く、「病院の点滴で満足するようなもの」で、「本当の緊急時にしか使わない」らしい。
射手の弛緩(イビルスリンガー)
巨大な魔界の弾弓。

ドラマCDの作中で使用した魔界777ツ能力

ドラマCDオリジナルの能力。音声のみの紹介である故、漢字表記は不明。

イビルターンテーブル
ドラマCD第1弾に登場。魔界生物の断末魔を聞くのが好きな、呪われた鼓膜の塊。何故か煙を放出している。録音と逆再生が可能で、さらには再生スピードも変える事が出来る。
イビルデスオペレッタ
ドラマCD第1弾に登場。魔界に生息する巻貝の一種で、対象の耳に差し込むと救いを求める声を一生叫び続ける。
イビルキャスティング
ドラマCD第2弾に登場。魔界の漁に使われる網で、捕らえた獲物を5秒で溶かす。
イビルサイレンサー
ドラマCD第2弾に登場。声以外の雑音を全て吸収する。

アニメで使用した魔界777ツ能力

アニメオリジナルの能力。

幻覚色眼鏡(イビルイリュージョン)
大きな傘のような形をした道具。劇中で解説されなかったため詳細は不明。相手に幻覚を見せる事ができる。
幻覚喜劇(イビルコメディ)
ゴーグルの様な形をした道具で相手の目に装着して使用する。相手に幻覚を見せるのは幻覚色眼鏡と同様だが、なぜか笑いが止まらなくなる。
魔界の水蟲(イビルインソール)
魔界の中敷。全身ピンク色で中年女性の様な姿をしている。靴の中の雑菌を繁殖させる事で、汗のDNAや足紋を調べる事ができる。
魔界偽称(イビルフィクショネス)
イヤリング大の、小人のように手足が生えた小さな虫状の道具。耳につける(噛みつかせる)ことで身分を偽れる。ただし使用してから30分経過すると耳を食いちぎり、体内に侵入して内臓を食い尽くす。
伐採前歯(イビルチェーンソー)
劇中で解説されなかったため詳細は不明。
異次元の裏窓(イビルウインドウ)
幻覚色眼鏡幻覚喜劇と同じく、幻覚を見せる能力。架空の存在の幻覚を呼び出す際に使われる。本編では窓の中から幻覚の竜が出てきた。他の能力と違い、景色まで変える事は出来ない。

ゲーム中で使用した魔界777ツ能力

ゲームオリジナルの能力。

魔界端末(イビルスクリーン)
『魔人探偵脳噛ネウロ ネウロと弥子の美食三昧 推理つき グルメ&ミステリー』に登場する魔界777ツ能力。画面下に表示されるアイコンを使い、人と会話をしたり、事件の現場等を調べたりすることができる。また、今までの出来事が書かれた「日記」、調べることにより見つかった「グルメ」が登録されている「弥子ブログ」、事件で手に入れた証拠、今まで出会った人物の情報が登録されている「捜査ファイル」を閲覧することもできる。形状はもちろんニンテンドーDSである。
夢幻の盛装(イビルコスチューム)
上記同作品に登場する魔界777ツ能力。ネウロと弥子がコスプレする際に使用した。本来は、姿を変え相手を油断させて暗殺するための能力。
狂気の圧縮機(イビルプレッサー)
上記同作品に登場する魔界777ツ能力。対象を薄っぺらくしてしまう。
過度な愛情(イビルピアレント)
上記同作品に登場する魔界777ツ能力。愛のあるビンタを食らわせる。だが、多少過剰なところが玉にキズ。
暗い情念の足跡(イビルトラッキング)
上記同作品に登場する魔界777ツ能力。特定の人物が過去に歩き回った足跡全てを浮かび上がらせる事が出来る。本来は好意を寄せる相手の行動パターンを特定し、待ち伏せするための能力(いわゆるストーカー行為)。

魔帝7ツ兵器(まていななつどうぐ)

魔界777ツ能力よりも上位の能力で、魔界でも数人しか使用できない(劇中では明確に区分されていないため、777ツ能力の一部という可能性もある)。威力・消費する魔力ともに通常の魔界777ツ能力とは桁違いである。また、777ツ能力と組み合わせることで新たな効果を生むものもある。また、第148話 征【せいふく】の対テラ戦闘で「朽ちる世界樹」を2回使用していることから、個数が2つ以上あるものもあると思われる。

深海の蒸発(イビルアクア)
魔界の帝王の大砲型護身兵器。数十メートル程の巨大な主砲と数メートル程の複数の副砲からなる。地上では瘴気が薄いためなのか若干威力が落ちるようだが、それでもHALの強化兵達を一撃で戦闘不能にするほどの高威力を誇っている。デザインは古代魚アランダスピスに似ている(ちなみに作者の単行本のおまけ絵で、ネウロの必殺技「イビルアクア」小Pで発動できると書いてある)。
朽ちる世界樹(イビルツリー)
巨大な樹木を生やし、周囲を破壊し尽くす。また、ビルの瓦礫を受け止めるなど、破壊以外にも柔軟な対応が可能である。
国を喰う土地(イビルマッド)
街ひとつを簡単に壊す事の出来る頑強な泥巨人(ゴーレム)。全長149メートル(第147話 槌【ハンマー】より)もの巨体を誇る。現在2つの道具を組み合わせて使用した魔帝7ツ道具はこれだけで、拒食の工作兵(イビルカーペンター)でこの兵器を解体することにより、川の決壊した部分を塞き止める事に使用している。