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「ヨーロッパ軒」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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{{基礎情報 会社
[[Image:Yoroppaken Shop(1).JPG|thumb|ヨーロッパ軒総本店(福井県福井市)]]
[[Image:Yoroppaken Katsudon.jpg|thumb|ヨーロパ軒総本店のカツ丼セット]]
| 社名 = 有限会社ヨーロパ軒総本店
| 英文社名 =
'''ヨーロッパ軒'''(ヨーロッパけん)は、「福井名物ソースカツ丼」<ref name="gainen">[http://homepage2.nifty.com/yo-roppaken/ ヨーロッパ軒公式サイト] Webサイト上で、[[カツ丼]]の[[概念]]を変えるソースの味。「ソースカツ丼」と紹介されている</ref>の店として[[福井県]]に所在する[[レストラン|洋食屋]]である。
| ロゴ =
総本店は[[福井市]]中心部の[[片町]]に所在する。[[のれん分け]]の制度があり、福井県内各地に支店が所在する。
| 画像 = Yoroppaken Shop(1).JPG
| 画像説明 = ヨーロッパ軒総本店(福井県福井市)
| 種類 = [[有限会社]]
| 機関設計 =
| 市場情報 =
| 略称 = パ軒、ヨーロッパ
| 国籍 = {{JPN}}
| 本社郵便番号 = 910-0023
| 本社所在地 = [[福井県]][[福井市]]順化一丁目7番4号
| 本社緯度度 = 36
| 本社緯度分 = 3
| 本社緯度秒 = 50.75
| 本社N(北緯)及びS(南緯) = N
| 本社経度度 = 136
| 本社経度分 = 12
| 本社経度秒 = 53.33
| 本社E(東経)及びW(西経) = E
| 座標右上表示 = Yes
| 本社地図国コード = JP-17
| 設立 = 1924年
| 業種 = 6100<!-- 証券コード協議会における業種において外食産業は小売業に分類 -->
| 法人番号 = 8210002004103
| 統一金融機関コード =
| SWIFTコード =
| 事業内容 = 洋食店運営
| 代表者 =
| 資本金 =
| 発行済株式総数 =
| 売上高 =
| 営業利益 =
| 経常利益 =
| 純利益 =
| 純資産 =
| 総資産 =
| 従業員数 =
| 支店舗数 = 14
| 決算期 =
| 会計監査人 =
| 所有者 =
| 主要株主 =
| 主要部門 =
| 主要子会社 =
| 関係する人物 = 高畠増太郎(創業者・初代社長)<br />高畠範行(3代目社長)
| 外部リンク = http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/
| 特記事項 =
}}

'''ヨーロッパ軒'''(ヨーロッパけん)は、[[福井県]][[福井市]][[順化 (福井市)|順化]]一丁目に総本店を構える[[レストラン|洋食店]]。元祖[[カツ丼#ウスターソース|ソースカツ丼]]の店としてしられる<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-">{{Cite web|和書|url=http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/history.html |title=ヨーロッパ軒総本店 -小史- |access-date=2022-07-06 |publisher=ヨーロッパ軒総本店 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220706063817/http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/history.html |archive-date=2022-07-06}}</ref>。ここでは[[敦賀市]]内で店舗を展開する'''敦賀ヨーロッパ軒'''(つるがヨーロッパけん)についても解説する。

== 沿革 ==
== 沿革 ==
* [[1912年]]([[明治]]45年):福井県出身の高畠増太郎<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/archive/da/detail?data_id=080-1903579-0 |title=高畠 増太郎 {{!}} デジタルアーカイブ福井 |access-date=2022-08-01 |publisher=福井県立図書館 |website=デジタルアーカイブ福井 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220731184551/https://www.library-archives.pref.fukui.lg.jp/archive/da/detail?data_id=080-1903579-0 |archive-date=2022-07-31}}</ref>が、6年に亘る料理研究留学を終えて帰国<ref group="注">この料理研究留学には[[秋山徳蔵]](のちに[[宮内省]](現在の[[宮内庁]])で主厨長を務めた)も参加していた。</ref><ref name="ヨーロッパ軒総本店 名物">{{Cite web|和書|url=http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/sub1.htm |title=ヨーロッパ軒総本店 -名物 ソースカツ丼- |access-date=2022-07-06 |publisher=ヨーロッパ軒総本店 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220706064824/http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/sub1.htm |archive-date=2022-07-06}}</ref><ref name="近代メニューのルーツ">{{Cite web|和書|url=https://news.nissyoku.co.jp/restaurant/grs-265-0016 |title=近代メニューのルーツ(1)カツ丼・ソースカツ丼編 福井市・ヨーロッパ軒総本店 |access-date=2022-08-01 |publisher=日本食糧新聞 |date=2003-02-03 |website=日食外食レストラン新聞}}</ref>。
* [[1912年]] - 福井県出身の初代・高畠増太郎は[[ドイツ]]の日本人倶楽部などで働きつつ、6年間の料理研究留学を終え帰国。
* [[1913年]]([[大正]]2年):カツ丼 (後のソースカツ丼) を東京で開かれた料理発表会で披露<ref name="ヨーロッパ軒総本店 名物" />。同年、[[東京市]][[牛込区]](現・[[東京都]][[新宿区]])[[早稲田鶴巻町]]の[[早稲田大学]]前に'''ヨーロッパ軒'''を開く<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-" /><ref name="近代メニューのルーツ" /><ref name=":kenmin">{{Cite web|和書|url=http://www.chunichi.co.jp/kenmin-fukui/article/shinise/list/CK2013010702000178.html |title=【ふくい老舗物語】 大衆向けの料理守る 飲食店ヨーロッパ軒総本店3代目 高畠範行さん |access-date=2013-02-14 |publisher=日刊県民福井 |date=2013-01-07 |url-status=dead|url-status-date=2022-12-05}}</ref>。店名の由来は修業をした[[欧州]]にちなむ<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-" />。
* [[1913年]] - [[東京]]早稲田に「ヨーロッパ軒」を開く。店名の由来は修業をした[[欧州]]にちなむ。同年、東京の料理発表会でドイツ仕込みの[[ウスターソース]]を日本人の嗜好および米飯向けにアレンジして使用したソースカツ丼を東京で開かれた料理発表会で披露<ref name="rekishi">[http://homepage2.nifty.com/yo-roppaken/ 元祖ソースかつ丼ヨーロッパ軒総本店ホームページ] 「高畠さんは、大正2(1913)年に東京で開かれた料理発表会で創案のソースカツ丼を披露し、早稲田鶴巻町の自店で売り出していた。」</ref>した。
* [[1917年]] - [[神奈川県]] 横須賀[[追浜]]に出店
* [[1917年]](大正6年)[[3月]]:現在の[[神奈川県]][[横須賀市]][[追浜]]に出店<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-" /><ref name="近代メニューのルーツ" /><ref name=":kenmin" />。
* [[1923年]] - [[関東大震災]]で被災<!--当時以外不明? -->
* [[1923年]](大正12年)[[9月]]:[[関東大震災]]で被災し、福井へ帰郷する<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-" /><ref name="近代メニュールーツ" />。<!--何が被災したのか不明-->
* [[1924年]](大正13年)[[1月]]:福井市の片町通り(但し、現在の総本店所在地の近傍<ref name="yomiuri"/>)にて'''福井ヨーロッパ軒'''として営業を開始<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-" /><ref name="近代メニューのルーツ" />。
* [[1924年]] - 高畠の故郷・福井で営業再開
* [[1939年]] - 初ののれん分け(敦賀分店(敦賀ヨーロッパ軒))
* [[1939年]]([[昭和]]14年):敦賀分店(敦賀ヨーロッパ軒)に初の[[のれん分け]]<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-" />。
* [[1946年]](昭和21年):城町に支店を開業(※後に閉店)<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-" />。以降、福井県内の各地(※[[嶺北]]は福井市とその近郊、[[嶺南]]は敦賀市のみ)への店舗展開を行う。
* [[1969年]](昭和44年):[[有限会社]]となる<ref>「ふくい老舗めぐり 長寿のコツを聞く」 ヨーロッパ軒(福井市)『福井新聞』平成26年1月25日 6面</ref><!-- ヨーロッパ軒総本店の公式サイトの"新着情報"というページ内に「福井新聞『老舗めぐり』に紹介されました」という記事があり、この新聞記事の切り抜き画像がある。 -->。


== ソースカツ丼 ==
== カツ丼の元祖 ==
[[ファイル:ヨーロッパ軒 ソースカツ丼 (37352254841).jpg|thumb|カツ丼(ヨーロッパ軒(福井))]]
[[1912年]]に高畠増太郎が[[ベルリン]]で6年間の料理研究の留学を終えて日本へ帰国。留学先であるドイツの[[ウスターソース]]を日本人の好みに合うよう工夫を凝らし、このソースを使用したものをカツ丼の概念を超える「ソースカツ丼」として<ref name="gainen" />、翌年1913年に東京の料理発表会にて発表した。このソースカツ丼用ソースのベースとなるウスターソースは、オリジナルのレシピでメーカーに生産委託しており、当初の委託先は[[ブルドックソース]]であったが、現在は[[イカリソース]]に委託している。
<!-- (※「のれん分け」などの細かい記述は沿革欄に記載しているので省略する。「現代に至る」は蛇足および大言壮語となる可能性が高いため除去) -->
[[1907年]]<ref name="yomiuri">{{Cite news |url=http://www.yomiuri.co.jp/tabi/gourmet/fudoki/20070313tb01.htm |title=旅ゅ〜ん! ふるさと風土記「ソースカツ丼(福井市)」 |newspaper=[[読売新聞]] |author=中文子 |date=2007-03-13 |accessdate=2013-02-17 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20070315192623/http://www.yomiuri.co.jp/tabi/gourmet/fudoki/20070313tb01.htm |archivedate=2007年3月15日 |deadlinkdate=2017年9月 }}</ref>から[[1912年]]の6年間、[[ドイツ]]・[[ベルリン]]の日本人倶楽部にて料理を学んだ高畠増太郎が<ref name="ヨーロッパ軒総本店 名物" /><ref name="近代メニューのルーツ" />、ドイツの[[シュニッツェル]]を[[ウスターソース]]で味付けして[[丼物|丼飯]]に載せた料理を考案し<ref name="yomiuri" />、これを「'''[[カツ丼]]'''」と名付けて[[1913年]]に料理発表会にて披露した<ref name="ヨーロッパ軒総本店 名物" /><ref name="近代メニューのルーツ" />。


カツ丼は同年に創業したヨーロッパ軒で提供が開始された。高畠は[[関東大震災]]を期に郷里の福井に戻り、福井市の片町通り<!-- (カッコ書きの注記は"沿革"と重複するため省略) -->に'''福井ヨーロッパ軒'''を開店している<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-" /><ref name="近代メニューのルーツ" />。
ヨーロッパ軒では、「[[メンチカツ]]」を使った丼を「'''パリ丼'''」と呼ぶ。

== 素材 ==
; ウスターソース
* 当店で使用する[[ウスターソース]]は高畠増太郎(創業者・初代社長)が[[レシピ]]を書いた秘伝のソースである<ref name="近代メニューのルーツ" />。ほんのり甘いが、[[香辛料]]の[[酸味]]がさっぱりと効いている<ref name="近代メニューのルーツ" />。なお、このソースはメーカーに生産を委託している。開業当初は[[ブルドックソース]]が生産していたが、福井へ帰郷以降は、[[イカリソース]](現在はブルドックソースの[[子会社]])が生産している<ref name="近代メニューのルーツ" />。

; パン粉
* 当店で使用する[[パン粉]]は特製の極細パン粉であるが、その原料にはトリイパン粉が製造する極細目のパン粉が使われている<ref name="近代メニューのルーツ" />。

; 備考
* 当店で使用するウスターソース(特製カツ丼ソース)やパン粉(特製極細パン粉)は、公式サイトの[[電子商取引|インターネット通販]]で販売を行っている<ref>{{Cite web|和書|url=http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/tsuuhann.htm |title=ヨーロッパ軒 通販 |access-date=2022-07-06 |publisher=ヨーロッパ軒総本店 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220706063821/http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/tsuuhann.htm |archive-date=2022-07-06}}</ref>。

<gallery widths="200" heights="130">
ヨーロッパ軒 特製 カツ丼ソース (5932182883).jpg|ヨーロッパ軒 特製カツ丼ソース
</gallery>

== 主なメニュー ==
※ここでは「'''ヨーロッパ軒(福井)'''」と「'''敦賀ヨーロッパ軒'''」の両店舗で販売する丼ものを紹介する。なお、メニュー構成は「'''ヨーロッパ軒(福井)'''」と「'''敦賀ヨーロッパ軒'''」で多少内容が異なる。
<!--カツ丼(ソースカツ丼)・パリ丼(ソースメンチカツ丼)・エビ丼(ソースエビフライ丼)・カキフライ丼(冬期限定)とサラダ・みそ汁セット以外の各メニュー(西洋料理・ヤキメシ・カレーライス・親子丼など)の取扱いは店舗によって異なるため、ここに記載する予定はありません(ヨーロッパ軒・敦賀ヨーロッパ軒とも)。-->
* カツ丼
* パリ丼<ref>{{Cite web|和書|url=http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/sub6.html |title=ヨーロッパ軒総本店 パリ丼 |access-date=2022-07-06 |publisher=ヨーロッパ軒総本店 |archive-date=2022-07-06 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220706060735/http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/sub6.html}}</ref> - [[メンチカツ]](関西圏である敦賀ヨーロッパ軒では、'''ミンチカツ'''と呼称)
* エビ丼 - [[エビフライ]]
* [[カキフライ]]丼(冬期限定)<ref>{{Cite web|和書|url=http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/sub5.htm |title=日本海 冬の味覚 カキフライ |access-date=2022-07-06 |publisher=ヨーロッパ軒総本店 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220706063817/http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/sub5.htm |archive-date=2022-07-06}}</ref><!-- (※アーカイブサイトは2021年シーズン時点のものを用いた。なお、2022年は少しだけ値上げしております) -->

※上記の各丼の他、セット([[サラダ]]・[[味噌汁|みそ汁]]付き)・ランチセット(サラダ付合せ、ライス付き)・ご飯もの([[オムライス]]など)・一品料理<ref group="注">[[ステーキ]]、[[オムレツ]]、[[ハムエッグ]]、[[スパゲッティ]]、ヤキメシなど</ref>を販売している(※店舗限定で販売する料理もある)。ちなみに、ソースカツの単品は「ソース味カツ」と呼ばれる<ref>{{Cite web|和書|url=http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/menu.htm |title=ヨーロッパ軒総本店 -メニュー- |access-date=2022-12-05 |publisher=ヨーロッパ軒総本店 |archive-date=2021-12-09 |archive-url=https://web.archive.org/web/20211209142323/http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/menu.htm}}</ref><ref group="注">「ソース味付けカツ」の略。[[牛肉]]を使ったソースカツは「ビーフ味カツ」と呼ばれる。</ref>。

<gallery widths="200" heights="130">
Yoroppaken Katsudon.jpg|カツ丼セット<br />(ヨーロッパ軒(福井))
Yoroppaken ac (1).jpg|エビ丼セット<br />(ヨーロッパ軒(福井))
</gallery>
{{-}}

== 店舗展開 ==
[[のれん分け]]によって福井県内の各地に分店があり、合計で19店舗(本店を含む)を有する<ref name="ヨーロッパ軒総本店 -小史-" /><ref>{{Cite web|和書|url=http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/sub3.htm |title=ヨーロッパ軒 全店ご紹介 |access-date=2023-08-18 |publisher=ヨーロッパ軒 総本店 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220706071111/http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/sub3.htm |archive-date=2022-07-06}}</ref>(※2023年8月時点)。なお「分店」を名乗っていないやしろ支店と幾久店については総本店の直営である。
<!-- (※Wikipediaはガイドブックではありません。テンプレートに記されていない各店舗(支店)の名称・住所・電話番号の記載はご遠慮ください) -->
; ヨーロッパ軒(福井)
* 福井市:11店舗(本店を含む)
* [[坂井市]]:2店舗
* [[鯖江市]]:1店舗

; 敦賀ヨーロッパ軒
* 敦賀市:5店舗(本店を含む)


== 敦賀ヨーロッパ軒 ==
== 敦賀ヨーロッパ軒 ==
{{基礎情報 会社
[[ファイル:Fukui sause katsudon.jpg|thumb|200px|敦賀店のソースカツ丼。]]
| 社名 = 有限会社敦賀ヨーロッパ軒
最初にのれん分けした[[敦賀市]]の店舗<ref>総本店側の公式ページでは「敦賀分店」。</ref>は「敦賀ヨーロッパ軒 本店」という。この店舗とその支店は、箸袋の記載等に「国際観光レストラン」の[[キャッチフレーズ]]を使用している。なお、敦賀市内のヨーロッパ軒の店舗は敦賀ヨーロッパ軒直営の支店である。
| 英文社名 =
| ロゴ =
| 画像 = Tsuruga Yoroppaken Honten ac (1).jpg
| 画像説明 = 敦賀ヨーロッパ軒 本店(福井県敦賀市)
| 種類 = [[特例有限会社]]
| 機関設計 =
| 市場情報 =
| 略称 =
| 国籍 = {{JPN}}
| 本社郵便番号 = 914-0062
| 本社所在地 = [[福井県]][[敦賀市]]相生町2-7
| 本社緯度度 = 35
| 本社緯度分 = 39
| 本社緯度秒 = 22.10
| 本社N(北緯)及びS(南緯) = N
| 本社経度度 = 136
| 本社経度分 = 4
| 本社経度秒 = 12.56
| 本社E(東経)及びW(西経) = E
| 座標右上表示 = No
| 本社地図国コード = JP-17
| 本店郵便番号 = 914-0062
| 本店所在地 = [[福井県]][[敦賀市]]相生町2-7
| 本店緯度度 = 35
| 本店緯度分 = 39
| 本店緯度秒 = 22.10
| 本店N(北緯)及びS(南緯) = N
| 本店経度度 = 136
| 本店経度分 = 4
| 本店経度秒 = 12.56
| 本店E(東経)及びW(西経) = E
| 本店地図国コード = JP-17
| 設立 = 1939年
| 業種 = 6100<!-- 証券コード協議会における業種において外食産業は小売業に分類 -->
| 法人番号 = 9210002010892
| 統一金融機関コード =
| SWIFTコード =
| 事業内容 = 飲食業(洋食店運営)
| 代表者 = 赤坂敬造(取締役社長)
| 資本金 = 5,000万円(2017年)
| 発行済株式総数 =
| 売上高 =
| 営業利益 =
| 経常利益 =
| 純利益 =
| 純資産 =
| 総資産 =
| 従業員数 =
| 支店舗数 =
| 決算期 =
| 会計監査人 =
| 所有者 =
| 主要株主 =
| 主要部門 =
| 主要子会社 =
| 関係する人物 = 赤坂耕二(創業者)
| 外部リンク =
| 特記事項 =
}}
高畠増太郎の娘婿であり、弟子である赤坂耕二が「洋食専門 大衆食堂 ヨーロッパ軒敦賀分店」を暖簾分けで開店させたことに始まる<ref>{{Cite book|和書 |title=きらめき倶楽部 2016年10月号 Vol.100 |publisher=株式会社 中広 |pages=巻頭特集}}</ref>。その後、敦賀市内にて店舗展開をする際に敦賀ヨーロッパ軒を設立。敦賀分店は「敦賀ヨーロッパ軒 本店」となった{{Refnest|group="注"|総本店のwebサイトでは「敦賀分店」と呼ばれている<ref>{{Cite web|和書|url=http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/sub3.htm |title=ヨーロッパ軒 全店ご紹介 |access-date=2022-07-06 |publisher=ヨーロッパ軒 総本店}}</ref>。}}。敦賀市内の店舗はすべて敦賀ヨーロッパ軒直営の支店である。

キャッチフレーズは、「あなたのお店、国際観光レストラン」。店舗ごとにもそれぞれのキャッチフレーズが付けられている。スローガンは「まごころとおいしさは北陸で2番」。これは、1番はあなたのお母さんやおばあさんの作ってくれる料理であるとしているためである。

敦賀ヨーロッパ軒には「ジクセリ」([[ピカタ]]に類似)<ref group="注">ロシア料理[[エスカロップ]]からライス部分を取ったもの。嶺北でも「スカロップ」や「ジクセリ」を販売する店舗がある。</ref>など、独自のメニューがある。なお、同店は[[2022年]]春に敦賀[[マダイ|真鯛]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.turuga.org/places/madai/madai.html |title=敦賀真鯛 敦賀の海が育てた県内最高ランクの真鯛 |access-date=2022-06-11 |publisher=一般社団法人 敦賀観光協会 |website=敦賀観光案内サイト 漫遊敦賀 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220125232104/https://www.turuga.org/places/madai/madai.html |archive-date=2022-01-25}}</ref>を使ったソースカツ丼を限定販売したことがある<ref group="注">敦賀ヨーロッパ軒の本店(1日20食限定)と敦賀市役所の売店(1日10食限定)でそれぞれ販売した。なお、作り方は同店の定番メニュー「カツ丼」(ソースカツ丼)と全く同じである(※この料理は[[2021年]]秋に福井・敦賀の両市内で開催されたイベントで販売したことがあるが、ヨーロッパ軒(福井・敦賀ともに)では販売していない)。</ref><ref>{{Cite news|和書 |title=敦賀ヨーロッパ軒本店に期間限定の味登場 「敦賀真鯛」使ったソースカツ丼 |newspaper=福井新聞 ON LINE |date=2022-03-24 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220626150859/https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1517708 |archive-date=2022-06-26 |url=https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1517708 |access-date=2023-03-20}}</ref><ref>{{Cite news|和書 |title=敦賀真鯛でソースカツ丼 敦賀ヨーロッパ軒で期間限定 |newspaper=中日新聞 |date=2022-03-23 |access-date=2023-03-20 |url=https://www.chunichi.co.jp/article/439298 |archive-url=https://web.archive.org/web/20220327121104/https://www.chunichi.co.jp/article/439298 |archive-date=2022-03-27}}</ref>。また、一部、本店と中央店のみで販売される店舗限定メニューがあるものの、基本的には5店舗で同じメニューが提供される。

持ち帰り用のフードパックが全店舗にて配布されており、食べきれなかった分を持ち帰ることが可能<ref name="ピース企画 敦賀ヨーロッパ軒">{{Cite web|和書|url=https://hitome.bo/column/article/27544-hitomebo-tsuruga-europe-ken.html |title=福井県敦賀市出身なら絶対知ってる! ソースカツ丼の敦賀ヨーロッパ軒 -ソウルフードとローカルチェーン店- |access-date=2023-01-23 |publisher=ピース企画 |archive-url=https://web.archive.org/web/20230123190542/https://hitome.bo/column/article/27544-hitomebo-tsuruga-europe-ken.html |archive-date=2023-03-20 |website=ヒトメボ |date=2018-07-21 |editor=4番キャッチャーさかい}}</ref>。

なお、敦賀ヨーロッパ軒に公式ホームページはなく、その旨が店舗に掲示されている。営業時間の変更や定休日などは店頭または配布のカレンダーや電話等にて確認する必要がある。

=== ソースの違い ===
ヨーロッパ軒では前述のイカリソースを基にし工場でソース調合を行っているため、どの店舗でもほぼ同じ味のソースカツ丼を食べることができる。一方で敦賀ヨーロッパ軒では[[カゴメ|カゴメソース]]を基にし各店舗でソース調合を行っているため、店舗ごとに微妙な味の違いが生じている。また、敦賀が関西圏であるという点からもソースは福井に比べやや甘めに調合されている<ref name="ピース企画 敦賀ヨーロッパ軒" />。

=== 店舗 ===
<!-- (※Wikipediaはガイドブックではありません。テンプレートに記されていない各店舗(支店)の名称・住所・電話番号の記載はご遠慮ください) -->
敦賀ヨーロッパ軒は本店と4つの支店を敦賀市内に有する<ref name="ピース企画 敦賀ヨーロッパ軒" /><!-- (※出典には「敦賀市に5店舗」(原文ママ)と記されている。なお、各支店の店舗案内は外部リンクの全店紹介を参照) -->。

=== ギャラリー ===
<gallery widths="200" heights="130">
Fukui sause katsudon.jpg|カツ丼<br />(敦賀ヨーロッパ軒)
敦賀ヨーロッパ軒 (49356123536).jpg|カツ丼セット<br />(敦賀ヨーロッパ軒)
Spaghetti 20210505.jpg|スパゲッティ(ミートソース)<br />(敦賀ヨーロッパ軒)
</gallery>
{{-}}

== エピソード ==
<!-- (注意:検証することが出来ない事項および憶測は除去・差し戻しの対象となります。個人サイト(ブログ・SNSを含む)や個人がアップロードしたもの(画像・動画を含む)を出典として用いることは出来ません) -->
=== 五木ひろし ===
* [[五木ひろし]]は[[芸能|芸能界]]入りする前からの、敦賀ヨーロッパ軒の常連であり<ref name="五木 ホテルひろせ">{{Cite web|和書|url=https://hotel-hirose.jp/wordpress/?p=106 |title=福井県は『ソースカツ丼』発祥の地!若狭・敦賀市★ヨーロッパ軒★ |access-date=2023-08-18 |publisher=海のホテルひろせ |archive-url=https://web.archive.org/web/20150426020404/https://hotel-hirose.jp/wordpress/?p=106 |url-status=unfit |url-status-date=2023-08-18|work=福井観光ナビ |date=2012-02-18 |archive-date=2015-04-26}}</ref>、店内には五木がリリースした[[五木ひろし#シングル|楽曲]]の[[ポスター]]が貼ってある<ref name="ピース企画 敦賀ヨーロッパ軒" />。五木の[[サイン (有名人の署名)|サイン]]や[[写真]]も店内に飾ってあり、その中には妻<ref group="注">(来店当時(※記念写真撮影時)は婚約中)</ref>の[[和由布子]]と来店した時に撮影した写真もある<ref name="五木 ホテルひろせ" /><!-- (※1988年(昭和63年)、金山店で撮影。当時の副社長・従業員との集合写真(記念撮影)) -->。
* [[2022年]]([[令和]]4年)に[[宮崎由加]]と対談した五木は故郷のグルメ<!-- (「故郷のソウルフード」のこと) -->の話でヨーロッパ軒の創業者に関するエピソードを語った後、子供の頃から「贅沢しよう」という日は家族でソースカツ丼を食べに行くことが習慣であったことを明かし、福井県に帰ると今でも必ず敦賀ヨーロッパ軒を訪ねることも明かした<ref>{{Cite web|和書|url=https://japan-hanto.com/special/conversation/ |title=五木ひろしさん×宮崎由加さん “北陸”クロストーク{{~}}北陸に息づく「日本の原風景と食文化」{{~}} |access-date=2023-08-18 |publisher=光文社 |work=スペシャル記事 |date=2022-10-18 |website=半島は日本の台所 |archive-url=https://web.archive.org/web/20230331184105/https://japan-hanto.com/special/conversation/ |archive-date=2023-03-31 |editor=内山靖子}}</ref>。


==== その他 ====
総本店とはメニュー構成なども異り、「ジクセリ」([[ピカタ]]に類似)<ref>ロシア料理[[エスカロップ]]からライス部分を取ったもの。嶺北でもメニューに「スカロップ」「ジクセリ」がある店舗(春江分店)が存在する。</ref>など、総本店にはない独自のメニューなどがある。
* [[2014年]]([[平成]]26年)[[9月21日]]に放送した『[[ソロモン流]]』([[テレビ東京]][[TXNネットワーク|系列]])で「美浜にある五木さん長年の行きつけのお店」としてヨーロッパ軒本店(福井市)が紹介されたが<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/backnumber/20140921/ |title=ソロモン流 バックナンバー(2014年9月21日放送:五木ひろし) |access-date=2023-08-18 |publisher=テレビ東京 |archive-url=https://web.archive.org/web/20211102114134/https://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/backnumber/20140921/ |archive-date=2021-11-02 |work=ソロモン流}}</ref>、美浜町内にはヨーロッパ軒の支店を設けていない([[#店舗展開|店舗展開]]を参照)。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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<references/>
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{commonscat|Yoroppaken|ヨーロッパ軒(福井)}}
* [[カツ丼]]
{{commonscat|Tsuruga Yoroppaken|敦賀ヨーロッパ軒}}
* [[イカリソース]] - オリジナルのウスターソースの委託をしているメーカー
* [[牛カツ]] - 初期の頃は[[牛肉]]食が一般的であり[[カツ丼]] (ソースを含む) も豚肉普及以前は牛カツを用いた。
* [[ブルドックソース]] - [[関東]]に店舗を構えていた時代にオリジナルのウスターソースの委託をしたメーカー
* [[ペヤング]] - ヨーロッパ軒総本店監修福井名物ソースカツ丼風やきそばを[[PLANT]]限定販売。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://homepage2.nifty.com/yo-roppaken ヨーロッパ軒総本店]
* [http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/ ヨーロッパ軒総本店]
* [http://468.tenponyan.com/index.php 敦賀ヨーロッパ軒]


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[[Category:福井食文化]]
[[Category:福井企業]]
[[Category:福井市]]
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[[Category:東京都発祥の企業]]
[[Category:東京都発祥の企業]]
[[Category:老舗企業 (大正創業)]]
[[Category:1913年設立の企業]]
[[Category:福井県の飲食店]]

2024年9月13日 (金) 23:36時点における最新版

有限会社ヨーロツパ軒総本店
ヨーロッパ軒総本店(福井県福井市)
ヨーロッパ軒総本店(福井県福井市)
種類 有限会社
略称 パ軒、ヨーロッパ
本社所在地 日本の旗 日本
910-0023
福井県福井市順化一丁目7番4号
北緯36度3分50.75秒 東経136度12分53.33秒 / 北緯36.0640972度 東経136.2148139度 / 36.0640972; 136.2148139座標: 北緯36度3分50.75秒 東経136度12分53.33秒 / 北緯36.0640972度 東経136.2148139度 / 36.0640972; 136.2148139
設立 1924年
業種 小売業
法人番号 8210002004103
事業内容 洋食店運営
支店舗数 14
関係する人物 高畠増太郎(創業者・初代社長)
高畠範行(3代目社長)
外部リンク http://yo-roppaken.gourmet.coocan.jp/
テンプレートを表示

ヨーロッパ軒(ヨーロッパけん)は、福井県福井市順化一丁目に総本店を構える洋食店。元祖ソースカツ丼の店としてしられる[1]。ここでは敦賀市内で店舗を展開する敦賀ヨーロッパ軒(つるがヨーロッパけん)についても解説する。

沿革

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カツ丼の元祖

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カツ丼(ヨーロッパ軒(福井))

1907年[6]から1912年の6年間、ドイツベルリンの日本人倶楽部にて料理を学んだ高畠増太郎が[3][4]、ドイツのシュニッツェルウスターソースで味付けして丼飯に載せた料理を考案し[6]、これを「カツ丼」と名付けて1913年に料理発表会にて披露した[3][4]

カツ丼は同年に創業したヨーロッパ軒で提供が開始された。高畠は関東大震災を期に郷里の福井に戻り、福井市の片町通りに福井ヨーロッパ軒を開店している[1][4]

素材

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ウスターソース
パン粉
  • 当店で使用するパン粉は特製の極細パン粉であるが、その原料にはトリイパン粉が製造する極細目のパン粉が使われている[4]
備考
  • 当店で使用するウスターソース(特製カツ丼ソース)やパン粉(特製極細パン粉)は、公式サイトのインターネット通販で販売を行っている[8]

主なメニュー

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※ここでは「ヨーロッパ軒(福井)」と「敦賀ヨーロッパ軒」の両店舗で販売する丼ものを紹介する。なお、メニュー構成は「ヨーロッパ軒(福井)」と「敦賀ヨーロッパ軒」で多少内容が異なる。

※上記の各丼の他、セット(サラダみそ汁付き)・ランチセット(サラダ付合せ、ライス付き)・ご飯もの(オムライスなど)・一品料理[注 2]を販売している(※店舗限定で販売する料理もある)。ちなみに、ソースカツの単品は「ソース味カツ」と呼ばれる[11][注 3]

店舗展開

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のれん分けによって福井県内の各地に分店があり、合計で19店舗(本店を含む)を有する[1][12](※2023年8月時点)。なお「分店」を名乗っていないやしろ支店と幾久店については総本店の直営である。

ヨーロッパ軒(福井)
敦賀ヨーロッパ軒
  • 敦賀市:5店舗(本店を含む)

敦賀ヨーロッパ軒

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有限会社敦賀ヨーロッパ軒
敦賀ヨーロッパ軒 本店(福井県敦賀市)
敦賀ヨーロッパ軒 本店(福井県敦賀市)
種類 特例有限会社
本社所在地 日本の旗 日本
914-0062
福井県敦賀市相生町2-7
北緯35度39分22.10秒 東経136度4分12.56秒 / 北緯35.6561389度 東経136.0701556度 / 35.6561389; 136.0701556
本店所在地 914-0062
福井県敦賀市相生町2-7
北緯35度39分22.10秒 東経136度4分12.56秒 / 北緯35.6561389度 東経136.0701556度 / 35.6561389; 136.0701556
設立 1939年
業種 小売業
法人番号 9210002010892
事業内容 飲食業(洋食店運営)
代表者 赤坂敬造(取締役社長)
資本金 5,000万円(2017年)
関係する人物 赤坂耕二(創業者)
テンプレートを表示

高畠増太郎の娘婿であり、弟子である赤坂耕二が「洋食専門 大衆食堂 ヨーロッパ軒敦賀分店」を暖簾分けで開店させたことに始まる[13]。その後、敦賀市内にて店舗展開をする際に敦賀ヨーロッパ軒を設立。敦賀分店は「敦賀ヨーロッパ軒 本店」となった[注 4]。敦賀市内の店舗はすべて敦賀ヨーロッパ軒直営の支店である。

キャッチフレーズは、「あなたのお店、国際観光レストラン」。店舗ごとにもそれぞれのキャッチフレーズが付けられている。スローガンは「まごころとおいしさは北陸で2番」。これは、1番はあなたのお母さんやおばあさんの作ってくれる料理であるとしているためである。

敦賀ヨーロッパ軒には「ジクセリ」(ピカタに類似)[注 5]など、独自のメニューがある。なお、同店は2022年春に敦賀真鯛[15]を使ったソースカツ丼を限定販売したことがある[注 6][16][17]。また、一部、本店と中央店のみで販売される店舗限定メニューがあるものの、基本的には5店舗で同じメニューが提供される。

持ち帰り用のフードパックが全店舗にて配布されており、食べきれなかった分を持ち帰ることが可能[18]

なお、敦賀ヨーロッパ軒に公式ホームページはなく、その旨が店舗に掲示されている。営業時間の変更や定休日などは店頭または配布のカレンダーや電話等にて確認する必要がある。

ソースの違い

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ヨーロッパ軒では前述のイカリソースを基にし工場でソース調合を行っているため、どの店舗でもほぼ同じ味のソースカツ丼を食べることができる。一方で敦賀ヨーロッパ軒ではカゴメソースを基にし各店舗でソース調合を行っているため、店舗ごとに微妙な味の違いが生じている。また、敦賀が関西圏であるという点からもソースは福井に比べやや甘めに調合されている[18]

店舗

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敦賀ヨーロッパ軒は本店と4つの支店を敦賀市内に有する[18]

ギャラリー

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エピソード

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五木ひろし

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  • 五木ひろし芸能界入りする前からの、敦賀ヨーロッパ軒の常連であり[19]、店内には五木がリリースした楽曲ポスターが貼ってある[18]。五木のサイン写真も店内に飾ってあり、その中には妻[注 7]和由布子と来店した時に撮影した写真もある[19]
  • 2022年令和4年)に宮崎由加と対談した五木は故郷のグルメの話でヨーロッパ軒の創業者に関するエピソードを語った後、子供の頃から「贅沢しよう」という日は家族でソースカツ丼を食べに行くことが習慣であったことを明かし、福井県に帰ると今でも必ず敦賀ヨーロッパ軒を訪ねることも明かした[20]

その他

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脚注

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注釈

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  1. ^ この料理研究留学には秋山徳蔵(のちに宮内省(現在の宮内庁)で主厨長を務めた)も参加していた。
  2. ^ ステーキオムレツハムエッグスパゲッティ、ヤキメシなど
  3. ^ 「ソース味付けカツ」の略。牛肉を使ったソースカツは「ビーフ味カツ」と呼ばれる。
  4. ^ 総本店のwebサイトでは「敦賀分店」と呼ばれている[14]
  5. ^ ロシア料理エスカロップからライス部分を取ったもの。嶺北でも「スカロップ」や「ジクセリ」を販売する店舗がある。
  6. ^ 敦賀ヨーロッパ軒の本店(1日20食限定)と敦賀市役所の売店(1日10食限定)でそれぞれ販売した。なお、作り方は同店の定番メニュー「カツ丼」(ソースカツ丼)と全く同じである(※この料理は2021年秋に福井・敦賀の両市内で開催されたイベントで販売したことがあるが、ヨーロッパ軒(福井・敦賀ともに)では販売していない)。
  7. ^ (来店当時(※記念写真撮影時)は婚約中)

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j ヨーロッパ軒総本店 -小史-”. ヨーロッパ軒総本店. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月6日閲覧。
  2. ^ 高畠 増太郎 | デジタルアーカイブ福井”. デジタルアーカイブ福井. 福井県立図書館. 2022年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月1日閲覧。
  3. ^ a b c d ヨーロッパ軒総本店 -名物 ソースカツ丼-”. ヨーロッパ軒総本店. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月6日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 近代メニューのルーツ(1)カツ丼・ソースカツ丼編 福井市・ヨーロッパ軒総本店”. 日食外食レストラン新聞. 日本食糧新聞 (2003年2月3日). 2022年8月1日閲覧。
  5. ^ a b 【ふくい老舗物語】 大衆向けの料理守る 飲食店ヨーロッパ軒総本店3代目 高畠範行さん”. 日刊県民福井 (2013年1月7日). 2013年2月14日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ a b c 中文子 (2007年3月13日). “旅ゅ〜ん! ふるさと風土記「ソースカツ丼(福井市)」”. 読売新聞. オリジナルの2007年3月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070315192623/http://www.yomiuri.co.jp/tabi/gourmet/fudoki/20070313tb01.htm 2013年2月17日閲覧。 
  7. ^ 「ふくい老舗めぐり 長寿のコツを聞く」 ヨーロッパ軒(福井市)『福井新聞』平成26年1月25日 6面
  8. ^ ヨーロッパ軒 通販”. ヨーロッパ軒総本店. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月6日閲覧。
  9. ^ ヨーロッパ軒総本店 パリ丼”. ヨーロッパ軒総本店. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月6日閲覧。
  10. ^ 日本海 冬の味覚 カキフライ”. ヨーロッパ軒総本店. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月6日閲覧。
  11. ^ ヨーロッパ軒総本店 -メニュー-”. ヨーロッパ軒総本店. 2021年12月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月5日閲覧。
  12. ^ ヨーロッパ軒 全店ご紹介”. ヨーロッパ軒 総本店. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  13. ^ 『きらめき倶楽部 2016年10月号 Vol.100』株式会社 中広、巻頭特集頁。 
  14. ^ ヨーロッパ軒 全店ご紹介”. ヨーロッパ軒 総本店. 2022年7月6日閲覧。
  15. ^ 敦賀真鯛 敦賀の海が育てた県内最高ランクの真鯛”. 敦賀観光案内サイト 漫遊敦賀. 一般社団法人 敦賀観光協会. 2022年1月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
  16. ^ 敦賀ヨーロッパ軒本店に期間限定の味登場 「敦賀真鯛」使ったソースカツ丼」『福井新聞 ON LINE』2022年3月24日。オリジナルの2022年6月26日時点におけるアーカイブ。2023年3月20日閲覧。
  17. ^ 敦賀真鯛でソースカツ丼 敦賀ヨーロッパ軒で期間限定」『中日新聞』2022年3月23日。オリジナルの2022年3月27日時点におけるアーカイブ。2023年3月20日閲覧。
  18. ^ a b c d 4番キャッチャーさかい: “福井県敦賀市出身なら絶対知ってる! ソースカツ丼の敦賀ヨーロッパ軒 -ソウルフードとローカルチェーン店-”. ヒトメボ. ピース企画 (2018年7月21日). 2023年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月23日閲覧。
  19. ^ a b 福井県は『ソースカツ丼』発祥の地!若狭・敦賀市★ヨーロッパ軒★”. 福井観光ナビ. 海のホテルひろせ (2012年2月18日). 2015年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  20. ^ 内山靖子: “五木ひろしさん×宮崎由加さん “北陸”クロストーク〜北陸に息づく「日本の原風景と食文化」〜”. 半島は日本の台所. スペシャル記事. 光文社 (2022年10月18日). 2023年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  21. ^ ソロモン流 バックナンバー(2014年9月21日放送:五木ひろし)”. ソロモン流. テレビ東京. 2021年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。

関連項目

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  • 牛カツ - 初期の頃は牛肉食が一般的でありカツ丼 (ソースを含む) も豚肉普及以前は牛カツを用いた。
  • ペヤング - ヨーロッパ軒総本店監修福井名物ソースカツ丼風やきそばをPLANT限定販売。

外部リンク

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