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{{Infobox イラストレーター
{{漫画}}
| 画像ファイル =
'''いのまた むつみ'''(本名:猪股 むつみ、[[1960年]][[12月23日]] - )は、[[日本]]の[[イラストレーター]]、[[アニメーター]]、[[漫画家]]。[[神奈川県]]出身。[[ABO式血液型|血液型]]はO型。愛称は「むっち」。[[左利き]]。
| 画像サイズ =
| 画像コメント =
| ふりがな =
| 名前 = いのまた むつみ
| 本名 = 非公表<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.yomiuri.co.jp/culture/20240318-OYT1T50182/|title=「テイルズ オブ」「幻夢戦記レダ」…いのまたむつみさん死去|website=読売新聞オンライン|date=2024-03-18|accessdate=2024-08-21}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.asahi.com/articles/DA3S15889994.html|title=いのまたむつみさん死去|website=朝日新聞デジタル|date=2024-03-19|accessdate=2024-08-21}}</ref>
| 出身地 = [[神奈川県]]
| 国籍 = {{JPN}}
| 生年月日 = [[1960年]][[12月23日]]
| 没年月日 = {{死亡年月日と没年齢|1960|12|23|2024|3|10}}
| 職業 = [[イラストレーター]]、[[アニメーター]]、[[漫画家]]
| 活動期間 = 1979 - 2024
| 代表作 = 『[[宇宙皇子]]』、『[[テイルズ オブ シリーズ]]』
| URL = https://ameblo.jp/inomata-mutsumi
| サイト名 = いのまたむつみ公式ブログ Ichigo Mountain
| その他 = {{Twitter|inomatanekomata}}
}}
'''いのまた むつみ'''([[1960年]][[12月23日]]<ref>『月の聲 星の夢 - いのまたむつみ画集』(富士見書房、1988年、奥付のプロフィールより)</ref> - [[2024年]][[3月10日]]<ref>本人Xアカウントの投稿より https://twitter.com/inomatanekomata/status/1769574473504883081</ref>)は、[[日本]]の女性[[イラストレーター]]、[[アニメーター]]、[[漫画家]]。[[神奈川県]]出身。愛称は「むっち」。


== 略歴 ==
== 略歴 ==
アニメファンで、高校時代から[[東映アニメーション|東映動画]]の仕上をする[[マキ・プロ|マキプロダクション]]で、[[セル画]]の仕上げのアルバイトを行なう。[[1978年]]、高校の卒業時に、マキプロダクション社長の紹介で、[[大島りえ]]とともにアニメ制作会社[[葦プロダクション]]へ入社し、『[[くじらのホセフィーナ]]』でアニメーターデビュー。以後、数々の[[テレビアニメ]]で[[アニメーター]]として腕を奮い、キャラクター作りの才能が認められて、[[キャラクターデザイナー]]にまで抜擢される
アニメファンで、高校時代から[[東映アニメーション|東映動画]]の仕上をする[[マキ・プロ|マキプロダクション]]で、[[セル画]]の仕上げのアルバイトを行なう。


=== アニメーター時代 ===
[[1982年]]葦プロダクションから若手スタッフが抜けてアニメ制作会社[[カナメプロダクション]]を立。いのまたもこれに加わり、数々のキャラクターデザインでアニメファンに人気を博し、[[徳間書店]]から[[1983年]]に創刊された『[[ザ・モーションコミック]]』で[[漫画家]]デビューを果たす。[[1984年]]夏に、カナメプロダクションは退社するが、フリーのスタッフとして、同社作品への参加は続けた
[[神奈川県立白山高等学校]]卒業後、[[1979年]]にマキプロダクション社長の紹介で、[[大島りえ]]とともにアニメ制作会社・[[葦プロダクション]]に入社。『[[くじらのホセフィーナ]]』第14話「教室にきたコウノトリ」で動画を担当し、アニメーターとしてデビューする。その後『[[宇宙戦士バルディオス]]』『[[戦国魔神ゴーショーグン]]』などのアニメの原画を担当、キャラクター作りの才能が認められ、[[キャラクターデザイナー]]にまで抜擢される。


[[1982年]]葦プロダクション若手スタッフが独立し、[[カナメプロダクション]]をし移籍『[[魔境伝説アクロバンチ]]』『[[プラレス3四郎]]』などのキャラクターデザインでアニメファンに人気を博し、[[徳間書店]]から[[1983年]]に創刊された『[[ザ・モーションコミック]]』[[漫画家]]としてもデビューを果たす。
同社作品『[[プラレス3四郎]]』などで仕事をした[[脚本家]]の[[藤川桂介]]の小説『[[宇宙皇子]]』シリーズのイラストを1984年から担当し、これがイラストレーターに仕事の軸足を移す契機となった。


[[1984年]]夏にカナメプロからは退社するもフリーのスタッフとして参加は続け、[[オリジナルビデオアニメ]]『[[幻夢戦記レダ]]』『[[ウインダリア]]』のキャラクターデザイン・作画監督などを担当した。
== 人物 ==
[[コンピュータグラフィックス|CG]]が主流となった現在もアナログでの表現を主とする[[イラストレーター]]。目が大きい肉感的なキャラクターを多く描く。[[少女漫画]]のような繊細さと独特の線の細さを持ち、業界の内外にファンを持つ。


=== イラストレーター時代 ===
彼女の活躍は、[[田村英樹]]や[[みつみ美里]]など、多くのクリエイターに影響を与えた。
仕事で関わった[[脚本家]]の[[藤川桂介]]の小説『[[宇宙皇子]]』シリーズのイラストを1984年から担当し、これがイラストレーターに仕事の軸足を移す契機となった。その後、小説『[[風の大陸]]』などのイラストを担当


その他、テレビゲーム『[[テイルズ オブ シリーズ|テイルズ オブ]]』シリーズや、アニメ『[[ブレンパワード]]』のキャラクターデザインなどを担当するなど、長きにわたって著名なイラストレーターとして活躍した。
絵の何処かしらに「Mutsumi.I」のサインが書かれている。


=== 死去 ===
『[[鉄拳 (ゲーム)|鉄拳]]』の風間仁のような筋肉系のキャラクターが好きである。しかし、自身の絵柄から発注が来るのは圧倒的に「線の細い美形」が多いため、それに対する不満を述べていたこともある。また、自動車やロボットなどの固いものを描くのは苦手だと語っている<ref>『[[テイルズ オブ エターニア]]』攻略本インタビューより。</ref>。
[[2024年]][[3月10日]]に死去したことが同年3月18日にいのまたの妹によって伝えられた<ref>{{Cite web |title=イラストレーターのいのまたむつみさんが3月10日に死去 「テイルズ」シリーズのキャラデザなどを担当 |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1577142.html |website=GAME Watch |date=2024-03-18 |access-date=2024-03-18 |language=ja}}</ref>。{{没年齢|1960|12|23|2024|3|10}}。


同年6月28日から30日まで、吉祥寺にある[[コアミックス|GALLERY ZENON]]にて、ファンから献花を受け付けるお別れの会「いのまたむつみさん ありがとうの会」が開催された<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.denfaminicogamer.jp/news/240601e|title=「いのまたむつみ先生 ありがとうの会」が6月28日~6月30日に開催へ。東京都・武蔵野市ギャラリーゼノンにて。会場の祭壇に献花することが中心の会で、会場ではいのまたむつみさんの原画や、思い出の品の展示、メッセージボードの設置を予定|website=電ファミニコゲーマー|date=2024-06-01|accessdate=2024-08-21}}</ref><ref>{{Cite X|number=1807220159154892877|user=GalleryZenon|title=「いのまたむつみさん ありがとうの会」最終日ですがご予約チケットは、全て完売となりました。当日券の販売は行なっておりません。ご了承くださいますよう宜しくお願い申し上げます。|access-date=2024-08-21|date=2024年6月30日|author=ギャラリーゼノン|GALLERY ZENON}}</ref>。会場では原画などの展示のほか、2019年8月に刊行された40周年記念画集と版画のセットが限定発売され、また併設のカフェではいのまたが好んだミルクティーなどが提供された<ref>{{Cite web|和書|url=https://edition-88.com/blogs/blog/inomata-mutsumi-memorial-info?srsltid=AfmBOormfLnyFvxRngJlxEzcay97BWDW6w4ZBj0ZNRcyXRHn4pTxVStv|title=「いのまたむつみ さん ありがとうの会」開催につきまして|website=EDITION88|date=2024-06-01|accessdate=2024-08-21}}</ref>。
== エピソード ==


同年8月21日、『Sanctuary いのまたむつみ画業40周年記念画集』が[[PIE BOOKS|パイ インターナショナル]]から復刊発売された<ref name="ftdc">{{Cite web|和書|url=https://www.famitsu.com/article/202408/14712|title=いのまたむつみ氏の画集が8/21に復刊。『テイルズ オブ』や、『ブレンパワード』、『小説 ドラゴンクエスト』などを手がけたイラストレーター。2019年に発売された40周年記念画集|website=ファミ通.com|publisher=KADOKAWA Game Linkage |date=2024-08-20|accessdate=2024-08-20}}</ref>。
『[[ブレンパワード]]』のキャラクターデザインを担当した際、[[富野由悠季]]から眼を小さく描くようにと指示された事があった。
アーケードゲーム『[[バーチャファイター2]]』のキャラクターが好きで、仕事をサボって朝から晩までゲームセンターにいた時期が1年近くあったという。また筐体を購入し、所持しているという<ref>『テイルズオブシンフォニア イラストレーションズ 藤島康介のキャラクター仕事』p.65</ref>。


== 人物 ==
=== マイケル・ジャクソンとの交友 ===
* アナログでの表現を主とする[[イラストレーター]]。目が大きいキャラクターを多く描く。[[少女漫画]]のような繊細さと独特の線の細さを持ち、業界の内外にファンを持つ。
[[1987年]][[10月16日]]、『[[Bad World Tour]]』で来日公演を行っていた[[マイケル・ジャクソン]]が京都の書店で見つけた『[[宇宙皇子]]』の画集を気に入り、マイケル本人の希望対面を果たしている。「画集のどの部分に惹かれたか」の質問に、「色の使い方が新鮮」との感想を述べた<ref>『[[月刊ニュータイプ]]』1988年1月号より。[[2010年]][[7月3日]]付のアニメNEWTYPEチャンネルに画像とともに一部再録されている([http://anime.webnt.jp/nt-news/?detail=1243 こちら])。</ref>。
* 絵の何処かしらに「Mutsumi.I」のサインが書かれている。
* 『[[鉄拳 (ゲーム)|鉄拳]]』の風間仁のような筋肉系のキャラクターが好きで特に「割れた腹筋が大好物」とのこと。しかし、自身の絵柄から発注が来るのは圧倒的に「線の細い美形」が多いため、それに対する不満を述べていたこともある。[[高千穂遙]]の小説「黄金のアポロ」が文庫化される際、編集者から「いのまたが筋肉を描きたがっている」と伝え聞いた高千穂はいのまたに依頼<ref>{{Cite X|number=1769589056479129729|user=takachihoharuka|title=「黄金のアポロ」が文庫化されるとき、編集者から「いのまたむつみ先生が筋肉を描きたがっています。筋肉欠乏症だそうです」という伝言が届いた。じゃあ、いのまたさんがぴったりですねと、お願いすることにした。|access-date=2024-04-05|date=2024年3月18日|author=高千穂遙}}</ref>。筋骨隆々の男性が描かれた表紙が仕上がった<ref>{{Cite X|number=1769617119157821465|user=takachihoharuka|title=When I was deciding on an illustrator for "Golden Apollo" (my book), I received a message from the editor that "Inomata Mutsumi-san wants to draw muscles. So I asked Inomata-san to do the cover illustration.|access-date=2024-04-05|date=2024年3月18日|author=高千穂遙}}</ref>。一方、自動車やロボットなどの固いものを描くのは苦手だと語っている<ref>『[[テイルズ オブ エターニア]]』攻略本インタビューより。</ref>。


== エピソード ==
このことがあり、[[2009年]][[6月25日]]にマイケルが亡くなった際には公式ブログで「ご冥福をお祈りします」「[[Billie Jean]]とか好きだったなあ」とコメントしている<ref>[http://ameblo.jp/inomata-mutsumi/entry-10288216919.html 公式ブログ2010年7月3日本文]より</ref>。
* [[1987年]][[10月16日]]、『[[Bad World Tour]]』で来日公演を行っていた[[マイケル・ジャクソン]]が京都の書店で見つけたいのまたの『[[宇宙皇子]]』の画集を気に入り、マイケル本人の希望により対面を果たしている。「画集のどの部分に惹かれたか」の質問に対してマイケルは「色の使い方が新鮮」との感想を述べた<ref>『[[月刊ニュータイプ]]』1988年1月号より。[[2010年]][[7月3日]]付のアニメNEWTYPEチャンネルに画像とともに一部再録されている([http://anime.webnt.jp/nt-news/?detail=1243 こちら])。</ref>。このことがあり、[[2009年]][[6月25日]]にマイケルが亡くなった時にはいのまたは公式ブログで「ご冥福をお祈りします」「[[ビリー・ジーン|ビリージーン]]とか好きだったなあ」とコメントしている<ref>[https://ameblo.jp/inomata-mutsumi/entry-10288216919.html 公式ブログ2010年7月3日本文] より(2021年1月12日閲覧)</ref>。
* アーケードゲーム『[[バーチャファイター2]]』のキャラクターが好きで、仕事をサボって朝から晩までゲームセンターにいた時期が1年近くあったという。また筐体を購入し、所持しているという<ref>『テイルズオブシンフォニア イラストレーションズ 藤島康介のキャラクター仕事』p.65</ref><ref>[https://news.denfaminicogamer.jp/interview/181130a 『バーチャファイター』いのまたむつみ×永野護 対談──『ブレンパワード』に繋がる“バーチャに捧げた1年間”がいま明かされる](2018年11月30日付)- 電ファミニコゲーマー(2021年1月12日閲覧)</ref>。
* 『[[ブレンパワード]]』のキャラクターデザインを担当した際、[[富野由悠季]]から目を小さく描くようにと指示された事があった<ref>{{Cite web|和書|url=https://ddnavi.com/interview/929620/a/|title=間近で仕事を見てきたアニメーターが明かす、監督・富野由悠季の凄味とは――『ブレンパワード』重田敦司(作画監督)インタビュー|website=アニメダ・ヴィンチ|publisher=KADOKAWA|date=2022-02-16|accessdate=2024-08-21}}</ref>。


== 書籍 ==
== 書籍 ==
=== 漫画 ===
=== 漫画 ===
* GBボンバー(モーションコミックス) [[ゲートボール]]のスポ根
* GBボンバー(徳間書店〈モーションコミックス〉、1984年 - [[ゲートボール]]のスポ根
* パートタイム戦士HIKARI(秋田書店〈ホラーコミックススペシャル〉、1991年、{{ISBN2|4253127452}} - 原作と単行本カバーイラストを担当本編作画は萩原薫
* にゃおんのおはなし(アニメージュコミックス 愛猫を描いたエッセイ
* にゃおんのおはなし(徳間書店〈アニメージュ文庫〉、1992年、{{ISBN2|4196696538}} - 愛猫を描いたエッセイ
* パートタイム戦士 HIKARI』(ホラーコミックススペシャル) 原作と単行本カバーイラストを担当 本編作画は萩原


=== 画集 ===
=== 画集 ===
* いのまたむつみ LOVELY COLLECTION([[近代映画社]])
* いのまたむつみ LOVELY COLLECTION([[近代映画社]]、1984年
* 幻夢戦記 レダ イラスト&原画集(近代映画社)
* 幻夢戦記レダ イラスト&原画集(近代映画社、1985年
* 宇宙皇子([[角川書店]])
* いのまたむつみ画 集宇宙皇子([[角川書店]]、1987年、{{ISBN2|4048520636}}
* 月の聲 星の夢([[富士見書房]])
* 月の聲 星の夢 : いのまたむつみ画集([[富士見書房]]、1989年、{{ISBN2|4829191015}}
* 宇宙皇子II(角川書店)
* いのまたむつみ画集 宇宙皇子II(角川書店、1993年、{{ISBN2|404852366X}}
* 「風の大陸」画集 UN BALLO IN MASCHERA(富士見書房)
* UN BALLO IN MASCHERA 「風の大陸」画集富士見書房、1991年、{{ISBN2|4829191082}}
* いのまたむつみイラスト集 みかんSTORY(学研〈Gakken Mook〉、1993年)
* みかん STORY(Gakken Mook)
* DRAGON QUEST([[エニックス]])
* DRAGON QUEST : いのまたむつみ画集([[エニックス]]、1994年、{{ISBN2|4870257513}}
* ECCELLENTE(富士見書房)
* ECCELLENTE : いのまたむつみ画集(富士見書房、1995年、{{ISBN2|4829191155}}
* 彩-SAI-(富士見書房)
* 彩-SAI- : いのまたむつみ画集(富士見書房〈ドラゴンマガジンスペシャル〉、1998年、{{ISBN2|4829191228}}
* Tales : Tales of destiny 2・Tales of destiny・Tales of eternia : いのまたむつみ画集([[エンターブレイン]]、2005年、{{ISBN2|4-7577-1964-7}})
* TALES([[エンターブレイン]])
* いのまたむつみ画集 テイルズオブ 2004-2015(キュービスト〈BANDAI NAMCO Entertainment Books〉、2015年、{{ISBN2|978-4902372526}})
* 「テイルズ オブ」シリーズ the 20th anniversary いのまたむつみのキャラクター仕事([[一迅社]]、2015年、{{ISBN2|978-4758014519}})
* Sanctuary いのまたむつみ画業40周年記念画集([[復刊ドットコム]]、2019年、{{ISBN2|978-4835456942}} / [[PIE BOOKS|パイ インターナショナル]]、2024年8月21日<ref name="ftdc"/>)


=== CD-ROM画集 ===
=== CD-ROM画集 ===
* いのまたむつみイラストレーションズ(光栄)
* いのまたむつみイラストレーションズ(光栄<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.gamecity.ne.jp/products/products/media/cd-rom/RlINOMATA.htm|title=いのまたむつみ イラストレーションズ|website=コーエーテクモゲームス|date=|accessdate=2024-08-21}}</ref>、1995年
* 「hades」初回特典マウパッド入り(バンダイ・ビジュアル)
* いのまたむつみ イラトレーションズ hades(バンダイ・ビジュアル、1997年


== 関連作品 ==
== 関連作品 ==
55行目: 81行目:
==== 小説 ====
==== 小説 ====
* [[小説ドラゴンクエスト]](I-III:[[高屋敷英夫]]、IV-VI:[[久美沙織]]、VII:[[土門弘幸]]著/エニックス文庫・[[スクウェア・エニックス]])
* [[小説ドラゴンクエスト]](I-III:[[高屋敷英夫]]、IV-VI:[[久美沙織]]、VII:[[土門弘幸]]著/エニックス文庫・[[スクウェア・エニックス]])
* [[ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説]](久美沙織著/スクウェア・エニックス)
* [[幻夢戦記レダ]]([[菊地秀行]]著/[[講談社X文庫]])
* [[幻夢戦記レダ]]([[菊地秀行]]著/[[講談社X文庫]])
* [[ウインダリア]] 童話めいた戦史(藤川桂介著/角川文庫)
* 黄金のアポロ([[高千穂遙]]著/角川書店→[[角川文庫]]
* [[宇宙皇子]]([[藤川桂介]]著/[[カドカワノベルズ]]・[[角川文庫]]
* [[ウインダリア|ウィンダリア]] 童話めいた戦史([[藤川桂介]]著/角川文庫)
* [[宇宙皇子]](藤川桂介著/[[カドカワノベルズ]]・角川文庫)
* [[風の大陸]]([[竹河聖]]著/[[富士見ファンタジア文庫]])
* [[風の大陸]]([[竹河聖]]著/[[富士見ファンタジア文庫]])
* [[新世紀GPXサイバーフォーミュラ|新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA]]([[福田己津央]]著/[[スーパークエスト文庫]])
* 古代幻視行 姫巫女([[武上純希]]著/[[角川スニーカー文庫]])
* 古代幻視行 姫巫女([[武上純希]]著/[[角川スニーカー文庫]])
* 古代幻視行 此花咲夜(武上純希著/[[角川スニーカー文庫]]
** 古代幻視行 此花咲夜(武上純希著/角川スニーカー文庫)
* 幼媛(ちいさひめ)([[武上純希]]著/カドカワノベルズ)
* 幼媛(ちいさひめ)(武上純希著/カドカワノベルズ)
* 静 幻夢義経記([[武上純希]]著/[[角川スニーカー文庫]]
* 静 幻夢義経記(武上純希著/角川スニーカー文庫)
* 辰子姫 人竜幻想([[武上純希]]著/[[角川スニーカー文庫]]
* 辰子姫 人竜幻想(武上純希著/角川スニーカー文庫)
* エイリアン刑事([[大原まり子]]著/[[ソノラマノベルス]])
* エイリアン刑事([[大原まり子]]著/[[ソノラマノベルス]])
* グッドバイ・ロリポップ([[松村光生]]著/[[ハヤカワ文庫JA]])
* グッドバイ・ロリポップ([[松村光生]]著/[[ハヤカワ文庫JA]])
* わが母の教え給いし歌([[松村光生]]著/[[ハヤカワ文庫JA]])
* 伊栗慎太郎事件ファイル わが母の教え給いし歌(松村光生著/ハヤカワ文庫JA)
* さらば銀河([[栗本薫]]著/[[角川ノベルズ]])
* さらば銀河([[栗本薫]]著/[[角川ノベルズ]])
* レダ([[栗本薫]]著/[[ハヤカワ文庫JA]])
* レダ(栗本薫著/ハヤカワ文庫JA)
* KLAN([[田中芳樹]]ほか著/[[集英社スーパーダッシュ文庫]])
* KLAN([[田中芳樹]]ほか著/[[集英社スーパーダッシュ文庫]])
* 暁の女神ヤクシー([[小林めぐみ]]著/[[角川スニーカー文庫]]
* 暁の女神ヤクシー([[小林めぐみ]]著/角川スニーカー文庫)
* アナベル・クレセントムーン([[中井紀夫]]著/[[電撃文庫]])
* アナベル・クレセントムーン([[中井紀夫]]著/[[電撃文庫]])
* アレクシオン・サーガ([[五代ゆう]]著/[[HJ文庫]])
* アレクシオン・サーガ([[五代ゆう]]著/[[HJ文庫]])
* 虚船([[松浦秀昭]]著/[[ソノラマ文庫]])
* 虚船([[松浦秀昭]]著/[[ソノラマ文庫]])
* 幻の将軍([[河原よしえ]]著/[[EXノベルズ]])
* 幻の将軍([[河原よしえ]]著/[[EXノベルズ]])
* KZ少年少女ゼミナール・シリズ全3巻([[藤本ひとみ]]著/[[コバルト文庫]])
* [[探偵チームKZ事件ノート#KZ少年少女ゼミナール|KZ少年少女ゼミナル]]([[藤本ひとみ]]著/[[コバルト文庫]])
* 女神降臨剣([[榎木洋子]]著/小学館[[キャンバス文庫]])
* 出雲神霊記([[六道慧]]著/ソノラマ文庫)
* 緋牡丹警察2‐0([[鳴海丈]]著/[[アニメージュ文庫]])
ほか多数
ほか多数


==== その他 ====
==== その他 ====
* [[CDシアター ドラゴンクエスト]](I、III - VI付属ブックレットカバーイラスト、[[キャラクターデザイン]])
* [[CDシアター ドラゴンクエスト]](I、III - VI付属ブックレットカバーイラスト、[[キャラクターデザイン]])
* [[真・女神転生IV]](コラボレーションイラスト)
* [[テクノポリス (雑誌)|テクノポリス]]表紙([[徳間書店インターメディア]]、[[1992年]] - [[1994年]])
* [[テクノポリス (雑誌)|テクノポリス]]表紙([[徳間書店インターメディア]]、[[1992年]] - [[1994年]])
* 角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 - 7巻:戦国大名の登場 - 表紙イラスト<ref>角川まんが学習シリーズ「日本の歴史」|角川書店|KADOKAWA</ref>
* 角川まんが学習シリーズ 日本の歴史7 戦国大名の登場 室町時代中期〜戦国時代(KADOKAWA、2015年6月30日) - カバー・表紙<ref>角川まんが学習シリーズ「日本の歴史」|角川書店|KADOKAWA</ref>(本編漫画は藤森ゆゆ缶)
* にじさんじ(弦月藤士郎)


=== アニメ ===
=== アニメ ===
99行目: 133行目:
* [[BIRTH (OVA)|BIRTH]](アニメーションコーディネーター)
* [[BIRTH (OVA)|BIRTH]](アニメーションコーディネーター)
* [[ワット・ポーとぼくらのお話]](キャラクターデザイン)
* [[ワット・ポーとぼくらのお話]](キャラクターデザイン)
* [[魔法のプリンセスミンキーモモ]](原画)
* [[シティーハンター (アニメ)|シティーハンター]](作画監督)
* [[シティーハンター (アニメ)|シティーハンター]](作画監督)
** シティーハンター2(作画監督)
** シティーハンター2(作画監督)
105行目: 138行目:
=== キャラクターデザイン ===
=== キャラクターデザイン ===
==== アニメ ====
==== アニメ ====
* [[宇宙皇子]](キャラクター原案
* [[宇宙皇子]](キャラクターデザイン
* [[風の大陸]](キャラクター原案)
* [[風の大陸]](キャラクター原案)
* [[機動戦士ガンダムSEED]](デザイン協力)
* [[機動戦士ガンダムSEED]](デザイン協力)
* [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]](デザイン協力)
** [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]](デザイン協力)
* [[新世紀GPXサイバーフォーミュラ]](キャラクター原案)
* [[新世紀GPXサイバーフォーミュラ]](キャラクター原案)
* [[デルパワーX 爆発みらくる元気!!]](キャラクタデザイン)
* [[デルパワーX 爆発みらくる元気!!]](キャラクタデザイン)
* [[ブレンパワード]](キャラクター原案)
* [[ブレンパワード]](キャラクター原案)
* [[舞-HiME]](制服デザイン原案)
* [[舞-HiME]](制服デザイン原案)
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==== ゲーム ====
==== ゲーム ====
* [[アルファ (ゲーム)|アルファ]]([[スクウェア (ゲーム会社)|スクウェア]]、[[1986年]])パッケージイラスト及び広告イラストを担当
* [[アルファ (ゲーム)|アルファ]]([[スクウェア (ゲーム会社)|スクウェア]]、[[1986年]]) - パッケージイラスト及び広告イラストを担当
* アークス・オデッセイ([[ウルフチーム]]、[[1991年]])パッケージイラスト
* アークス・オデッセイ([[ウルフチーム]]、[[1991年]]) - パッケージイラスト
** アークス・スピリッツ([[サミー]]、[[1993年]]) - パッケージイラスト ※『アークス・オデッセイ』の[[スーパーファミコン]]移植版
* 闇の血族 〜遥かなる記憶〜(ナグザット、1992年)キャラクターデザイン
* [[闇の血族|闇の血族 〜遥かなる記憶〜]](ナグザット、1993年)キャラクターデザイン
* アークス・スピリッツ([[サミー]]、[[1993年]])パッケージイラスト ※『アークス・オデッセイ』の[[スーパーファミコン]]移植版
* 英語学習ソフト「EMIT」Vol.1〜時の迷子〜(光栄、1994年)
* [[EMIT|英語学習ソフト「EMIT」]]Vol.1〜時の迷子〜(光栄、1994年)
* 英語学習ソフト「EMIT」Vol.2〜命がけの旅〜(光栄、1994年)
** 英語学習ソフト「EMIT」Vol.2〜命がけの旅〜(光栄、1994年)
* 英語学習ソフト「EMIT」Vol.3〜私にさよならを〜(光栄、1994年)
** 英語学習ソフト「EMIT」Vol.3〜私にさよならを〜(光栄、1994年)
* サージングオーラ(1995年)
* [[サージングオーラ]](1995年)
* [[テイルズ オブ シリーズ]](ナムコ〈後の[[バンダイナムコムス]]〉)キャラクターデザイン
* [[テイルズ オブ シリーズ]](ナムコ〈後の[[バンダイナムコエンタテインメント]]〉) - キャラクターデザイン
** [[テイルズ オブ デスティニー]](1997年)
** [[テイルズ オブ デスティニー]](1997年)
** [[テイルズ オブ エターニア]](2000年)
** [[テイルズ オブ エターニア]](2000年)
139行目: 172行目:
** [[テイルズ オブ エクシリア2]](2012年)
** [[テイルズ オブ エクシリア2]](2012年)
** [[テイルズ オブ ゼスティリア]](2015年)
** [[テイルズ オブ ゼスティリア]](2015年)
** [[テイルズ オブ ベルセア]](2016年)
* BBボール(ミコット・エンド・バサラ、2004年)キャラクターデザイン
** [[テイルズ オブ ザ レイズ]](2019年)
* [[鉄拳5]] [[PlayStation 2]]版(ナムコ、2005)凌暁雨(リンシャオユウ・風間仁のエクストラコスチュームのデザイン
* ダンジョンオブウインダリア(2008年)
** [[テイルズ オブ クレストリア]](2020年)
* BBボール(ミコット・エンド・バサラ、2004年) - キャラクターデザイン
* [[鉄拳6]] PlayStation 3版、[[Xbox 360]]版、[[PlayStation Portable]]版(バンダイナムコゲームス、2009年・2010年)ザフィーナのエクストラコスチュームのデザイン
* [[二世の契り]][[オトメイト]]、2010年)ーデザイン
* [[鉄拳5]] [[PlayStation 2]]版(ナムコ2005年) - 凌暁雨(リン・シオユウ)・風間仁のエストラコスチュムのデザイン
** [[鉄拳6]] PlayStation 3版、[[Xbox 360]]版、[[PlayStation Portable]]版(バンダイナムコゲームス2009年・2010年 - ザフィーナのエクストラコスチュームのデザイン
* [[ウインダリア#ゲーム|ダンジョン オブ ウインダリア]](コンパイルハート、2008年)
* [[二世の契り]]([[オトメイト]]、2010年) - キャラクターデザイン
** 二世の契り 想い出の先へ(オトメイト、2011年)
** 二世の契り 想い出の先へ(オトメイト、2011年)
* 闇の末裔([[セガサターン]]用ゲーム)


==== 特撮 ====
==== 特撮 ====
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[アニメ関係者一覧]]
* [[アニメ関係者一覧]]
* [[まつもと泉]] - 漫画家。いのまたのファンであり、絵柄の影響を受けていると述べている<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20221226062847/https://trendnews.yahoo.co.jp/archives/447069/|title=「きまぐれオレンジ☆ロード」まつもと泉×「ラブひな」赤松健 対談/<視線の先>インタビュー|website=トレンドインタビュー|publisher=GYAO!|date=2016-08-02|accessdate=2024-04-05}}</ref>
* [[萩原一至]] - 漫画家。いのまたのファンであり、萩原の描く女性キャラはいのまたの影響を受けている。代表作である『[[BASTARD!! -暗黒の破壊神-]]』作中において、女神の名及び封印解除の呪文に「最愛なる美の女神 イーノ・マータ の名において」のセリフを入れている。また、いのまたの訃報後、X(旧Twitter)に追悼の言葉と共に「美と愛の女神」のイラストを投稿した<ref>{{Cite X|number=1769777758291255334|user=v007hag|title=俺らの世代に限りない恵みを与えて下さいました。まばゆい憧れの女神でした。ありがとうございました。|access-date=2024-03-28|date=2024年3月19日|author=萩原一至}}</ref>。
* [[みつみ美里]] - ゲームクリエイター。ペンネームの「みつみ」は、いのまたの名前を拝借しもじったもの。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://ameblo.jp/inomata-mutsumi/ いのまたむつみ公式ブログ Ichigo Mountain]
* [https://ameblo.jp/inomata-mutsumi いのまたむつみ公式ブログ Ichigo Mountain]
* {{Twitter|inomatanekomata}}
* [http://www.artjeuness.net/artist/inomata/index.php アールジュネス いのまたむつみ]
* {{Twitter|inomatamutsumi|いのまたむつみ展}}


{{Normdaten}}
{{テイルズ オブ ーズ}}
{{DEFAULTSORT:いのまた むつみ}}
{{DEFAULTSORT:いのまた むつみ}}

[[Category:日本のアニメーター]]
[[Category:日本の女性アニメーター]]
[[Category:アニメのキャラクターデザイナー]]
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[[Category:日本のイラストレーター]]
[[Category:日本の女性イラストレーター]]
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[[Category:日本の漫画家]]
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[[Category:神奈川県出身の人物]]
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[[Category:1960年生]]
[[Category:1960年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:2024年没]]

2024年12月23日 (月) 05:30時点における最新版

いのまた むつみ
プロフィール
本名 非公表[1][2]
出身地 神奈川県
国籍 日本の旗 日本
生年月日 1960年12月23日
没年月日 (2024-03-10) 2024年3月10日(63歳没)
職業 イラストレーターアニメーター漫画家
活動期間 1979 - 2024
代表作宇宙皇子』、『テイルズ オブ シリーズ
公式サイト いのまたむつみ公式ブログ Ichigo Mountain
その他 いのまたむつみ (@inomatanekomata) - X(旧Twitter)

いのまた むつみ1960年12月23日[3] - 2024年3月10日[4])は、日本の女性イラストレーターアニメーター漫画家神奈川県出身。愛称は「むっち」。

略歴

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アニメファンで、高校時代から東映動画の仕上をするマキプロダクションで、セル画の仕上げのアルバイトを行なう。

アニメーター時代

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神奈川県立白山高等学校卒業後、1979年にマキプロダクション社長の紹介で、大島りえとともにアニメ制作会社・葦プロダクションに入社。『くじらのホセフィーナ』第14話「教室にきたコウノトリ」で動画を担当し、アニメーターとしてデビューする。その後『宇宙戦士バルディオス』『戦国魔神ゴーショーグン』などのアニメの原画を担当、キャラクター作りの才能が認められ、キャラクターデザイナーにまで抜擢される。

1982年、葦プロダクションの若手スタッフが独立し、カナメプロダクションを設立し移籍。『魔境伝説アクロバンチ』『プラレス3四郎』などのキャラクターデザインでアニメファンに人気を博し、徳間書店から1983年に創刊された『ザ・モーションコミック』誌では漫画家としてもデビューを果たす。

1984年夏にカナメプロからは退社するもフリーのスタッフとして参加は続け、オリジナルビデオアニメ幻夢戦記レダ』『ウインダリア』のキャラクターデザイン・作画監督などを担当した。

イラストレーター時代

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仕事で関わった脚本家藤川桂介の小説『宇宙皇子』シリーズのイラストを1984年から担当し、これがイラストレーターに仕事の軸足を移す契機となった。その後、小説『風の大陸』などのイラストを担当。

その他、テレビゲーム『テイルズ オブ』シリーズや、アニメ『ブレンパワード』のキャラクターデザインなどを担当するなど、長きにわたって著名なイラストレーターとして活躍した。

死去

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2024年3月10日に死去したことが同年3月18日にいのまたの妹によって伝えられた[5]。63歳没。

同年6月28日から30日まで、吉祥寺にあるGALLERY ZENONにて、ファンから献花を受け付けるお別れの会「いのまたむつみさん ありがとうの会」が開催された[6][7]。会場では原画などの展示のほか、2019年8月に刊行された40周年記念画集と版画のセットが限定発売され、また併設のカフェではいのまたが好んだミルクティーなどが提供された[8]

同年8月21日、『Sanctuary いのまたむつみ画業40周年記念画集』がパイ インターナショナルから復刊発売された[9]

人物

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  • アナログでの表現を主とするイラストレーター。目が大きいキャラクターを多く描く。少女漫画のような繊細さと独特の線の細さを持ち、業界の内外にファンを持つ。
  • 絵の何処かしらに「Mutsumi.I」のサインが書かれている。
  • 鉄拳』の風間仁のような筋肉系のキャラクターが好きで特に「割れた腹筋が大好物」とのこと。しかし、自身の絵柄から発注が来るのは圧倒的に「線の細い美形」が多いため、それに対する不満を述べていたこともある。高千穂遙の小説「黄金のアポロ」が文庫化される際、編集者から「いのまたが筋肉を描きたがっている」と伝え聞いた高千穂はいのまたに依頼[10]。筋骨隆々の男性が描かれた表紙が仕上がった[11]。一方、自動車やロボットなどの固いものを描くのは苦手だと語っている[12]

エピソード

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  • 1987年10月16日、『Bad World Tour』で来日公演を行っていたマイケル・ジャクソンが京都の書店で見つけたいのまたの『宇宙皇子』の画集を気に入り、マイケル本人の希望により対面を果たしている。「画集のどの部分に惹かれたか」の質問に対して、マイケルは「色の使い方が新鮮」との感想を述べた[13]。このことがあり、2009年6月25日にマイケルが亡くなった時にはいのまたは公式ブログで「ご冥福をお祈りします」「ビリージーンとか好きだったなあ」とコメントしている[14]
  • アーケードゲーム『バーチャファイター2』のキャラクターが好きで、仕事をサボって朝から晩までゲームセンターにいた時期が1年近くあったという。また筐体を購入し、所持しているという[15][16]
  • ブレンパワード』のキャラクターデザインを担当した際、富野由悠季から目を小さく描くようにと指示された事があった[17]

書籍

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漫画

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  • GBボンバー(徳間書店〈モーションコミックス〉、1984年) - ゲートボールのスポ根
  • パートタイム戦士HIKARI(秋田書店〈ホラーコミックススペシャル〉、1991年、ISBN 4253127452) - 原作と単行本カバーイラストを担当、本編作画は萩原薫
  • にゃおんのおはなし(徳間書店〈アニメージュ文庫〉、1992年、ISBN 4196696538) - 愛猫を描いたエッセイ

画集

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CD-ROM画集

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  • いのまたむつみイラストレーションズ(光栄[18]、1995年)
  • いのまたむつみ イラストレーションズ hades(バンダイ・ビジュアル、1997年)

関連作品

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挿絵・イラスト

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小説

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ほか多数

その他

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アニメ

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「※」は「猪又むつみ」名義。

キャラクターデザイン

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アニメ

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ゲーム

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特撮

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関連項目

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  • アニメ関係者一覧
  • まつもと泉 - 漫画家。いのまたのファンであり、絵柄の影響を受けていると述べている[20]
  • 萩原一至 - 漫画家。いのまたのファンであり、萩原の描く女性キャラはいのまたの影響を受けている。代表作である『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』作中において、女神の名及び封印解除の呪文に「最愛なる美の女神 イーノ・マータ の名において」のセリフを入れている。また、いのまたの訃報後、X(旧Twitter)に追悼の言葉と共に「美と愛の女神」のイラストを投稿した[21]
  • みつみ美里 - ゲームクリエイター。ペンネームの「みつみ」は、いのまたの名前を拝借しもじったもの。

脚注

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  1. ^ 「テイルズ オブ」「幻夢戦記レダ」…いのまたむつみさん死去”. 読売新聞オンライン (2024年3月18日). 2024年8月21日閲覧。
  2. ^ いのまたむつみさん死去”. 朝日新聞デジタル (2024年3月19日). 2024年8月21日閲覧。
  3. ^ 『月の聲 星の夢 - いのまたむつみ画集』(富士見書房、1988年、奥付のプロフィールより)
  4. ^ 本人Xアカウントの投稿より https://twitter.com/inomatanekomata/status/1769574473504883081
  5. ^ イラストレーターのいのまたむつみさんが3月10日に死去 「テイルズ」シリーズのキャラデザなどを担当”. GAME Watch (2024年3月18日). 2024年3月18日閲覧。
  6. ^ 「いのまたむつみ先生 ありがとうの会」が6月28日~6月30日に開催へ。東京都・武蔵野市ギャラリーゼノンにて。会場の祭壇に献花することが中心の会で、会場ではいのまたむつみさんの原画や、思い出の品の展示、メッセージボードの設置を予定”. 電ファミニコゲーマー (2024年6月1日). 2024年8月21日閲覧。
  7. ^ ギャラリーゼノン|GALLERY ZENON [@GalleryZenon] (2024年6月30日). "「いのまたむつみさん ありがとうの会」最終日ですがご予約チケットは、全て完売となりました。当日券の販売は行なっておりません。ご了承くださいますよう宜しくお願い申し上げます。". X(旧Twitter)より2024年8月21日閲覧
  8. ^ 「いのまたむつみ さん ありがとうの会」開催につきまして”. EDITION88 (2024年6月1日). 2024年8月21日閲覧。
  9. ^ a b いのまたむつみ氏の画集が8/21に復刊。『テイルズ オブ』や、『ブレンパワード』、『小説 ドラゴンクエスト』などを手がけたイラストレーター。2019年に発売された40周年記念画集”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage (2024年8月20日). 2024年8月20日閲覧。
  10. ^ 高千穂遙 [@takachihoharuka] (2024年3月18日). "「黄金のアポロ」が文庫化されるとき、編集者から「いのまたむつみ先生が筋肉を描きたがっています。筋肉欠乏症だそうです」という伝言が届いた。じゃあ、いのまたさんがぴったりですねと、お願いすることにした。". X(旧Twitter)より2024年4月5日閲覧
  11. ^ 高千穂遙 [@takachihoharuka] (2024年3月18日). "When I was deciding on an illustrator for "Golden Apollo" (my book), I received a message from the editor that "Inomata Mutsumi-san wants to draw muscles. So I asked Inomata-san to do the cover illustration". X(旧Twitter)より2024年4月5日閲覧
  12. ^ テイルズ オブ エターニア』攻略本インタビューより。
  13. ^ 月刊ニュータイプ』1988年1月号より。2010年7月3日付のアニメNEWTYPEチャンネルに画像とともに一部再録されている(こちら)。
  14. ^ 公式ブログ2010年7月3日本文 より(2021年1月12日閲覧)
  15. ^ 『テイルズオブシンフォニア イラストレーションズ 藤島康介のキャラクター仕事』p.65
  16. ^ 『バーチャファイター』いのまたむつみ×永野護 対談──『ブレンパワード』に繋がる“バーチャに捧げた1年間”がいま明かされる(2018年11月30日付)- 電ファミニコゲーマー(2021年1月12日閲覧)
  17. ^ 間近で仕事を見てきたアニメーターが明かす、監督・富野由悠季の凄味とは――『ブレンパワード』重田敦司(作画監督)インタビュー”. アニメダ・ヴィンチ. KADOKAWA (2022年2月16日). 2024年8月21日閲覧。
  18. ^ いのまたむつみ イラストレーションズ”. コーエーテクモゲームス. 2024年8月21日閲覧。
  19. ^ 角川まんが学習シリーズ「日本の歴史」|角川書店|KADOKAWA
  20. ^ 「きまぐれオレンジ☆ロード」まつもと泉×「ラブひな」赤松健 対談/<視線の先>インタビュー”. トレンドインタビュー. GYAO! (2016年8月2日). 2024年4月5日閲覧。
  21. ^ 萩原一至 [@v007hag] (2024年3月19日). "俺らの世代に限りない恵みを与えて下さいました。まばゆい憧れの女神でした。ありがとうございました。". X(旧Twitter)より2024年3月28日閲覧

外部リンク

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