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2016年11月11日 (金) 01:54時点における版
土屋 竜一(つちや りゅういち、1964年12月9日 - )は、長野県佐久市出身の元シンガーソングライター。難病のデュシェンヌ型筋ジストロフィーとたたかい、「車いすのソングバード」と称された。現在はIT関連企業の会社員に転身している。
10歳で発病。通信制高校を卒業後、ラジオパーソナリティとしてスカウトされ、レギュラー番組の中で自作の歌を発表するようになる。その後シンガーソングライターとして、各地でコンサート活動を繰り広げた。
しかし1994年、メジャーデビューを目前にして呼吸不全を起こし、歌えなくなるという不幸に見舞われる。さらに気管切開によって声を失い、完全にステージを去った。このため、商業音源は存在しない。(2003年に、デモ録音、ライブ音源などを集めたCDアルバムを自主制作)
引退後は、人工呼吸器を装着しながら、信越放送ラジオ「里枝子の窓」などの背景音楽や、校歌、保育園歌を手がけ、地域に根ざした音楽活動を行ってきた。また、エッセイ集の出版を機に、執筆にも積極的に取り組んでいる。2000年、長野県知事賞を受賞。
2006年からは情報技術者として、東京のIT関連企業に入社し在宅勤務を続けている。2010年、同社の10年間にわたる重度障害者在宅雇用の取り組みを描いたルポルタージュ「日本でいちばん働きやすい会社」(中経出版)を出版した。
2014年、50歳を記念する「土屋竜一トーク&コンサート」を地元で開催。本人は歌えないためトークで出演し、歌手・俳優の林アキラほか、土屋竜一ゆかりのアーチストが彼の作品を演奏、歌唱。10年ぶりの新曲「SING A SONG ~歌いつがれる歌になりたい~」(作詞/山川啓介 作曲/土屋竜一 編曲/林アキラ)も、林アキラによって歌われた。
主な作品
- 出会いはたからもの - しばしば合唱化され、小・中学校などで歌われている。
- 街に出よう、キュリー - 全国わたぼうし音楽祭で大賞を受賞したデュエットソング。
- 風の幻想 - 大浅間火煙太鼓(小諸市)のためのオリジナル太鼓曲。