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2016年11月11日 (金) 03:21時点における版
西浦 達雄 | |
---|---|
出生名 | 西浦 達雄 |
生誕 | 1954年9月22日 |
出身地 | 大阪府大阪市東住吉区 |
学歴 | 浪速高校卒業 |
ジャンル | J-POP |
職業 | 歌手、作曲家、作詞家 |
活動期間 | 1987年 - |
レーベル |
ニュートーラス 東芝EMI エピックレコードジャパン 阪神コンテンツリンク |
事務所 | miki music mirai 株式会社 |
公式サイト | http://www.nishiura.cc |
西浦 達雄(にしうら たつお、1954年9月22日 - )は、日本のシンガーソングライター、大阪音楽大学短期大学部非常勤講師である。
略歴
大阪市東住吉区で4人兄弟の末っ子として生まれる。父親はオペラ歌手。浪速高校在学時にフォークソンググループを結成し、ヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)関西の決勝まで進む。高校卒業後は、ジャズ・ピアニストになることを目標に、森関矢に師事していた。
阪神・淡路大震災(1995年)の発生直後には、「歌のボランティア」として避難所を巡回した。「瞬間」「3/4の未来」などのオリジナル曲に加え、「上を向いて歩こう」なども歌った。その際には、「歌はこんな時のためにあるんだね」と込み上げてくる実感の言葉を残した。
作詞、作・編曲およびシンガーとしてオリジナル曲のほかに、放送番組のテーマやCMソング等も数多く制作する。近年は、自動体外式除細動器(AED)の普及活動や、高校野球に関する講演活動にも力を注いでいる。
夏の高校野球中継への楽曲提供
ピアニストやボーイとして働いていた大阪・北新地のクラブで朝日放送の番組プロデューサーに見い出されたことをきっかけに、1987年から28年間にわたって、ABCテレビの制作による全国高校野球選手権大会中継のエンディングテーマ用に楽曲を提供。自身の楽曲がエンディングテーマとして定着すると、大会期間中に阪神甲子園球場の前で随時フリーライブを開いている。
エンディングテーマに採用された楽曲は、全部で12曲(全国高校野球選手権大会中継#各年のテレビ中継ソングに詳述)。第90回大会(2008年)以降は、決勝戦中継のエンディングに限って、西浦の歌唱による「君よ八月に熱くなれ」(本来は中継のオープニングテーマ曲)が流れるようになった。
夏の高校野球中継エンディングテーマ曲一覧
大会年度 | 優勝校 | 楽曲 |
---|---|---|
第69回(1987年) | PL学園(大阪) | 手の中の青春 |
第70回(1988年) | 広島商(広島) | |
第71回(1989年) | 帝京(東京) | |
第72回(1990年) | 天理(奈良) | 瞬間(とき) |
第73回(1991年) | 大阪桐蔭(大阪) | |
第74回(1992年) | 西日本短大付(福岡) | |
第75回(1993年) | 育英(兵庫) | |
第76回(1994年) | 佐賀商(佐賀) | |
第77回(1995年) | 帝京(東京) | 風の色 |
第78回(1996年) | 松山商(愛媛) | |
第79回(1997年) | 智弁和歌山(和歌山) | |
第80回(1998年) | 横浜(神奈川) | 迷わずに |
第81回(1999年) | 桐生第一(群馬) | |
第82回(2000年) | 智弁和歌山(和歌山) | オレたちの純情 |
第83回(2001年) | 日大三(東京) | そうだろう・・・ |
第84回(2002年) | 明徳義塾(高知) | |
第85回(2003年) | 常総学院(茨城) | |
第86回(2004年) | 駒大苫小牧(北海道) | 願いの向こうに・・・ |
第87回(2005年) | 駒大苫小牧(北海道) | |
第88回(2006年) | 早稲田実(東京) | |
第89回(2007年) | 佐賀北(佐賀) | やさしさにかわるまで・・・ |
第90回(2008年) | 大阪桐蔭(大阪) | |
第91回(2009年) | 中京大中京(愛知) | はじまりの瞬間・・・ |
第92回(2010年) | 興南(沖縄) | |
第93回(2011年) | 日大三(東京) | 瞬間(とき) |
第94回(2012年) | 大阪桐蔭(大阪) | 大空のしずく |
第95回(2013年) | 前橋育英(群馬) | その瞬間(とき)・・・思いを胸に |
第96回(2014年) | 大阪桐蔭(大阪) |
しかし、西浦は2014年7月18日に、同年の第96回大会限りでエンディングテーマ用の楽曲提供を終了することを自身の公式サイトで発表した。この発表では、高校野球から受けた影響について、以下のコメントを残している[1]。
この度、長きに渡って担当させて頂きました朝日放送高校野球中継エンディングテーマを、今年限りで卒業させて頂くことになりました。正直寂しくもあり、また緊張から解放されたという思いもあります。
当初、これほど長きに渡ってやらせて頂くとは思いもよらず、あれよあれよという間に28年が過ぎ、そして今年、その時代の終焉を迎えました。これからは皆さんと同様、高校野球を愛する一ファンとして、彼ら球児たちを遠くの方から見続けたいと思っています。
何よりこれまで応援して下さった方々にお礼を申し上げます。
エンディングテーマを28年間やらせて頂いて、自分の中で一番変わったことは何かと聞かれたら、迷わずに、音楽に対する考え方だと答えます。
若い頃、何か音さえ出せば魔法のような力を持っていると信じていた音楽が、実はそうではなかったということ。本当の魔法の力は作曲家、作詞家、演奏家が思い描く物語の中にあったんです。
TVの映像が映しだす高校球児の生き様や、彼らの物語を象徴するかのような表情はあまりに鮮烈で、その本物の頑張りに何度も心が震えました。
そんな高校野球という題材に巡り合って、詞、曲、編曲、演奏の中に物語がない、それまでの私の音楽は、ただの音の羅列、言葉遊びでしかないってことを知ったんです。私の音楽人生は、その時から一変しました。そんな球児の姿に一歩でも近付きたい、彼らの思い、それを応援する人々の思いを表現したい、その一心でこれまでやってきました。
楽曲
アルバム
- 迷わずに(東芝EMI、TOCT-24175、1999年7月7日)
- 願いの向こうに…(阪神コンテンツリンク、DDCZ-1067、2004年8月4日)
- Voice of Mind Extra Version(阪神コンテンツリンク、DDCZ-1068、2004年8月4日)
- やさしさにかわるまで…(阪神コンテンツリンク、DDCZ-1458、2007年7月25日)
- はじまりの瞬間…(バウンディ、DQC-507、2010年7月28日)
- 君が明日になる 君が夢になる 高校野球が僕に教えてくれたこと -28年の軌跡- (阪神コンテンツリンク、DQC-1391、2014年11月5日)
コンビレーションアルバム
- 一番熱かった夏 〜熱闘甲子園の歌〜(エピックレコードジャパン、ESCL-2321、2002年7月24日)
- Sounds of 甲子園球場(阪神コンテンツリンク、DDCZ-1120、2005年4月6日)
- Sounds of 甲子園球場(夏の高校野球編)(阪神コンテンツリンク、DDCZ-1334、2006年8月2日)
- Catch the Dream 日本女子プロ野球リーグ オフィシャルソング(JWBLオフィシャルCD、2013年9月10日)
シングル
- 瞬間(ニュートーラス、TADX-7332、1991年6月21日、廃盤)
- 全国高校野球選手権大会中継のエンディングで起用され、話題を呼ぶ。
- この曲がオリコンチャートシングルランキングに初登場した週は、BEST100の中で唯一の初登場曲であった。
- 風の色(東芝EMI、TODT-5009、1997年8月8日、廃盤)
- 手の中の青春〜ミレニアム・ヴァージョン〜(エピックレコードジャパン、ESCB-2163、2000年8月2日)
テレビCM曲
テレビ番組テーマ曲
楽曲提供作品
- 『スウィートロマン』(1988年、村上隆行)
- 『風よ』(1989年、中村雅俊)
- 『シーサイドレディー』、『ラストソング』、『Like the sea』(1991年、二木あつ子)
- 『夏の記憶』(1994年、藤田朋子)
- 『あなたならできる』、『ありふれた午後』(1994年、及川ひろみ)
- 『ふりむいて』、『The song of my life』(1995年、石屋智子)
- 『「じゃない。」』(1996年、小林恵)
- 『遥かなる道』(2000年、田中誠太)
- 『わかったわ』(2011年、寺田一義)
その他
- 阪神甲子園球場場内BGM『炎の5回裏』
- 吹田ファミリーミュージカル "ラヴバード ころころ小餅" 音楽
- 大阪府立大型児童館ビッグバン テーマ曲『私達の夢』(作詞・作曲・編曲)
- 阪神電気鉄道電車接近メロディおよび発車メロディー(1990年から2009年まで使用)
- 池田市 ふるさと賛歌『ここは故郷』
- 川上村立川上小学校校歌
- 浪速中学校・高等学校校歌『我ら浪速』
- 箕面自由学園高校チアリーダー部 GOLDEN BEARS 公式チームソング『Look At Me』
- TOOL COMPANY STRAIGHT イメージソング『その、ありがとうが聞きたくて』
- 日本文理大学 NBUファイティングソング
- 英真学園高等学校生徒応援歌
著書
レギュラー番組
- 西浦達雄のエールを君に!(ABCラジオが2012年度のナイターオフ期間に放送)- 自身初のレギュラー番組および冠番組。高校野球中継の実況で知られる清水次郎(朝日放送アナウンサー)とともにパーソナリティを担当。
関連人物
- 岩崎夏海 - 小説『スニーカーエイジ』執筆の際にアドバイスを送るなど、親交が深い。
脚注
- ^ 西浦達雄より、皆様にお知らせです。西浦達雄OFFICIAL WEB SITE2014年7月18日付「TOPICS」