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{{Infobox wine grape variety|name=サンジョヴェーゼ|colour=黒|image=File:Sangiovese close up crop.jpg|also=ブルネッロ<br/>プルニョーロ・ジェンティーレ<br/>モレッリーノ<br/>ニエルッキオ|origin=イタリア、トスカーナ州|vivc_number=10680}}'''サンジョヴェーゼ'''(伊:''Sangiovese'')は[[赤ワイン]]用の[[ワイン用ブドウ品種の一覧|ブドウ品種]]。[[イタリア]]では最も多く栽培されている品種である。 |
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[[File:Sangiovese grapes.jpg|right|thumb|300px|サンジョヴェーゼ]] |
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'''サンジョヴェーゼ'''({{Lang-it|Sangiovese}})は、[[イタリア]]の[[トスカーナ州]]を中心に作られている、[[赤ワイン]]用[[ブドウ|ぶどう]]品種である。現在、イタリアで最も人気なぶどう品種であるばかりでなく、南北[[アメリカ大陸]]でも栽培され、イタリア起源のぶどう品種のなかでは、唯一国際的な品種になっている。 |
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==名 |
== 名称 == |
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サンジョヴェーゼという名前の最古の記録は、農学者である''Giovan Vettorio Soderini''の死後に出版された著作の中であり、1600年のことである。名前は「ジュピターの血」を意味する''sanguis Jovis''であると言われている<ref name=":0">{{Cite web |url=https://www.mottox.co.jp/column/wine/sangiovese |title=イタリアの情熱がギュッと詰まる『サンジョヴェーゼ』の解説 |access-date=2024-12-30 |publisher=モトックス}}</ref>。 |
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{{Lang-la|sangius}}(血液)と{{Lang-la|Joves}}(ジュピター)の合成語とされており、ぶどう液が非常に濃い鮮やかな赤色をしていることによるという。 |
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トスカーナでも、[[モンタルチーノ|モンタルチーノ地区]]では'''ブルネッロ'''(''Brunello'')、[[モンテプルチャーノ|モンテプルチアーノ地区]]では'''プルニョーロ・ジェンティーレ'''(''Prugnolo Gentile'')、[[スカンサーノ|スカンサーノ地区]]では'''モレッリーノ'''(''Morellino'')と呼ばれる。また、[[フランス]]の[[コルシカ島|コルス]]では'''ニエルッキオ'''(''Niellucciu'')と呼ばれる<ref name=":0" />。 |
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==起源== |
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トスカーナ地方では、16世紀頃から栽培されていると見られている。最近のDNA鑑定により、この品種の「先祖」は、チリエジョーロとカラブレーゼ・モンテヌオヴォではないかとされている。 |
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遺伝的に不安定で[[枝変わり]](突然変異)が出やすい。同じトスカーナ州の[[シェーナ]]付近で作られているブルネッロ種や、{{要出典範囲|アブルッツォ州で唯一赤ワインのDOCに指定されているモンテプルチアーノ種も|date=2010年2月}}、この品種の枝変わりまたは別名と見なされている。 |
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長らくトスカーナが起源であると考えられてきたが、2004年に行われたDNA解析により、現在でもトスカーナで補助的に用いられるチリエジョーロと、[[カラブリア州]]原産のカラブレーゼ・ディ・モンテヌオーヴォの交配によって産まれたと分かった<ref name=":0" />。 |
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サンジョベーゼは[[突然変異]]を起こしやすい品種であり、多数のクローンが存在する。大別すると、果実が大きく力強いワインとなる'''サンジョベーゼ・グロッソ'''と、果実が小さく軽やかなワインができる'''サンジョベーゼ・ピッコロ'''の2系統がある<ref name=":1">{{Cite web |url=https://www.enoteca.co.jp/article/archives/6666/?td_seg=tds773385tds990077tds990068 |title=ブドウ品種を知ろう!サンジョヴェーゼ |access-date=2024-12-30 |publisher=ENOTECA Online}}</ref>。 |
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==ワイン== |
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若いワインは、[[ブルーベリー]]や[[ニオイスミレ|ヴァイオレット]]のようなフローラル系の香りを持ち、非常に濃いルビー色で、酸味・渋みが強く刺激性の味わいがある。十分に熟成したものは、良く熟した[[スモモ亜属|プラム]]や[[プルーン]]などの香りを持つコクのあるワインになる。 |
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イタリア南部で栽培されているフラッパート、ガリオッポ、ネレッロ・マスカレーゼなど、いくつかの品種の親であると考えられている<ref name=":0" />。 |
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[[ファイル:Vineyards_Val_D'Orcia.jpg|サムネイル|トスカーナ州、[[ヴァル・ドルチャ]]のブドウ畑にサンジョヴェーゼが植えられている。遠くには[[アミアタ山]]が見える。]] |
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晩生の品種であり、生育期に温暖な気候であることが求められる<ref name=":0" />。標高が低い地域では温暖な気候によりボリュームのあるワインができ、標高の高い地域では寒暖差が大きいために繊細なワインになる傾向がある<ref name=":0" />。晩生ではあるが芽吹きが早いため、[[霜|霜害]]や収穫期の降雨などのリスクがある<ref name=":2">{{Cite web |url=https://www.adv.gr.jp/blog/kaisetsu-sangiovese/#a05-1 |title=サンジョヴェーゼとは ~イタリアの代表的土着品種「サンジョヴェーゼ」を徹底解説 |access-date=2024-12-30 |publisher=アカデミー・デュ・ヴァン}}</ref>。 |
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粘土石灰質の土壌によく適合する<ref name=":2" />。特に、キアンティ・クラシコ地区や[[モンタルチーノ]]に発達するガレストロと呼ばれる泥灰土からは優れたワインが産出される<ref name=":2" />。 |
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== 生産地域 == |
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ワイン用ブドウ品種としては2010年において栽培面積が世界13位であったが、そのほとんどがイタリアに集中している<ref name=":3">{{Cite web |url=https://www.suntory.co.jp/wine/series/knowledge/recommend/sangiovese.html |title=サンジョヴェーゼ 詳細ページ |access-date=2024-12-30 |publisher=SANTORY}}</ref>。特にイタリア中部を代表する品種として知られており、2021年におけるイタリア国内での栽培面積は67,634ヘクタールとイタリアで最も栽培面積が大きい品種である<ref name=":2" />。近年では[[アメリカ合衆国|アメリカ]]や[[オーストラリア]]などの新興国でも栽培が広がっている<ref name=":1" />。 |
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===イタリア=== |
===イタリア=== |
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[[ファイル:Vino_nobile_di_montepulciano_2013.jpg|サムネイル|237x237ピクセル|ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチアーノ。サンジョヴェーゼのクローンであるプルニョーロ・ジェンティーレから造られる。]] |
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この品種が単独で用いられている高級ワインでは、トスカーナの[[デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ|DOCGワイン]]、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノとヴィーノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチアーノがある。トスカーナで最もポピュラーなキアンディ(キャンティ)もこれを主体に作られているほか、最近話題に上ることの多い、[[スーパー・トスカーナ]]もこれを中心に作られるものが多い。 |
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トスカーナ州は生産量の9割程度が赤ワインであるが、そのなかには[[キャンティ|キアンティ]]やブルネッロ・ディ・モンタルチーノといったサンジョベーゼを主体とした[[デノミナツィオーネ・ディ・オリージネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ|D.O.C.G]]が多く存在する<ref name=":1" />。キアンティは[[シエーナ|シエナ]]周辺の広い地域で造られ、サンジョベーゼを70%以上使用する必要があるが、伝統的な地域だけが表示を許されるキアンティ・クラシコではサンジョベーゼを80%以上使用する必要がある<ref>{{Cite web |url=https://www.enoteca.co.jp/archives/detail/4M?td_seg=tds773385tds990077tds990068 |title=イタリアワインの代名詞「キャンティ」 |access-date=2024-12-30 |publisher=ENOTECA Online}}</ref>。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはモンタルチーノ地区で造られるワインである。この地域ではサンジョベーゼをブルネッロと呼ぶが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノではブルネッロを100%を使用し、長期熟成に向いた高品質なワインが生産される<ref name=":0" />。[[イタリアワイン#スーペル・トスカーナ|スーパー・タスカン]]はイタリアのワイン法にとらわれずにトスカーナ地方で優れたワインを造る動きであるが、サンジョベーゼと[[カベルネ・ソーヴィニヨン]]などのフランス系品種のブレンドが行われることが多い<ref name=":1" />。 |
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トスカーナ州周辺の[[エミリア=ロマーニャ州|エミリア・ロマーニャ州]]や[[ウンブリア州]]、[[マルケ州]]、[[ラツィオ州]]などでも広く栽培されている<ref name=":1" /><ref name=":3" />。 |
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=== フランス === |
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[[IGT]]クラスでは、この品種名を名乗る[[セパージュワイン]]がかなり出ている。 |
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コルスは18世紀まで[[ジェノヴァ共和国|ジェノバ領]]であった影響でイタリアの文化的影響が強いこともあり、コルスで最も多く栽培されているのはサンジョベーゼである。コルスではニエルッキオと呼ばれており、コルスの栽培面積の35%を占める<ref>{{Cite web |url=https://www.mottox.co.jp/column/report/vin_de_corse |title=『ワイン好きのためのコルシカ島』完全ガイド |access-date=2024-12-30 |publisher=モトックス}}</ref>。 |
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=== その他の地域 === |
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[[ファイル:Amador_Sangiovese.jpg|サムネイル|238x238ピクセル|カリフォルニア州[[アマドール郡 (カリフォルニア州)|アマドール群]]で造られたサンジョヴェーゼのワイン。]] |
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*[[ワイン用葡萄品種の一覧]] |
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イタリア系移民の多い[[アルゼンチン]]、[[カリフォルニア州|カリフォルニア]]、オーストラリアなどにはサンジョベーゼが持ち込まれている<ref name=":2" />。 |
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== ワインのスタイル == |
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*[http://www.yasaiyasai.com/name/h/grape/sangiovese.html 野菜果物辞典 サンジョベーゼ Sangiovese] |
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*[https://compitum.net/col_rec/cepages/cepages8_1.html サンジョヴェーゼ(前編)]、[https://compitum.net/col_rec/cepages/cepages8_2.html サンジョヴェーゼ(後編)] - 辻グループ校友会 |
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*[http://www.chianti-chianti.info/ Chianti and Tuscany :: Grapes and Wines]{{en icon}} |
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== 出典 == |
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{{ブドウ}} |
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{{ワイン}} |
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[[Category:イタリアワイン]] |
[[Category:イタリアワイン]] |
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[[Category:ぶどう品種]] |
[[Category:赤ワイン用ぶどう品種]] |
2024年12月30日 (月) 10:44時点における最新版
サンジョヴェーゼ | |
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ブドウ (Vitis) | |
色 | 黒 |
別名 |
ブルネッロ プルニョーロ・ジェンティーレ モレッリーノ ニエルッキオ |
原産地 | イタリア、トスカーナ州 |
VIVC番号 | 10680 |
サンジョヴェーゼ(伊:Sangiovese)は赤ワイン用のブドウ品種。イタリアでは最も多く栽培されている品種である。
名称
[編集]サンジョヴェーゼという名前の最古の記録は、農学者であるGiovan Vettorio Soderiniの死後に出版された著作の中であり、1600年のことである。名前は「ジュピターの血」を意味するsanguis Jovisであると言われている[1]。
トスカーナでも、モンタルチーノ地区ではブルネッロ(Brunello)、モンテプルチアーノ地区ではプルニョーロ・ジェンティーレ(Prugnolo Gentile)、スカンサーノ地区ではモレッリーノ(Morellino)と呼ばれる。また、フランスのコルスではニエルッキオ(Niellucciu)と呼ばれる[1]。
関連する品種
[編集]長らくトスカーナが起源であると考えられてきたが、2004年に行われたDNA解析により、現在でもトスカーナで補助的に用いられるチリエジョーロと、カラブリア州原産のカラブレーゼ・ディ・モンテヌオーヴォの交配によって産まれたと分かった[1]。
サンジョベーゼは突然変異を起こしやすい品種であり、多数のクローンが存在する。大別すると、果実が大きく力強いワインとなるサンジョベーゼ・グロッソと、果実が小さく軽やかなワインができるサンジョベーゼ・ピッコロの2系統がある[2]。
イタリア南部で栽培されているフラッパート、ガリオッポ、ネレッロ・マスカレーゼなど、いくつかの品種の親であると考えられている[1]。
栽培
[編集]晩生の品種であり、生育期に温暖な気候であることが求められる[1]。標高が低い地域では温暖な気候によりボリュームのあるワインができ、標高の高い地域では寒暖差が大きいために繊細なワインになる傾向がある[1]。晩生ではあるが芽吹きが早いため、霜害や収穫期の降雨などのリスクがある[3]。
粘土石灰質の土壌によく適合する[3]。特に、キアンティ・クラシコ地区やモンタルチーノに発達するガレストロと呼ばれる泥灰土からは優れたワインが産出される[3]。
生産地域
[編集]ワイン用ブドウ品種としては2010年において栽培面積が世界13位であったが、そのほとんどがイタリアに集中している[4]。特にイタリア中部を代表する品種として知られており、2021年におけるイタリア国内での栽培面積は67,634ヘクタールとイタリアで最も栽培面積が大きい品種である[3]。近年ではアメリカやオーストラリアなどの新興国でも栽培が広がっている[2]。
イタリア
[編集]トスカーナ州は生産量の9割程度が赤ワインであるが、そのなかにはキアンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノといったサンジョベーゼを主体としたD.O.C.Gが多く存在する[2]。キアンティはシエナ周辺の広い地域で造られ、サンジョベーゼを70%以上使用する必要があるが、伝統的な地域だけが表示を許されるキアンティ・クラシコではサンジョベーゼを80%以上使用する必要がある[5]。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはモンタルチーノ地区で造られるワインである。この地域ではサンジョベーゼをブルネッロと呼ぶが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノではブルネッロを100%を使用し、長期熟成に向いた高品質なワインが生産される[1]。スーパー・タスカンはイタリアのワイン法にとらわれずにトスカーナ地方で優れたワインを造る動きであるが、サンジョベーゼとカベルネ・ソーヴィニヨンなどのフランス系品種のブレンドが行われることが多い[2]。
トスカーナ州周辺のエミリア・ロマーニャ州やウンブリア州、マルケ州、ラツィオ州などでも広く栽培されている[2][4]。
フランス
[編集]コルスは18世紀までジェノバ領であった影響でイタリアの文化的影響が強いこともあり、コルスで最も多く栽培されているのはサンジョベーゼである。コルスではニエルッキオと呼ばれており、コルスの栽培面積の35%を占める[6]。
その他の地域
[編集]イタリア系移民の多いアルゼンチン、カリフォルニア、オーストラリアなどにはサンジョベーゼが持ち込まれている[3]。
ワインのスタイル
[編集]産出されるワインはカジュアルなものから重厚な高品質ワインまで幅広い[3]。色調は中程度であり、チェリーやプラムなどの果実やスミレ、ハーブなどの香りがあるとされる[3]。料理との組み合わせとしては、トマトとの相性が良いと言われている[3]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g “イタリアの情熱がギュッと詰まる『サンジョヴェーゼ』の解説”. モトックス. 2024年12月30日閲覧。
- ^ a b c d e “ブドウ品種を知ろう!サンジョヴェーゼ”. ENOTECA Online. 2024年12月30日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “サンジョヴェーゼとは ~イタリアの代表的土着品種「サンジョヴェーゼ」を徹底解説”. アカデミー・デュ・ヴァン. 2024年12月30日閲覧。
- ^ a b “サンジョヴェーゼ 詳細ページ”. SANTORY. 2024年12月30日閲覧。
- ^ “イタリアワインの代名詞「キャンティ」”. ENOTECA Online. 2024年12月30日閲覧。
- ^ “『ワイン好きのためのコルシカ島』完全ガイド”. モトックス. 2024年12月30日閲覧。