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'''森崎 和江'''(もりさき かずえ、[[1927年]][[4月20日]] - )は、日本の[[詩人]]、[[ノンフィクション作家]]、元放送作家。 |
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ASLE-Japan/文学・環境学会会員、日本放送作家協会会員<ref>日外アソシエーツ現代人物情報</ref>。日本脚本家連盟会員<ref>朝日新聞人物データベース</ref>。 |
ASLE-Japan/文学・環境学会会員、日本放送作家協会会員<ref>日外アソシエーツ現代人物情報</ref>。日本脚本家連盟会員<ref>朝日新聞人物データベース</ref>。 |
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[[朝鮮]][[大邱広域市|大邱]]生まれ<ref>http://www.asubaru.or.jp/role_models/detail/95 福岡県男女共同参画センター「あすばる」森崎和江さん</ref>。1947年、福岡県女子専門学校(現・[[福岡女子大学]])保健科卒<ref>読売人物データベース</ref>。 |
[[朝鮮]][[大邱広域市|大邱]]生まれ<ref>http://www.asubaru.or.jp/role_models/detail/95 福岡県男女共同参画センター「あすばる」森崎和江さん</ref>。1947年、福岡県女子専門学校(現・[[福岡女子大学]])保健科卒<ref>読売人物データベース</ref>。 |
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太平洋戦争下の学生動員中、結核に感染し、戦後の3年間、療養所生活を送る<ref>日外アソシエーツ現代人物情報</ref>。退所後、[[1950年]]、[[丸山豊]]が主宰する詩誌『母音』同人となる。 |
太平洋戦争下の学生動員中、結核に感染し、戦後の3年間、療養所生活を送る<ref>日外アソシエーツ現代人物情報</ref>。退所後、[[1950年]]、[[丸山豊]]が主宰する詩誌『母音』同人となる。1956年ごろから、NHK福岡放送局でラジオのエッセイや、ラジオドラマの脚本を担当。 |
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[[1958年]]、『母音』で知り合った[[谷川雁]]ともに[[筑豊]]の炭坑町に転居<ref>松本輝夫『谷川雁』(平凡社新書)P.83</ref>。同年、[[谷川雁]]、[[上野英信]]らと文芸誌『サークル村』を創刊。[[1959年]]-[[1961年]]、女性交流誌『無名通信』を刊行。[[大正鉱業]]の閉山(1964年12月)まで谷川と同居を続けたが、二人は対立し、谷川は東京へ去る<ref>松本輝夫『谷川雁』(平凡社新書)P.117</ref>。 |
[[1958年]]、『母音』で知り合った[[谷川雁]]ともに[[筑豊]]の炭坑町に転居<ref>松本輝夫『谷川雁』(平凡社新書)P.83</ref>。同年、[[谷川雁]]、[[上野英信]]らと文芸誌『サークル村』を創刊(1960年まで)。[[1959年]]-[[1961年]]、女性交流誌『無名通信』を刊行。[[大正鉱業]]の閉山(1964年12月)まで谷川と同居を続けたが、二人は対立し、谷川は東京へ去る<ref>松本輝夫『谷川雁』(平凡社新書)P.117</ref>。 |
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以後[[福岡]]を根拠地として[[炭鉱]]、[[女性史]]、海外売春婦などについて多くの[[ノンフィクション]]、また[[詩集]]を刊行する。 |
以後[[福岡]]を根拠地として[[炭鉱]]、[[女性史]]、海外売春婦などについて多くの[[ノンフィクション]]、また[[詩集]]を刊行する。 |
2018年11月23日 (金) 11:55時点における版
森崎 和江(もりさき かずえ、1927年4月20日 - )は、日本の詩人、ノンフィクション作家、元放送作家。
ASLE-Japan/文学・環境学会会員、日本放送作家協会会員[1]。日本脚本家連盟会員[2]。
経歴
朝鮮大邱生まれ[3]。1947年、福岡県女子専門学校(現・福岡女子大学)保健科卒[4]。
太平洋戦争下の学生動員中、結核に感染し、戦後の3年間、療養所生活を送る[5]。退所後、1950年、丸山豊が主宰する詩誌『母音』同人となる。1956年ごろから、NHK福岡放送局でラジオのエッセイや、ラジオドラマの脚本を担当。
1958年、『母音』で知り合った谷川雁ともに筑豊の炭坑町に転居[6]。同年、谷川雁、上野英信らと文芸誌『サークル村』を創刊(1960年まで)。1959年-1961年、女性交流誌『無名通信』を刊行。大正鉱業の閉山(1964年12月)まで谷川と同居を続けたが、二人は対立し、谷川は東京へ去る[7]。
以後福岡を根拠地として炭鉱、女性史、海外売春婦などについて多くのノンフィクション、また詩集を刊行する。
1993年、佐賀県立名護屋城博物館協議会委員[8]。1994年、丸山豊記念現代詩賞選考委員[9]。1997年3月~2002年5月宗像市総合公園管理公社理事長[10]。2002年4月より福岡教育大学運営諮問会議委員[11](なお「読売人物データベース」では「2000年から2004年」となっている)。2004年、生涯学習講座「むなかた市民大学『ゆめおり』」(宗像市、森崎和江学長)開講[12]。
木村栄文のドキュメンタリー『まっくら』『祭ばやしが聞こえる』にて構成や案内役として携わっている。
受賞[13]
- 1977年、芸術祭賞優秀賞(テレビドラマ部門)「祭りばやしが聞こえる」
- 1978年、芸術祭賞優秀賞(テレビドラマ部門)「草の上の舞踏」
- 1978年、芸術祭賞優秀賞(ラジオ部門)「海鳴り」「新しい人よ目覚めよ」[14]
- 1991年、福岡文化賞
- 1992年、地方出版文化功労賞記念特別賞(第5回)「風になりたや旅ごころ」
- 1994年、西日本文化賞社会文化賞(第53回)
- 1995年、福岡県文化賞(創造部門)(第2回)[15]
- 2002年、福岡県男女共同参画表彰県民賞(第1回)
- 2005年、丸山豊記念現代詩賞(第14回)「ささ笛ひとつ」
著書
- まっくら 女坑夫からの聞き書き 理論社 1961
- 非所有の所有 性と階級覚え書 現代思潮社 1963
- さわやかな欠如 詩集 国文社 1964
- 第三の性 はるかなるエロス 三一新書 1965 のち河出文庫 のち河出書房新社で再刊
- ははのくにとの幻想婚 評論集 現代思潮社 1970
- 闘いとエロス 三一書房 1970
- 異族の原基 大和書房 1971 (大和選書)
- 与論島を出た民の歴史 川西到共著 たいまつ社 1971
- 奈落の神々 炭抗労働精神史 大和書房 1973 のち平凡社ライブラリー
- 匪賊の笛 葦書房 1974
- からゆきさん 朝日新聞社 1976 のち文庫
- 光の海のなかを 冬樹社 1977.10
- ふるさと幻想 大和書房 1977.12
- 遥かなる祭 朝日新聞社 1978.2 のち文庫
- 産小屋日記 三一書房 1979.3
- 魂ッコの旅 対話 野添憲治 秋田書房 1979.6
- ミシンの引き出し 大和書房 1980.1
- 海路残照 朝日新聞社 1981.3 のち文庫
- 海鳴り 作品集 三一書房 1981.10
- 髪を洗う日 大和書房 1981.10
- 旅とサンダル 花曜社 1981.12
- クレヨンを塗った地蔵 角川書店 1982.3
- 風 沖積舎 1982.9 (現代女流自選詩集叢書)
- 湯かげんいかが 東京書籍 1983.3 のち平凡社ライブラリー
- 消えがての道 花曜社 1983.4
- 能登早春紀行 花曜社 1983.8
- 森崎和江詩集 土曜美術社 1984.8 (日本現代詩文庫)
- 森崎和江詩集 思潮社 2015(現代詩文庫)
- 慶州は母の呼び声 わが原郷 新潮社 1984.3 のちちくま文庫、MC新書
- 津軽海峡を越えて 花曜社 1984.9
- 悲しすぎて笑う 女座長筑紫美主子の半生 文芸春秋 1985.6 のち文庫
- 奈落物語 大和書房 1985.2 (大和選書)
- 日本の父 潮出版社 1986.11
- インドの風のなかで 石風社 1986.2
- こだまひびく山河の中へ 韓国紀行八五年春 朝日新聞社 1986.7
- トンカ・ジョンの旅立ち 北原白秋の少年時代 日本放送出版協会 1988.11
- ナヨロの海へ 船乗り弥平物語 集英社 1988.5
- 日本の名随筆 産(編)作品社 1989.3
- 大人の童話・死の話 弘文堂 1989.1 (叢書死の文化)
- 詩的言語が萌える頃 葦書房 1990.8
- 風になりたや旅ごころ 葦書房 1991.6
- きのうから明日へ 庶民聞き書き 葦書房 1992.2
- 荒野の郷 民権家・岡田孤鹿と二人妻 朝日新聞社 1992.5
- 買春王国の女たち 娼婦と産婦による近代史 宝島社 1993.9
- いのちを産む 弘文堂 1994.2
- いのちの素顔 岩波書店 1994.9 (シリーズ―生きる)
- 二つのことば・二つのこころ ある植民二世の戦後 筑摩書房 1995.7
- 原生林に風がふく 簾内敬司共著 岩波書店 1996.4
- 地球の祈り 深夜叢書社 1998.5
- いのち、響きあう 藤原書店 1998.4
- 愛することは待つことよ 二十一世紀へのメッセージ 藤原書店 1999.10
- いのちへの手紙 御茶の水書房 2000.8 (神奈川大学評論ブックレット)
- 北上幻想 いのちの母国をさがす旅 岩波書店 2001.2
- 見知らぬわたし 老いて出会う、いのち 東方出版 2001.4
- いのちの母国探し 風濤社 2001.9
- いのちへの旅 韓国・沖縄・宗像 岩波書店 2004.1
- ささ笛ひとつ 思潮社 2004.10
- 語りべの海 岩波書店 2006.1
- 草の上の舞踏 日本と朝鮮半島の間に生きて 藤原書店 2007.8
- 精神史の旅 森崎和江コレクション 1-5 藤原書店 2008-2009
- 日本断層論 : 社会の矛盾を生きるために 中島岳志 共著 NHK出版 2011(NHK出版新書)
- いのちの自然 : 十年百年の個体から千年のサイクルへ アーツアンドクラフツ 2014(やまかわうみ別冊)
- くらす 森崎和江 文,太田大八 絵 復刊ドットコム 2015(五感のえほん ; 5)
- いのる 森崎和江 文,山下菊二 絵 復刊ドットコム 2016(五感のえほん ; 7)
脚注
- ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
- ^ 朝日新聞人物データベース
- ^ http://www.asubaru.or.jp/role_models/detail/95 福岡県男女共同参画センター「あすばる」森崎和江さん
- ^ 読売人物データベース
- ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
- ^ 松本輝夫『谷川雁』(平凡社新書)P.83
- ^ 松本輝夫『谷川雁』(平凡社新書)P.117
- ^ 読売人物データベース
- ^ 読売人物データベース
- ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
- ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
- ^ 読売人物データベース
- ^ 日外アソシエーツ現代人物情報
- ^ 朝日新聞人物データベース
- ^ 読売人物データベース