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==サイコミから訪れた方へ== |
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'''matsutake 00 の「君の名は。」ワールドへようこそ!''' |
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一番下の項目「『君の名は。』年表・時系列」は完成しております。 |
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中途半端なものをお見せするのもどうかと思いましたので、まずは以下のサイトをご覧になってください。 |
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'''考察サイト''' |
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[http://blog.livedoor.jp/mugimeshicom/archives/8463482.html 『スパークル』の歌詞にみる俊樹の愛] |
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[https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=59701804 彗星の考察] |
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[http://subebani.blog.fc2.com/blog-entry-754.html 聖地の考察] |
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[https://megamarsun.amebaownd.com/posts/1358568 君の名は。について(たぶん)どこよりも詳しく解説してみました!] |
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[http://world-fusigi.net/archives/8612162.html 君の名は。量子論や神話で見えてきた隠された意味とは?] |
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[http://matsukiyo.blog.jp/archives/52037380.html 多趣味・マツキヨの落書き帳] |
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'''秀逸二次創作''' |
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[https://syosetu.org/novel/145074/ 君の名は。~after story~] |
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[https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7316022 繭五郎の大火] |
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==「君の名は。」のよくある疑問に対する自説== |
==「君の名は。」のよくある疑問に対する自説== |
2019年2月18日 (月) 10:48時点における版
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matsutake 00 | ||||
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- matsutake 00(まつたけゼロゼロ)は、2018年8月19日にアカウントを取得し、同日より活動しているWikipediaの利用者です。
- 中学3年生のとき、漢検準2級・英検3級を両方とも一発で取得。新海誠作品が好きで、自称「君の名は。」マニア。中学3年生のとき、自身の学校にて皇太子徳仁親王と対談したことがある。
!このページは、現在執筆中です。
サイコミから訪れた方へ
matsutake 00 の「君の名は。」ワールドへようこそ!
一番下の項目「『君の名は。』年表・時系列」は完成しております。
中途半端なものをお見せするのもどうかと思いましたので、まずは以下のサイトをご覧になってください。
考察サイト
君の名は。について(たぶん)どこよりも詳しく解説してみました!
秀逸二次創作
「君の名は。」のよくある疑問に対する自説
matsutake 00 の「君の名は。」ワールドへようこそ!
こんな利用者ページまでやって来る物好き(?)なあなたは、どうぞ見てみてください。新しい発見をすることができますよ。
多くの人を感動させ、興行収入歴代第4位にまで上り詰めた、歴史の残る名作映画、「君の名は。」。多くの方は気づかれていませんが、実はこの作品には数多くの秘密が隠されています。このページでは、それらを詳細に解説していきます。
「君の名は。」を一度見ても「よくわからなかった」または「なんか嫌い」と思っている方は、もう一度映画を見てみることを推奨します。その理由は項目「新海作品との出会い」で説明しますが、この物語の本当の意味を理解したとき、あなたはきっと「君の名は。」を好きになることでしょう。
「君の名は。」を見ると、誰でも何かしらの疑問を持つはずです。あれだけ濃縮された映画だと、理解することが難しいのです。だからこそネット上でも色々な考えや解釈があるわけです。映画鑑賞後にこれだけ考えさせられる作品はなかなか無いと思います。まずはよくある疑問を片付けてしまいましょう。あなたが思ったことのある疑問もきっとあるはずです。
●なんで三年のズレに気付かないの
二人の入れ替わりは、目覚めるとすぐに忘れてしまうからです。おそらく「俺が生きている今、三葉という女の子が向こうで確かに生きている」「私が生きている今、瀧くんという男の子も向こうで確かに生きている」ということさえも、記憶に留めようと努力しない限り、忘れてしまうような状態だったのではないかと思います。だからこそ、瀧くんは「糸守」という地名さえも忘れてしまっていたのです。ただ、入れ替わるたびに徐々に記憶をキープできるようになっていったので、瀧は入れ替わりの最後の方では三年のズレに気付き始めていたようです。「ずっと胸の中にあった考えを、俺は口に出してみる。『三年前のあいつと、俺は入れ替わってたってことか?』」[1](ただこの疑問はストーリーを成り立たせるために、多少目をつぶらなければいけない問題だと思います。)
●入れ替わってすぐに他の人の生活に対応できるのがわからない
そこまで二人は上手く対応してましたかね?瀧にはバイトのある日もありますが、二人とも生活の基本は学校に行くことです。それを考えれば、大変そうだけどなんとかなりそうじゃないですか?便利なスマホもありますし。また中身がバレなかったことは、私たちの日常に照らせば納得できるでしょう。自分の身近な人の中身を疑うことは普通ないですし、たとえそういう入れ替わりが起こったとしても、司たちと同じように「アイツ、最近変だよな」と思う程度でしょう。
●「名前がわからない」がわからない
名前を忘れてしまったことについてでしょうか。これは原作では全く語られていませんが、この小説の第18話が素晴らしい答え(解釈)を示してくれています。この説をまとめてみると、「世界の運命は最初から決まっており、その運命を覆した瀧と三葉は、世界にとって異端である。世界はその理が崩れることを恐れ、世界の運命を覆してまで得た命の代わりに、彼らは記憶を失うことになった。」というものです。パワースポットである御神体でカタワレ時を迎えたことにより、瀧と三葉は「彼岸」に渡りました。そして彼らは「彼岸」から「此岸」に渡るときに、記憶を失うことになります。そう、まさに一葉お祖母ちゃんの言った、「此岸に渡るには、あんたらの一等大事なもんを引き換えにせにゃいかんよ」という言葉の通り。
映画本編における一葉の「ワシも少女の頃、不思議な夢を見とった覚えがある」[2]などのセリフから、一葉は「入れ替わっていたこと自体は覚えているが、その時の行動や様子はあまり覚えていない」ことが分かります(これは二葉にも当てはまります)。ですが三葉は入れ替わっていたことさえも忘れて(消されて)しまいました。それは、三葉が世界の運命を覆したからに他ならないのです。
●瀧くんはなぜ三葉に「すきだ」と書いたのか
「なぜ、いつお互いに好きになったのか」については、私も相当疑問に思っていました。監督は「そういうことを描いてしまうと、時に物語を貧しくしてしまう」と言っていますけれど。[3]しかしこれは、入れ替わっていた二人だからこそ抱けた、特別な感情なんだと思います。映画「転校生」を見ると、少しわかるようになるかもしれません。私もこの映画を見た後、いつの間にか自然と納得していました。
そして「すきだ」と書いた理由ですが、瀧くんは一度三葉の「情報」が消えたのを経験しています。瀧くんはカタワレ時という限られた時間の中で、消されるかもしれない自分の名前という「情報」より、自分が抱いている素直な「感情」を、伝えたくなったのかもしれません。[注釈 1]
●三葉は瀧くんの手に何と書こうとしたのか
「すき」と「三葉」の二説が有力ですが、私は「すき」だと考えています。まず、「三葉」を否定する理由ですが、三葉は一度、瀧くんの手に「みつは」と平がなで書いています。一度目はひらがなで書いたのに、二度目は漢字で書くのは不自然ですよね。(「みつは」の「み」は丸みを帯びていますが、瀧くんの手に書こうとした文字は丸みを帯びていないため、「みつは」はそもそも候補ではありません[4] [5])また、夢灯籠(OP曲)の冒頭に「そしたらね二人でどんな言葉を放とう消えることない約束を二人でせーので言おう」という歌詞があります。「約束を二人で言う」のは映画ラストを思い浮かべるかもしれませんが、あれは約束ではないですよね。それに、約束は約束でも「消えることない約束」なのですから、きっとマーカーで書いていたあれですよ。夢のように、そして灯籠のような朧げな時間なんて、あのカタワレ時しか考えられません。そして「二人でせーので」ですよ?瀧くんが「すきだ」って書いたのなら、三葉も当然・・・、ですよね。
●男の子のほうがなぜ彼(瀧)だったのか、その必然性がわからない
三葉が瀧くんを(組紐を渡すことによって)選んだからだと思います。それがトリガーとなって、二人はカタワレ時に出逢うことができた。(入れ替わりのトリガーではない。それは宮水の血によるもの)必然性?「運命」に必然性が要るというのですか。「運命」に必然性があるかないかなんて、わからないと思います。
●時間軸がわからない
そのために、項目として年表を作りました。ご覧ください。
●二葉と俊樹は入れ替わっていたのか
二葉は、未来の俊樹と入れ替わったのだと思います。これについては後述の年表に詳しく書いていますので、ご覧ください。 その補足説明として、まず「二葉はいつ頃の俊樹と入れ替わったのか」を考えていきます。候補は六つ。①~1989年(二葉が入れ替わる時期まで)②90~93年(二葉の入れ替わり終了後から俊樹と出会うまで)③94~07年(二葉が亡くなるまで)④08~09年(俊樹の町長当選まで)⑤10~12年(俊樹町長就任期間)⑥14~16年(彗星落下後)
① 小説にある通り、宮水の入れ替わり能力は「災厄を回避するために、数年先を生きる人間と夢を通じて交信する」能力なのです。[6] これを考慮すると①は不適です。つまり、二葉は「十二歳以上年上である俊樹と入れ替わること」が前提なのです。
② 俊樹が初めて二葉と出会ったとき、俊樹は運命を感じていないので、出会う前に入れ替わったとするのは不適。
③ 出会い以降二人が(入れ替わって)おかしくなる描写は無いので、不適。
④ 突然、二葉が相談に的確に答えられる力をもったことが説明できません。町長(元町長)の俊樹と入れ替わったから身につけた力なのです。不適。
①~④は不適ということが分かりましたが、⑤と⑥のどちらが正しいのかはいまいち判断できません。それには、俊樹の「お前は誰だ?」のセリフが深く関わっています。
「お前は誰だ」は、俊樹の直感によるセリフです。[7] ただ、この直感が過去の入れ替わりによるものなのかは分かりません。しかし「過去の入れ替わりに基づく直感」の方が説得力がありますし、そう考えている人も実際多いようです。[8] だから⑤が正しいのでしょうか。ですが思い出してください・・・。俊樹は二葉の死後六年間、ずっと二葉のことを「氷づけ」にしてきたのです。[9] もし⑤の時期に入れ替わっていたのなら、その氷は多かれ少なかれ解けたのではないでしょうか。なぜなら、俊樹はもう二度と顔を見ることができないと思っていた妻に逢えた上に、「これがお別れではないから」の本当の意味を知るのですから・・・。
それに「彗星被害から町民を救える自分の立場」に気付き、入れ替わりによって「これがお別れではないから」の本当の意味、そして失われていた「家族の大切さ」に改めて気付き、一葉や四葉に歩み寄り、一緒に暮らすようになる、という流れの方がすごく自然ですし、「君の名は。」の物語性にも合っているのではないでしょうか。
まとめると次のようになります。
⑤ 「お前は誰だ」を説得力持って説明できる。しかし俊樹の心情変化が不自然である。
⑥ 「お前は誰だ」以外の全ての内容を矛盾なく、自然な流れで説明できている。(入れ替わりに基づかない「直感」かもしれない。)
以上より、新海監督と加納氏の考えが異なる可能性が浮上します。ですがこの可能性は背理法を用いることで否定できます。新海監督は「俊樹も入れ替わっていた」(二葉とムスビがあった)ことを示したかったが、加納氏は「俊樹の入れ替わりはこれから起こる」と考えており、それを書いた、と仮定します(元々外伝は「加納の解釈」であり、新海の考えではないのです。(公式ビジュアルガイドのインタビューで加納自らそう述べている))。ここで鍵となるのが、スパークルの「経験と知識と カビの生えかかった勇気をもって…君のもとへダイブを」という歌詞。後述しますが、実は『スパークル』は瀧と三葉の歌ではなく、俊樹と二葉の歌なのです。監督はこのスパークルの歌詞にも関わっているはずです。よって仮定は否定され、監督も加納氏と同じ考えと言えます。つまり、俊樹と二葉は彗星落下後に入れ替わったと考えることができます。
次に二葉と俊樹の入れ替わりを思わせる、重要な描写の補足説明をしておきます。
1「妄言は宮水の血か」一葉お祖母ちゃんは長い間入れ替わりのことを忘れていたようなので、三葉の前に妄言を言ったのは二葉でしょう。確かに二葉は「どうしてだかわからないのですが、初めてお会いしたとき、私はあなたと結婚するような気がしたのです。」なんて、出会った当初から妄言ともとれる発言をしていますからね(笑)。俊樹はその後も度々こうした「妄言」を聞いていたのかもしれません。
2「救えなかった…」これは「俊樹が入れ替わりで二葉が死ぬ運命を変えようとした」という説もありますが[10]、外伝に述べてある通り、大病院へ二葉を入院させることを実行できなかった結果、二葉を死なせてしまったことを嘆いている表現です。外伝を読んでいないと分かりませんよね。
3「お前は…誰だ」前述の通りです。
また、私は『スパークル』を瀧と三葉の歌ではなく、俊樹と二葉の歌だと考えています。『スパークル』の歌詞にみる俊樹の愛という記事が非常に参考になります。 この記事の補足として、私の新しい発見を書いておきます。スパークル「orignal ver.」には「嘘みたいな日々を規格外の意味を悲劇だっていいから望んだよ そしたらドアの外に君が全部抱えて立っていたよ」という、「movie ver.」には無い歌詞が挿入されています。さあ、外伝を思い出してください・・・。自分の今いる立場が定められた一つの導きだったという規格外の意味に気付いたのは誰ですか?そしてその後、全てを有機的に結合させる鍵(答え)を抱えてやって来たのは誰ですか?(ドアの外というのは、過去に縛られ続けていた俊樹が自分の今いる立場の意味に気付いたことで、新たな世界を見たことを表しているのではないか、と私は考えています。)
2018年11月27日、「スパークル」が俊樹と二葉の歌であることを示す、新しい証拠が見つかりました。それは、俊樹と二葉が出会った季節です。上記サイトの「『スパークル』の歌詞にみる俊樹の愛」では歌詞中の「八月」は「二葉が亡くなった季節」と推定されていますが、私は「八月」は「俊樹と二葉が出会った季節」と以前から予想していました。なぜなら外伝の中で、二葉は俊樹に向けて「ハニかんで澄ました」描写があるからです。[11][注釈 2]先ほどの日時に外伝のコミカライズ版の俊樹編が掲載されたのですが、宮水神社を初めて訪れた俊樹は半袖の白シャツを着ており、木々も茂っていました。確かに八月とまでは断定できませんが、季節は夏で確定です。私の予想は見事的中し、「スパークル」が俊樹と二葉の歌であることがますます確実になりました。(個人的な妄想ですが、この時の二葉は長袖のカーディガンを羽織っているため、9月に近い8月、つまり映画公開日の8月26日なのでは、と考えています。)
12月25日、二人が出会った季節が八月である可能性をさらに高める証拠が見つかりました。この日時に外伝のコミカライズ版における第11月話が公開されたのですが、神楽舞を披露しようとする二葉が「この前の豊穣祭の設備がそのままになっててよかったです」と言っているのです。2013年のことではありますが、豊穣祭があるのは9月8日前後です。俊樹が糸守を訪れたのが何回目なのかは分かりませんが、このセリフの時期から逆算しても、二人が出会った季節が八月である可能性は高そうです。
「君の名は。」の側面に関する自説
- 繭五郎の大火
宮水神社の古文書を燃やしたこの火事は、なぜか「享和3年(1803年)に草履屋の山崎繭五郎の風呂場から発生した火事」とあまりにも詳細な設定がある火事です。こちらのサイトにあるように、「元々は凝った設定があったが削られた」という説に私も賛同です。ですがこちらのサイトにはやや疑問を感じます。もし古文書が残っていたのなら、テッシーやサヤちんは「え、あれ今日なの?」「マジか、じゃあやるしかねえなぁ!」って、むしろ箔がつくような気がするのですが。個人的にはこのお話が好きです。宮水は代々婿養子をとっていますが、必ずしもその全てが良い人とは限りませんしね。(ただしこの小説の作者は外伝を読む前に執筆しているため、大火によって亡くなった人もいたことが記載されていません。本人は後から気づかれていますが)
- 宮水神社の御神体
三葉(中身は瀧)と四葉と一葉お祖母ちゃんが御神体口噛み酒を奉納しに行く道中、次のような会話をします。 「お祖母ちゃあん。なんでうちの御神体はこんなに遠いのぉ?」 「繭五郎のせいで、ワシにも分からん」 この会話を受けて「繭五郎の大火によってお宮が焼失したため、御神体を移した」って誤解している人が結構多く見受けられます。[12] 実はその解釈は矛盾しているのです。お祖母ちゃんは理由を知らない(分からん)はずなのに、御神体が移された理由(=繭五郎の大火によってお宮が焼失したため、御神体を移したということ)を知っている。これは明らかに矛盾しています。いつからあそこに御神体があるかは不明ですが、おそらく「御神体があそこにある理由が書いてある古文書が繭五郎の大火のせいで失われたから、ワシにも分からん」ということだろうと思います。
- 宮水神社の起源
劇中ラスト直前、就活中の瀧が図書館で調べている本に一瞬だけ映る、宮水神社の詳細に違和感を覚えました。「宮水神社 446年~2013年」とあるのです。(これはコミカライズ版第3巻でも確認できます。)宮水氏は少なくとも古墳時代中期には既に存在していたのです。これは四葉が「この神社は神話と同じ時代からこの糸守の地にあり」と述べていることによっても裏付けられています[13]。つまり1200年前(813年頃)の隕石落下によって宮水神社は創始されてはいないのです。しかし古墳時代に創始した神社でも、その西暦が判明しているものは皆無です。(この時代の歴史は中国の歴史書からしか分からない。古事記や日本書紀はほぼ神話みたいなもの)どうやって年代を特定したのか、非常に気になるところです(笑)。
- 宮水神社の終焉
始まりだけでなく、終わりにも違和感を覚えます。この本は糸守町が(行政区画として)消えた2014年12月以降出版された可能性が高いと思います[注釈 3]。もちろんその後に神社が再興される可能性もあるでしょうが、2013年と終焉の時期を(制作側が)明記した以上、彗星落下後も神社は再興されなかったのだと思います。(一葉は糸守近郊に住んでいると思われるので、簡易的な神社を営んでいるかもしれない。あれほど信仰心の強い住民がそう簡単に信仰を捨てられる訳がない)
- 宮水の婿
二葉は俊樹と結婚しようとしますが、母親の一葉の反対に遭い、口論までする事態になってしまいます。しかし「自分がよく知らない人物の血を宮水家に入れることについて本当に抵抗感があった」[14] 一葉もついに観念し、「今まで婿候補を念入りに選んできたのが全部むだになった」[15] と言い、結婚を許すようになります。これらのことから、宮水家は代々親が知り合いの家から婿養子として子の結婚相手を選んできたということが分かります[16]。つまり互いに入れ替わっていた(運命の)人とは結ばれなかったということです。一葉までは。しかし二葉は運命の人である俊樹と結ばれることができました。このことから俊樹と二葉は長い歴史の中でも、かなり特異な夫婦だと言えます。
- 宮水の息子
作中に登場する宮水家の人を見る限り、宮水家には女性しかいません。少し突飛な考えですが、私は「宮水家には男児が生まれない」のではないかと思っています。女しか生まれない一族だからこそ、「不思議な力を持っている一族」として人々に敬われ(畏れられ)、神職や支配者として君臨するようになったのではないか、と。もちろん現実ではあり得ないのですけど、宮水は代々婿養子をとってきたのですから、この考えは否定しきれないと思います。また、これは別の言い方をすれば、一種の呪いであるとも取れます。神に仕えてきたといっても、神(運命)に翻弄されていたのですから。
- 三葉の子供
二次創作では、瀧と三葉の娘として五葉(いつは)がよく知られており、子どもは彼女一人だという設定も多いです。ただ私は五葉、六樹(むつき、愛称はむっくん)、七葉(なのは)の三人姉弟を推しています。こちらのように。理由は二つ。一つは、子どもが三人いる方が、彼らが愛し合っているような感じがするからです(笑)。(というか、あれほどイチャラブな二人が、娘一人でストップできるわけがないだろう)二つ目は、前述の通り、この物語を「解放の物語」と捉えるならば、男の子が生まれてもよいのではないかと思うからです。確かに六葉(むつは)はちょっと「読み」が厳しいですしね。
- 宮水の夢見る力
三葉は夢見る(入れ替わる)ことができるが、四葉は見ることはできないと思っています。なぜなら宮水の夢見る力は直系(長女)のみに遺伝するものだと考えているからです。もし四葉のような次女以下にもこの力が遺伝するならば、この力を持つ者はネズミ算式に増えていきます。昔の日本は一組あたりの子どもの数が多く、まして宮水氏は古墳時代から続く長い歴史を持つ一族なのですから、力が次女以降にも遺伝すると仮定すると、平成の時点では夢見る力をもつ者はかなり多くいるでしょう。以上の理由から夢見る力は長女のみにしか遺伝しないと考えられるのです。
- 彗星
「君の名は。」のキーワードの一つである「ティアマト彗星」。1200年周期で災厄をもたらすこの彗星は、調べてみると非常に詳しい設定がなされています。本質を探ることにも繋がっています。劇中でも、クレーターは2つしか見れません。もっとあちこちに沢山クレーターがあってもよいのではないか。それなのに2つしかないのは、もちろんあまりにもクレーターがあるとゴチャゴチャして見にくいというのはありますけれども、2400年前、何かが起こり、つまり彗星が糸守に落下するようになったキッカケが起こったのではないか。こちらのサイトただし、最後のページでは落下3時間前に分解と仮定してしますが、これは誤りです。電波ジャックがバレてサヤちんが捕まるのが19時13分前後(町役場の時計より)で、この直前に映る彗星はまだ割れていません。彗星が割れた報道がされているのが19時20分と19時49分(20分の方はテレビ画面、49分の方はテレビ横にある時計より)つまり彗星が分解したのは19時15~20分の間に起こったと推定でき、落下の約1時間20分前に分解している、ということになります。
- ムスビ
糸守湖
S砂Mシルト(砂より小さく粘土より粗い砕屑物)On女川層
古代には「製鉄の都」と言われてたようなので、相当繁栄していたと考えられます。一葉も『「あのころは賑やかやったなぁ」と言い≪寂しくなったねぇ≫という顔をした』とある[17] ことから、戦前までは人口は多かったがその後急速に過疎化が進んだと考えられます。
- 1200年前の彗星の記録は存在しない?
県庁に行って宮水神社について調べて来た俊樹は「隕石がいつ落ちたのかは、はっきりしていないそうですが」と言っており[18] 、劇中の書籍でも「鉄鉱石が発掘され始めたのは不明だが」とあります。しかし彗星の記録は無いのに製鉄が栄えたという記録だけが残っているのは不自然です。もしかすると、800年代初頭の件は「彗星によって何もかも失って生活に窮乏した百姓たちが反乱を起こした」ということで、この記述は彗星落下後の記録を表しているということなのでしょうか。このような矛盾があることに気付きますが、制作陣側はどうも「1200年前の彗星の記録は残っていない、だから2013年10月4日の1回目は防げなかった」と強調したいようです。
- 御神体の形成のナゾ
糸守湖は1200年前に形成されたことが確定しています。しかしクレーターのある御神体は、その起源が明らかになっていません。御神体形成の時期として、私は2つの説を提示します。
(1)2400年前(紀元前387年頃)の彗星の片割れによる
(2)1200年前(813年頃)の彗星に伴う流星による
(1)鍵となるのは、「この列島に人が棲みついてから二度、それ(彗星災害)は繰り返された」という箇所です[19]。御神体はカルデラのような窪地となっており、大きさもちょうど糸守湖ほどの大きさがあります。「二度」を「2400年前と1200年前」と捉えるならば、テッシー曰く1200年前の隕石によって糸守湖が形成されているので、御神体は2400年前の彗星によって形成されたと考えることができます。
(2)しかし「二度」を「1200年前と3年前」と捉えるなら、話は変わってきます。小説の記述的には、このように捉える方が適切だろうと思います。では御神体はどうやって形成されたのかというと、それは彗星の片割れではなく、彗星が割れた際に発生した流星によると考えられます。これは無数の流星群が彗星が際に発生しており、口噛み酒トリップでは彗星に伴う流星が糸守に落下している様子も見て取れます。このことから、御神体は1200年前の流星(彗星の片割れではない)によって形成されたというのも考えられます。
- 倭文神とアメノカガセオ
外伝小説では、俊樹と二葉による会話の中で、宮水神社の歴史を知ることができます。 要点を挙げてみますと、
俊樹の主張
・天孫系の神を信仰する宮水神社の申立に、国津神系の祝詞が入っているのはおかしい
・かつては国津神を信仰していたが、信仰対象の取り替えによって天孫系の神を信仰するようになったと考えるならば説明がつく。
・宮水神社は元々アメノカガセオ(国津神)を信仰する星神社だった。
・しかし星が落ちたことによって人々は神に裏切られたという認識を持ち、カガセオ信仰は捨てられた。
・代わってその天敵である倭文神(天孫系)信仰が導入された。
・蛇を示すものだった紐は通じるので、そのまま残った
二葉の主張
・隕石落下以前から、人々は織物の神(倭文神)を信仰していた
・重要なのは成果物ではなく、織るという行為そのもの
二葉の説はあくまで宮水の勘によるものですが、本人も言っている通り、バカに(否定)できないと思います。
つまり整理してみると、以下のようになるのではないか、と思います。
・少なくとも古墳時代中期(446年)から、糸守の人々は星の神であるカガセオと、織物の神である倭文神の、両方を信仰していた。紐を作るという行為そのものが倭文神への敬意に通じ、成果物である紐は蛇と見なされカガセオへの敬意を表していた。
・しかし平安初期(813年頃)に隕石が落ちたことによって、人々は星の神に裏切られたという認識を持ち、カガセオ信仰を捨て、倭文神信仰だけが残った。その際に、もちろん神を敬う申立から、カガセオを敬う部分は削除された。そのため体裁が少し悪いものになってしまった[20]。
・倭文神のみを信仰するようになったため、1000年頃の巫女は自分を「倭文神の末裔」と名乗っている[21]
。
・そして江戸時代1803年の繭五郎の大火により、消失した申立を修復する過程で、神職は様々な神社の祝詞を参考にするうち、かつてカガセオの記述があった部分に、カガセオと同じ国津神を信仰する出雲系の祝詞を当てはめてみると、意外にもしっくりくることに気付く。かつて削除されたために体裁の悪かった申立が、元のようになって体裁の良い申立になったのだから、しっくりくるのは当然である。
・こうして体裁の良くなった出雲系の祝詞を含む申立は、現在まで続くことになった。
お気付きになったは分かりませんが、「カガセオは日本書紀には悪神として記述されていたはず。日本書紀が成立した720年には既にカガセオは悪神として記載されているのに、糸守では813年まで良い神として信仰されているのは矛盾ではないか」という声が上がりそうです。しかし歴史書には悪い神として書かれているのに地元では良い神として敬われているというケースは、想像以上に多いようです。こちらに記載されている両面宿儺が良い例です。サイトに記載されている通り、カガセオのお話はこの神を基にを作った可能性が十分にあると思います。また、このような宮水神社の歴史について考察しているサイトはかなり少なく、こちらのサイトしか見つけられませんでしたので、ぜひこのサイトと私の説を比較してみてください。
- 聖地
[[1]]
「君の名は。」の本質に関する自説
ここでは「君の名は。」の本質について解説していきます。
- 「君の名は。」は「入れ替わりの物語」ではない
「君の名は。」は「入れ替わりの物語」だと思っている人がいます。確かにそれは間違いではないのですが、個人的にはその考えは嫌いです。私は「君の名は。」は「彗星の物語」だと思っています。入れ替わりは彗星災害を免れるための「装置」にすぎないのです。新海監督は、男女の入れ替わりをもっと壮大な物語に組み込めると考えて、「君の名は。」を制作したのです。まあ、これは1時間46分の中で入れ替わりに気付いた後の様子が前前前世とともに僅か3分程度で終わることを考慮すれば明らかなことなのですけどね。[注釈 4]
- 「前前前世」について
また、前前前世が「君の名は。」を「入れ替わりの物語」だと思っている人を増やし、前前前世ばかりが世間で取り上げられたことを、私はとても残念に思っています。それは先述の通り「君の名は。」の本質を間違えて捉えてしまうことを促してしまったからです。まあRADWIMPSはロックバンドなので、前前前世が取り上げられるのは仕方のないことだったのかもしれませんけど。(小説版のあとがきにも、新海監督が前前前世を気に入っている描写がありますし。)
- 記憶を問うた物語
「人の記憶は、どこに宿るのだろう。脳のシナプスの配線パターンそのものか。眼球や指先にも記憶はあるのか。あるいは、霧のように不定型で不可視な精神の塊がどこかにあって、それが記憶を宿すのか。心とか、精神とか、魂とか呼ばれるもの。OSの入ったメモリーカードみたいに、それは抜き差し出来るのか。」このフレーズは映画中では一度も出てきませんが、小説では二回も出てきています。一回目は瀧(身体も瀧)が御神体へ行くとき、二回目は「解説」で。「解説」では、やけにこのフレーズが重たく感じます。古文を読んでいると、男君が女君のもとへ通うようになったため、男君の本妻は辛く思って嘆き、その両親の呪詛や祈祷によって、女君の記憶を忘れてしまうということがよくあります。科学の発展した現在なら「こんなことあり得ないだろww」と思いますが、当時の人々は分からなかったからこそ、こんな設定が通じるのです。私たちは、記憶は呪詛なんかでは失われないと分かっていますが、記憶がどこに宿るのかは、依然として知りません。「君の名は。」は「記憶はどこに宿るのか」という未解決問題を問うた物語だとも言えるのです。二時創作では、瀧と三葉の記憶については各々が考えた設定がなされています。瀧と三葉が出会った瞬間に記憶を取り戻したり。あるいは日々のなかで徐々に思い出していったり。あるいはそのまま思い出すことはなかったり、と。まさにこのことが、百人が見たら百の物語が生まれる原因となっているのではないか、と私は思うのです。
- 過去改変ではない。世界移行である
エヴェレット解釈
それでは次に、「君の名は。」の本質を解説していきます。 まずは、東浩紀さんと匿名さんのツイッターを見た、てらもろすさんのブログをご覧ください。(こういう見方もあるよという紹介程度です。私がこの意見に賛成しているかは別です。)
東―ひとつ繰り返しておきたいのは、あの作品は運命の相手と結ばれる作品ではなく、なぜ人々が運命の相手がいると思い込んでしまうのか、その理由こそが語られた作品だということです。この読みの背景には「ゲーム的リアリズム」があるのですが・・・でもこれもツイッターでは説明不可能ですね(笑)
匿名―東さんのこの解釈は、隕石によって糸守の住人たちが死なず、主人公たちが互いの名を忘れたまま出会う世界を基準となる現実とみなすもので、要するにこの映画全体を遡行的に生み出される条件法過去(可能世界)のファンタジーとして読むという路線かな。
東―そうです。運命の相手なんていないんですよ[注釈 5]。ただ「運命の相手がいるはずだ」という感覚だけがある(これはもっているひとともっていないひとがいる)。そこから遡行的に見いだされるファンタジーがセカイ系の本質です。
以下、てらもろすさんのブログより
ラストの5年後(8年後)こそが現在の世界(映画が公開された2016年という意味ではなく、基準・出発点となる世界)であり、まず、2人が出会った。で、「なぜか」運命を感じた。その運命を感じた理由として、「過去に(前世に)あったかもしれない一つの可能性」の物語が遡って生み出された。
この、「あったかもしれない一つの可能性」というのが超重要ワードなのです。
選択肢を選んでいくようなゲームで、複数のルートが用意されていて、その全部のルートをプレイヤーが見ることで初めてそのゲームの世界全体を理解できるようになってるゲームってありますよね?それがゲーム的リアリズムなのです(詳細は東浩紀の本を読め)。
「君の名は。」は、糸守の人が死ぬルートと死なないルートの2つを僕らが見せられて、だけど登場人物たちは片方のルートしか覚えてない、というのが一番のポイントだと思うんですよ。
拡大解釈として、三葉は瀧くん以外の男の子とも入れ替わっていたかもしれない(そういう世界線もあるかもしれない)とも考えられる。
じゃあ、なぜ入れ替わりが起こったのか?入れ替わり能力は宮水の、すなわち三葉側の能力だとして、なぜ瀧くんが選ばれたのか?って言うところなんですが、これこそまさに、はじめに書いた「あったかもしれない一つの可能性」で考えればいいと思うんですよね。多元世界解釈です。
三葉が、「来世は大阪のイケメン男子に」と願った世界線もあったかもしれない。でもその世界線では、お互いに会いたいと思うまでには至らなかった。そういういくつもの可能性の中で、“たまたま”瀧くんがうまく行った。つまり瀧くんは確率的に選ばれたにすぎない、と。
理解できましたかね? 私が思う「君の名は。」の本質は、先ほど登場した「多世界解釈」にあると思っています。
劇中序盤、糸守高校にて三葉が「昨日見た変な夢(入れ替わり)」について話していると、テッシーは以下のようなセリフを言います。「わかった。それって前世の記憶!もしくはエヴェレット解釈に基づくマルチバースに無意識が接続したっちゅう…」
これはまさしく、「入れ替わりは(エヴェレット解釈に基づく)マルチバースに無意識が接続したもの」ということでしょう。(入れ替わりは現世で起こっているので前世ではない)これが誤りなのなら、わざわざこんなセリフを入れるはずがないでしょうし、意味も調べずにこうしたワードを盛り込むわけがありません。では「エヴェレット解釈」や「マルチバース」っていったい何なのでしょう?
旺文社物理辞典のマルチバースの説明には「我々の宇宙と同じような宇宙の集団。我々の観測できる宇宙の外側にも同じような宇宙があり、大きなマルチバース(多宇宙)を形作るという考え方がある」とあります。この考え方は実はとても奥が深いのですが、何しろとても難解です。興味のある人は下の項目(エヴェレット解釈について)を見てください。(オススメサイト「[意外と奥が深い]エヴェレットの多世界解釈の利点と問題点」「多世界解釈―量子論と不思議な世界」「“Newton”2017年12月号」)
過去の歴史が書き換えられたのではなく、糸守の住民が生き残るという世界線に移行したということなのではないか、と考えています。
となると、「前世」も一つの宇宙なのかもしれませんね。 「つまり瀧くんは確率的に選ばれたにすぎない」・・・エヴェレットの多世界解釈に基づくと、そうなんだと思います。ですが、それが「運命」というものなのではないかと私は思っています。
他にも、「君の名は。」の背景を説明している「君の名は。について(たぶん)どこよりも詳しく解説してみました!」というサイトが非常に参考になります。また、「君の名は。」中の神話などの関連をまとめたサイト「君の名は。量子論や神話で見えてきた隠された意味とは?」もオススメです。(しかし、これは少し考え過ぎだと思うが。制作陣はここまで考えて作ってはいないと思う)
新海作品との出会い
ここまで読んでくださった方は、「『君の名は。』ってこんなに深かったのか!」とか「このmatsutakeって奴はヤバいな!」って思っているはずです(笑)。ここでは、私がどのような過程を経て、今に至っているかを紹介します。
- 新海作品との出会い
私が初めて新海作品に出会ったのは、中学2年の頃だと思います。その作品は、秒速5センチメートルの漫画版でした。家の本棚にぽつんと置いてあり、何気なく開いて、読みました。まあ、「秒速」を知っている人なら分かると思いますが、当然、当時の私は衝撃を受けました。そう、例のあれです。しかも私はあろうことか、あの作品を思春期真っただ中に読んでしまったのです。もう本当に悲惨ですね(笑)。その時の例のあの感傷はとても言葉に表すことはできませんが、私はこの作品をすごいと思いました。ただ、当時の私はその作者である「新海誠」に注目することはありませんでした。
- 「小説 君の名は。」との出会い
それから月日は流れ、遂に私は「君の名は。」と出会うことになります。それは2018年の1月下旬でした。・・・ん?待てよ、2018年?・・・映画終わってね?・・・そうです。実は私はこれほど「君の名は。」が好きなのにもかかわらず、「君の名は。」を映画館で見たことがないのです!何ということでしょう!「君の名は。」が公開された当時、私は高校生でした。もちろん「君の名は。」が社会現象にまで発展しているというニュースは、朧気ながらも少しだけ覚えています。しかし私は、特に「見たい」と思うことはありませんでした。男子高校生が?流行りの恋愛映画を見る?見るわけありませんよ、当時の私は。ただ、私の妹は映画を見に行って「泣いた」と言っており、ついでに原作小説も購入していたので、後で私もその小説を読みました。おそらく、「すごいな」とは思ったでしょう。しかし「映画も見たい」と思うには至りませんでした。このように「君の名は。」が公開されていた時、私はそれに特に関心を持つことがありませんでした。
- 「映画 君の名は。」との出会い
そして1年半の月日が流れ、2018年1月下旬。ついに私は「君の名は。」と出会います。TVで録画したものを、家族と一緒に見ました。ですが、初見の私は大混乱。今彼らが入れ替わっているのかいないのかを、判断することができなかったのです。そのため始終家族に質問し、残り半分は後日見たことによって(今からしたら考えられない行為)、結局ストーリーも頭に入って来ず、もちろん感動することもなく、1回目の「君の名は。」を見終わりました。このまま私は、一生「君の名は。」に関心が無いままだったでしょう。
転機が訪れたのは、その翌月の中旬でした。普段は病気には強い私ですが、その時は珍しくインフルエンザに罹っていました。暇で退屈な私は「君の名は。って何か分からんかったなー」「もう一度見てみるか」と思い、もう一度見てみることにしました。ただ、見ているとどうしても分からないところが出てきてしまうので、そういう時は一旦止めて、解説サイトを見て納得し、少しずつ理解しながら見ていきました。最後まで見終わったとき、未知の感動が私を襲いました。「え、これ、めちゃくちゃすごくないか?」と。本当に、計り知れない感動を覚えました。
- 「君の名は。~after story~」との出会い
それから、私は「君の名は。」のありとあらゆる解説サイト、二次創作、イラストなどを探し求めるようになっていました。「なるほど!」と思わせてくれる解釈、素晴らしくて感動する作品を見つけたときは本当に嬉しく、まるで宝探しをしているようでした。もう完全に「ミツハ酸タキニウム欠乏症」になっていました(笑)。そして18年3月上旬、私は君の名は。 〜after story〜という作品に出会いました。この作品は私がうっすらと描いていた、その後の瀧三をそのまま文章にしたような作品で、原作ぽさがあり、むしろ原作の素晴らしさを高めている、素晴らしい作品でした。最初から最後まで、ずっと感動と驚きの連続でした。この物語を読んで、「その後の彼らにはこんな素晴らしい世界が待っている」ということ、「『君の名は。』は百人が見たら百の物語が生まれる物語だ」ということに気付き、私はこの作品を見る前より一層「君の名は。」が好きになりました。本当にこの作品に出逢えてよかったと思える作品なので、よかったらぜひ見てみてください。(実は私のコメントもあります。どのコメントかはすぐに分かると思います)
- Wikipedianとして
実は私がWikipedianとして活動を開始したことも、「君の名は。」と関係があります。ある日「君の名は。」のWikipediaページを見ていて、その内容のテキトーさに衝撃を受けました。「ストーリー」で3年前に三葉が瀧に会いに行ったことの記述がない、テッシーの人物紹介で一番大事な「勅使河原建設の社長の息子」という記述がない(土建屋の息子でなかったら、変電所爆破できない)。などなど、よく考察もせずに書き込まれた記述も多くあり、本当に散々たるものでした。「これは何とかしないといけない」と思った私は、Wikipedianとして活動し始めたのです。
- 今後の予定
大学に入った後は、学業も頑張りながら「君の名は。」の二次創作を作っていきたいと考えています。手は抜きません。絶対に感動させる作品を作ります。私は、こんなにも素晴らしく、考察しがいのあるこの物語が、多くの人はそのことに気づかずに見終わってしまっていることが残念でなりません。「君の名は。」はこんなにも素晴らしい物語だということ、そしてまだまだ考察の余地があることを、世間に広めていきたいなと思っています。
「君の名は。」の登場人物について
ここでは、「君の名は。」の登場人物について私の思うところを記載しています。
- 立花瀧
瀧くんの誕生日は三葉と同じ、12月1日だそうです。これはパンフレットに記載しているそうですが、私はこれを完全に無視しています。10月4日と同じように、この日付に意味なんてないでしょうし。ですが15歳差はちょっとないだろう、と思っています。俊樹と二葉でさえ12歳差なのに、それ以上って‥。5歳くらいの五葉が、俊樹や瀧の父と相談して何かの記念日に瀧と三葉に温泉旅行券をプレゼントする、という設定なら、もう少し二人の年の差を埋めれると思うのですが。
「君の名は。」年表・時系列
「君の名は。」は時間軸が非常に複雑なので、年表にしてみると理解しやすくなります。年表を通して、また違った世界を見つけることができますよ。
俊樹と二葉に関する年表
まずは先ほど述べた、二葉と俊樹に関する年表です。ネット上の年表は誤りが多く(俊樹の年齢など)、修正しました。[24]人物名に続く括弧内の数字は満年齢を表していますので、注意してください。『』は「君の名は。Another Side:Earthbound」本文からの引用です。
1989年
宮水二葉(18)は夢の中で、2014~2016年もしくはもう少し先の未来の宮水俊樹(55~?)と入れ替わる。何度か入れ替わりを繰り返すうちに、彗星被害から町民を救った筋書き、自分が死ぬ運命を悟る。
また未来を知ったことと、六十歳手前の政治家のフリをしなければならなかったため、齢十八にして人の相談に的確に答える力を身につける。それが町民からは人智を超えたような神格が備わって見え、町民から神のように崇められる。[注釈 6][注釈 7]
『まるで、《この世のすべての疑問に対する正しい答えが書かれた本》を持っていて、それをいつでも参照できるかのようだと俊樹は思う。高校を卒業するかしないかのころから、こうした相談ごとが舞いこむようになったのだと二葉は言っていた。』[25]
1994年頃
溝口俊樹(35?)が宮水神社にやってきて、二葉(23?)と出逢う。 この時二葉は、俊樹を見て『何かに驚いた顔をして、それからすぐに「あら」と言ってにっこりした。まるでしばらく会わなかった親しい友人を迎えたような破顔だった』『女性は長いこと探していた大事なものを今見つけたような笑みを含んで俊樹を見ていた。』
二葉は入れ替わり後なので俊樹に運命を感じるものの、俊樹は入れ替わる前なので二葉の態度を不思議に思う。 『自分の背後に別の客人がいるのかと俊樹は一瞬振り向いたくらいだ』『(何だ?)』 また、別れ際に俊樹がその時の態度について尋ねると、二葉は『「どうしてだかわからないのですが、初めてお会いしたとき、私はあなたと結婚するような気がしたのです。どうしてでしょう。ふしぎですね」』と言った。 その後、二葉の口説き文句に俊樹はまんまと落ちて、二人の距離はどんどん縮まってゆく。
1995年頃
俊樹と二葉が結婚する。民俗学者としての職も親族もすべて捨てて、二葉と結婚し神職についた俊樹が、自分の運命を不思議がっていると二葉は言う。『この世のすべてはあるべきところにおさまるんやよ』[26]
1996年 [注釈 8]
三葉出産『この子も、なにかしらの意味があってここに生まれてくるんやよ』
2002年
本を読む俊樹(43)の膝の上で、三葉(6)が絵本を読む。[27]
2003年
四葉出産[28]
2005年
二葉(34)は三葉(9)に里芋の剥き方など家事を教え始める。 包丁を使わせるのは早すぎるのでは、と言った俊樹(46)に二葉は、『この子たちには少しでも早くいろいろなことを教えておきたいから』と言う。 二葉は自分の死期を悟っていたため、準備を始めていた。[29]
2007年
二葉(36)は病気(自己免疫疾患)を発症するも、大病院への入院を拒み続けて亡くなる。 二葉が最後に俊樹に宛てたメッセージは、『《これがお別れではないから》』
俊樹(48)は『いつも正しいことを言っていた彼女が、最後に間違えた。死ぬということは、最終的な別れではないか。』と悲しみにくれ、かなり荒れる。 二葉の死を運命として受け入れる一葉や町民が憎らしくなり、糸守町にはびこる宮水神社への信仰を恨み、そうした因習を払拭するために政治の道に進むことを決意する。
2009年
俊樹(50)糸守町長に当選する。
2013年
映画本編の、三葉(17)と3年後2016年の瀧(17)の入れ替わりが発動する。 瀧が入った三葉と遭った俊樹(54)は、中身が三葉ではないことに気付き、そして二葉と出会った20年ほど前に想いを馳せる。そして二葉と語った様々な言葉を思い出し、三葉が言う「彗星被害から町民を救える自分の立場」に気付き始める。そこに異常事態を察した一葉と四葉が面会に来たことでほぼ確信に変わり、元の体に戻った三葉本人が説得に来た時には、すでに確信していた。 『今、自分が、この立場で、ここにいるということが、定められたひとつの導きだというのか。 三葉の非現実的な言葉を聞くことのできる自分が、町のすべての人々に干渉できる権限を持っている。』
『そういうことすべてが、「あるべきところに自然に導かれる」ということなのか。自分は意味があってここにいるのか。』 そして、三葉の顔を見た俊樹は思う。 『とてもなつかしい顔をしていた。完全に同じではないが、はっきりとした面影が残っていた。もう二度と見ることができないと思っていた顔が、そこにあった。』 『そうだ。二葉の言った通りだ。あれがお別れではなかった。彼女はいつも正しかった。』 そして町民を糸守高校に避難させ、500人を超える町民の命を救う。
2014~2016年頃もしくはもう少し先の未来
俊樹(55~?)は1989年の二葉(18)と入れ替わる。そして『《これがお別れではないから》』という、二葉の言葉の本当の意味を知る。
瀧と三葉に関する年表
次に、瀧と三葉に関する年表です。丸囲み数字は入れ替わりの回数を表しています。 あくまで私が様々な資料を基に考えた、最も矛盾の無い時系列を掲載しています。
2013年
9月
2 月 ①三葉と瀧の入れ替わりが始まる[注釈 9]
3 火 三葉、昨日の異常ぶりを知る[注釈 10] テッシー「腐敗の匂いがするなあ」
5 木 ②
6 金 三葉、入れ替わりに気付き「変態ッ!」と入力[30][注釈 11]
7 土 ③瀧、「変態じゃねえよ!」[31]
8 日 三葉、「私の身体を自由にしてるんだから、変態に決まってるでしょう!?」[32]豊穣祭[注釈 12]
9 月 ④瀧、マイケルダンスをしている所を後輩に目撃される[33]
12 木 ⑤瀧、美術の時間に騒動を起こす 瀧、ノーブラでバスケをする[34][注釈 13] テッシー松本へ行く 瀧、四葉が誤って三葉のアイスを食べたのを咎めず[35]
13 金 入れ替わりに気付く(?)[注釈 14]三葉、四葉がアイスを食べているのを発見し、落ち込む[36]
16 月 ⑥瀧、アプローチしてきたクラスメイトに「ああ?誰だっけ?」[37] 後輩からクッキーをもらう[38]
17 火 四葉、三葉が「シャーしんおれろー」と念じていると思う[39] [注釈 15]
18 水 三葉、四葉の妄想に驚き、「猛犬か何かなの」[40][注釈 16]
19 木 ⑦瀧、ブラに苦戦する[41]バスケ2[42]手作りカフェ作り開始[43][注釈 17]組紐作りを眺める[44]
20 金 ⑧
21~23 四葉、おっぱいについて考察する [注釈 18]
24 火 ⑨瀧、「全部聞いた」という三葉の返信を見る[45] 瀧、サヤちんを手作りカフェに招待する[注釈 19]瀧、後輩からラブレター(?)をもらう
25~26 四葉、サヤちんにおっぱいについて質問する[注釈 20]
26~27 四葉が夕食当番 「お姉ちゃんはどうしておっぱいを揉むの?」「詳しく聞かせなさい」[46]
29 日 ⑩四葉、自分の口噛み酒を盗み飲みし、千年前の巫女と入れ替わる [注釈 21]
30 月 四葉、三葉の問いかけに「忘れちゃったなあ」[47]
10月
3 木 三葉、東京へ行く 髪を切る
4 金 秋祭り 彗星が落下し、三葉死亡 再演→三葉生存
2016年
9月
1 木 「二学期」
2 金 ①入れ替わりが始まる
4 日 「バイト」
5 月 ②三葉、迷いながらも学校へ辿り着く カフェを満喫 バイト後奥寺先輩のスカートに刺繡をする
6 火 瀧、バイトで詰問される
7 水 ③「初♡原宿 表参道パニーニざんまい」
8 木 「中間テスト開始」
9 金 ④「お台場水族館に男子二人と」
11 日 「バイト」
12 月 ⑤「展望台巡りとフリーマーケット♡」「お父さまの仕事場訪問♡霞ヶ関」[注釈 23]
13 火 入れ替わりに気付く?
16 金 ⑥「下北沢で古着屋さん巡り」[注釈 24]
19 月 ⑦「バイト慣れてきたかも~♡」
20 火 ⑧「奥寺先輩と渋谷でお茶♡♡♡」[注釈 25]
24 土 ⑨「小旅行♡鎌倉でカフェ巡り!」
29 木 ⑩「バイトまた怒られちゃった」
10月
2 日 ⑪「明日は奥寺先輩と東京デート」 [注釈 26]
3 月 瀧、奥寺先輩とデート
20 木 司、高木(任せとけ、でもメシおごれよ)の動画を撮る [注釈 27]
21 金 瀧ら三人、飛騨探訪に出発 高山ラーメンを食べた後、糸守が消えた町であることを知る 三葉の死亡を確認 旅館の夜 [注釈 28]
22 土 瀧、御神体へ向かう 口噛み酒を飲み、三葉と入れ替わることに成功 カタワレ時終了後、三葉の名前を忘れて嘆く
23 日 瀧、御神体にて目覚める 東京へ帰る
2021年
10月
4 月 瀧、高木と司にスーツが似合わないことをからかわれた後、奥寺先輩と待ち合わせ
12月
3 金 瀧、結婚式について話すテッシーとサヤちんの気配に気付く 雪の歩道橋で三葉とすれ違うも、お互いに気付かず[注釈 29]
1964、子供たち
糸守町に関する年表
ほとんどの人は知らないと思いますが、実は映画に登場する文献には、糸守町の詳細な歴史が記されています。これらを知ることで、「君の名は。」の新しい側面を知ることができます。
・紀元前387年頃(縄文時代晩期)[注釈 30]
ティアマト彗星飛来
ティアマト彗星由来の隕石はその後、糸守付近の山(後に龍神山と呼ばれる)に落下し、クレーターが形成される
人にとって極めて生活しづらい山の頂上に落下しているので、人的被害は無かったと思われる
彗星飛来の様子が中国(春秋時代)の文献に記された(のだろうが、遺失)
糸守の人々は星の神を信仰。
・446年(古墳時代中期)
その後、糸守にも機織の技術が伝えられ、人々はその技術を用いて紐を作り始める。
彼らは星神アメノカガセオを蛇と見立てており、紐を蛇として見立てたのである。
糸守の人々は織物の神も信仰し始める。
それを主導したのは、宮水という一族だった(宮水神社の創設)
・800年代初頭
糸守の百姓が反乱を起こす。
平安初期の歌人・大嶋?紀の日記(「小松記」)に「糸守の百姓が反乱を起こしたという噂を聞いた」と記録されている。なお、これが歴史に初めて糸守の名が出てくる史料である。
・813年(弘仁4年)頃
ティアマト彗星飛来
糸守の集落にティアマト彗星由来の隕石が落下し、クレーターに水が溜まって糸守湖が形成される
大勢の人が死ぬ。死や破滅は彼らにとって、穢れであった。
彼らは神に裏切られたという認識を持ち、穢れを祓うためにアメノカガセオ信仰を捨て、倭文神信仰だけが残った。
蛇を示すものだった組紐は、蛇を縛るものだと再解釈された。
・9世紀後期(800年代後半)から製鉄始まる
勅使河原氏が主導か
平安時代に製鉄の都と呼ばれる
・平安中期(901~1068)から鎌倉初期(1185~1221)にかけて、彗星落下による隕鉄を用いて製鉄(たたら吹き)盛ん
9世紀の終わりにはすでに糸守の製鉄が全国的に有名であった
親沢地区の製鉄場付近には300人程度が生活していた[注釈 31]
親沢地区の製鉄場は糸守の製鉄が全国に知られたあとの製鉄を支えていた
たたら吹きが発達した理由は隕鉄が豊富にあったことに加えて、森林に囲まれた土地柄で高熱を生むための木窯の製造も容易であったから
・1013年(長和2年)頃
約千年後(2013年)の宮水四葉は、この時期の巫女と入れ替わる
この頃の宮水神社の境内は千年後のものより約5倍の広さがあり、大社造の屋根がなだれ込むように垂れた大きな拝殿、平屋で切妻造の屋根は檜皮葺きで、棟だけ瓦置きの重厚そうな邸宅があった。[49]
・鎌倉時代(1185~1333)この頃には日本刀の制作も盛んで、たびたび幕府側に対し刀を献上していた
とある日記の一箇所に「世に響き渡る糸守の製鉄技術を幕府が気に入った」との記述がある
・糸守はかつて土砂崩れが多く、時に起こる大規模な土砂崩れでたたら場を含む一画が壊滅する事があった。親沢の製鉄場も土砂崩れに巻き込まれたために埋没したと考えられている。
その度に糸守の人々は場所を変え、たたら場を建設し製鉄を助けてきた。その終着点が門入地区の製鉄場である
・室町時代(1338~1573)飛騨国は守護京極氏の統治下にあった
・戦国~江戸時代初期[注釈 32]
舞の意味が見失われる[50]
・1586年(天正14年)飛騨国は金森氏の統治下となる。1692年まで飛騨高山藩として存続
・1692年(元禄5年)金森氏が移封され、飛騨国は幕府直轄領(天領)となる。
これは幕府が飛騨高山の豊富な資源(金・銀・銅・木材等)に目をつけたとの説がある[注釈 33]
・1803年(享和3年)
繭五郎の大火が起きる
・大火後、宮水神社の再建設。規模は小さくなり、位置も少しだけずれた。当時の神職は申立の再生を行う過程で、出雲系の祝詞を導入した方がむしろしっくりくることに気付く。
・天保期(1831~45)から幕末(1867)にかけて、各地で寺子屋が設立
宮水氏が寺子屋を開設
・1868年 明治維新。飛騨国は廃藩置県(1871)に先立ち、飛騨県となる。
その後改称を繰り返し、1876年に岐阜県の管轄となる。
・1876年(明治9年)門入橋 建設
・1883年(明治16年)糸守駅開業
・1884年(明治17年)糸守小学校創設 2013年現在の在校生は男子125人、女子137人(計262人、これを学年数6で割ると≒43.7≒44)
・1894年(明治27年)門入地区にあるたたら製鉄所の火が消される。
これにより糸守での製鉄の歴史が終わる。
・1927年(昭和2年)親沢地区にある勅使河原氏の敷地内から、たたら製鉄場(中世のもの)が発見される
・1931年(昭和6年)宮水一葉、誕生
・終戦後、水力発電を目的にダム建設計画が繰り返し持ち上げられる。しかし結局、計画は廃案となった
・1948年(昭和23年)宮水一葉(17)この頃入れ替わりが発生する。(ダム建設計画にも関与?[注釈 34])
・1949年(昭和24年)糸守高校が設置認可される
・1959年(昭和34年)溝口(宮水)俊樹、誕生
・1965年(昭和40年)糸守高校 創立
糸守高校は昭和24年に隣町である県立綾瀬(高校)…設置認可され、昭和40年に県立糸守高校(として創立。)…(創)立して48年であった(遭った)災害…「自律」「協同」…に励んでいた。
・1970年(昭和45年)糸守小学校の校舎が県の重要文化財に指定される
・1971年(昭和46年)宮水二葉、誕生
・1973年(昭和48年)町の電化
・1976年(昭和51年)頃 とある学者が宮水神社を訪れ、一葉(45?)(とその夫)にインタビューをする。
・1979年(昭和54年)頃 とある学者はインタビューの内容を基に「土着文化の伝統と概念」を出版[注釈 35] 。その内容に一葉は激怒し、以後学者嫌いになる。[注釈 36]
・1994年(平成6年)頃 民俗学者・溝口俊樹(35?)が宮水神社を訪れる。一葉(63?)は応じず、代わりに二葉(23?)が応接。
・2005年(平成17年)9月、糸守町を糸守展望台(坂上地区)から望んだ写真[注釈 37]が撮影される。
・2013年(平成25年)10月、ティアマト彗星飛来。糸守町北部に落下し、新糸守湖を形成する
・2014年(平成26年)12月、糸守町が行政区画から削減される(糸守町の終焉)
脚注
注釈
- ^ このサイトでは「瀧は三葉の手に触れた事で、名前を書くよりも先に想いが溢れてしまった」と監督が述べたことが記載されています。“【君の名は。】謎を徹底解説!映画・原作小説の両サイドから謎を解明!>「君の名は。」の謎、名前ではなく気持ちを書いた瀧”
- ^ このように捉え方が異なったのは、スパークルの歌詞「辞書にある言葉で 出来上がった世界を憎んだ 万華鏡の中で 八月のある朝 君は僕の前で ハニかんでは澄ましてみせた この世界の教科書のような笑顔で」を、サイト主さんは「ある朝/君は」で区切っており、私は「憎んだ/万華鏡」で区切っているために、歌詞のまとまりによって解釈に違いが生じたからだと思います。(そして『スパークル』を聴いてみると、「憎んだ/万華鏡」で切れているのは明らかです)
- ^ 「小説 君の名は。」p125参照。2013年10月を起点とすれば、14ヶ月後は2014年12月です。
- ^ 外伝のコミカライズ版の第0話(オープニング)でも「一つの彗星が生んだ四つの物語」と記されています。
- ^ インタビューで新海監督は「運命の人はいる、ということを伝えたかった」と言っているので、これは誤り。“『君の名は。』新海誠監督インタビュー~運命の人はいる、ということを伝えたかった~”
- ^ この部分は推測ですが、おそらく二葉も三葉が瀧に会いに行ったように、俊樹に接触しようとした可能性があります。当時の俊樹(30)は全く覚えていないし身に覚えもないはずです。二葉にとっても、入れ替わった先の時代があまりにも未来なため、時間軸のズレにも気づいていて、若いだろうことは承知で会いに行ったのかもしれません。この時の接触がトリガーになり、その後溝口俊樹は何かに導かれるかのように宮水神社へやってくることになったのかもしれません。
- ^ 「高校を卒業するかしないかのころから」とあるので実際は90年2・3月頃なのですが、単純計算しやすいよう敢えて89年にしています。
- ^ 二人は94年に出会い(小説版では『20年ほど前』、コミカライズ版では『20年前(93年)』となっています。私は前者を採用。)、95年に結婚し、96年に三葉誕生と考えています。(96年三葉誕生は確定事項)
- ^ 始めからこの日は疑問だらけです。映画では瀧が三葉の学校に行ったことは分かるのですが、5日の司たちの反応から、三葉は瀧の学校には行っていないように見えます。小説によると、三葉は東京の街だけでなく瀧の顔も見ているようです。2016年9月1日に二学期が始まっていますから、2日も学校があるはずです。5日に瀧の父が「遅刻はしても学校には行けよ」と言ったのは、入れ替わり初回(2日)に三葉が学校をサボったことを受けた発言だったのかもしれません。(もちろん普通に諭したのかもしれず、あくまでその可能性があるということ)
- ^ 気付いているとは思いますが、瀧が悲鳴を上げた後と朝食のシーンでは一日が経過しています。これが余りにもスムーズすぎて、初見の私は大混乱しました(四葉の服も変わっていないので)
- ^ 映画で二人が入れ替わりに気付くのは13日ですが、流石に遅くないですか?何しろ13日の時点で二人は既に五回も入れ替わっているのです。まる一日記憶が無いことには割と早くから気付いているのに、いくら何でも入れ替わりに気付くの遅くないですか?もっと早くに気付くはずなのでは、と思います。
- ^ 外伝のコミカライズ版によると、日曜日にあったようです。しかし10月4日の秋祭り(例題祭)が平日に行われたことを考えると、豊穣祭も小説にあるように平日(9月3日)でもよいとは思います。
- ^ 正直、美術事件とバスケを同じ日にするのは若干苦しいのですが、よく考えると別に何も問題はないです。逆にこの二つを別々の日にしてしまうと、矛盾が生じてしまうのです。また、12日に瀧が胸を揉んでいるのを四葉に目撃されたとすると、映画での「今日はおっぱい揉んどらんのやね」と合います。
- ^ 6日でも説明しましたけど、やはり遅すぎなのでは?
- ^ 「シャーしんおれろー」は、平日かつ入れ替わっていない日です。16日に入れ替わっているので、17日に限定できます。
- ^ 四葉の目撃した「二度の入れ替わり」を考慮すると、この日に限定できます。
- ^ 手作りカフェ作りの前日は平日かつ入れ替わっていない日なので、カフェを作り始めたのが16日、または20日という選択肢は消去できます。
- ^ 四葉の目撃した二度の入れ替わりは、19日と20日のことではないかと思います。(瀧が入れ替わったときに、四葉が毎回瀧が胸を揉んでいるのを目撃している訳ではないのですが)
- ^ 前前前世が流れている間に、瀧が完成したカフェでサヤちんを迎え入れるシーンがあります。
- ^ 「四葉のおっぱい考察から数日後」とあります。また、この日はサヤちんが制服なので平日です。
- ^ 四葉の盗み飲みは日曜日です(p161)。となると、この日は入れ替わっていることになります。「三葉は社務所に詰めている」とありますが…。瀧でもできるでしょう。(しかし外伝小説のコミカライズ版では、三葉はあの複雑な髪型をしていました…。)
- ^ 「休日なのに瀧が制服を着ていて四葉に不思議がられた」ことから、9月28、29日のどちらかとしている説もありますが、それは誤りです。小説でも「十月」と書いてありますし、映画での、この日の彗星のニュースを見てください。28、29日なら「9月24日」と「10月4日」のちょうど真ん中に彗星があるはずですが、どう見ても10月4日寄りですよね。だからこの日は10月2日です 。ちなみに「休日なのに瀧が制服を着ていて四葉に不思議がられた」描写は、三年のズレを聴衆に示す伏線だと思います。 また、瀧のデートの日がなぜか休日のように(後で述べます)、御神体へ奉納した日もなぜか休日となっている可能性が高いです。
- ^ コミカライズ版第1巻によると、瀧と三葉は、「お父さまの仕事場訪問」について以下のようなやり取りをしています。自分の父(俊樹)との仲が険悪な三葉は、瀧に普段どういう風に父親と話しているのか尋ねます。すると瀧は、「うちの親父とはうまくやってんじゃん。そんな感じで話せばいいんじゃねえの?」と返し、それを見た三葉は「なにそれ!?」と反応します。このようなやり取りをしているということは、二人はすでに入れ替わりに気付いているので、先ほどから何回も述べている通り、13日よりもっと早くに入れ替わりに気付いているのではないか、と思います。
- ^ 下北沢は、新海監督の初の劇場公開作品であるほしのこえが公開された場所です。
- ^ 劇中で前前前世が流れている場面でも確認できます。
- ^ 瀧のデートの日は論争のテーマとしてかなり有名です。公表もされているのですが、10月3日月曜日です。えっ?月曜日?瀧くんは学校サボってデートしてんの?って思いますよね。そう、だから2日日曜説も根強かったのですが、3日なのです。まず、三葉が日記を書いた時間に着目してみます。三葉が日記を書いたのが2日0時台なら、デート2日説もあり得ますが、日記が書かれたのは18時40分。これでデート2日説は消えました。となると、3日は何かしらの休日になっている可能性が考えられます。実は、10月1日に都民の日というのがあるらしいのですが、2016年のこの日は土曜日。そして、この日の振り替えが月曜日になることは現実的にないのです。しかし小説では、この日は「休日」とあります。(p96)まとめると、「君の名は。」の世界では、10月3日はなぜか休日になっている、ということです。…何でこんな設定にしたんでしょうね。(こういう経緯があるからこそ、私は御神体へ奉納の日も「なぜか休日説」を推しているのです。)
- ^ 2018年1月3日に放送されたものでは、動画を再生している司のスマホ画面上部に「20161020」とあります。しかし彗星軌道修正前のものでは「20161017」とありました。“参照:「君の名は。」を深掘る(7)飛騨旅行の日程はこれで決まり。”こうした頼み事は前日にすることが多いから訂正されたのでしょうか?細かい所ではありますが。
- ^ 旅館で瀧がスマホをつけた時、一瞬だけ日付が映ります。
- ^ 瀧が手帳を開いている時、2021年12月2日までは✕印がついていることが確認できます。
- ^ 可能性があるに過ぎない出来事。
- ^ 千年後の2013年とほぼ同じ人口と推定。
- ^ 時期は完全に私の推測です。
- ^ アニメ中のことではなく、リアル(現実)での話です。
- ^ “参考までに”。全15ページのうち6から8ページまで見れば十分です。人物関係を把握する必要はありません。
- ^ 本のタイトルは外伝のコミカライズ版より。
- ^ 「出版までに3年くらいかかる」ことは、完全に私の推測です。
- ^ “写真下の白いところ左下に「2005年9月糸守展望台から撮影」と書いてある。”
出典
- ^ 「小説 君の名は。」p143
- ^ 小説「君の名は。」p157
- ^ “君の名はネタバレ時系列を徹底解説!>三葉の入れ替わる相手がなぜ瀧だったのか?”
- ^ “瀧の手に「みつは」と書く三葉”
- ^ “カタワレ時に、瀧の手に文字を記す三葉”
- ^ 「小説 君の名は。」p158
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p192
- ^ “君の名は。父を説得できた理由とは?ネタバレ>「お前は誰だ」町長(三葉の父親)の発言の謎”
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p197, p267
- ^ “君の名は。父を説得できた理由とは?ネタバレ>「お前は誰だ」町長(三葉の父親)の発言の謎”
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p203
- ^ 例えば→“君の名は。繭五郎についての考察と妄想”
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p137
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p226
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p227
- ^ 一葉の夫、つまり二葉の父について俊樹は「お父さんも大変だったんだろうな」(外伝p232)と言っていることから、知り合いといっても同じ神職関係者とは限らないようです。
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p184
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p218
- ^ 「小説 君の名は。」p148
- ^ 完成していたジグソーパズルから、いくつかのピースが取り除かれた様子をイメージすれば、分かりやすいと思います。
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p182
- ^ “初期の画像その1”
- ^ “初期の画像その2・瀧は鉄砲(?)を持っている?”
- ^ “二葉と俊樹の入れ替わり説・時系列まとめ”
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p237
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p239
- ^ 『小学校に入る少し前あたりから、母親の雰囲気を帯び始めてきた。』「君の名は。Another Side:Earthbound」p244
- ^ 『三葉が小学校に入って少ししたところで次女の四葉が生まれた。』「君の名は。Another Side:Earthbound」p245
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p247
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p19
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p19
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p19
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p34
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p40
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p128
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p129
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p52
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p59
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p135
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p141
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p45
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p50
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p94
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p59
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p45
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p157
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p186
- ^ “彗星は10月4日寄り”
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p180
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p222
- ^ 「君の名は。Another Side:Earthbound」p145
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