「ビルマ語」の版間の差分
加筆。 |
|||
(同じ利用者による、間の1版が非表示) | |||
24行目: | 24行目: | ||
}} |
}} |
||
'''ビルマ語'''(ビルマご)は、[[シナ・チベット語族]]の[[チベット・ビルマ語派]](チベット・ミャンマー語派){{仮リンク|ロロ・ビルマ語群|en|Lolo-Burmese languages|label=ビルマ・ロロ語群}}に属し、[[ミャンマー|ミャンマー連邦共和国]]の公用語である。ミャンマー連邦の総人口約5,114万人の約70パーセントを占めるビルマ族が母語とする言語で、他に[[バングラデシュ]]・[[マレーシア]]・[[タイ王国|タイ]]などにも話者がいる。なお現在のところ、日本の[[公教育]]においては[[東京外国語大学]]及び[[大阪大学]]外国語学部で専攻語として開講されているのみで、専門的な学習の機会や場は多くない。'''ミャンマー語'''と呼ばれることもある。 |
'''ビルマ語'''(ビルマご)は、[[シナ・チベット語族]]の[[チベット・ビルマ語派]](チベット・ミャンマー語派){{仮リンク|ロロ・ビルマ語群|en|Lolo-Burmese languages|label=ビルマ・ロロ語群}}に属し、[[ミャンマー|ミャンマー連邦共和国]]の公用語である。ミャンマー連邦の総人口約5,114万人の約70パーセントを占めるビルマ族が母語とする言語で、他に[[バングラデシュ]]・[[マレーシア]]・[[タイ王国|タイ]]などにも話者がいる。なお現在のところ、日本の[[公教育]]においては[[東京外国語大学]]及び[[大阪大学]]外国語学部で専攻語として開講されているのみで、専門的な学習の機会や場は多くない。'''ミャンマー語'''と呼ばれることもある。 |
||
表記にはビルマ文字が用いられる(参照: [[#文字]])が、文字と実際の発音には様々な隔たりが見られる(参照: [[#音声]])。 |
|||
== 歴史 == |
== 歴史 == |
||
39行目: | 41行目: | ||
{{main|ビルマ文字}} |
{{main|ビルマ文字}} |
||
子音を表す'''基本字母'''の周囲に'''母音記号'''と'''声調'''が組み合わさり文字を形成する。文字は、全体的に丸っこい形が特徴的である。 |
子音を表す'''基本字母'''の周囲に'''母音記号'''と'''声調'''が組み合わさり文字を形成する。文字は、全体的に丸っこい形が特徴的である。 |
||
* '''基本字母''' - 子音を表し、33個ある。同じ発音をさす文字が複数ある場合もある。 |
* '''基本字母''' - 子音を表し、33個ある。同じ発音をさす文字が複数ある場合もある<ref name="SMZ_281">{{Harvcoltxt|世界の文字研究会|2009|p=281}}.</ref>。 |
||
* '''複合文字''' - 基本字母に、y, w, 無声化 などを示す記号が付いたもの。 |
* '''複合文字''' - 基本字母に、y, w, 無声化 などを示す記号が付いたもの。 |
||
* '''母音記号'''は、声調との組合わせで決まる。母音は7個あり、声調との組合わせは7 × 3 = 21個である。 |
* '''母音記号'''は、声調との組合わせで決まる。母音は7個あり、声調との組合わせは7 × 3 = 21個である。 |
||
47行目: | 49行目: | ||
== 音声 == |
== 音声 == |
||
ビルマ語の発音は[[日本語]]を通して見ると理解し難いものが多く、音便による発音の変化や語末の[[促音]](厳密には[[声門閉鎖音]] {{IPA|ʔ}})などのほか先述のような同音異字の存在のために、文字だけを見て容易に発音を知ることはできない<ref name="SMZ_281" />。 |
|||
=== 母音 === |
=== 母音 === |
||
[[母音]]は主に8種類ある。他に鼻母音や末尾に声門閉鎖音がつく母音などがある。 |
[[母音]]は主に8種類ある。他に鼻母音や末尾に声門閉鎖音がつく母音などがある。 |
||
78行目: | 82行目: | ||
* 破裂音 |
* 破裂音 |
||
*; 両唇破裂音 |
*; [[両唇破裂音]] |
||
*: '''p''' <無声無気音>「パ」行 |
*: '''p''' {{IPA|p}}<無声無気音>「パ」行 {{Lang|my|ဂ}} |
||
*: '''ph''' <無声有気音>息を伴う「パ」行 |
*: '''ph''' {{IPA|pʰ}}<無声有気音>息を伴う「パ」行 {{Lang|my|ဖ}} |
||
*: '''b''' {{IPA|b}}<有声音>「バ」行 {{Lang|my|ဗ}}、場合によっては {{Lang|my|ဂ}} や {{Lang|my|ဖ}}(例: {{Lang|my|[[wikt:သီးပင်|သီး'''ပင်''']]}} {{Ipa|t̪í'''bìɴ'''}}〈果樹〉<ref>{{Harvcoltxt|大野|2000|p=715}}.</ref>) |
|||
*: '''b''' <有声音>「バ」行 |
|||
*; 歯茎破裂音 |
*; [[歯茎破裂音]] |
||
*: '''t''' <無声無気音>「タ」行 ※ただし、"th"音や "D"音との混同を避けるため、舌先がやや硬口蓋よりになる。そり舌音にはならない。 |
*: '''t''' {{IPA|t}}<無声無気音>「タ」行 ※ただし、"th"音や "D"音との混同を避けるため、舌先がやや硬口蓋よりになる。そり舌音にはならない。{{Lang|my|တ}} |
||
*: '''th''' <無声有気音>息を伴う「タ」行 |
*: '''th''' {{IPA|tʰ}}<無声有気音>息を伴う「タ」行 {{Lang|my|ထ}} |
||
*: '''d''' {{IPA|d}}<有声音>「ダ」行 ဒ {{Lang|my|ဒ}}、場合によっては {{Lang|my|တ}}(例: {{Lang|my|[[wikt:တညင်း|'''တ'''ညင်း]]}} {{Ipa|'''də''' ɲíɴ}}〈{{仮リンク|ジリンマメ|pl|Archidendron jiringa}}〉)<ref>{{Harvcoltxt|大野|2000|p=222}}.</ref> |
|||
*: '''d''' <有声音>「ダ」行 |
|||
*; 硬口蓋破裂音 |
*; [[硬口蓋破裂音]] |
||
*: '''c''' <無声無気音>「チャ」行 |
*: '''c''' {{Ipa|t͡ʃ}}<無声無気音>「チャ」行 {{Lang|my|ကျ, ကြ}} |
||
*: '''ch''' <無声有気音>息を伴う「チャ」行 |
*: '''ch''' {{Ipa|t͡ʃʰ}}<無声有気音>息を伴う「チャ」行 {{Lang|my|ချ, ခြ}} |
||
*: '''j''' {{Ipa|d͡ʒ}}<有声音>「ヂャ」行 {{Lang|my|ဂျ, ဂြ}}、場合によっては {{Lang|my|ကြ}}(例: {{Lang|my|[[wikt:လူကြုံ|လူ'''ကြုံ]]}} {{Ipa|lù'''d͡ʒòuɴ'''}}〈知り合いから金品や手紙などを託されて運ぶ旅行者)<ref>加藤 (2004:380).</ref> |
|||
*: '''j''' <有声音>「ヂャ」行 |
|||
*; 軟口蓋破裂音 |
*; [[軟口蓋破裂音]] |
||
*: '''k''' <無声無気音>「カ」行 |
*: '''k''' {{IPA|k}}<無声無気音>「カ」行 {{Lang|my|က}} |
||
*: '''kh''' <無声有気音>息を伴う「カ」行 |
*: '''kh''' {{IPA|kʰ}}<無声有気音>息を伴う「カ」行 {{Lang|my|ခ}} |
||
*: '''g''' <有声音>「ガ」行 |
*: '''g''' {{IPA|}}<有声音>「ガ」行 {{Lang|my|ဂ}}、場合によっては {{Lang|my|က}} や {{Lang|my|ခ}} |
||
*: '''T''' {{IPA|θ}} <無声音> ※ T, D の調音点は英語の "th-" の音と同じだが、ここでは破裂音の節に含める。[[歯破裂音]] t̪, d̪ で発音される場合もある<ref>加藤昌彦 『CDエクスプレス ビルマ語』(白水社)</ref>。 |
*: '''T''' {{IPA|θ}} <無声音> ※ T, D の調音点は英語の "th-" の音と同じだが、ここでは破裂音の節に含める。[[歯破裂音]] {{IPA|t̪}}, {{IPA|d̪}} で発音される場合もある<ref>加藤昌彦 『CDエクスプレス ビルマ語』(白水社)</ref>。{{Lang|my|သ}} |
||
*: '''D''' {{IPA|ð}} <有声音> {{Lang|my|သ}}(例: {{Lang|my|[[wikt:သီးသီး|သီး'''သီး''']]}} {{Ipa|t̪í'''d̪í'''}}〈{{仮リンク|ゾウノリンゴ|en|Limonia acidissima}}の実〉)<ref>{{Harvcoltxt|大野|2000|p=714}}.</ref> |
|||
*: '''D''' {{IPA|ð}} <有声音> |
|||
*; 声門破裂音 |
*; [[声門破裂音]] |
||
*: '''ʔ''' ※母音の項参照 |
*: '''ʔ''' ※母音の項参照 |
||
* 摩擦音 |
* 摩擦音 |
||
*; 歯茎摩擦音 |
*; [[歯茎摩擦音]] |
||
*: '''s''' <無声無気音>「サ」行 |
*: '''s''' {{IPA|s}}<無声無気音>「サ」行 {{Lang|my|စ}} |
||
*: '''sh''' {{IPA|sʰ}} <無声有気音>息を伴う「サ」行 |
*: '''sh''' {{IPA|sʰ}} <無声有気音>息を伴う「サ」行 {{Lang|my|ဆ}} |
||
*: '''z''' {{IPA|z}}<有声音>「ザ」行 {{Lang|my|ဇ}}、場合によっては {{Lang|my|ဆ}}(例: {{Lang|my|[[wikt:ဆီး|ဆီး]]}} {{Ipa|zí}}〈ナツメ〉)<ref>{{Harvcoltxt|大野|2000|p=174}}.</ref> |
|||
*: '''z''' <有声音>「ザ」行 |
|||
*: '''S''' 「シャ」行 |
*: '''S''' {{Ipa|ʃ}}「シャ」行 |
||
*: '''h''' 「ハ」行 |
*: '''h''' {{IPA|h}}「ハ」行 {{Lang|my|ဟ}} |
||
* 鼻音 |
* [[鼻音]] |
||
*: '''m''' 「マ」行 |
*: '''m''' {{IPA|m}}「マ」行 {{Lang|my|ဓ}} |
||
*: '''hm''' {{IPA| |
*: '''hm''' {{IPA|m̥}} 無声の "m"。出だしに息が入る "m" {{Lang|my|ဓှ}} |
||
*: '''n''' 「ナ」行 |
*: '''n''' {{IPA|n}}「ナ」行 {{Lang|my|န}} |
||
*: '''hn''' {{IPA| |
*: '''hn''' {{IPA|n̥}} 無声の "n"。出だしに息が入る "n" {{Lang|my|နှ}} |
||
*: '''ny''' 「ニャ」行 |
*: '''ny''' {{IPA|ɲ}}「ニャ」行 {{Lang|my|ည}} |
||
*: '''hny''' {{IPA| |
*: '''hny''' {{IPA|ɲ̊}} 無声の "ny"。出だしに息が入る "ny" {{Lang|my|ညှ}} |
||
*: '''ng''' 鼻濁音で発音した「ガ」行 |
*: '''ng''' {{IPA|ŋ}} 鼻濁音で発音した「ガ」行 {{Lang|my|င}} |
||
*: '''hng''' {{IPA| |
*: '''hng''' {{IPA|ŋ̊}} 無声の "ng"。出だしに息が入る "ng" {{Lang|my|ငှ}} |
||
* 半母音 |
* [[半母音]] |
||
*: '''w''' 「ワ」行 |
*: '''w''' {{IPA|w}}「ワ」行 {{Lang|my|ဝ}} |
||
*: '''hw''' {{IPA| |
*: '''hw''' {{IPA|w̥}} 無声の "w"。出だしに息が入り「フワ」といった感じになる。 |
||
*: '''y''' {{IPA|ʝ}} 日本語の「ヤ」行より摩擦が強い。「濁ったヤ行」に聞こえる。 |
*: '''y''' {{IPA|ʝ}} 日本語の「ヤ」行より摩擦が強い。「濁ったヤ行」に聞こえる。{{Lang|my|ယ, ရ}} |
||
* 流音 |
* [[流音]] |
||
*: '''l''' 英語のl音 |
*: '''l''' {{IPA|l}} 英語のl音 {{lang|my|လ}} |
||
*: '''hl''' {{IPA| |
*: '''hl''' {{IPA|l̥}} 無声の "l"。出だしに息が入る "l" {{Lang|my|လှ}} |
||
*: '''r''' 外来語に多く、英語の "r"音とほぼ同じ |
*: '''r''' 外来語に多く、英語の "r"音とほぼ同じ |
||
* 介子音 |
* 介子音 |
||
*: -'''w'''-、-'''y'''- の2種類がある。 |
*: -'''w'''-、-'''y'''- の2種類がある。 |
||
*: cwE:(水牛)、mya: dE_(多い)など。 |
*: cwE:(水牛)、mya: dE_(多い)など。 |
||
*: 日本語の「キャ」行にあたる発音は存在しない。ky や khy は「チャ」行の発音(c、chと同じ)となる。 |
|||
日本語の「キャ」行にあたる発音は存在しない。転写すると「ky」となる {{Lang|my|ကျ}} や転写すると「hky」となる {{Lang|my|ချ|}} は「チャ」行の発音(c、chと同じ)となる。また、転写で「kr」となる {{Lang|my|ကြ}} もチャ行音、「yha」や「rha」の組み合わせはシャ行音、「gy」{{Lang|my|ဂျ}} や「gr」{{Lang|my|ဂြ}} はヂャ行音となる<ref name="SMZ_281" />。なおこのようなビルマ語の綴りと実際の発音との乖離のために、逆にビルマ語話者は日本語の「[[東京]]」(とうきょう、Tokyo)を「とーちょー」のように発音してしまう傾向がある<ref name="SMZ_281" />。また、場合によっては無声子音を表す字が有声化することもある。 |
|||
=== 声調 === |
=== 声調 === |
||
141行目: | 146行目: | ||
* 文の種類は名詞文と動詞文に大別される。 |
* 文の種類は名詞文と動詞文に大別される。 |
||
* 前置詞も日本語と同様語尾変化である。 |
* 前置詞も日本語と同様語尾変化である。 |
||
* 「おはよう」や「こんにちは」の決まった挨拶の言葉は通常はない。 |
* 「おはよう」や「こんにちは」の決まった挨拶の言葉は通常はない(参照: [[#挨拶表現]])。 |
||
* ミャンマー人には、通常、姓にあたるものはない。名前は生まれた曜日によって使用される字が決められている。ただし、親の名の一部を自分の名につけて示す場合がある。アウンサンスーチーも、父の名のアウンサン、父方の祖母の名のスー、母の名のキンチーに由来する。 |
* ミャンマー人には、通常、姓にあたるものはない。名前は生まれた曜日によって使用される字が決められている。ただし、親の名の一部を自分の名につけて示す場合がある。アウンサンスーチーも、父の名のアウンサン、父方の祖母の名のスー、母の名のキンチーに由来する。 |
||
151行目: | 156行目: | ||
私は東京大学の学生です。 |
私は東京大学の学生です。 |
||
== |
== 挨拶表現 == |
||
ビルマ語の挨拶表現としては一応 {{Lang|my|[[wikt:မင်္ဂလာပါ|မင်္ဂလာပါ]]}} mang=ga_laa_paa_ {{Ipa|mìɴɡəlà bà}} <small>ミンガラーバー</small>(文字通りには「吉祥です」)というものが存在し、これは一日のうちどの時間帯においても使用することが可能である<ref>加藤 (2004:80,85).</ref>。つまり、〈おはよう〉、〈こんにちは〉、〈こんばんは〉の全てがこの表現となる<ref>加藤 (2004:80,90,100).</ref>。しかし、この表現は1962年の[[ネ・ウィン]]軍事政権成立以降からビルマ化政策の一環として新たに学校教育で使われ始めたものであり、学校では定着した<ref>藪 (2009).</ref>ものの、ビルマ人同士の日常生活においてはほとんど使用されない<ref name="ak04_85">加藤 (2004:85).</ref>。ビルマ人同士では時間帯を問わず {{Lang|my|ထမင်းစားပြီးပြီလား}} (tha_mang' caa:prii:prii_laa:) {{Ipa|tʰəmíɴ sá pí bì lá}} <small>タミンサーピービーラー</small>〈ご飯は食べ終わりましたか〉、{{Lang|my|နေကောင်းတယ်နော်}} (ne_kong':tay'no') {{Ipa|nè káuɴ dɛ̀ nɔ̀}} <small>ネーカウンデーノー</small>〈お元気ですよね〉、{{Lang|my|ဘယ်သွားမလို့လဲ}} (bhay' swaa:ma_lV.laY) {{Ipa|bɛ̀ t̪wá mə lô lɛ́}} <small>ベートワーマローレー</small>〈どこに行くところですか〉などを挨拶にあたる表現として用いている<ref name="ak04_85" />。 |
|||
== ビルマ語由来の語 == |
|||
[[File:A --bonsai-- stand made from African Padauk wood 2013-06-02 13-19.jpg|thumb|250px|アフリカパドゥクの材から作られた盆栽台。]] |
|||
[[File:Xylia xylocarpa 10.JPG|thumb|250px|ピンカドの葉と実]] |
|||
植物: |
|||
* パドックあるいは[[パドウク]]({{Lang|my|[[:my:ပိတောက်|ပိတောက်]]}} {{Ipa|bədauʔ}} <small>バダウッ</small>)- [[ビルマカリン]]({{Snamei||Pterocarpus macrocarpus}})を筆頭に[[カリン (マメ科)|インドシタン]](別名: インドカリン; {{Snamei|P. indicus}})、[[アンダマンカリン]]({{Snamei||Pterocarpus dalbergioides|P. dalbergioides}})、[[マラバルキノカリン]]({{Snamei||Pterocarpus marsupium|P. marsupium}})といった[[マメ科]]{{仮リンク|インドカリン属|en|Pterocarpus}}の複数の樹種を指す語<ref>{{Harvcoltxt|大野|2000|p=369-370}}.</ref>。パドックの名はビルマカリンのみならず、同属だが[[熱帯アフリカ]]産の[[アフリカパドゥク]]/[[アフリカカリン]]({{Snamei||Pterocarpus soyauxii|P. soyauxii}})から得られた材も指すようになり、両者とも[[床柱]]や[[カウンター (インテリア)|カウンター]]材に用いられ<ref>村山 (2013).</ref>、強度も耐久性も高い<ref>{{Harvcoltxt|熱帯植物研究会|1996|p=199,200}}.</ref>。ビルマ語から借用された[[英語]]の padauk あるいは padouk はインドカリン属の樹種全般を指す<ref name="RH2">小学館ランダムハウス 第2版 編集委員会 (1994).</ref>。 |
|||
* [[ピンカド]]({{Lang|my|[[:my:ပျဉ်းကတိုး|ပျဉ်းကတိုး]]}} {{Ipa|pjín ɡədó}} <small>ピンガド</small>)- [[ビルマテツボク]]ともいう。学名: {{Snamei||Xylia xylocarpa}}([[シノニム]]: {{Snamei|X. dolabriformis}}<ref>{{Harvcoltxt|大野|2000|p=402}}.</ref>)。マメ科で耐久性が高いが割れやすく、重構造物、高級建築、内装、[[橋梁]]、[[造船]]、車両、[[農具|農器具]]に用いられる材が得られる<ref name="NSY_206">{{Harvcoltxt|熱帯植物研究会|1996|p=206}}.</ref>。英語では pyinkado<ref name="RH2" /> や [[アイアンウッド|ironwood]] of Burma と呼ぶ<ref name="NSY_206" />。 |
|||
服飾: |
|||
* [[ロンジー]]({{Lang|my|[[:my:လုံချည်|လုံချည်]]}} {{Ipa|lòund͡ʒì}}<ref>{{Harvcoltxt|大野|2000|p=666}}.</ref> <small>ロウンジ</small>) |
|||
== 脚注 == |
|||
{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
||
{{Reflist}} |
{{Reflist}} |
||
== 参考文献 == |
|||
* [[石井米雄]]、[[千野栄一]] 編、加藤{{ruby|昌彦|あつひこ}} 他共著『世界のことば・出会いの表現辞典』三省堂、2004年。{{ISBN|4-385-15178-4}} |
|||
* {{Cite book|和書|last=大野|first=徹|authorlink=大野徹|title=ビルマ(ミャンマー)語辞典|publisher=大学書林|year=2000|isbn=4-475-00145-5|ref=harv}} |
|||
* 小学館ランダムハウス英和大辞典 第2版 編集委員会 編 (1994).『[[小学館ランダムハウス英和大辞典]] 第二版』。{{ISBN|4-09-510101-6}} |
|||
* {{Cite book|和書|editor=世界の文字研究会|title=世界の文字の図典|edition=普及版|publisher=吉川弘文館|year=2009|isbn=978-4-642-01451-9|ref=harv}} |
|||
* {{Cite book|和書|editor=熱帯植物研究会|title=熱帯植物要覧|edition=第4版|publisher=養賢堂|year=1996|isbn=4-924395-03-X|ref=harv}} |
|||
* 村山元春 監修、村山忠親 著『増補改訂 原色 木材大事典185種』誠文堂新光社、2013年、155-6頁。{{ISBN|978-4-416-71379-2}} |
|||
* 藪司郎「ビルマ語」 梶茂樹、中島由美、林徹 編『事典 世界のことば 141』大修館書店、2009年、178-181頁。{{ISBN|978-4-469-01279-8}} |
|||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2019年5月28日 (火) 10:45時点における版
ビルマ語 | |
---|---|
မြန်မာဘာသာ (mranma bhasa) | |
話される国 |
ミャンマー タイ・ラオス・バングラデシュ・シンガポール・マレーシアなど |
地域 | 東南アジア広域 |
民族 | ビルマ族 |
話者数 |
第一言語:3200万人 第二言語:1000万人 |
言語系統 |
シナ・チベット語族
|
表記体系 | ビルマ文字 |
公的地位 | |
公用語 | ミャンマー |
統制機関 | ミャンマー言語委員会 |
言語コード | |
ISO 639-1 |
my |
ISO 639-2 |
bur (B) mya (T) |
ISO 639-3 |
mya |
ビルマ・ロロ・ナシ語群 |
ビルマ語(ビルマご)は、シナ・チベット語族のチベット・ビルマ語派(チベット・ミャンマー語派)ビルマ・ロロ語群に属し、ミャンマー連邦共和国の公用語である。ミャンマー連邦の総人口約5,114万人の約70パーセントを占めるビルマ族が母語とする言語で、他にバングラデシュ・マレーシア・タイなどにも話者がいる。なお現在のところ、日本の公教育においては東京外国語大学及び大阪大学外国語学部で専攻語として開講されているのみで、専門的な学習の機会や場は多くない。ミャンマー語と呼ばれることもある。
表記にはビルマ文字が用いられる(参照: #文字)が、文字と実際の発音には様々な隔たりが見られる(参照: #音声)。
歴史
古ビルマ語
ビルマに住むモン族が使っていた文字が、11世紀後半ごろにビルマ語に使われるようになった。12世紀前後には仏教徒の功徳を記録した碑文が多数現れるようになる。この時代に書かれたビルマ語を「古ビルマ語」(11世紀 - 16世紀)と呼ぶ。古ビルマ語の資料の中で年代のはっきりしている記録として、最も古いものが「ミャゼディ碑文」(1112年)のビルマ語である。四面体の石柱に、同一の内容がモン語、パーリ語、ピュー語そしてビルマ語の四つの言語で刻まれている。
中ビルマ語
この「古ビルマ語」から、15世紀 - 16世紀にその骨格が成立したと考えられる「ビルマ文語」(Middle Burmese、中ビルマ語、16世紀 - 18世紀)を経て、
現代ビルマ語
現代ビルマ語(modern Burmese、18世紀中頃 - )に至ったとされる。
文字
子音を表す基本字母の周囲に母音記号と声調が組み合わさり文字を形成する。文字は、全体的に丸っこい形が特徴的である。
- 基本字母 - 子音を表し、33個ある。同じ発音をさす文字が複数ある場合もある[1]。
- 複合文字 - 基本字母に、y, w, 無声化 などを示す記号が付いたもの。
- 母音記号は、声調との組合わせで決まる。母音は7個あり、声調との組合わせは7 × 3 = 21個である。
- 末子音 - n, ʔ(声門閉鎖音)で終わることを示す文字が複数ある。
句読点には、||(。句点)と |(、読点)を用いる。特有のビルマ数字をもつ。
音声
ビルマ語の発音は日本語を通して見ると理解し難いものが多く、音便による発音の変化や語末の促音(厳密には声門閉鎖音 [ʔ])などのほか先述のような同音異字の存在のために、文字だけを見て容易に発音を知ることはできない[1]。
母音
母音は主に8種類ある。他に鼻母音や末尾に声門閉鎖音がつく母音などがある。 以下、必要に応じて、国際音声記号 (IPA) を [ ] 書きで併記する。
- 短母音
- a 母音の「ア」
- i 母音の「イ」
- u 日本語の母音「ウ」よりもっと唇を丸める
- e 日本語の母音「エ」より口を平らにする
- E [ɛ] 日本語の母音「エ」より口を大きめに開く
- o 日本語の母音「オ」よりもっと唇を丸める
- O [ɔ] 日本語の母音「オ」より口を大きめに開く
- A [ə] 上記の母音が弱化することにより生じる曖昧母音
- 鼻母音
"aN", "iN", "eiN" など母音の末尾が鼻音化するもの。綴りの上では末子音 "-m" "-n" "-ŋ" が残っているが、現在ビルマ語ではその区別が消失して全て鼻音化している。また、ビルマ語の二重母音は単独では存在しない。日本語の「愛」などといった発音は鼻母音を補って発音される。鼻母音は、"iN", "auN", "aiN", "aN", "eiN", "ouN", "uN(wuN)" が挙げられる。
- 声門閉鎖音 "ʔ"
驚いたとき「アッ!」といったときなどに喉をぐっとしめた感じの音である。日本語の小さい「っ」に近いが、日本語の場合「アッ」を除けば次の子音の形でとまるので厳密には異なる。("kattaa"や"kappa"など。)綴りの上では "-p" "-t" "-k" "-s" といった末子音が残っているが一部の外来語(/bas ka:/など)を除き、声門閉鎖音に変化している。綴りでは子音記号にアタッ /Athaʔ/ と呼ばれる補助記号をつけることで表す。子音に綴りの上で "-k" の場合直前の母音 "-a" は "E" となって "-Eʔ" と発音し、 "-s" の場合直前の母音"-a" は "i" となって "-iʔ" と発音される。また、綴りの上で
- 直前の母音が "-i" で "-p" や "-t" と接続する場合 "-eiʔ"
- 直前の母音が "-u" で "-p" や "-t" と接続する場合 "-ouʔ"
- 直前の母音が "-O" で "-k" と接続する場合 "-auʔ"
- 直前の母音が "-o" で "-k" と接続する場合 "-aiʔ"
となることに文字学習の際は注意されたい。
子音
頭子音は全部で34個ある。
- 破裂音
- 両唇破裂音
- p [p]<無声無気音>「パ」行 ဂ
- ph [pʰ]<無声有気音>息を伴う「パ」行 ဖ
- b [b]<有声音>「バ」行 ဗ、場合によっては ဂ や ဖ(例: သီးပင် /t̪íbìɴ/〈果樹〉[2])
- 歯茎破裂音
- t [t]<無声無気音>「タ」行 ※ただし、"th"音や "D"音との混同を避けるため、舌先がやや硬口蓋よりになる。そり舌音にはならない。တ
- th [tʰ]<無声有気音>息を伴う「タ」行 ထ
- d [d]<有声音>「ダ」行 ဒ ဒ、場合によっては တ(例: တညင်း /də ɲíɴ/〈ジリンマメ〉)[3]
- 硬口蓋破裂音
- c /t͡ʃ/<無声無気音>「チャ」行 ကျ, ကြ
- ch /t͡ʃʰ/<無声有気音>息を伴う「チャ」行 ချ, ခြ
- j /d͡ʒ/<有声音>「ヂャ」行 ဂျ, ဂြ、場合によっては ကြ(例: လူကြုံ /lùd͡ʒòuɴ/〈知り合いから金品や手紙などを託されて運ぶ旅行者)[4]
- 軟口蓋破裂音
- k [k]<無声無気音>「カ」行 က
- kh [kʰ]<無声有気音>息を伴う「カ」行 ခ
- g []<有声音>「ガ」行 ဂ、場合によっては က や ခ
- T [θ] <無声音> ※ T, D の調音点は英語の "th-" の音と同じだが、ここでは破裂音の節に含める。歯破裂音 [t̪], [d̪] で発音される場合もある[5]。သ
- D [ð] <有声音> သ(例: သီးသီး /t̪íd̪í/〈ゾウノリンゴの実〉)[6]
- 声門破裂音
- ʔ ※母音の項参照
- 摩擦音
- 鼻音
- m [m]「マ」行 ဓ
- hm [m̥] 無声の "m"。出だしに息が入る "m" ဓှ
- n [n]「ナ」行 န
- hn [n̥] 無声の "n"。出だしに息が入る "n" နှ
- ny [ɲ]「ニャ」行 ည
- hny [ɲ̊] 無声の "ny"。出だしに息が入る "ny" ညှ
- ng [ŋ] 鼻濁音で発音した「ガ」行 င
- hng [ŋ̊] 無声の "ng"。出だしに息が入る "ng" ငှ
- 半母音
- w [w]「ワ」行 ဝ
- hw [w̥] 無声の "w"。出だしに息が入り「フワ」といった感じになる。
- y [ʝ] 日本語の「ヤ」行より摩擦が強い。「濁ったヤ行」に聞こえる。ယ, ရ
- 流音
- l [l] 英語のl音 လ
- hl [l̥] 無声の "l"。出だしに息が入る "l" လှ
- r 外来語に多く、英語の "r"音とほぼ同じ
- 介子音
- -w-、-y- の2種類がある。
- cwE:(水牛)、mya: dE_(多い)など。
日本語の「キャ」行にあたる発音は存在しない。転写すると「ky」となる ကျ や転写すると「hky」となる ချ は「チャ」行の発音(c、chと同じ)となる。また、転写で「kr」となる ကြ もチャ行音、「yha」や「rha」の組み合わせはシャ行音、「gy」ဂျ や「gr」ဂြ はヂャ行音となる[1]。なおこのようなビルマ語の綴りと実際の発音との乖離のために、逆にビルマ語話者は日本語の「東京」(とうきょう、Tokyo)を「とーちょー」のように発音してしまう傾向がある[1]。また、場合によっては無声子音を表す字が有声化することもある。
声調
ビルマ語は声調言語であり、音節の音の高低によって意味が区別される。ビルマ語の声調は下降調、低平調、高平調の3つがある。
- 下降調
- 高音から急激に下がる。ma. のように表記する。
- 低平調
- 低音で平らに発音する。ma のように表記する(無表記)。
- 高平調
- 高音で平らに発音する。単語が文末に来る場合などはゆるやかに下がる。ma: のように表記する。
文法
- 基本的に膠着語であり、日本語とよく似た骨格をもつ。ただし孤立語的性格ももつが、動詞を単独で用いることは少なく、あとに小辞を1つないし多数つけるのが普通(そのため膠着語とされる)。
- 文の種類は名詞文と動詞文に大別される。
- 前置詞も日本語と同様語尾変化である。
- 「おはよう」や「こんにちは」の決まった挨拶の言葉は通常はない(参照: #挨拶表現)。
- ミャンマー人には、通常、姓にあたるものはない。名前は生まれた曜日によって使用される字が決められている。ただし、親の名の一部を自分の名につけて示す場合がある。アウンサンスーチーも、父の名のアウンサン、父方の祖母の名のスー、母の名のキンチーに由来する。
名詞文
cAnO_(私・男性) jApan_(日本) lumyo:(人種) ba_(丁寧を表す助詞) 私は日本人です。
cAma.(私・女性) tocotE?ka.tho_(東京大学) ga.(属性を示す助詞) cauN:dhu_(女学生) ba_(丁寧) 私は東京大学の学生です。
挨拶表現
ビルマ語の挨拶表現としては一応 မင်္ဂလာပါ mang=ga_laa_paa_ /mìɴɡəlà bà/ ミンガラーバー(文字通りには「吉祥です」)というものが存在し、これは一日のうちどの時間帯においても使用することが可能である[8]。つまり、〈おはよう〉、〈こんにちは〉、〈こんばんは〉の全てがこの表現となる[9]。しかし、この表現は1962年のネ・ウィン軍事政権成立以降からビルマ化政策の一環として新たに学校教育で使われ始めたものであり、学校では定着した[10]ものの、ビルマ人同士の日常生活においてはほとんど使用されない[11]。ビルマ人同士では時間帯を問わず ထမင်းစားပြီးပြီလား (tha_mang' caa:prii:prii_laa:) /tʰəmíɴ sá pí bì lá/ タミンサーピービーラー〈ご飯は食べ終わりましたか〉、နေကောင်းတယ်နော် (ne_kong':tay'no') /nè káuɴ dɛ̀ nɔ̀/ ネーカウンデーノー〈お元気ですよね〉、ဘယ်သွားမလို့လဲ (bhay' swaa:ma_lV.laY) /bɛ̀ t̪wá mə lô lɛ́/ ベートワーマローレー〈どこに行くところですか〉などを挨拶にあたる表現として用いている[11]。
ビルマ語由来の語
植物:
- パドックあるいはパドウク(ပိတောက် /bədauʔ/ バダウッ)- ビルマカリン(Pterocarpus macrocarpus)を筆頭にインドシタン(別名: インドカリン; P. indicus)、アンダマンカリン(P. dalbergioides)、マラバルキノカリン(P. marsupium)といったマメ科インドカリン属の複数の樹種を指す語[12]。パドックの名はビルマカリンのみならず、同属だが熱帯アフリカ産のアフリカパドゥク/アフリカカリン(P. soyauxii)から得られた材も指すようになり、両者とも床柱やカウンター材に用いられ[13]、強度も耐久性も高い[14]。ビルマ語から借用された英語の padauk あるいは padouk はインドカリン属の樹種全般を指す[15]。
- ピンカド(ပျဉ်းကတိုး /pjín ɡədó/ ピンガド)- ビルマテツボクともいう。学名: Xylia xylocarpa(シノニム: X. dolabriformis[16])。マメ科で耐久性が高いが割れやすく、重構造物、高級建築、内装、橋梁、造船、車両、農器具に用いられる材が得られる[17]。英語では pyinkado[15] や ironwood of Burma と呼ぶ[17]。
服飾:
脚注
- ^ a b c d 世界の文字研究会 (2009:281).
- ^ 大野 (2000:715).
- ^ 大野 (2000:222).
- ^ 加藤 (2004:380).
- ^ 加藤昌彦 『CDエクスプレス ビルマ語』(白水社)
- ^ 大野 (2000:714).
- ^ 大野 (2000:174).
- ^ 加藤 (2004:80,85).
- ^ 加藤 (2004:80,90,100).
- ^ 藪 (2009).
- ^ a b 加藤 (2004:85).
- ^ 大野 (2000:369-370).
- ^ 村山 (2013).
- ^ 熱帯植物研究会 (1996:199,200).
- ^ a b 小学館ランダムハウス 第2版 編集委員会 (1994).
- ^ 大野 (2000:402).
- ^ a b 熱帯植物研究会 (1996:206).
- ^ 大野 (2000:666).
参考文献
- 石井米雄、千野栄一 編、加藤
昌彦 他共著『世界のことば・出会いの表現辞典』三省堂、2004年。ISBN 4-385-15178-4 - 大野, 徹『ビルマ(ミャンマー)語辞典』大学書林、2000年。ISBN 4-475-00145-5。
- 小学館ランダムハウス英和大辞典 第2版 編集委員会 編 (1994).『小学館ランダムハウス英和大辞典 第二版』。ISBN 4-09-510101-6
- 世界の文字研究会 編『世界の文字の図典』(普及版)吉川弘文館、2009年。ISBN 978-4-642-01451-9。
- 熱帯植物研究会 編『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年。ISBN 4-924395-03-X。
- 村山元春 監修、村山忠親 著『増補改訂 原色 木材大事典185種』誠文堂新光社、2013年、155-6頁。ISBN 978-4-416-71379-2
- 藪司郎「ビルマ語」 梶茂樹、中島由美、林徹 編『事典 世界のことば 141』大修館書店、2009年、178-181頁。ISBN 978-4-469-01279-8
関連項目
外部リンク
- 東外大言語モジュール ビルマ語 - 2016年4月現在、ビルマ語の会話モジュールと発音モジュールが公開されている。
- Ethnologue report for language code mya - エスノローグ
- LL-Map
- MultiTree