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*[https://www.chugai-pharm.co.jp/ 中外製薬株式会社] |
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2019年10月14日 (月) 13:04時点における版
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![]() 本社がある日本橋三井タワー(東京都中央区) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | 中外製薬、中外 |
本社所在地 |
![]() 〒103-8324 東京都中央区日本橋室町2-1-1 (日本橋三井タワー) |
本店所在地 |
〒115-8543 東京都北区浮間5丁目5番1号 |
設立 | 1943年(昭和18年)3月8日 |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 5011501002900 |
事業内容 | 医療用医薬品の開発・輸入・製造・販売 |
代表者 |
代表取締役会長 永山治 代表取締役社長 小坂達朗 |
資本金 | 73,202百万円(2017年6月30日現在) |
発行済株式総数 | 559,685千株 |
売上高 | 491,780百万円(2016年12月期) |
営業利益 | 76,884百万円 |
純利益 |
単体372億円、連結414億円 (2010年12月) |
純資産 |
単体4,233億円、連結4,493億円 (2010年12月) |
総資産 |
単体4,762億円、連結5,080億円 (2010年12月) |
従業員数 | 7,245人(2016年12月31日現在) |
決算期 | 12月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人 |
主要株主 | ロシュ・ホールディング・リミテッド 61.62% |
関係する人物 | 上野十蔵(創業者) |
外部リンク | 中外製薬株式会社 |
中外製薬株式会社(ちゅうがいせいやく)は、日本の大手医薬品メーカーである。
概要
2002年、スイスの大手医薬品メーカー、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ(Fritz Hoffmann-La Roche)との「戦略的アライアンス」に基づきRocheグループ傘下。Rocheグループの創薬品と、旧来の中外製薬のバイオ医薬による開発力、のシナジー効果による開発パイプラインを有す。 なお、実質上ロシュによる買収であるが、永山治CEO・COOは「買収ではなく戦略的提携」と発言。実際に現在も独立経営、および東証一部上場を維持している。
2014年12月1日に新しいスローガンとして、「創造で、想像を超える。(英文:INNOVATION BEYOND IMAGINATION)」が策定された[1]。 一般大衆薬事業をライオンに営業譲渡するまでの主力商品で著名なものはバルサンや栄養ドリンクのグロモント、中外アルペン、中外胃腸薬等がある。
所在地
- 本社 - 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号(日本橋三井タワー、〒103-8324)
- 登記上本店(浮間工場・浮間研究所) - 東京都北区浮間五丁目5番1号(〒115-8543)
- 富士御殿場研究所 - 静岡県御殿場市1-135
- 鎌倉研究所、鎌倉工場 - 神奈川県鎌倉市梶原200
- 藤枝工場 - 静岡県藤枝市高柳2500
- 宇都宮工場 - 栃木県宇都宮市清原工業団地16-3
沿革
☆印は中外製薬関係、★印は旧:日本ロシュ並びにRoche関係。
なお、親会社のFritz Hoffmann-La Rocheについては「Roche」とする。
- 1924年★ - 東京市京橋区、Roche日本法人「NSY合名會社」創立。日本国内の製造承認を取得した、最初の外資系医薬品企業であった。
- 1925年3月☆ - 上野十蔵によって中外新藥商會として創立。
- 1932年★ - NSY合名會社が株式会社に組織変更し、日本ロシュ株式会社に商号変更。解熱鎮痛剤「フジサワサリドン」を製造発売。
- 1943年3月☆ - 中外新藥商會が株式会社に組織変更し、中外製薬株式会社に商号変更。当初はブドウ糖などを生産。
- 1944年9月☆ - 中外製薬は株式会社松永製薬所を吸収合併し、広島県に松永工場を開設(2003年12月に閉鎖)。
- 1946年9月☆ - 中外製薬鏡石工場建設。
- 1961年★ - 日本ロシュがレチノイド(合成ビタミンA)特許公開。
- 1967年★ - 日本ロシュが鎌倉工場新設。(なお、中外製薬となった現在でも当社のロシュ製品を製造)
- 1971年★ - 日本ロシュが試薬事業立ち上げ。
- 1972年☆ - 中外製薬の創業者娘婿、日本銀行出身の上野公夫(1919年3月26日 - 2007年11月17日)、が中外製薬社長に就任。
- 1979年☆ - 中外製薬のロゴマークと社名タイプを現在のものへ変更(ただし、"中"の字を、ベンゼン環とアンプル瓶で表現したマークは旧来より使用)
- 1980年★ - 日本ロシュ、ステロイド外用薬「テクスメテン(ジフルコルトロン)」発売。
- 1989年☆ - 中外製薬がDNAを駆使した診断薬メーカーで当時ベンチャー企業のジェン・プローブ社(en:Gen-Probe Incorporated)買収。中外製薬常務(当時)永山治、会長就任。
- 1990年☆ - 中外製薬、主に人工透析に伴う腎性貧血の治療剤(エリスロポエチン製剤)「エポジン」を、ジェネティクス・インスティチュート社と共同開発し発売。しかし、アムジェン社開発、麒麟麦酒・三共発売の、同一製剤「エスポー」と特許訴訟となりエポジンは北米地域非売で和解。
- 現在まで売上高トップの主力製品で、一時期エポジンが連結売上高の3割程度となる。
- 1991年☆ - 好中球減少症などの治療剤「ノイトロジン」発売。
- 1992年☆ - 永山治、代表取締役社長就任(2006年現在 CEO・COO) - 上野公夫前社長、取締役会長就任。
- 1994年★ -
- 1995年★ - 日本ロシュ、急性前骨髄球性白血病治療剤「ベサノイド」発売。
- 1996年☆ - 中外製薬、メルクと合弁会社「中外MSD」を設立し、一般用医薬品などの販売事業を1997年度より移管。
- 1996年★ - 日本ロシュ、国内認可3番目の抗ウイルス化学療法剤(HIV逆転写酵素阻害剤)「ハイビッド」発売。
- 1997年★ - HIVプロテアーゼ阻害剤「インビラーゼ」発売。(2000年、成分改良し「フォートベイス」発売)
- 1998年★ - Roche、試薬メーカーベーリンガー・マンハイム社(ドイツ)買収。日本では日本ロシュ試薬事業と日本ベーリンガー・マンハイム社を合併し、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社を設立・分社化。
- 1999年☆ - メルクが中外MSDの合弁を解消し、メルク保有分の全株を取得した上で翌年中外製薬に吸収。中外製薬ヘルスケアカンパニー部を設立し、一般用医薬品などの自社による販売を再度手がける。
- 1999年★ - 免疫抑制剤 「セルセプト」発売。佐藤製薬に「テクスメテン」を承継。
- 2000年★ - スミスクライン・ビーチャム(イギリス)とグラクソ・ウエルカム(イギリス)が合併しグラクソ・スミスクラインとなる。両社製品の重複整理に伴い、スミスクライン・ビーチャムの(抗がん剤治療にともなう)制吐剤「カイトリル」を全世界的にRocheへ譲渡、日本でも日本ロシュに販売が移管。(後に製造も移管)
- 2001年1月★ - ソニー出身の小川渉、日本ロシュ社長就任。ロシュ・ダイアグノスティックス社長、兼任。(現職)
- 2001年★ - 抗インフルエンザウイルス剤 「タミフル」カプセル発売。(2002年、ドライシロップ剤発売)
- 2001年★ - 分子標的薬の悪性リンパ腫治療薬「リツキサン」、乳ガン治療薬「ハーセプチン」発売。(リツキサン製造販売権は全薬工業保有)
- 2002年☆ - Rocheとの戦略的アライアンスを締結。これに基づき、TOBなどによってロシュが中外製薬株式の過半数以上を取得し、Rocheグループ傘下となる。なお、中外子会社のジェン・プローブ社とRoche子会社のen:Roche Diagnosticsの両社がRocheグループとなると反トラスト法抵触の懸念があるため、中外製薬は大手企業に成長していたジェン・プローフ社の株式をスピンオフ、既存の中外製薬株主へ同社1株当たりジェン・プローブ0.086株を割り当てる有償減資を実施した。同年10月に中外製薬と日本ロシュが合併し、新:中外製薬誕生。同時にコーポレートマークのバックカラーをブラックとグリーンからブルーとホワイトに変更。コーポレートマークの下に「Roche ロシュ グループ」が付く。
- 2003年2月☆ - 高リン血症治療剤「レナジェル」発売。(麒麟麦酒と共同開発)
- 2003年3月☆ - グロンサン販促活動で、Webドラマ「屋根のある空」配信、連動型テレビCM放映。
- 2003年5月★ - 同年1月、「セルセプト」、効能が追加承認。市販直後調査が承認条件だったが未実施が後刻判明。
- 2003年6月★ - 抗がん剤(5-FU系のプロドラッグ)「ゼローダ」発売。
- 2003年12月★ - 日本初、ペグインターフェロン-α-2a製剤「ペガシス」発売。
- 2004年4月☆ - イーライリリー・アンド・カンパニー社と1999年締結した提携に基づき、日本初の選択的エストロゲン受容体調整薬(骨粗鬆症治療薬)「エビスタ」、日本イーライ・リリー社と共同発売(なお、「エビスタ錠60mg」は2013年1月より日本イーライ・リリーの直販体制となる)。
- 2004年12月☆ - 一般用医薬品事業をライオンへ譲渡。子会社の永光化成の殺虫剤製造事業もライオンの子会社であるライオンパッケージングへ譲渡[2]。
- ただし、三笠製薬が製造する外用鎮痛消炎薬「ゼノール」の販売権は大鵬薬品工業(大塚ホールディングス傘下)へ譲渡。これは、譲渡先のライオンが「ゼノール」と同じカテゴリーのブランドである「ハリックス」が発売されているためである。
- また、旧:日本ロシュ時代から製造し、旧:藤沢薬品工業が販売していた解熱鎮痛薬「サリドン」については、販売元であったゼファーマへ移管。現在は第一三共ヘルスケアが製造販売を行っている。2003年までは医療用「サリドン」(フェナセチン系製剤)があった。
- なお、殺虫剤の「バルサン」は2018年12月にレックへ譲渡され、譲渡と同時にレックの子会社となったライオンパッケージングはバルサン株式会社に商号変更された。
- 2005年6月☆ - 世界初のキャッスルマン病治療剤「アクテムラ」発売。(大阪大学との共同開発)、鏡石工場及びグループ会社の東北中外製薬をニプロへ譲渡(東北中外製薬は翌月に東北ニプロ製薬へ改称し、2014年10月にニプロファーマへ吸収合併される)。
- 2006年5月☆ - 生産機能を分社化し、子会社の中外製薬工業(同年4月に中外テクノビジネスから商号変更)へ譲渡。
- 2007年12月☆ - 日本国内におけるサノフィ・アベンティス(現:サノフィ)製品の販売提携を終了。2008年からは同社直販体制となる。
- 2009年7月☆ - 事業譲渡等で休業状態となっていた子会社の永光化成を吸収合併。
- 2011年12月☆ - ロシュグループ内による当社株式保有関係の簡素化を目的に、親会社間における株式移管を実施し、当社の親会社がロシュ・ファームホールディング・ビー・ヴィからロシュ・ホールディング・リミテッドに異動となった。
- 2014年12月☆ - 新スローガン策定に合わせて公式Twitterアカウントを開設[1]。
- 2018年5月☆ - 血友病の革新的な医薬品となる、抗血液凝固第IXa/X因子ヒト化二重特異性モノクローナル抗体 「ヘムライブラ」を発売。
その他
- 「タミフル」は日本ロシュ時代、プロモーション提携により塩野義製薬からも共同販売されていた。
- かつては日本テレビ系列水曜夜8時枠の「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」→「速報!歌の大辞テン」や「全国高等学校クイズ選手権」(第15回 - 第16回)やテレビ東京系列の「未来世紀ジパング」や「日経スペシャル ガイアの夜明け」などの提供番組を持っていた。このスポンサーは当社出身の製品を販売している日用品メーカーのライオンと共に行っていた。上記以外ではTBS系列の「水曜ロードショー」、「スペースJ」、テレビ朝日系列の「報道ステーション SUNDAY」などにも提供していた。
- 同じくTBS系列の土曜夜10時のドラマ枠(ABC→MBS制作分)では、1969年4月から1980年9月までの長きに渡り、筆頭スポンサーを務めた。1975年3月31日に在阪準キー局がABCからMBSに変更された後も続けて担当したが、必殺シリーズはある視聴者から「人殺しの番組に人を救う会社がスポンサーに付くのはおかしい」というクレームが付いたことから、シリーズ途中からスポンサーを降りている[3]
- 一般用医薬品事業を譲渡した2004年12月以降はCMのテレビ放映は行われなかったが、翌年の2005年11月から放映された『そして、医療現場へ編』[4]から企業CMのテレビ放映を行っている。なお、新スローガンの策定に合わせて2014年12月から放映されている『風で吹きこまれるいのち』篇に登場するのは彫刻家テオ・ヤンセンの代表作「ストランドビースト」である[1]。
- ラジオCMとしては2015年7月よりTBSラジオ『JUNK』にCM提供している(ネット局を含め提供しているのは当番組のみ)。
- 韓国に同名の「JW中外製薬」が存在するが、終戦直前の1945年韓国人によって設立された企業であり、まったくの別会社である。
- 中外製薬以外に、中外医薬生産や、中外鉱業、株式会社中外など、中外と名のつく企業が複数存在するが、いずれも中外製薬とは一切無関係である。
関連人物
脚注
- ^ a b c 「創造で、想像を超える。」~今までにない発想で期待を超えるものづくりを~ - 中外製薬株式会社 ニュースリリース 2014年12月1日(2014年12月5日閲覧)
- ^ 一般用医薬品事業の営業譲渡・譲受けについて 2004年7月30日
- ^ 山田誠二『必殺シリーズ完全百科』p53
- ^ 中外製薬、11月から企業CMをテレビ放映 - 中外製薬株式会社 ニュースリリース 2005年10月28日(2014年12月5日閲覧)