「レイメイズ」の版間の差分
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アーケード版は、日本国内では[[PlayStation 2]]用ソフト『'''[[タイトーメモリーズ#タイトーメモリーズ 下巻|タイトーメモリーズ 下巻]]'''』([[2005年]])に収録された他、欧州や北米ではPlayStation 2ならびに[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]、[[Microsoft Windows|Windows]]用ソフトとして発売された『'''[[:en:Taito Legends 2|Taito Legends 2]] '''』([[2006年]])に収録された。その他、[[PlayStation Portable]]用ソフト『'''タイトーメモリーズ ポケット'''』(2006年)にも収録されている。 |
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2020年1月1日 (水) 08:46時点における版
ジャンル | ドットイートゲーム |
---|---|
対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
|
開発元 | タイトー海老名開発センター |
発売元 | タイトー |
音楽 | 高木正彦 |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (1.88メガバイト) |
稼働時期 |
![]() |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
4方向レバー 2ボタン |
システム基板 | Lシステム |
CPU | Z80 (@ 6 MHz)×2 |
サウンド |
Z80 (@ 4 MHz) YM2610 (@ 8 MHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 60.00Hz パレット256色 |
『レイメイズ』 (RAIMAIS) は、1988年にタイトーから稼働されたアーケード用のドットイートゲームである。
自機「オルガナイザー」を操作し、敵を避けながら迷路内に点在するエナジープレートを全て取って脱出するという内容になっている。
同年にディスクシステム用ソフトとして『遊メイズ』のタイトルで移植された。
アーケード版は、日本国内ではPlayStation 2用ソフト『タイトーメモリーズ 下巻』(2005年)に収録された他、欧州や北米ではPlayStation 2ならびにXbox、Windows用ソフトとして発売された『Taito Legends 2 』(2006年)に収録された。その他、PlayStation Portable用ソフト『タイトーメモリーズ ポケット』(2006年)にも収録されている。
概要
当時既に古典とされていた『ヘッドオン』(1979年、セガ)や『パックマン』(1980年、ナムコ)などの「ドットイートゲーム」を現代風にアレンジし、リメイクした作品が本作である。本作も前述の『アルカノイド』のように、多彩な敵キャラクターやパワーアップアイテムなどの、新たな付加要素・アイデアが導入されている。
ゲーム内容は、4方向レバーと2ボタン(アイテム、加速)で自機「オルガナイザー」を操作し、敵を避けながら迷路内に点在するエナジープレートを全て取って脱出する、というものである。全33ラウンド。ちなみに、本作はLシステムという、メインCPUとして8ビットCPUを搭載した、当時の水準でも、高性能とは言い難い基板を使用している。ゲーム中のBGMはMar.(ZUNTATA)が担当している。
マルチエンディング制を採用をしており、プレイヤーの内容によって変化する。また、海外版では最終ラウンドのない32ラウンド制になっており、ドラマシーンがカットされるなど大きく仕様が異なっている。
ゲーム内容
アイテム
- レーザー - 敵を破壊できるレーザーが発射できる。ボタンは押しっぱなしで自動連射が可能。アイテムを取るごとに画面に同時に発射可能な弾数が増え、最大4連装となる。アイテム取得後に自機が破壊されても、残機があれば効果は無くならない。ステージをクリアすると効果は消滅する。
- スロー - 敵のスピードがダウンする。
- ブレイク - 2つのドアがオープン。入れば次のステージに行ける。
- アーム - プレイヤーをバリアで包む。4段階まで。
- クラッシュ - ドットを全て1段階消去。
- プレイヤーエクステンド - 自機の残数が1機増加する。
- アザールート - ボスが登場する「リバースラウンド」へ進める。
- レインボー - ランダムで何かが起こる。
ミスの条件
- 敵や敵の車にぶつかる。
- 通れない電気の電線に当たる。
- ルートにあるゲートに挟まる。
- 敵の攻撃を受ける。
- 一定時間経過またはクリア後10秒経過に永久防止キャラとして登場する、落下する隕石に当たる。
ストーリー
元暴走族の主人公・緑川理香が、さらわれた弟・緑川誠を助け出すため、オルガナイザーを駆って迷路に挑む。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 遊メイズ | ![]() |
ディスクシステム | タイトー | タイトー | ディスクカード両面 | TFD-UMZ | - | |
2 | タイトーメモリーズ 下巻 | ![]() |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM-66092 | - | アーケード版の移植 |
3 | Taito Legends 2 | ![]() PS2: ![]() Win: ![]() |
PlayStation 2 Xbox Windows |
タイトー | ![]() ![]() |
DVD-ROM | PS2![]() ![]() |
- | アーケード版の移植、Xbox版は欧州のみの発売 |
4 | タイトーメモリーズ 下巻 TAITO BEST |
![]() |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | TCPS-10164 | - | 廉価版、アーケード版の移植 |
5 | タイトーメモリーズ ポケット | ![]() ![]() ![]() |
PlayStation Portable | タイトー | タイトー | UMD | ![]() ![]() ![]() |
- | アーケード版の移植 |
6 | タイトーメモリーズ 下巻 エターナルヒッツ |
![]() |
PlayStation 2 | タイトー | タイトー | DVD-ROM | SLPM-66776 | - | 廉価版、アーケード版の移植 |
- ファミリーコンピュータ版
- タイトルは『遊メイズ』(YOUMAIS)となっている。ディスクシステムにて発売。本作は完全移植ではなく、「レイメイズ」に登場する「ボスとの戦闘シーン」がカットされている等、ファミコンのハード性能に合わせてアレンジがなされている。
- PlayStation 2版
- 2005年8月25日発売のタイトーメモリーズ 下巻に収録。
- PlayStation Portable版
- 2006年1月5日発売のタイトーメモリーズ ポケットに収録。
開発
- 幻のシナリオボイス
基板本体のサウンドテスト機能では1つ(code=$49「これはテストバージョンだ」)を除いて音声を聴くことができない。ただし、嗚呼栄光の甲子園などの同一のサウンド構成を持つ別タイトル基板にサウンドROMを移植することで、一連のシナリオボイスを試聴できる。中でも以下の3つはゲームシナリオのどんでんがえしとして用意されつつ未使用であると考えられているが、真相は不明である。
- code=$60「こいつぁ驚いた、本当に此処まで来るとはな。最短コースでミスはゼロでだ」
- code=$62「もう狂言はおしまいだ、姉貴には死んでもらうぜ」
- code=$63「馬鹿だよ姉貴は、リタイアすればよかったんだよ…」
上記の未収録ボイスは、サウンドトラック『タイトーDJステーション -G.S.M. TAITO 5-』(1990年)のトラック13に収録されている。
スタッフ
- アーケード版
- 藤田朗、藤末一郎、石井岳、津森康男、海道賢仁、石川幸生、三方一哉、栗城源也、讃岐平、藤田允、高木正彦、八木下直人、荒川太郞、深見梨加、鎗田準次、藤原英裕、西村年幸、辻野浩司、見城こうじ
- ファミリーコンピュータ版
- チーフ・プログラマー:F.SHIMIZU
- キャラクター・デザイナー:おぎゆうじ
- サウンド・プログラマー:みずぐちいさお、KOSHI
- バグ・チェッカー:N.SUZUKI、Y.KOMIYA
- ゲーム・デザイナー:NONO YAMANA
- プロデューサー:SHOTARO、P.M.D.C
- スペシャル・サンクス:藤田朗
評価
評価 | ||||||||||
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|
- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では4、6、7、6の合計23点(満40点)となっている[1]。レビュアーは『ヘッドオン』のパワーアップ版と言え、簡単なようで難しいのがいい、BGMは変だが引き込まれる、1日の僅かな時間だけ遊ぶにはいいが展開が同じなため何時間も遊ぶと辛い、『スペースチェイサー』のリメイクとも言えるためやや古めかしくつまらなくはないがたまに遊ぶ程度にはいいとした[1]。
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りで、14.30点(満25点)となっている[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 2.80 | 2.80 | 2.90 | 2.90 | - | 2.90 | 14.30 |
- ゲーム誌『ユーゲー』では、「タイトーらしい退廃的な未来観に包まれた世界は、単なるドットイートを信じられないほどドラマチックに演出しており、単純な作品には終わっていない」「全体的には悪くない完成度だった」とし、概ね肯定的な評価をしている。ただし、「『巨大昆虫メカ』が登場しない、最終面の『タイムギャル』が一瞬しかないなど、移植作としては不満もある」と一部演出に関しては否定的である[3]。
脚注
関連項目
- メガブラスト - 本作のキャラクターが、2面と8面の中ボスとして登場する。なお、グラフィックのスケールの対比は滅茶苦茶になっている。
- サイバリオン - 一部のストーリー及びエンディング83~85で緑川姉弟やMr.モルトが登場する。