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「ソニック3Dブラスト」の版間の差分

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『'''ソニック3Dブラスト'''』(ソニックすりーでぃーブラスト, SONIC 3D BLAST)は、セガ(後の[[セガゲームス]])が[[1996年]][[11月7日]]に発売した[[メガドライブ]]用ソフトの[[アクションゲーム]]である。日本では未発売であったが、[[1999年]][[10月14日]]に[[セガサターン]]用ソフトにアレンジして移植された『ソニック3D フリッキーアイランド』として発売された。さらにオリジナル版が[[2002年]][[12月19日]]に[[ニンテンドーゲームキューブ]]用ソフトの『[[ソニック メガコレクション]]』に、[[2004年]][[12月1日]]に[[PlayStation 2]]と[[Xbox]]用ソフトの『[[ソニック メガコレクション プラス]]』にそれぞれ収録された。また[[2007年]][[10月16日]]から[[Wii]]の[[バーチャルコンソール]]で(600ポイント)配信開始された。この項目では[[1999年]][[10月14日]]発売された[[セガサターン]]用ソフトの『ソニック3D フリッキーアイランド』についても合わせて解説する。
『'''ソニック3Dブラスト'''』(ソニックすりーでぃーブラスト, SONIC 3D BLAST)は、セガ(後の[[セガゲームス]])が[[1996年]][[11月7日]]に発売した[[メガドライブ]]用ソフトの[[アクションゲーム]]である。日本では未発売であったが、[[1999年]][[10月14日]]に[[セガサターン]]用ソフトにアレンジして移植された『ソニック3D フリッキーアイランド』として発売された。さらにオリジナル版が[[2002年]][[12月19日]]に[[ニンテンドーゲームキューブ]]用ソフトの『[[ソニック メガコレクション]]』に、[[2004年]][[12月1日]]に[[PlayStation 2]]と[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]用ソフトの『[[ソニック メガコレクション プラス]]』にそれぞれ収録された。また[[2007年]][[10月16日]]から[[Wii]]の[[バーチャルコンソール]]で(600ポイント)配信開始された。この項目では[[1999年]][[10月14日]]発売された[[セガサターン]]用ソフトの『ソニック3D フリッキーアイランド』についても合わせて解説する。


==概要==
==概要==

2020年1月1日 (水) 09:14時点における版

ソニック3Dブラスト
SONIC 3D BLAST
ソニック3D フリッキーアイランド
SONIC 3D FLICKIES' ISLAND
ジャンル アクションゲーム
対応機種 メガドライブ, セガサターン
開発元 Traveller's Tales
発売元 セガ(後のセガゲームス
人数 1人
メディア CD-ROM
発売日 [MD]:アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗1996年11月7日
[SS]:1999年10月14日
[VC]:2007年10月16日
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ソニック3Dブラスト』(ソニックすりーでぃーブラスト, SONIC 3D BLAST)は、セガ(後のセガゲームス)が1996年11月7日に発売したメガドライブ用ソフトのアクションゲームである。日本では未発売であったが、1999年10月14日セガサターン用ソフトにアレンジして移植された『ソニック3D フリッキーアイランド』として発売された。さらにオリジナル版が2002年12月19日ニンテンドーゲームキューブ用ソフトの『ソニック メガコレクション』に、2004年12月1日PlayStation 2Xbox用ソフトの『ソニック メガコレクション プラス』にそれぞれ収録された。また2007年10月16日からWiiバーチャルコンソールで(600ポイント)配信開始された。この項目では1999年10月14日発売されたセガサターン用ソフトの『ソニック3D フリッキーアイランド』についても合わせて解説する。

概要

これまでのシリーズ作品が横スクロールアクションであったのに対して、本作はクォータービューの見下ろし視点の3Dアクションになっている。ジェネシスの機能とソフトに搭載されている回転・拡大機能の限界を超えたオープニングムービーがあり、グラフィックも限界を超えたものになっている。ゲームシステムは『フリッキー』をベースにしており、各ゾーンのアクトにいるロボットを破壊してフリッキーを5匹救出して、エリアのどこかにあるマンホールのようなリングへ運ぶとそのエリアは完了になり、これを繰り返してアクト内にいるフリッキーを全て救出するとアクトはクリアになる。各ゾーンのアクト3はドクター・エッグマンの対決になり、ドクター・エッグマンを倒すとそのゾーンはクリアになり、次のゾーンへ行くことができる。これまでのソニックと同様?にリングが無い状態でダメージを受けるとミスになるが、本作では落下や水中で息切れ、壁にはさまれることによってのミスはない:)。

フリッキーについて

フリッキーを救出するとソニックの後ろから付いてくる。ダメージを受けると散らばるが、再び触れるとソニックの後ろからついてくる。バリアを装備するとフリッキーもバリアに包まれるため、バリア状態ではダメージを受けてもフリッキーは散らばらない。フリッキーが多くいると、スプリングジャンプでは通常届かなかったアイテムが、フリッキーに取ってもらえるようになる。なお、フリッキーの色は異なる動きがあり、全5色ある。

スペシャルステージ

各アクトのどこかのエリア内にいるテイルスかナックルズにリングを50個以上渡すとスペシャルステージにワープする。リングは50個以上でなくても分けて渡すことが出来、渡した合計が50個以上になってもワープできる。ワープできるのは各アクトで各キャラクターにつき1回しかワープできず、ゾーン6以降ではスペシャルステージに行くことができない。

このステージは上から見下ろした強制縦スクロールで左右の移動とジャンプのみを操作して、トゲを回避しながらリングをひたすら集めていき、トゲに当たってしまうとリングが10個減ってしまう。各チェックポイントごとに50個・100個・150個の3つあり、各チェックポイントの規定のリングを集めなかったり、リングを持たずにトゲに当たったりすると即終了になる。最終チェックポイントで150個以上のリングを集めるとカオスエメラルドが取得できる。カオスエメラルドを取得するたびにスピードが速くなったりトゲが多くなり、難易度が難しくなっていく。これを7個取得した状態でクリアすると最終ゾーンへ行くことができる。すでにカオスエメラルドを取得している場合、スペシャルステージをクリアすると残機数が1機増える。

ステージ

本作の舞台は「フリッキーアイランド」。ゾーン8を除いて各アクトは3つまで。全8ゾーン、全22ステージ。最後のアクトはドクター・エッグマンの対決になる。

ZONE1 GREEN GROVE ZONE(グリーングローブゾーン)
緑が豊かな最初のステージ。仕掛けが少なくてあまり難しくないので、操作に慣れるようにしていく。ソニックアドベンチャーのウィンディーバレーのBGMの原曲が流れる。
ZONE2 RUSTY RUIN ZONE(ラスティルーインゾーン)
遺跡を舞台になっているステージ。ハンマー攻撃や動きを止めるものなどの様々な仕掛けが多く、スピン状態になる仕掛けもある。この仕掛けを使って岩を壊す必要のある場面もある。
ZONE3 SPRING STADIUM ZONE(スプリングスタジアムゾーン)
その名の通りバンパーやスプリングがたくさん登場するステージだが、スプリングの形をしているが跳ねることはできないスプリングも存在する。しばらく床の上を乗り続けると針が出てくる仕掛けが存在する。
ZONE4 DIAMOND DUST ZONE(ダイヤモンドダストゾーン)
氷山を舞台になっているステージ。氷の床が存在し、この床の上は滑りやすく移動しづらい。氷で出来たトゲはスピンアタックかスピンダッシュで簡単に壊すことができる。
ZONE5 VOLCANO VALLEY ZONE(ヴォルケーノバレーゾーン)
溶岩を舞台になっているステージで火の攻撃が多い。溶岩の床もあり、この上にいるとダメージを受ける。レッドバリアがあれば火や溶岩のダメージを受けずに済む。
ZONE6 GENE GADGET ZONE(ジェネガジェットゾーン)
工場を舞台になっているステージ。ポンプによる移動やベルトコンベアなどの様々な仕掛けがあり、ポンプを間違えて移動するとスタート地点に戻されて戻ることが出来ないポンプがあるので注意。このゾーン以降からはテイルスとナックルズが登場しなくなり、スペシャルステージへ行くことができないため、最終ゾーンへ行くためにはこのゾーンを行くまでにカオスエメラルドを7個集めないといけないので注意。
ZONE7 PANIC PUPPET ZONE(パニックパペットゾーン)
アクト1はカプセルの中にフリッキーが閉じ込められており、これを破壊すると救出でき、5匹救出するとクリアになる。アクト2はフリッキーはいないため、エッグマンの要塞に侵入するとクリアになる。このゾーンをクリアすると一応エンディングになるが、カオスエメラルドを7個ある場合は最終ゾーンへ行くことができる。
ZONE8 THE FINAL FIGHT(ザ ファイナルファイト)
カオスエメラルドを7個集めた時のみ行ける最終ゾーン。このゾーンのアクトは1つのみでドクター・エッグマンの最終決戦になる。このゾーンをクリアすると、真のエンディングになる。

アイテム

ビッグ10リング
リングが10枚増える。
ハイスピード
移動速度が速くなる。
1UP
残り残機が1機増える。最大9機まで増える。
無敵
光のバリアが身を包み、無敵となる。
ブルーバリア
1回だけダメージを守ってくれると同時に、電気によるダメージを受けなくなり、ダメージなしで電気の床を移動できるようになる。
レッドバリア
1回だけダメージを守ってくれると同時に、炎によるダメージを受けなくなり、ダメージなしで溶岩の上を移動できるようになる。
ゴールドバリア
1回だけダメージを守ってくれると同時に、ジャンプ中にもう一度ジャンプボタンを押すとブラストアタックが出来るようになる。
ソニックアイコン
これを10個集めるとコンティニューが1回増え、ゲームオーバー時に残り回数がある限りコンティニューが可能になる。

操作方法

通常ステージ

ジャンプとスピンダッシュのボタンはオプションで変更することが出来る。

  • 方向ボタンで移動、AボタンかCボタン(オプションで変更した場合はBボタン)でジャンプ。
  • 止まっている状態にBボタン(オプションで変更した場合はAボタンかCボタン)でスピンダッシュ。
  • スピンダッシュの状態のままにAボタンかCボタンを連打すると、通常より速いスピンダッシュになる。
  • 移動しながらBボタンを押し続けると、スピンアタックになって転がりながら移動できる。
  • ゴールドバリアを装備中にジャンプして、ジャンプ中にもう一度AボタンかCボタンを押すと、真下に攻撃するブラストアタックが出来る。

スペシャルステージ

  • 方向ボタン左右で移動、AかBかCのいずれかのボタンでジャンプ。

セガサターン版

1999年10月14日に『ソニック 3Dフリッキーアイランド』(SONIC 3D FLICKIES' ISLAND)というタイトルでセガサターンで日本国内に発売し、セガが国内で発売した最後のセガサターンソフトである。内容はジェネシス版をベースにグラフィックやサウンドなどをアレンジされ、特にスペシャルステージは別物に変更されている。ステージやゲーム内容は基本的にスペシャルステージ以外はオリジナル版と同じになっている。

オリジナル版の変更点

  • タイトルが『ソニック3D フリッキーアイランド』に変更されている。
  • グラフィックとサウンドが向上されている。
  • ソニックやテイルスなどのキャラクターグラフィックが変更されている。
  • サウンドが違うものに変更されているものがある。
  • スペシャルステージが全く違うものに変更されている。
  • オープニングムービーが変更されており、エンディングにムービーが追加されている。
  • ZONE8の背景が真っ黒から、基地内に変更されている。

スペシャルステージ

スペシャルステージの行き方はオリジナル版と同様だが、内容は異なってソニック2のスペシャルステージをベースにアレンジされて、グラフィックが3DCGでソニック2になかった仕掛けや演出が追加されている。3DCGは『ソニックジャム』や『ソニックR』をベースに採用されている。

このステージは各チェックポイントごとに規定のリングがあり、各チェックポイントの規定のリングを集めなくなると即終了になる。最終チェックポイントで規定のリングを集めるとカオスエメラルドが取得できる。カオスエメラルドを取得するたびにステージの難易度が難しくなっていく。これを7個取得した状態でクリアするとオリジナル版と同様、最終ゾーンへ行くことができる。すでにカオスエメラルドを取得している場合、スペシャルステージをクリアすると残機数が1機増える。

SONIC X-treme(日本名:ソニック エクストリーム)

海外のセガスタッフの開発で、セガサターン用の3Dソニックゲームとして制作が進んでいたソフト、当初はスーパー32X用ソフトとして開発が進んでいたが、スーパー32Xの売り上げが振るわなかったため、セガサターンへと移行された。

海外では雑誌に写真が掲載され、発売日も1996年のクリスマスと予定されていたが、開発中に何人かのスタッフがプロジェクトを離れて行くことで開発が苦しくなり、残ったスタッフの疲労のため、開発が休止状態になってしまった。この開発中止で空いた発売枠を埋めようと、急遽セガサターン版ソニック3Dが開発され、『SONIC Xtreme』に代わって1996年11月に北米で発売されることになった。

海外のゲーム雑誌では7つのステージの画面写真と、メタルソニック、ファング、エッグマンといったボスキャラの存在を確認できる。この画面写真からこのゲームが魚眼レンズ状の3D画面(360度)であったことがわかっている。

『SONIC X-treme』のゲームエンジンは、後に発売された『ナイツ』に一部使用されたといわれる。なお魚眼レンズ状の3D画面を活用したソニックのゲーム作品は『ソニック ロストワールド』に引き継がれた。

外部リンク