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マグノックス炉は、[[反応度|余剰反応度]]が元々小さい為、燃料を効率よく燃焼させることが難しく、安定して運転を行うためには頻繁に燃料を交換する必要がある。例えば東海発電所では、大きな燃料交換機を使用し、一日に20本から30本の燃料棒を交換していた。 |
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2020年1月25日 (土) 01:20時点における版
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![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/73/Magnox_reactor_schematic_%28ja%29.svg/310px-Magnox_reactor_schematic_%28ja%29.svg.png)
マグノックス炉とは、核分裂により生じた熱エネルギーを、高温の炭酸ガスとして取り出す、英国が開発した原子炉である。黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉。2015年12月のウィルファ原子力発電所1号機の運転終了をもってすべての炉が閉鎖された。
開発の経緯
マグノックス炉の由来は、当時開発された超高温に耐えうるマグネシウムの新合金「マグノックス」を使用したことから来ている。マグノックスが最初に使用された原子炉は、英国北西部、カンブリア州のコールダーホール原子力発電所(現在名:セラフィールド)で1956年10月17日に運転を開始した世界最初の商用原子炉である。米国では低濃縮ウラン燃料を使用する軽水炉が主流であったが、英国にはウラン濃縮の技術が無かった為、天然ウランを燃料として使用できる、ガス冷却炉が開発された。
欠点
ガスの冷却材は、熱容量および熱伝導率が低いため、ガス圧を上げることで、必要な熱出力を確保していた。しかし、軽水炉に比べて、熱出力密度が小さい為に、原子炉がどうしても大型になってしまう問題もあった。
その後、マグノックス炉を原型に、多くのガス冷却型発電原子炉が実用化され、日本初の原子力発電所、東海発電所にも導入された。 マグノックス炉は、余剰反応度が元々小さい為、燃料を効率よく燃焼させることが難しく、安定して運転を行うためには頻繁に燃料を交換する必要がある。例えば東海発電所では、大きな燃料交換機を使用し、一日に20本から30本の燃料棒を交換していた。
GCRの構成要素
関連項目
- 改良型ガス冷却炉
- 原子力発電
- 原子力発電所
- 東海発電所(日本原子力発電)
- マグノックス (企業) - 英国のマグノックス炉廃炉を担当する企業