「ジル・トルノアのエタロン」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
m Category:エポニムを追加 (HotCat使用) |
|||
1行目: | 1行目: | ||
{{出典の明記|date=2016年3月}} |
{{出典の明記|date=2016年3月}} |
||
{{翻訳直後|[[:en:Special:Permalink/676366966|en:Gires–Tournois etalon]]|date=2016年2月}} |
{{翻訳直後|[[:en:Special:Permalink/676366966|en:Gires–Tournois etalon]]|date=2016年2月}} |
||
[[光学]]において、'''ジル・トルノアのエタロン''' ({{Lang-en-short|Gires–Tournois etalon}}) とは、透明板の両面を[[反射面]]とし、そのうち片方の反射率だけを非常に高くしたものである<ref name=":0">{{Cite journal|和書|author=藤井 陽一|year=|date=1986-08|title=光パルス圧縮|url=https://annex.jsap.or.jp/photonics/kogaku/public/15-04-kaisetsu2.pdf|journal=光学|volume=15|issue=4|page=|pages=279–285|format=PDF| |
[[光学]]において、'''ジル・トルノアのエタロン''' ({{Lang-en-short|Gires–Tournois etalon}}) とは、透明板の両面を[[反射面]]とし、そのうち片方の反射率だけを非常に高くしたものである<ref name=":0">{{Cite journal|和書|author=藤井 陽一|year=|date=1986-08|title=光パルス圧縮|url=https://annex.jsap.or.jp/photonics/kogaku/public/15-04-kaisetsu2.pdf|journal=光学|volume=15|issue=4|page=|pages=279–285|format=PDF|issn=0389-6625|naid=40001174272|oclc=10425985|author2=下坂 直樹}}</ref>。ジル・トルノアのエタロンに入射した光は(ほとんど)完全反射されるが、[[干渉 (物理学)|干渉]]によってその[[位相差|位相シフト]]は[[波長]]に強く依存することになる。 |
||
ジル・トルノアのエタロンの[[フェーザ表示|複素振幅反射率]]は次のように与えられる。 |
ジル・トルノアのエタロンの[[フェーザ表示|複素振幅反射率]]は次のように与えられる。 |
2020年1月25日 (土) 15:47時点における最新版
この項目「ジル・トルノアのエタロン」は翻訳されたばかりのものです。不自然あるいは曖昧な表現などが含まれる可能性があり、このままでは読みづらいかもしれません。(原文:en:Gires–Tournois etalon) 修正、加筆に協力し、現在の表現をより自然な表現にして下さる方を求めています。ノートページや履歴も参照してください。(2016年2月) |
光学において、ジル・トルノアのエタロン (英: Gires–Tournois etalon) とは、透明板の両面を反射面とし、そのうち片方の反射率だけを非常に高くしたものである[1]。ジル・トルノアのエタロンに入射した光は(ほとんど)完全反射されるが、干渉によってその位相シフトは波長に強く依存することになる。
ジル・トルノアのエタロンの複素振幅反射率は次のように与えられる。
ここで、 r1 は最初の反射面における複素振幅反射率、 δ は次に示す定数である。
非線形実効位相シフト[編集]
r1 を実数とする。 すると、δ にかかわらず |r| = 1 が成り立つ。このことは全ての入射エネルギーが反射され、その強度も波長によらず一様であることを示す。しかし、多重反射により位相シフト Φ は非線形となる。
この効果を示すため、r1 は実数で、最初の面における強度反射率 R を用いて r1=√R のように表わせるものとする。実効位相シフト Φ を次のように定義する。
すると、以下の式が得られる。
R = 0 のとき、最初の面では反射は起こらず位相シフトは光路長の往復分となり (Φ = δ)、線形な応答を示す。しかし、R を増やしていけば非線形位相シフト Φ は δ に対して右の図のような非線形な階段的応答を示しはじめる。ジル・トルノアのエタロンはレーザーのパルス圧縮[1][2]や非線形マイケルソン干渉計などに応用されている。
ジル・トルノアのエタロンはファブリ・ペローのエタロンに深く関連している。
出典[編集]
参考文献[編集]
- Gires, F.; Tournois, P. (1964). “Interferometre utilisable pour la compression d'impulsions lumineuses modulees en frequence”. C. R. Acad. Sci. Paris 258: 6112–6115. (周波数変調された光パルスのパルス圧縮に有用な干渉計)
- Gires–Tournois Interferometer in RP Photonics Encyclopedia of Laser Physics and Technology