「奥中山高原駅」の版間の差分
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|よみがな = おくなかやまこうげん |
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2020年2月15日 (土) 00:06時点における版
奥中山高原駅 | |
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駅舎 | |
おくなかやまこうげん Oku-nakayama kōgen | |
◄御堂 (7.1 km) (7.8 km) 小繋► | |
所在地 | 岩手県二戸郡一戸町中山字大塚76-3 |
所属事業者 | IGRいわて銀河鉄道 |
所属路線 | ■いわて銀河鉄道線 |
キロ程 |
44.4km(盛岡起点) 東京から579.7 km |
電報略号 | ナヤ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗降人員 -統計年度- |
365人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1891年(明治24年)9月1日 |
備考 | 社員配置駅 |
奥中山高原駅(おくなかやまこうげんえき)は、岩手県二戸郡一戸町中山字大塚にある、IGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線の駅である。
歴史
- 1891年(明治24年)9月1日:日本鉄道の中山駅(なかやまえき)として開業。
- 1906年(明治39年)11月1日:日本鉄道が国有化。官設鉄道東北本線の駅となる。
- 1915年(大正4年)9月11日:奥中山駅(おくなかやまえき)に改称。
- 1971年(昭和46年)8月15日:貨物取扱廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日:無人化。管理駅派遣により出札は継続。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
- 2002年(平成14年)12月1日:東北新幹線八戸延伸に伴い、JR東日本より分離されたIGRいわて銀河鉄道の駅となる。同時に奥中山高原駅に改称。
- 2008年(平成20年)6月24日:名誉駅長に、ヨークシャー・テリアの「マロン」が就任(詳しくは後述)。
- 2009年(平成21年)x月:管理区分変更により、いわて沼宮内駅管理から二戸駅管理となる。
- 2009年(平成21年)8月29日:名誉駅長「マロン」が死去。
- 2015年(平成27年)6月:ヨークシャー・テリアの「マック」が”駅長見習い”として認知される[1]。
- 2017年(平成29年)6月21日:「マック」が交通事故に遭い死亡[2]。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅である。
2番線は待避線で旅客列車はそのまま発車するが、貨物列車の場合、駅構外は勾配のため有効長が短く、2番線には加速線があった。このため貨物列車は入線して特急列車を待避後、一旦後退してから出発していた。現行ダイヤでは列車待避を必要とする貨物列車はないため、このような運用は見られなくなった。
二戸駅管理の社員配置駅。駅舎には出札窓口があり、硬券入場券・乗車券が常備されている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■いわて銀河鉄道線 | 上り | いわて沼宮内・盛岡方面 | |
2・3 | 下り | 二戸・八戸方面 | 2番線は一部列車のみ |
利用状況
IGRいわて銀河鉄道によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗降人員は、365人である[IGR 1]。
近年の推移は以下のとおりである。
乗降人員推移 | |||
---|---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 246(*1) | [JR 1] | |
2001年(平成13年) | 250(*1) | [JR 2] | |
2002年(平成14年)(JR) | 274(*1) | [JR 3] | |
2002年(平成14年)(IGR) | 481 | [IGR 2] | |
2003年(平成15年) | 452 | [IGR 3] | |
2004年(平成16年) | 466 | [IGR 4] | |
2005年(平成17年) | 441 | [IGR 5] | |
2006年(平成18年) | 458 | [IGR 6] | |
2007年(平成19年) | 413 | [IGR 7] | |
2008年(平成20年) | 418 | [IGR 8] | |
2009年(平成21年) | 412 | [IGR 9] | |
2010年(平成22年) | 405 | [IGR 10] | |
2011年(平成23年) | 361 | [IGR 11] | |
2012年(平成24年) | 353 | [IGR 12] | |
2013年(平成25年) | 377 | [IGR 13] | |
2014年(平成26年) | 340 | [IGR 14] | |
2015年(平成27年) | 355 | [IGR 15] | |
2016年(平成28年) | 365 | [IGR 16] | |
2017年(平成29年) | 368 | [IGR 17] | |
2018年(平成30年) | 365 | [IGR 1] | |
*1…算出時、駅名は奥中山だった。 |
駅周辺
- 国道4号
- 十三本木峠(国道4号最高地点)
- 奥中山高原温泉・奥中山高原スキー場
- 岩手県立児童館 いわて子どもの森
- 一戸町役場奥中山支所
- 二戸警察署奥中山駐在所
- 奥中山郵便局
- 岩手県立盛岡みたけ支援学校奥中山校
- 岩手県立中山の園
- 社会福祉法人 カナンの園(奥中山学園・小さき群れの里・三愛学舎)
バス路線
犬の駅長「マロン」のこと
2008年(平成20年)6月24日、犬(ヨークシャー・テリア)のマロン(雄・2001年(平成13年)8月19日 - 2009年(平成21年)8月29日)が名誉駅長に就任した。マロンは同駅の委託駅員に飼われていて、生後45日頃から飼い主と一緒に駅に出勤していた。和歌山電鐵貴志駅の「たま駅長」や会津鉄道芦ノ牧温泉駅の「ばす駅長」といった「動物駅長」が話題を呼ぶ中での就任となった。たまなどと同様の制帽に加え、マロンには特製の制服も支給されていた。
また、マロンの顔写真入り携帯ストラップも当駅で販売されていたほか[注釈 1]、2008年(平成20年)11月6日には写真集『駅長マロン』が全国発売されている《講談社刊、書店店頭およびネット販売のみの扱いで駅では販売せず》。
更に、マロンをテーマにした菓子も「結カフェ」(二戸郡一戸町)により製造され、二戸駅などで販売されている[注釈 2]。
2009年(平成21年)春頃から体調を崩し同年8月29日、気管支炎のため、飼い主や近所の住人に看取られて9歳で死去した[3]。駅舎内には、在りし日のマロン駅長に纏わる写真などが展示されている[4]。
後継「マック」のこと
マロン駅長の死から4年余り経過した2013年12月、「マロン」の飼い主でもあった当駅の委託駅員が「マロン」によく似たヨークシャー・テリア犬を見つけて引き取り、「マック」と名付けた[4]。
「マック」は、他界した「マロン」と同じくオスであり、引き取られた時点で4歳だった。「マロン」と比べて頭一つ分程度体が大きいものの、性格は「マロン」に似ているとのこと[4]。
前出の委託駅員に引き取られた「マック」は、以後、「マロン」の後継を目指して、委託駅員と共に駅での接客にあたるようになる。そして、2015年6月に開かれたIGRいわて銀河鉄道の株主総会に於いて、「マック」が“駅長見習い”中であることが報告されると共に、「駅長席に座っていられなかったのが、かなり座れるようになってきた」とその「マック」自身の成長ぶりも併せて報告された[4][5][1]。
前記株主総会で”駅長見習い”として認知されてから約2年経過した2017年6月21日の午前中、「マック」は交通事故に遭い死亡した[2]。
隣の駅
脚注
記事本文
注釈
- ^ 数量限定・当駅とIGRいわて銀河鉄道盛岡駅の窓口のみで販売。マロンの死後しばらくは発売を見合わせていたが、販売を再開した。
- ^ 「結カフェ」Webサイト内、「カフェ・スイーツ」頁の2015年2月2日更新時点に於いて、マロン駅長の顔が焼き入れされたと思われる大判焼きの製造模様を捉えた写真画像が掲載されているのが見える《但し、現在でも販売されているか否かについては不明》
出典
- ^ a b “IGRいわて銀河鉄道の株主総会。…”. 達増拓也 TASSO 希望郷いわて(twitter). 達増拓也(岩手県知事) (2015年6月29日). 2016年1月27日閲覧。
- ^ a b "奥中山高原駅の「マック」につきまして" (Press release). IGRいわて銀河鉄道. 21 June 2017. 2017年7月14日閲覧。
- ^ 岩手の犬の駅長「マロン」死ぬ - MSN産経ニュース※ 現在はインターネットアーカイブ内に残存
- ^ a b c d “中継 『奥中山高原駅』から”. いちのへドッキドキFM. エフエム岩手 (2013年12月6日). 2015年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月25日閲覧。
- ^ “中継は奥中山高原駅から!”. いちのへドッキドキFM. エフエム岩手 (2015年12月25日). 2016年1月27日閲覧。
利用状況
JR東日本
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月3日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月3日閲覧。
IGRいわて銀河鉄道
- ^ a b “平成30年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月20日閲覧。
- ^ “平成14年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成15年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成16年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成17年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成18年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成19年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成20年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成21年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成22年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成23年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成24年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成25年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成26年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成27年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成28年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
- ^ “平成29年度 駅別乗降人員” (PDF). IGRいわて銀河鉄道. 2019年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月4日閲覧。
関連項目
外部リンク
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