「下曽我駅」の版間の差分
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|画像説明= 駅舎(2008年8月) |
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|よみがな= しもそが |
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|ローマ字= Shimosoga |
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2020年2月15日 (土) 00:41時点における版
下曽我駅 | |
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駅舎(2008年8月) | |
しもそが Shimosoga | |
◄CB00 国府津 (3.8 km) (2.7 km) 上大井 CB02► | |
所在地 | 神奈川県小田原市曽我原 |
駅番号 | CB 01 |
所属事業者 |
東海旅客鉄道(JR東海) 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | 御殿場線 |
キロ程 | 3.8 km(国府津起点) |
電報略号 | モソ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,360人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1922年(大正11年)5月15日 |
備考 |
JR東海:駅員配置駅(夜間無人駅) JR全線きっぷうりば 有 |
下曽我駅(しもそがえき)は、神奈川県小田原市曽我原にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)御殿場線の駅である。駅番号はCB01。
概要
御殿場線の第一種鉄道事業者であるJR東海と、同線の第二種鉄道事業者であるJR貨物が共同で使用する駅である。但し、JR東海が運行する旅客列車の発着はあるが、JR貨物が運営する貨物列車の発着はない。1922年の駅の開設時より日本国有鉄道(国鉄)やその前身組織など一つの事業者により運営されてきたが、1987年の国鉄分割民営化に際して駅の旅客営業をJR東海が、貨物営業をJR貨物がそれぞれ継承したため、2社が共有する現在の形態になった。
駅は小田原市の下曽我地区にある。駅開業時は駅名と同名の下曽我村があったが、1954年に小田原市に合併した。また、JR東海管轄の在来線の駅では最東端の駅となっており、JR東海のみが管轄する在来線停車駅では唯一の関東地方の市に属する駅となっている[注釈 1][注釈 2]。小田原市内には同じJR東海の駅として小田原駅[注釈 3]があるが、同じ市内にありながらJR東海としては相互に飛び地のような位置関係にある。
国府津駅は東京近郊区間に含まれるため、国府津駅と東京近郊区間発着の乗車券は100km以上の区間でも途中下車できないが、近郊区間外である当駅を発着する乗車券を購入すれば途中下車が可能となる。
御殿場線の途中駅の中で、丹那トンネル開通以前に東海道本線の駅として開業した7駅の一つである[注釈 4]。
歴史
- 1911年(明治44年)5月1日:国有鉄道の下曽我信号所として東海道本線国府津 - 松田間に開業[1]。
- 1922年(大正11年)
- 1923年(大正12年)9月1日:関東大震災により駅舎倒壊。
- 1934年(昭和9年)12月1日:熱海 - 沼津間の開通に伴い、東海道本線国府津 - 下曽我 - 沼津間は御殿場線に改称[2]。
- 1943年(昭和18年)7月11日:御殿場線単線化。付近の線路は信号所開設前の1901年に複線化されていた。
- 1962年(昭和37年)8月21日:貨物取り扱いを廃止[1]。
- 1967年(昭和42年)10月1日:専用線発着貨物取り扱いを再開[1]。住友セメント下曽我サービスステーション開設と同時期[3]。
- 1968年(昭和43年)4月27日:国府津 - 御殿場間電化に伴い、駅構内を電化。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱いを廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR東海・JR貨物が継承。
- 1998年(平成10年)
- 2019年(平成31年)3月2日:ICカード「TOICA」の利用が可能となる(御殿場・沼津方面のみ)[5]。
駅構造
駅構内・ホーム
島式ホーム1面2線を持つ地上駅。ホームの北側は上り列車が使用する1番線、南側は下り列車が使用する2番線である。1番線・2番線ともに上下両方の信号機が設置されており、御殿場方面発で当駅で折り返す列車の設定も可能である。[注釈 5]
そのため、御殿場線で運用される313系と211系には下曽我行の方向幕が用意されているが、2011年3月現在、定期列車ではそのような列車は設定されていない。[注釈 6]
ホームは御殿場線内としては長めであるが、屋根が設置されているのは地下通路付近の2両分のみである。基本的に、列車の国府津寄り2両が屋根のある場所に停車する。この屋根のある部分とその上大井寄りに位置する屋根のない部分3両分の合計5両編成分にホーム嵩上げなどのバリアフリー工事が施されている。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 御殿場線 | 上り | 国府津方面[注釈 7] |
2 | 下り | 御殿場・沼津方面[注釈 7] |
駅舎・設備
1番線北側に木造で蔵造り風の駅舎が置かれている。これは太平洋戦争中に空襲で被弾したこともあるが、修理・改修されて使用されている[6]。駅舎とホーム間の移動用に、1番線の下を通る地下通路が設けられている。
JR全線きっぷうりばが設置されている。自動券売機、簡易TOICA改札機が設置されている。なお、TOICAは御殿場線の御殿場・沼津方面のみ利用可能であり、国府津駅および国府津駅から東海道本線に乗車する場合は利用できない(2021年春より国府津駅まで利用可能となる上、IC定期券に限り東海道本線との通し乗車が可能になる予定)[7]。
当駅はJR東海の駅員配置駅(直営駅)の一つである[8]。かつては駅長が配置され、夜間も常駐していたが[9]、現在は配置されていないため、管理駅である松田駅が当駅を管理している[8]。また早朝・夜間は無人駅となる[8]。
貨物取扱
現在、JR貨物の駅は臨時の車扱貨物のみを取り扱っており、定期貨物列車の発着はない。かつては太平洋セメント(旧・秩父セメント)小田原サービスステーションや住友大阪セメント(旧・住友セメント)下曽我サービスステーション(いずれも現在は閉鎖)のセメント荷役設備へ続く専用線が駅から分岐しており、当駅にセメントが到着していた。末期は太平洋セメント専用線のみ使用され、武州原谷駅発送のセメントが到着していたが、1998年にセメント輸送は廃止された。
また、1960年代までは駅西にある酒匂川へ向かう砂利採取線が分岐していた[10]。3km余りのこの砂利採取線は譲原砂利株式会社が使用し、廃線跡の大部分は道路に転用されている[10]。
利用状況
近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 1,476 [利用客数 1] |
1999年 | 1,446 [利用客数 2] |
2000年 | 1,389 [利用客数 2] |
2001年 | 1,386 [利用客数 3] |
2002年 | 1,351 [利用客数 3] |
2003年 | 1,362 [利用客数 4] |
2004年 | 1,343 [利用客数 4] |
2005年 | 1,367 [利用客数 5] |
2006年 | 1,382 [利用客数 5] |
2007年 | 1,389 [利用客数 6] |
2008年 | 1,392 [利用客数 6] |
2009年 | 1,359 [利用客数 7] |
2010年 | 1,328 [利用客数 7] |
2011年 | 1,282 [利用客数 8] |
2012年 | 1,331 [利用客数 8] |
2013年 | 1,354 [利用客数 8] |
2014年 | 1,307 [利用客数 9] |
2015年 | 1,307 [利用客数 10] |
2016年 | 1,350 [利用客数 11] |
2017年 | 1,360 [利用客数 12] |
駅周辺
- 小田原市役所 下曽我支所
- 梅の里センター
- 曽我梅林
- 城前寺・曾我兄弟の墓
- 宗我神社
- 弓張の滝(剣沢川)
- 上府中公園小田原球場
- 曽我病院
バス路線
- 下曽我駅
- 以下の系統は駅前には乗り入れないため、下曽我駅入口(徒歩3分、成田下曽我停車場線沿い)での利用となる。
- 富士急湘南バス
- <国05> 【急行】第一生命新大井事業所行(平日朝方のみ)
- <国05> 【急行】国府津駅行(平日夕方以降のみ)
- 富士急湘南バス
隣の駅
脚注
記事本文
注釈
- ^ 新幹線も含めれば、JR東海の最東端駅は東海道新幹線の東京駅である。
- ^ 西隣の上大井駅から御殿場線の神奈川県最西端である谷峨駅間は、足柄上郡に属する。
- ^ 東海道新幹線のみ。在来線はJR東日本管轄。
- ^ 他には松田駅、山北駅、駿河小山駅、御殿場駅、裾野駅、下土狩駅が東海道本線時代の開業。
- ^ 国府津駅がJR東日本管轄であるため、JR東海の都合で設定された臨時列車(回送などを含む)が、当駅から御殿場方面へ折り返す。
- ^ 2010年2月のチリ地震により津波警報が発表され、相模湾に近い国府津駅付近への入線が一時運転見合わせとなった際に、当駅で定期列車が御殿場方面へ折り返す運転が行われた。
- ^ a b 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2015年1月現在)。
出典
- ^ a b c d e f 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編2』 JTB、1998年
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編1』 JTB、1998年
- ^ 住友セメント社史編纂委員会編纂 『住友セメント八十年史』 住友セメント、1987年
- ^ 神奈川県鉄道輸送力増強促進会議の平成20年度のJR東海への要望内容による。
- ^ “「TOICA」のサービス拡充について ~2019年3月2日(土)からご利用エリアを拡大します!~”. 東海旅客鉄道. 2018年12月12日閲覧。
- ^ 原口隆行 『鉄道唱歌の旅 東海道線今昔』 JTB、2002年
- ^ “交通系ICカードの全国相互利用サービス”. 東海旅客鉄道. 2019年3月2日閲覧。
- ^ a b c 東海旅客鉄道編集 『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年
- ^ 宮脇俊三・原田勝正編集 『国鉄全線各駅停車 第5巻』 小学館、1983年
- ^ a b 『トワイライトゾ〜ン・マニュアル6』 ネコ・パブリッシング、1997年、104-109頁
利用状況
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度版)222ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度版)224ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成15年度版)222ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成17年度版)224ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成19年度版)226ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成21年度版) 240ページ
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成23年度版)238ページ
- ^ a b c 神奈川県県勢要覧(平成25年度版)236ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成27年度版)236ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成28年度版)246ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成29年度版)238ページ
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成30年度版)222ページ