「陸前原ノ町駅」の版間の差分
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|画像説明 = 駅舎正面 |
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|よみがな = りくぜんはらのまち |
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2020年2月15日 (土) 01:01時点における版
陸前原ノ町駅 | |
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駅舎正面 | |
りくぜんはらのまち Rikuzen-Haranomachi | |
◄宮城野原 (0.8 km) (0.8 km) 苦竹► | |
所在地 | 仙台市宮城野区五輪二丁目12-36 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■仙石線 |
キロ程 | 3.2 km(あおば通起点) |
電報略号 | リハ |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
4,281人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1925年(大正14年)6月5日 |
備考 |
業務委託駅 みどりの窓口 有 仙台市内駅 |
陸前原ノ町駅(りくぜんはらのまちえき)は、宮城県仙台市宮城野区五輪(ごりん)二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)仙石線の駅である。
歴史
陸前原ノ町駅は、1925年(大正14年)に宮城電気鉄道が仙台駅から西塩釜駅まで開通した際に、同時に開業した。この時、駅の所在地は宮城郡原町だった[1]。原町は駅の開業から3年後の1928年(昭和3年)に長町と共に仙台市に編入合併される[2]。
仙台市電は市の中心部に環状線を開通させた後、四方へ分岐する支線の建設を続けた。その一つである原町線は、原町苦竹に軍需工場である東京第一陸軍造兵廠仙台製造所があったことから、陸軍から早期の開通を求められていた。この支線の建設は太平洋戦争中の1942年(昭和17年)に始まったが、資材不足の影響から遅々として進まず、陸前原ノ町駅前まで全線開業するのは終戦後の1948年(昭和23年)である[3]。原町は商業地として栄え、1970年(昭和45年)には原町地区の商業店舗数は1000を超えるほどだった。この頃、他所の地域の人々が仙石線や仙台市電を利用して買い物のために原町を訪れていた[4]。しかし、交通渋滞といった社会問題と赤字という経営上の問題から、1976年(昭和51年)に原町線を含む仙台市電全線が廃止された[5]。
陸前原ノ町駅は車両基地である陸前原ノ町電車区を併設した駅だった。このため、陸前原ノ町駅を始発、終着とする列車が過去に存在した[6]。陸前原ノ町電車区は仙石線の地下化に関連して、1991年(平成3年)に福田町駅付近へ宮城野電車区として移転し、現在は仙台車両センター宮城野派出所という名称になっている。仙石線の地下化は2000年(平成12年)に完成し、これに伴って陸前原ノ町駅の駅舎は一新された。
年表
- 1925年(大正14年)6月5日:宮城電気鉄道の駅として開業。
- 1944年(昭和19年)5月1日:宮城電気鉄道国有化により、運輸通信省の駅となる。
- 1948年(昭和23年)5月5日:仙台市電原の町線開業、原町駅前電停開設。
- 1976年(昭和51年)4月1日:仙台市電廃止により、原町駅前電停廃止。
- 1986年(昭和61年):陸前原ノ町車掌区廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本に継承。
- 1991年(平成3年)3月:陸前原ノ町電車区閉所。宮城野電車区(福田町)へ移転。
- 1992年(平成4年)10月31日:3番線(上り1番線)廃止。
- 2000年(平成12年)3月11日:地下化。
- 2003年(平成15年)
- 2016年(平成28年)4月1日:業務委託化。陸前原ノ町駅長・助役を廃止。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地下駅で、石巻方から仙台トンネルに進入してすぐの場所に設置されている。当初は半地下式で建設予定だったが、軌道敷跡地の有効利用などを理由として、地下式での施行となった[7]。駅舎は地上にあるが、駅の南側は駅舎より土地が低いため階段を使って上がることになる。
仙石線地下化工事開始以前のホームは2面3線であり、構内には陸前原ノ町電車区の留置線が広がっていた。駅東側には陸前原ノ町車掌区もあり、仙石線運行の拠点であった。東塩釜駅や石巻駅とともに、車両の夜間留置が行われていた。
仙石線の地下化に際して、陸前原ノ町駅は位置を変えずに地下化された。このため、1996年(平成8年)に陸前原ノ町電車区の跡地を横切る形で一時的な線路の経路変更が行われ、2000年(平成12年)3月の地下区間開業まで仮駅舎と2面2線の仮ホームで営業が行われた。仮駅舎を含めて数えると、現在の駅舎は3代目にあたる。
以前は駅長・助役(一時期は管理助役も)配置の管理駅であり、榴ケ岡駅 - 福田町駅間の各駅を管理下に置いていた。現在はJR東日本東北総合サービスが受託する業務委託駅である。
みどりの窓口・自動券売機・自動改札機設置。有人改札とみどりの窓口はカウンター化されている。またNewDaysもある。
JRの特定都区市内制度における「仙台市内」の駅である。
駅の正面は仙台市の「アクセス30分構想」(オムニバスタウン)に基づき、近隣から乗り入れる仙台市営バスと宮城交通のバスに加え、タクシーと送り迎えの自家用車(キスアンドライド)を捌けるスペースが確保されている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■仙石線 | 下り | 松島海岸・石巻方面 |
2 | 上り | 仙台・あおば通方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
利用状況
JR東日本によると、2018年度(平成30年度)の1日平均乗車人員は4,281人である[利用客数 1]。
近年の推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
1999年(平成11年) | 3,506 | |
2000年(平成12年) | 3,561 | [利用客数 2] |
2001年(平成13年) | 3,554 | [利用客数 3] |
2002年(平成14年) | 3,522 | [利用客数 4] |
2003年(平成15年) | 3,567 | [利用客数 5] |
2004年(平成16年) | 3,610 | [利用客数 6] |
2005年(平成17年) | 3,644 | [利用客数 7] |
2006年(平成18年) | 3,566 | [利用客数 8] |
2007年(平成19年) | 3,637 | [利用客数 9] |
2008年(平成20年) | 3,618 | [利用客数 10] |
2009年(平成21年) | 3,538 | [利用客数 11] |
2010年(平成22年) | 3,354 | [利用客数 12] |
2011年(平成23年) | 非公表 | |
2012年(平成24年) | 3,620 | [利用客数 13] |
2013年(平成25年) | 3,881 | [利用客数 14] |
2014年(平成26年) | 3,883 | [利用客数 15] |
2015年(平成27年) | 4,030 | [利用客数 16] |
2016年(平成28年) | 4,119 | [利用客数 17] |
2017年(平成29年) | 4,232 | [利用客数 18] |
2018年(平成30年) | 4,281 | [利用客数 1] |
- 1日平均乗車人員(単位:人/日)
駅周辺
陸前原ノ町駅の所在地は仙台市宮城野区五輪(ごりん)二丁目である。ここは1965年(昭和40年)までは原町南目(はらのまちみなみのめ)字五輪であり、駅開業時には宮城郡原町だった。このように地名の表記については、原町に「ノ」は入らない。
原町の起源は、江戸時代に置かれた原町宿(はらのまちじゅく)である。この時代は、苦竹まで舟曳堀という運河が引き込まれており、原町は船荷の集積地でもあった。昭和以降は仙台の市街地拡大に伴って仙台市電の支線の終端となり、街の東端の地位を得た。仙台市が政令指定都市になると、陸前原ノ町駅前に宮城野区役所が置かれた。また、2012年(平成24年)に旧駅と電車区跡地に宮城野区文化センターが建設された。この施設には宮城野図書館や音楽ホールが入っている。また駅、区役所、文化センターに囲まれた位置に小さな庭園が設けられている。
駅付近のバス停として「原ノ町駅・宮城野区役所前」と「宮城野区役所前」がある[8]。後者の方が運行本数および系統の種類が多い。
- 国道45号 - 徒歩1分
- 北日本銀行原町支店 - 徒歩1分
- 栄光ゼミナール原町校 - 徒歩2分
- 進学プラザモア原町教室 - 徒歩2分
- 仙台東郵便局(ゆうちょ銀行仙台東店併設) - 徒歩8分
- 陸上自衛隊仙台駐屯地 - 徒歩10分
- 仙台市立原町小学校 - 徒歩12分
- 仙台市立仙台工業高等学校 - 徒歩15分
隣の駅
脚注
記事本文
利用状況
- ^ a b “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月18日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月10日閲覧。
参考文献
- 仙台市史編さん委員会 『仙台市史』通史編7(近代2) 仙台市、2009年。
- 仙台市史編さん委員会 『仙台市史』特別編9(地域史) 仙台市、2014年。
- 地元学の会 『暮らしにとけこんでいた仙石線の音風景』 新しい杜の都づくり宮城野区協議会、2003年。