「磐城常葉駅」の版間の差分
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|画像説明 = 新駅舎(2013年1月) |
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|よみがな = いわきときわ |
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2020年2月15日 (土) 07:43時点における版
磐城常葉駅 | |
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新駅舎(2013年1月) | |
いわきときわ Iwaki-tokiwa | |
◄大越 (4.4 km) (3.8 km) 船引► | |
所在地 |
福島県田村市船引町今泉字田中83[1] 北緯37度25分14.2秒 東経140度36分20.1秒 / 北緯37.420611度 東経140.605583度 座標: 座標オプションが認識できません 座標: 北緯37度25分14.2秒 東経140度36分20.1秒 / 北緯37.420611度 東経140.605583度 座標: 座標オプションが認識できません |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■磐越東線 |
キロ程 | 58.7 km(いわき起点) |
電報略号 | キワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
293人/日(降車客含まず) -2005年- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)4月10日[1] |
備考 | 無人駅[1](乗車駅証明書発行機 有) |
磐城常葉駅(いわきときわえき)は、福島県田村市船引町今泉字田中にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)磐越東線の駅である[1]。
歴史
駅名について
「常葉」と名がつくものの、田村市常葉町(旧田村郡常葉町)には所在しておらず、常葉町の中心へは約4キロの距離がある。これには次の経緯がある。
本来の計画では常葉町七日市場地区に駅が設けられ、同町関本地区を経由して大越駅に抜ける予定であったが、鉄道敷設に反対の声が上がった。それは三春町から物資の輸送を担当していた60台からなる馬車組合と農地の解放を渋る農民であった。
また、政治的な感情も鉄道敷設問題に影響した。当時、憲政会と立憲政友会の対立が強まりつつあった。常葉町民は明治初期に当地の戸長を歴任した河野広中を絶対支持しており、河野が所属する憲政会の勢力が強い地域であった。そこで憲政会を支持する町民は、この鉄道敷設計画は憲政会と対立する立憲政友会の西園寺公望を総理とする政府の計画であるとして反対運動を展開した。この結果、計画は変更となり常葉町を避けて敷設された。(参考:福島県史17)
常葉町の町民は、開業後に鉄道の利便性と重要性に気づき、町から最短距離にある船引町今泉地区に町名を冠した駅の設置を請願した。その際に駅敷地を町民の寄付によって提供することを条件とし、1921年(大正10年)に開業した。当駅が磐越東線の全通(1917年)よりあとの開業であるのも上記の理由による。
なお、常葉町の中心から当駅までは距離があり、客馬車の便がある船引駅へ出るほうが容易なくらいであったため、常葉町民は当駅の設置後も利便性を受益できず、省線の町への引き込み運動を展開したが不調に終わった。それでもあきらめきれなかった町民有志は常葉軌道株式会社を設立し、常葉町中心部と磐城常葉駅をつなぐ計画を立てた。常葉軌道は軌道敷が竣工し、列車の試運転を行い開業寸前だった昭和8年に経営不振から解散することとなった。(参考:常葉町史)
年表
- 1921年(大正10年)4月10日:開業[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1989年(平成元年)3月11日:簡易委託化。
- 2007年(平成19年)3月1日:簡易委託中止、無人化。農協・簡易郵便局も閉鎖。
- 2012年(平成24年)12月6日:新駅舎完成[1][2]
- 2016年(平成28年)4月1日:三春駅の業務委託化により、管理駅を郡山駅に変更。
駅構造
相対式ホーム2面2線をもつ地上駅[1]。互いのホームは構内踏切で連絡している[1]。
2007年2月までは、農協・簡易郵便局併設の簡易委託駅となっていたが、現在は郡山駅管理の完全なる無人駅である(乗車駅証明書発行機が設置されているのみ)。2012年(平成24年)12月6日に落成した駅舎は鉄骨造り平屋建て75.7平方メートルで、背景の山に溶け込むように大きな三角屋根を設け、縦格子状の日除けを備えている[3]。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■磐越東線 | 下り | 郡山方面 |
2 | 上り | いわき方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
利用状況
JR東日本によると、2000年度(平成12年度)- 2005年度(平成17年度)までの1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
乗車人員推移 | ||
---|---|---|
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2000年(平成12年) | 283 | [4] |
2001年(平成13年) | 299 | [5] |
2002年(平成14年) | 286 | [6] |
2003年(平成15年) | 285 | [7] |
2004年(平成16年) | 287 | [8] |
2005年(平成17年) | 293 | [9] |
駅周辺
- 牧野川
- 田村今泉簡易郵便局
- 福島県道19号船引大越小野線
- 福島県道113号常葉芦沢線
- 国道349号
- 旧今泉小学校 ※この前に桜交通の東京駅行き高速バスのバス停が設置されている[10]。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i 『週刊 JR全駅・全車両基地』 50号 郡山駅・会津若松駅・三春駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月4日、27頁。
- ^ "磐越東線「磐城常葉駅」が新駅舎に生まれかわります。" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道仙台支社. 30 November 2012. 2014年4月22日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2017年5月5日閲覧。
- ^ 交通新聞2012年12月17日
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月24日閲覧。
- ^ “田村市船引今泉<旧今泉小学校>|さくら観光|高速バス・夜行バス予約495”. 2017年5月5日閲覧。