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田村市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
たむらし ウィキデータを編集
田村市
田村市旗 田村市章
2005年8月25日制定
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
市町村コード 07211-7
法人番号 2000020072117 ウィキデータを編集
面積 458.33km2
総人口 32,421[編集]
推計人口、2024年11月1日)
人口密度 70.7人/km2
隣接自治体 郡山市いわき市二本松市双葉郡大熊町浪江町川内村葛尾村田村郡三春町小野町
市の木 なら
(2005年8月制定)
市の花 つつじ
(2005年8月制定)
市の鳥 うぐいす
(2005年8月制定)
田村市役所
市長 白石高司
所在地 963-4393
福島県田村市船引町船引字畑添76-2
北緯37度26分26秒 東経140度34分34秒 / 北緯37.44064度 東経140.57625度 / 37.44064; 140.57625座標: 北緯37度26分26秒 東経140度34分34秒 / 北緯37.44064度 東経140.57625度 / 37.44064; 140.57625
外部リンク 公式ウェブサイト

田村市位置図

― 市 / ― 町・村


地図
ウィキプロジェクト

田村市(たむらし)は、福島県中通り中部に位置する

概要

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福島県中通り最東端に位置し、沿岸エリアの浜通りとの結節点となる地域である。全体の約62パーセントを山林が占める中山間地域で、観光でもあぶくま洞ムシムシランドなど自然を活かした観光資源を有している。

市名は坂上田村麻呂による蝦夷征討後、その子孫である田村氏がこの地を田村郡として代々支配してきたことに由来し、公募により決定された。市章も同じく公募により制定されたものである。 そのような歴史的経緯から坂上田村麻呂に関する伝承が数多くあり、市内には坂上田村麻呂伝説に由来する地名が複数存在する。

地理

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船引市街(田村市中心部)
おおたかどや山標準電波送信所

阿武隈高地が南北に走り、北方に日山移ヶ岳、東方に鎌倉岳五十人山日本標準時の電波を送信するおおたかどや山標準電波送信所のある大鷹鳥谷山大滝根山、西方に片曽根山高柴山、南方に矢大臣山があり、それに阿武隈高地特有のゆるやかな山地となだらかな丘陵地帯が広がっている。またこれらの山岳を源とする大滝根川や高瀬川などの多くの河川が流れている。

隣接する自治体

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気候

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寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。

船引(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 13.4
(56.1)
18.6
(65.5)
21.9
(71.4)
29.8
(85.6)
32.8
(91)
33.1
(91.6)
35.1
(95.2)
35.7
(96.3)
33.5
(92.3)
28.4
(83.1)
23.7
(74.7)
18.1
(64.6)
35.7
(96.3)
平均最高気温 °C°F 3.4
(38.1)
4.5
(40.1)
8.5
(47.3)
15.1
(59.2)
20.7
(69.3)
23.7
(74.7)
27.0
(80.6)
28.3
(82.9)
24.0
(75.2)
18.1
(64.6)
12.4
(54.3)
6.4
(43.5)
16.0
(60.8)
日平均気温 °C°F −0.5
(31.1)
0.0
(32)
3.3
(37.9)
9.2
(48.6)
14.6
(58.3)
18.4
(65.1)
22.2
(72)
23.1
(73.6)
19.1
(66.4)
13.1
(55.6)
7.2
(45)
2.1
(35.8)
11.0
(51.8)
平均最低気温 °C°F −4.4
(24.1)
−4.4
(24.1)
−1.5
(29.3)
3.4
(38.1)
8.9
(48)
13.9
(57)
18.4
(65.1)
19.2
(66.6)
15.1
(59.2)
8.5
(47.3)
2.2
(36)
−2.0
(28.4)
6.4
(43.5)
最低気温記録 °C°F −17.4
(0.7)
−15.0
(5)
−15.3
(4.5)
−7.2
(19)
−0.6
(30.9)
3.8
(38.8)
7.6
(45.7)
9.1
(48.4)
3.1
(37.6)
−2.7
(27.1)
−6.5
(20.3)
−15.4
(4.3)
−17.4
(0.7)
降水量 mm (inch) 41.7
(1.642)
33.7
(1.327)
71.5
(2.815)
84.0
(3.307)
90.6
(3.567)
118.4
(4.661)
181.6
(7.15)
149.4
(5.882)
167.4
(6.591)
141.3
(5.563)
60.9
(2.398)
40.1
(1.579)
1,180.5
(46.476)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 6.6 5.9 9.2 9.4 9.7 11.3 13.8 11.0 11.5 9.4 6.7 6.7 111.1
平均月間日照時間 156.9 170.0 185.9 189.4 195.5 149.8 146.7 172.8 132.5 145.1 140.0 144.2 1,928.9
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[1]

歴史

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沿革

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田村市発足前
田村市発足後

行政区域変遷

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変遷の年表
田村市市域の変遷(年表)
月日 現田村市市域に関連する行政区域変遷
1889年(明治22年) 4月1日 町村制施行により、以下の村が発足。[3][4]
  • 片曾根村 ← 船引村・今泉村
  • 文珠村 ← 春山村・粠田村・石森村
  • 美山村 ← 北鹿又村・長外路村
  • 瀬川村 ← 石沢村・新舘村・門鹿村・大倉村
  • 移村 ← 上移村・南移村・北移村・中山村・横道村
  • 芦沢村 ← 芦沢村が単独で村制施行
  • 七郷村 ← 堀越村・遠山沢村・永谷村・椚山村・門沢村・牧野村・栗出村
  • 要田村 ← 熊耳村・笹山村・荒和田村・南成田村・北成田村
  • 大越村 ← 上大越村・下大越村
  • 常葉村 ← 常葉村・久保村・新田作村・西向村・鹿山村
  • 山根村 ← 関本村・小檜山村・堀田村・早稲川村・山根村
  • 滝根村 ← 菅谷村・神俣村・広瀬村
  • 都路村 ← 岩井沢村・古道村
1934年(昭和9年) 4月1日 片曾根村が町制施行・改称し船引町となる。
1940年(昭和15年) 4月1日 滝根村は町制施行し滝根町となる。
1942年(昭和17年) 2月8日 大越村は町制施行し大越町となる。
1955年(昭和30年) 2月1日 山根村は常葉町と合併し常葉町が発足。
4月1日
  • 七郷村の一部(牧野・栗出)は大越町に編入。
  • 船引町・文珠村・美山村・瀬川村・移村・芦沢村と七郷村の一部(堀越・遠山沢・永谷・椚山・角沢)
    が合併し船引町が発足。
  • 要田村は三春町、沢石村中妻村中郷村御木沢村が合併し三春町が発足。
1898年(明治31年) 7月1日 常葉村は町制施行し常葉町となる。
1956年(昭和31年) 常葉町の一部(早稲川の一部)は大越町に編入。
1957年(昭和32年) 三春町の一部(笹山・荒和田と熊耳・南成田の各一部)は船引町に編入。
1963年(昭和38年) 船引町の一部(笹山・荒和田・要田の各一部)は三春町に編入。
2005年(平成17年) 3月1日 大越町・滝根町・常葉町・船引町・都路村が合併し田村市が発足。
変遷表
田村市市域の変遷表(※細かい境界の変遷は省略)
1868年
以前
明治22年
4月1日
明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和64年 平成元年 - 現在 現在
船引村 片曾根村 昭和9年4月1日
船引町
町制施行
昭和30年4月1日
船引町
平成17年3月1日
田村市
田村市
今泉
春山村 文珠村 文珠村
粠田村
石森村
長外路村 美山村 美山村
長外路村
石沢村 瀬川村 瀬川村
新舘村
門鹿村
大倉村
上移村 移村 移村
南移村
北移村
中山村
横道村
芦沢村 芦沢村 芦沢村
堀越村 七郷村
の一部
七郷村の一部
遠山沢村
永谷村
椚山村
門沢村
笹山村の一部 要田村 要田村 昭和32年
船引町に編入
荒和田村の一部
熊耳村の一部
南成田村の一部
上大越村 大越村 昭和17年2月8日
町制
大越町
下大越村
牧野村 七郷村
の一部
七郷村の一部 昭和30年4月1日
大越町に編入
栗出村
  早稲川村 山根村 山根村 昭和31年
大越町に編入
  昭和30年2月1日
常葉町
関本村
小檜山村
堀田村
山根村
常葉村 常葉村 明治31年7月1日
町制
久保村
新田作村
西向村
鹿山村
菅谷村 滝根村 明治31年7月1日
町制
滝根町
神俣村
広瀬村
岩井沢村 都路村 都路村 都路村
古道村

行政

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歴代市長

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氏名 就任日 退任日
初-3代 冨塚宥暻 2005年4月17日 2017年4月16日
4代 本田仁一 2017年4月17日 2021年4月16日
5代 白石高司 2021年4月17日 現職

イメージキャラクター

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  • カブトンファミリー(旧常葉町キャラクター)
  • オリオンちゃん(旧滝根町キャラクター)

姉妹都市

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産業

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産業人口

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  • 第一次産業:3,280人(2010年)
  • 第二次産業:7,436人(2010年)
  • 第三次産業:9,074人(2010年)

商業施設

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家電量販店は、ケーズデンキヤマダデンキがそれぞれ1店舗出店している。

本社を置く主な企業

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主な製造工場

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預金取扱金融機関

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郵便

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船引郵便局
  • 移郵便局
  • 大越郵便局
  • 滝根郵便局

無集配郵便局

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  • 七郷郵便局
  • 菅谷郵便局
  • 芦沢郵便局
  • 要田郵便局
  • 岩井沢郵便局
  • 下大越簡易郵便局
  • 田村今泉簡易郵便局
  • 西向簡易郵便局

地域

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2005年(平成17年)2月1日現在

地域名 人口 面積 人口密度
滝根 5,416人 50.70km2 107.63人/km2
大越 5,577人 36.66km2 157.97人/km2
都路 3,131人 125.37km2 26.62人/km2
常葉 6,325人 84.41km2 77.56人/km2
船引 23,387人 161.16km2 148.42人/km2
総数 43,836人 458.30km2 98.30人/km2

人口

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田村市と全国の年齢別人口分布(2005年) 田村市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 田村市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
田村市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 52,926人
1975年(昭和50年) 49,924人
1980年(昭和55年) 48,932人
1985年(昭和60年) 48,057人
1990年(平成2年) 46,758人
1995年(平成7年) 46,129人
2000年(平成12年) 45,052人
2005年(平成17年) 43,253人
2010年(平成22年) 40,422人
2015年(平成27年) 38,503人
2020年(令和2年) 35,169人
総務省統計局 国勢調査より


市の機関

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  • 田村市役所
    • 大越行政局
    • 滝根行政局
    • 常葉行政局
    • 都路行政局
    • 文殊出張所
    • 美山出張所
    • 瀬川出張所
    • 移出張所
    • 芦沢出張所
    • 七郷出張所
    • 要田出張所

消防

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警察

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  • 福島県警察 田村警察署
    • 船引幹部交番
    • 要田駐在所
    • 瀬川駐在所
    • 移駐在所
    • 七郷駐在所
    • 常葉駐在所
    • 都路駐在所
    • 大越駐在所
    • 滝根駐在所

教育

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高等学校
中学校
  • 田村市立船引中学校
  • 田村市立船引南中学校
小学校
  • 田村市立滝根小学校
  • 田村市立大越小学校
  • 田村市立都路小学校
  • 田村市立常葉小学校
  • 田村市立船引小学校
  • 田村市立船引南小学校
  • 田村市立美山小学校

交通

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船引駅

鉄道

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路線バス

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道路

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高速道路
道路

道路通称名

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  • 学園通り
  • かたそね通り
  • 中央通り

ナンバープレート

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  • ナンバープレート:福島
  • ナンバープレートの地名表記変更(自動車
    • 旧滝根町、大越町、都路村は「いわき」から「福島」へ変更

(詳しいことは日本のナンバープレート一覧#市町村合併による登録地域の変更を参照)

施設

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ホール・会議施設

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田村市文化センター

スポーツ施設

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田村市運動公園
  • 田村市運動公園
    • 田村市陸上競技場
    • 田村市総合体育館
  • 大越体育館
  • 滝根体育館
  • 常葉体育館
  • 古道体育館
  • つつじヶ丘運動公園
  • 滝根運動場
  • 常葉運動場
  • 都路運動場
  • 大越武道館

観光

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観光地

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船引駅ホームにあるお人形様

桜の名所

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小沢の桜

登山

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祭事・イベント

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  • 都路灯まつり(都路)
  • ムシムシランドサマーフェスティバル(常葉)
  • 鬼の里納涼夏まつり(大越)
  • ときわお盆の夕べ(常葉)
  • ひまわりフェスティバル(大越)
  • 灯籠流しと花火大会(船引)
  • あぶくま洞“食ッキング”グルメフェスティバル(滝根)
  • あぶくま洞秋まつり(滝根)
  • 田村富士ロードレース大会(船引)

特産品

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著名な出身者

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(五十音順)

脚注

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  1. ^ 船引 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年12月13日閲覧。
  2. ^ 避難指示区域の概念図(令和5年11月30日時点)”. 福島県. 2024年11月8日閲覧。
  3. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 7 福島県』、角川書店、1981年 ISBN 4040010701より
  4. ^ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より

関連項目

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外部リンク

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