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2020年3月17日 (火) 09:45時点における版
ブライアン・フェリー Bryan Ferry | |
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ブライアン・フェリー (2011年) | |
基本情報 | |
生誕 | 1945年9月26日(79歳) |
出身地 | イングランド ダラム ワシントン |
ジャンル | グラム・ロック、アートロック、R&B、ソウル、フォーク・ロック、ポップ、AOR |
職業 | シンガーソングライター |
担当楽器 | ボーカル、キーボード、ハーモニカ、ギター |
活動期間 | 1971年 - 現在 |
レーベル | アトランティック・レコード |
共同作業者 | ロキシー・ミュージック |
ブライアン・フェリー(Bryan Ferry、CBE、1945年9月26日 - )は、イギリスのロック・ミュージシャン、シンガー、作曲家。ロキシー・ミュージックやソロ活動で有名である。
「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第60位[1]。
来歴
イギリス、イングランド・ダラム州のワシントンで、父親が炭坑夫の労働者階級家庭で生まれた。ロキシー・ミュージックのオリジナル・メンバーでは、フェリー以外のメンバーは全員が中流階級出身である。1963年にアマチュア・ソウル・バンドのバンシーズでシンガーとして活動。苦学しつつニューカッスル大学に入り、ポップアートの先駆的存在とされるリチャード・ハミルトンのもとで美術を学ぶ。その後ロンドンに引っ越し、陶芸やピアノの教師として働きながら曲を書く。
1971年にロキシー・ミュージック結成、1972年に『ロキシー・ミュージック』でデビュー。1973年にはバンドと並行してソロ活動も開始し、全曲カヴァーのソロ・デビュー作『愚かなり、我が恋』発表。1974年末、ロキシー・ミュージックの活動の合間を縫って、初のソロ・コンサートを行う。フェリーは、75年から77年にはキャリアのピークを迎える。1975年にはロキシーとしての「恋はドラッグ」がアメリカでもヒットした。76年から77年にかけての「レッツ・スティック・トゥゲザー」(R&B歌手ウィルバート・ハリソン「レッツ・ワーク・トゥゲザー」のカヴァー)、「トーキョー・ジョー」は彼の代表作である。1975年にロキシー・ミュージックが解散してからは、ソロ活動に専念し、1977年に初来日公演を行う。
1979年から1983年にかけて、再結成ロキシー・ミュージックで活動。その後ソロ活動を再開させ、1985年にはアルバム『ボーイズ・アンド・ガールズ』はヒットを記録した。このアルバムからのシングル「Don't Stop the Dance」もアメリカでヒットした。
1997年、『イン・ユア・マインド(あなたの心に)』(1977年)収録曲「Tokyo Joe」が、フジテレビの水曜劇場『ギフト』で使用され、日本のオリコン洋楽シングルチャートで1位を記録する[2]など、日本でも大ヒットした(フェリー自身も同ドラマにカメオ出演している[2])。
2000年12月29日、ブリティッシュ・エアウェイズ2069便に一家全員で搭乗したが、機体がハイジャック未遂されるというトラブルにも遭遇している。
2001年、ロキシー・ミュージックの再々結成ツアーに参加。
音楽性
ロキシー・ミュージックは、ヨーロッパ的ダンディズムを感じさせるサウンドと奇抜なファッションから、グラム・ロックのバンドとされた。ブライアン自身は、R&Bやソウル・ミュージックといったブラック・ミュージックからも影響を受けている。
自身も優れたソングライターで、ロキシー・ミュージックでは曲作りの中心を担っていたが、ソロ活動では、他人の曲をカヴァーするのも好んでいる。ボブ・ディランの反戦歌「はげしい雨が降る」[3]、ビーチ・ボーイズの「ドント・ワリー・ベイビー」、プラターズの「煙が目にしみる」などのカバー作品を発表している。『タクシー』は黒人音楽のカヴァーが中心だが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカヴァーも含む。『ディラネスク』は全曲ボブ・ディランのカヴァー。他にもビートルズやエルヴィス・プレスリー等を取り上げている。
基本的にシンガーであるが、ハーモニカやギター、キーボードも演奏する。特に多くのアルバムとライブにて披露されているキーボードは、「ぶっきらぼう」な印象を受ける個性的な演奏で本人のセンスと技術的な制約とに由来するヘタウマの典型である。ハーモニカもロキシー・ミュージック初期のアルバム『フォー・ユア・プレジャー』やソロ・アルバム『レッツ・スティック・トゥゲザー』などのほか、一部のライブで聴くことが出来る。ハーモニカは本来ブルースの楽器であるが、ブライアンの演奏にはソウルフルな味わいがあり(『レッツ・スティック・トゥゲザー』ではメル・コリンズのサックスと聴き比べることもできる)、彼のルーツを知る手掛かりとして興味深い。ギターは初期のライブ映像や『アヴァロン』の「インディア」などで披露されている。
ディスコグラフィ
ロキシー・ミュージック
ロキシー・ミュージックの項目参照
スタジオ・アルバム
- 『愚かなり、わが恋』 - These Foolish Things (1973年)
- 『アナザー・タイム・アナザー・プレイス(いつかどこかで)』 - Another Time, Another Place (1974年)
- 『レッツ・スティック・トゥゲザー』 - Let's Stick Together (1976年)
- 『イン・ユア・マインド(あなたの心に)』 - In Your Mind (1977年)
- 『ベールをぬいだ花嫁』 - The Bride Stripped Bare (1978年)
- 『ボーイズ・アンド・ガールズ』 - Boys And Girls (1985年)
- 『ベイト・ノワール』 - Bête Noire (1987年)
- 『タクシー』 - Taxi (1993年)
- 『マムーナ』 - Mamouna (1994年)
- 『アズ・タイム・ゴーズ・バイ - 時の過ぎゆくままに』 - As Time Goes By (1999年)
- 『フランティック』 - Frantic (2002年)
- 『ディラネスク』 - Dylanesque (2007年)
- 『オリンピア』 - Olympia (2010年)
- 『ザ・ジャズ・エイジ』 - The Jazz Age (2012年)
- 『アヴォンモア』 - Avonmore (2014年)
コンピレーション・アルバム
- 『ストリート・ライフ(20グレート・ヒッツ)』 - Street Life: 20 Great Hits (1986年)
- 『アルティメイト・コレクション』 - The Ultimate Collection (1988年)
- 『ザ・ベスト・オブ・ブライアン・フェリー・アンド・ロキシー・ミュージック』 - More Than This: The Best Of Bryan Ferry + Roxy Music (1995年)
- 『Tokyo Joe - ザ・ベスト・オブ・ブライアン・フェリー&ロキシー・ミュージック』 - Tokyo Joe: The Best Of Bryan Ferry + Roxy Music (1997年) ※日本独自リリース
- 『ベスト・オブ・LOVE(ブライアン・フェリー バラッド・コレクション)』 - Slave To Love: Best Of The Ballads (2000年)
- The Platinum Collection: The Best of Bryan Ferry + Roxy Music (2004年)
- 『ザ・ベスト・オブ・ブライアン・フェリー』 - The Best of Bryan Ferry (2009年)
日本公演
- 1977年 IN YOUR MIND TOUR
- 1988年 BETE NOIRE TOUR
- 1995年 MAMOUNA TOUR
- 2002年 FRANTIC TOUR
- 2019年
著作物
- 今野雄二 翻訳 編『ブライアンフェリー詩集 - アヴァロンの彼方へ』シンコーミュージック、1987年。ISBN 978-4401612116。
関連項目
脚注
- ^ “Rocklist.net...Q Magazine Lists..”. Q - 100 Greatest Singers (2007年4月). 2013年5月21日閲覧。
- ^ a b 「ギフト」主題歌歌手が特別出演、ZAKZAK、1997年5月26日。(インターネットアーカイブのキャッシュ)
- ^ http://www.pastemagazine.com/.../bryan-ferry-a-hard-rains-a-...
外部リンク
- 公式サイト(英語)
- 日本公式サイト(日本語)
- john@vivaroxymusic.com. “VIVA ROXY MUSIC.com > Bryan Ferry's Solo Work”. 2010年9月7日(火)閲覧。