「アケボノソウ」の版間の差分
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* [http://tayousei.life.shimane-u.ac.jp/harbarium/photo.php?pht=31000107823122 アケボノソウの標本(島根県出雲市で1994年10月に採集)] [[島根大学]][[生物資源学部]]デジタル標本館 |
* [http://tayousei.life.shimane-u.ac.jp/harbarium/photo.php?pht=31000107823122 アケボノソウの標本(島根県出雲市で1994年10月に採集)] [[島根大学]][[生物資源学部]]デジタル標本館 |
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* [http://ameba.i.hosei.ac.jp/BIDP/MakinoCD/makino/html_j/index0.html 牧野標本館タイプ標本データベース、フナシアケボノソウ] [[東京都立大学]]牧野標本館 |
* [http://ameba.i.hosei.ac.jp/BIDP/MakinoCD/makino/html_j/index0.html 牧野標本館タイプ標本データベース、フナシアケボノソウ] [[東京都立大学 (1949-2011)]]牧野標本館 |
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* [http://www.theplantlist.org/tpl1.1/record/tro-13800069 ''Swertia bimaculata'' (Siebold & Zucc.) Hook. f. & Thomson ex C.B. Clarke] (The Plant List){{En icon}} |
* [http://www.theplantlist.org/tpl1.1/record/tro-13800069 ''Swertia bimaculata'' (Siebold & Zucc.) Hook. f. & Thomson ex C.B. Clarke] (The Plant List){{En icon}} |
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* [http://www.eol.org/pages/2892707/overview ''Swertia bimaculata''] ([[Encyclopedia of Life]]){{En icon}} |
* [http://www.eol.org/pages/2892707/overview ''Swertia bimaculata''] ([[Encyclopedia of Life]]){{En icon}} |
2020年3月25日 (水) 00:01時点における版
アケボノソウ | |||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Swertia bimaculata (Siebold et Zucc.) Hook.f. et Thomson[1] ex C.B.Clarke[2] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
アケボノソウ | |||||||||||||||||||||||||||
品種 | |||||||||||||||||||||||||||
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アケボノソウ(曙草、学名:Swertia bimaculata (Siebold et Zucc.) Hook.f. et Thomson[4] ex C.B.Clarke[2])は、リンドウ科センブリ属に分類される2年草の1種[5][6]。和名は花冠の斑点を夜明けの星空に見立てたことに由来する[5][6]。別名が、キツネノササゲ。中国名が獐牙菜[7]。
特徴
茎の高さは50-90[8] cmで直立し枝分かれし[5]、断面は4稜条があり[6]四角形[8]。根生葉は、大きな長楕円形で長い葉柄と平行する数脈があり、花期には枯れる[5][6]。茎葉は卵状楕円形(卵形または披針形[6])、長さ5-12 cm[6]、基部はくさび形で[6]先端が尖る[5]。葉の脇から分枝して[9]、長さ1-5 cmの花柄がある白色(黄白色)の花を集散状円錐花序にまばらに付ける[6]。花冠は深く4-5裂し基部で合着していて離弁花のように見える[8]。裂片には直径1.5 mmの黄緑色の蜜腺溝が2個あり、縁にはセンブリのような毛はない[6]。また裂片には濃緑色の斑点が多数ある[5]。開花時期は9-10月[5]。萼も4-5深裂し、裂片は広倒披針形で花冠裂片より短い[6]。果実は蒴果で花冠より少し長く裂開し[8]、黒褐色で長さ約1 mmの表面に細かい粒状突起がある種子を出す[6]。発芽後1年目はロゼットのまま過ごす。稀に花冠に斑点がない品種として、ホシナシアケボノソウ(フナシアケボノソウ、学名:Swertia bimaculata (Siebold et Zucc.) Hook.f. et Thomson ex C.B.Clarke f. impunctata (Makino) Satake[3])がある[6]。
分布と生育環境
中国、朝鮮半島[9]と日本の温帯から暖帯にかけて分布する[8]。
日本では北海道、本州、四国、九州に分布する[5]。田中澄江による『新・花の百名山』で伯耆大山を代表する花の一つとして紹介されている[10]。
山地のやや湿り気のある場所や木陰[9]に生育する[5]。山野草として利用されている。
種の保全状況評価
日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている。植生の遷移や河川改修などにより個体数の減少が危惧されている地域がある[11]。
- 絶滅危惧IA類(CR) - 東京都の北多摩、南多摩、西多摩地区[11]
- 絶滅危惧IB類(EN) - 埼玉県[12]
- 要保護生物(C) - 千葉県[13]
- 準絶滅危惧種 - 山形県[14]
- 分布特性上重要 - 鹿児島県
関連画像
脚注
- ^ Thomas Thomson (1817-1878) botanist or Carl Gustaf Thomson (1829-1899) entomologist
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “アケボノソウ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2017年11月30日閲覧。
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ホシナシアケボノソウ”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2017年11月30日閲覧。
- ^ Thomas Thomson (1817-1878) botanist or Carl Gustaf Thomson (1829-1899) entomologist
- ^ a b c d e f g h i 林 (2009)、255頁
- ^ a b c d e f g h i j k l 佐竹 (1981)、34頁
- ^ “Swertia bimaculata” (英語). eFlora. 2017年12月1日閲覧。
- ^ a b c d e 牧野 (1982)、443頁
- ^ a b c 高村 (2005)、327頁
- ^ 田中 (1995)、339-342頁
- ^ a b “レッドデータブック東京、アケボノソウ”. 東京都. 2017年11月30日閲覧。
- ^ “埼玉県レッドデータブック2011 植物編、維管束植物” (PDF). 埼玉県. pp. 142. 2017年11月30日閲覧。
- ^ “千葉県レッドリスト−植物・菌類編(2017年改訂版)” (PDF). 千葉県. pp. 19. 2017年11月30日閲覧。
- ^ “山形県第2次レッドリスト(植物編)について(2013年度改訂版)” (PDF). 山形県. pp. 20. 2017年11月30日閲覧。
参考文献
- 佐竹義輔、大井次三郎、北村四郎、亘理俊次、冨成忠夫 編『日本の野生植物 草本Ⅲ合弁花類』平凡社、1981年10月。ISBN 4582535038。
- 高村忠彦(監修)『季節の野草・山草図鑑―色・大きさ・開花順で引ける』日本文芸社〈実用BEST BOOKS〉、2005年5月。ISBN 4537203676。
- 田中澄江『新・花の百名山』文春文庫、1995年6月10日。ISBN 4167313049。
- 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。ISBN 9784635090421。
- 牧野富太郎『原色牧野植物大図鑑』北隆館、1982年7月。ASIN B000J6X3ZE。