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[[青森県]]生まれ。1978年[[京都大学]]文学部仏文科卒。1983年[[東京大学]]大学院仏文科修士課程修了、[[ソルボンヌ大学]]で[[文学博士]]、1988年東大博士課程中退、同文学部助手、1989年[[東京都立大学 (1949-2011)]]助教授、1997年[[渋沢クローデル賞]]受賞、2003年慶大文学部教授。2011年『身体の歴史』の監訳で日本翻訳出版文化賞受賞。 |
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[[エミール・ゾラ]]を専門とし、[[フランス第二帝政|第二帝政期フランス]]を中心とした風俗・犯罪、また歴史小説、推理小説などについて広く執筆・翻訳を行う。[[アナール学派]]歴史学の翻訳も多い。 |
[[エミール・ゾラ]]を専門とし、[[フランス第二帝政|第二帝政期フランス]]を中心とした風俗・犯罪、また歴史小説、推理小説などについて広く執筆・翻訳を行う。[[アナール学派]]歴史学の翻訳も多い。 |
2020年3月25日 (水) 00:42時点における版
小倉 孝誠(おぐら こうせい、1956年1月2日[1] - )は、フランス文学者、慶應義塾大学教授。日本学術会議会員。
経歴
青森県生まれ。1978年京都大学文学部仏文科卒。1983年東京大学大学院仏文科修士課程修了、ソルボンヌ大学で文学博士、1988年東大博士課程中退、同文学部助手、1989年東京都立大学 (1949-2011)助教授、1997年渋沢クローデル賞受賞、2003年慶大文学部教授。2011年『身体の歴史』の監訳で日本翻訳出版文化賞受賞。
エミール・ゾラを専門とし、第二帝政期フランスを中心とした風俗・犯罪、また歴史小説、推理小説などについて広く執筆・翻訳を行う。アナール学派歴史学の翻訳も多い。
著書
- 『19世紀フランス夢と創造 插絵入新聞『イリュストラシオン』にたどる』人文書院 1995
- 『19世紀フランス光と闇の空間 插絵入新聞「イリュストラシオン」にたどる』人文書院 1996
- 『19世紀フランス愛・恐怖・群衆 挿し絵入新聞「イリュストラシオン」にたどる』人文書院 1997
- 『歴史と表象 近代フランスの歴史小説を読む』新曜社 1997
- 『<女らしさ>はどう作られたのか』法藏館 1999
- 『<女らしさ>の文化史 性・モード・風俗』中公文庫 2006
- 『近代フランスの事件簿 犯罪・文学・社会』淡交社 2000
- 『推理小説の源流 ガボリオからルブランへ』淡交社:知の蔵書 2002
- 『『パリの秘密』の社会史 ウージェーヌ・シューと新聞小説の時代』新曜社 2004
- 『『感情教育』 歴史・パリ・恋愛』みすず書房「理想の教室」 2005
- 『身体の文化史 病・官能・感覚』中央公論新社 2006
- 『近代フランスの誘惑 物語表象オリエント』慶應義塾大学出版会 2006
- 『パリとセーヌ川 橋と水辺の物語』中公新書 2008
- 『犯罪者の自伝を読む ピエール・リヴィエールから永山則夫まで』平凡社新書 2010
- 『愛の情景―出会いから別れまでを読み解く』中央公論新社 2011
- 『恋するフランス文学』慶應義塾大学出版会 2012
- 『革命と反動の図像学 一八四八年、メディアと風景』白水社 2014
- 『写真家ナダール 空から地下まで十九世紀パリを活写した鬼才』中央公論新社 2016
- 『ゾラと近代フランス 歴史から物語へ』白水社 2017
- 『逸脱の文化史 近代の〈女らしさ〉と〈男らしさ〉』慶應義塾大学出版会 2019
共編著
- 『いま、なぜゾラか ゾラ入門』宮下志朗共編 藤原書店 2002
- 『エメ・ヴ・ラ・フランス?』小倉和子共著 3訂版 第三書房 2003
- 『ゾラの可能性 表象・科学・身体』宮下志朗共編 藤原書店 2005
- 『十九世紀フランス文学を学ぶ人のために』編 世界思想社 2014
- 『身体はどう変わってきたか 16世紀から現代まで』アラン・コルバン・鷲見洋一・岑村傑共著 藤原書店 2014
翻訳
- C.エルズリッシュ/J.ピエレ『<病人>の誕生』藤原書店 1992
- アラン・コルバン『時間・欲望・恐怖 歴史学と感覚の人類学』藤原書店 1993
- ピエール・マシュレ『文学生産の哲学 サドからフーコーまで』藤原書店 1994
- フィリップ・ルジュンヌ『フランスの自伝 自伝文学の主題と構造』法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス) 1995
- アラン・コルバン『音の風景』藤原書店 1997
- パスカル・ブリュックネール『無垢の誘惑』下澤和義共訳 法政大学出版局(叢書・ウニベルシタス) 1999
- バルザック『あら皮 欲望の哲学』藤原書店「バルザック「人間喜劇」セレクション」2000
- フローベール『紋切型辞典』岩波文庫 2000
- ルイ・アルチュセール『フロイトとラカン 精神分析論集』石田靖夫・菅野賢治共訳 人文書院 2001
- アラン・コルバン『風景と人間』藤原書店 2002
- 『ゾラ・セレクション10 時代を読む 1870-1900』菅野賢治共訳 藤原書店 2002
- ジャック・ル=ゴフ『世界で一番美しい愛の歴史』後平隆・後平澪子共訳 藤原書店 2004
- ルイ・シュヴァリエ『三面記事の栄光と悲惨 近代フランスの犯罪・文学・ジャーナリズム』岑村傑共訳 白水社 2005
- アラン・コルバン『空と海』藤原書店 2007
- コルバン編『身体の歴史 2 19世紀フランス革命から第一次世界大戦まで』監訳 藤原書店 2010
- マルグリット・ユルスナール『世界の迷路Ⅱ-北の古文書』白水社 2011。自伝的三部作
- ブリュノ・ヴィアール『100語でわかるロマン主義』辻川慶子共訳 白水社 文庫クセジュ 2012
- エリック・コバスト『100の神話で身につく一般教養』岩下綾共訳 白水社 文庫クセジュ 2012
- 『ゾラ・セレクション 11 書簡集 1858-1902』責任編集、有富智世・高井奈緒・寺田寅彦共訳 藤原書店 2012
- ピエール=フランソワ・ラスネール『ラスネール回想録 : 十九世紀フランス詩人=犯罪者の手記』梅澤礼共訳 平凡社ライブラリー 2014
- アラン・コルバン『英雄はいかに作られてきたか フランスの歴史から見る』監訳 梅澤礼・小池美穂訳 藤原書店 2014
- コルバン編『男らしさの歴史 2 男らしさの勝利 19世紀』監訳 藤原書店 2017
- アラン・コルバン『処女崇拝の系譜』山田登世子共訳 藤原書店 2018
- アラン・コルバン『静寂と沈黙の歴史 ルネサンスから現代まで』中川真知子共訳 藤原書店 2018
- ユゴー『死刑囚最後の日』光文社古典新訳文庫 2018
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.307