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{{複数の問題
{{ウィキプロジェクト YouTube}}
|出典の明記 = 2022年3月
[[File:Pewdiepie_head_shot.jpg|thumb|[[ピューディパイ]](2019年)登録者数世界最多を誇る個人ユーチューバー]]
|独自研究 = 2022年3月
{{読み仮名|'''{{Lang|en|YouTuber}}'''|ユーチューバー}}は、動画共有サイト[[YouTube]]上で自主制作の動画作品を継続的に公開しつつ、YouTube社が定める提携プログラムに従い、公開動画に付帯された広告収益による配当を得ている個人または組織を指す<ref>[http://www.news-postseven.com/archives/20140306_244568.html 動画職人になって] Yahoo!ニュース・2014年3月6日</ref>。現在では正式な職業を指す言葉としても認知されている。
}}
'''YouTuber'''(ユーチューバー、{{Lang-en|links=no|YouTube Creator}}、{{Lang|en|YouTube Personality}}、{{Lang|en|YouTube Star}}<ref>[http://www.businessinsider.com/richest-youtube-stars-2014-3?op=1#!J4oEA {{Lang|en|We Ranked YouTube's Biggest Stars By How Much Money They Make}}] - {{Lang|en|Business Insider}}、2014年3月10日</ref>、{{Lang|en|YouTube Celebrity}}<ref>[http://www.wired.co.uk/news/archive/2013-11/27/youtube-community {{Lang|en|The rise and fall of YouTube's celebrity pioneers}}] - {{ドメイン名|wired.co.uk}}、2013年11月27日</ref>)は動画共有サイト[[YouTube]]上で自主制作の[[動画作品]]を継続的に公開している個人および[[組織 (社会科学)|組織]]を意味する<ref>[https://www.news-postseven.com/archives/20140306_244568.html?DETAIL 動画職人になって] Yahoo!ニュース・2014年3月6日</ref><!-- なおかつ、動画再生に応じて得られる広告収入を主たる収入源とする人物・集団を指す<ref>{{Cite web |url=https://kotobank.jp/word/YouTuber-1616945|title=YouTuber|website=コトバンク|accessdate=2022-09-15}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://jobcatalog.yahoo.co.jp/contents/guide/category010/youtuber.html|title=ユーチューバー|website=Yahoo!しごとカタログ|accessdate=2022-09-15}}</ref>。 -->語である。


==パートナープログラムによる収益化==
「YouTuber」という呼称は世界的に使われている。その他にも英語圏では「{{Lang|en|YouTube Creator}}」「{{Lang|en|YouTube Personality}}」「{{Lang|en|YouTube Star}}<ref>[http://www.businessinsider.com/richest-youtube-stars-2014-3?op=1#!J4oEA {{Lang|en|We Ranked YouTube's Biggest Stars By How Much Money They Make}}] - {{Lang|en|Business Insider}}、2014年3月10日</ref>」「{{Lang|en|YouTube Celebrity}}<ref>[http://www.wired.co.uk/news/archive/2013-11/27/youtube-community {{Lang|en|The rise and fall of YouTube's celebrity pioneers}}] - {{ドメイン名|wired.co.uk}}、2013年11月27日</ref>」などの呼び方もされている。
YouTube に動画を投稿することは、それを[[生業]]とすることと同義ではないが、多くの有名な YouTuber は投稿した動画から[[収益]]を上げている。それを可能にするのは'''[[YouTubeパートナープログラム]]'''である。


2007年5月ごろにYouTubeが閲覧数の多いユーザーにYouTubeパートナープログラムへの参加を勧誘したことが始まりとされる。当初は商業コンテンツ供給者だけに勧められたものであった<ref>[https://gigazine.net/news/20071211_youtube_partner_program/ YouTube、ついにムービー投稿者に広告収入の分配を開始]</ref>。のちにビデオ画面隣側への広告掲載を条件にユーザーが利益を得ることが可能となり、[[2011年]]4月にはパートナープログラムを一般ユーザーにも開放。より多くのユーザーが利用できるようになり、YouTubeの広告で収入を得る人物も現れた<ref name="itmedia120730">[https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1207/30/news099.html {{Lang|en|YouTube}}の収益化プログラム、日本のユーザー収入が3年で4倍に「それで生活している人もいる」] - {{Lang|en|ITmedia}}ニュース・2012年7月30日</ref>。
== 概要 ==
YouTuberは、2007年5月頃にYouTubeが閲覧数の多いユーザーに「YouTubeパートナープログラム」への参加を勧誘したことが始まりとされる(当初は商業コンテンツ供給者だけに勧められたものだった)<ref>[https://gigazine.net/news/20071211_youtube_partner_program/ YouTube、ついにムービー投稿者に広告収入の分配を開始]</ref>。後に[[ビデオ]]画面の隣側に広告掲載を条件にユーザーが利益を得ることが可能になり、[[2011年]]4月にはパートナープログラムを一般ユーザーにも開放。より多くのユーザーが利用できるようになり、YouTubeの広告で収入を得る人物も現れた<ref name="itmedia120730">[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1207/30/news099.html {{Lang|en|YouTube}}の収益化プログラム、日本のユーザー収入が3年で4倍に「それで生活している人もいる」] - {{Lang|en|ITmedia}}ニュース・2012年7月30日</ref>。なお、[[2017年]]4月から総再生回数が10,000回以上でないとパートナープログラムへの参加が認められなくなったが、[[2018年]]2月からはさらに過去12ヶ月間の総再生時間が4,000時間以上、かつチャンネル登録者数が1,000人以上とより厳しい条件に引き上げられた。加えてコミュニティのストライキ、[[スパム (メール)|スパム]]などの監視が強化され、[[ポリシー]]に準拠していることの評価が厳格化されるようになった<ref name="network.bbtv.com">[http://network.bbtv.com/jp/youtube_no_monetization_under_10000/ {{Lang|en|YouTube}}の収益化、10,000再生以上が条件に!悲報ではなく、朗報!] - {{Lang|en|bbtv}}ニュース・2017年</ref><ref name="unyoo">[http://unyoo.jp/2018/01/youtube-newapproach/ YouTube が「 YouTube パートナープログラム」をアップデート|広告表示に不適切な動画への対応を強化] - Unyoo.jp、2018年1月19日</ref>。


なお、2017年4月から総再生回数が100万回以上でないとパートナープログラムへの参加が認められなくなったが、[[2018年]]2月からはさらに過去12か月間の総再生時間が4,000時間以上、かつチャンネル登録者数が1,000人以上とより厳しい条件に引き上げられた。加えてコミュニティの{{仮リンク|YouTubeにおける著作権侵害|label=著作権侵害|en|YouTube copyright strike}}、[[スパム (メール)|スパム]]などの監視が強化され、[[ポリシー]]に準拠していることの評価が厳格化されるようになった<ref name="network.bbtv.com">[http://network.bbtv.com/jp/youtube_no_monetization_under_10000/ {{Lang|en|YouTube}}の収益化、10,000再生以上が条件に!悲報ではなく、朗報!] - {{Lang|en|bbtv}}ニュース・2017年</ref><ref name="unyoo">[http://unyoo.jp/2018/01/youtube-newapproach/ YouTube が「 YouTube パートナープログラム」をアップデート|広告表示に不適切な動画への対応を強化] - Unyoo.jp、2018年1月19日</ref>。[[2023年]]2月からはショート動画でも広告収入が受け取れるようになった。現在は、チャンネル登録者数が500人以上かつ有効な公開動画の総再生時間が直近の12か月間で3,000時間以上の双方を満たすことでメンバーシップやSuper Chatの機能が開放される。広告収入を得る条件は、チャンネル登録者数が1,000人以上、かつ有効な公開動画の総再生時間が直近の12か月間で4,000時間以上または有効な公開ショート動画の視聴回数が直近の90日間で1,000万回以上である<ref>{{Cite web|和書|title=YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格 - パソコン - YouTube ヘルプ |url=https://support.google.com/youtube/answer/72851?sjid=10999379427799202315-AP |website=support.google.com |access-date=2023-06-02}}</ref>。
==認知度==
日本の小学生『なりたい職業ランキング』によると2016年まではランキング外だったが、2017年に4位、2018年には3位にランクしており<ref>[https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190224-00010001-kaiyou-ent 小学生のなりたい職業ランキング、YouTuberが3位に 保護者の本音は?] - Yahoo!ニュース・2019年2月24日</ref>子供が目指す職業としても人気が高くなっている。[[立教大学]]の[[映像学部|身体映像学科]]では大半がYouTuberや関連した職業に就き、放送業界に進んだのは1人という現象も起きている<ref>[https://www.businessinsider.jp/post-210994 YouTube世代の僕がラジオに就職した理由。いつか2つのメディアの融合を] - Business Insider Japan</ref>。


このプログラムを利用する前提で芸能界から YouTube市場に参入する者もいる<ref>[https://www.oricon.co.jp/special/58398/ 大御所タレントがYouTubeに続々と参入 テレビとの“セット売り”がセカンドキャリアとしての成功の鍵?] ORICON NEWS.2022年2月18日閲覧</ref>。
イギリスでも3人に1人の子供の憧れの職業になっている<ref name="livedoor">[http://news.livedoor.com/article/detail/14383608/ ライブドアニュース - 子どもの3人に1人が憧れる職業「ユーチューバー」が生活できるようになるまでの壁とは?2018年3月4日 8時23分]</ref>。大韓民国[[教育部 (大韓民国)|教育部]]発表の小学生のなりたい職業でも3位になり、就職情報サイト「サラムイン(사람인)」の調査では成年者の63%がユーチューバーに挑戦する意向を示している<ref>[https://japanese.joins.com/JArticle/260515 20代70%「ユーチューバーになりたい」…韓国の大学に「YouTube学科」も登場]、[[中央日報]]日本語版、2019年12月13日 17時14分。</ref>。


== チャンネル収益化状況 ==
[[マスメディア]]への露出もあり、年収が数億~十数億円にも達する者や、独自に握手会等のイベントを開く者もいるが、ごく少数である<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/8765584/ 年収数千万とも言われており、{{Lang|en|YouTuber}}] - {{Lang|en|Livedoor NEWS}}、2014年4月23日</ref>。
[[ドイツ]]の[[オッフェンブルク大学]]のマティアス・バルトル教授の調査によると、「広告収入で生計を立てることを企てるユーチューバーの96.5%が平均的な[[アメリカ]]の貧困ラインを下回る収入しか得られない。再生回数が上位3%の人気ユーチューバーは1か月の再生回数が140万回を超えるが、それでも平均年収は1万6,800ドルであり、アメリカの貧困ライン収入1万2,140ドルをかろうじて上回る程度だ」としている<ref name="gigazine" />。[[ノースカロライナ大学]]のアリス・マーウィック氏は「[[ケーブルテレビ]]でレギュラー出演の仕事を得ているのならいい稼ぎになるが、YouTubeに出演してもそうはならない。YouTubeで50万人のチャンネル登録者を持つことができたとしても[[スターバックスコーヒー]]などで働かざるを得ないでしょう」と指摘した<ref name="gigazine">{{Cite web|和書|title=子どもの3人に1人が憧れる職業「ユーチューバー」が生活できるようになるまでの壁とは?|url=https://gigazine.net/news/20180304-success-youtube-means-poverty/|website=GIGAZINE|accessdate=2021-04-14|language=ja}}</ref>。


YouTuberの最も基本的な収益手段はいわゆる広告収入であるが、YouTubeの広告収入の[[アルゴリズム]]は常に変化しており詳細は公表されていない。バルトル教授は再生回数1,000回につき1ドル程度と算出しているが、インフルエンサーマーケティングの調査会社であるヒューゴ・オブ・エージェンシーのハリー・ヒューゴによると収入は一定ではなく、再生回数1,000回につき35セントや、5ドルの場合もあるという。
== 収入 ==
[[ドイツ]]の[[オッフェンブルク大学]]のマティアス・バルトル教授の調査によると、「広告収入で生計を立てることを企てるユーチューバーの96.5%が平均的な[[アメリカ]]の貧困ラインを下回る収入しか得られない。再生回数が上位3%の人気ユーチューバーは一ヶ月の再生回数が140万回を超えるが、それでも平均年収は16,800ドルであり、アメリカの貧困ライン収入12,140ドルをかろうじて上回る程度だ」としている。加えて、上位1%にあたる最高レベルのユーチューバーは一ヶ月の再生回数が220万回から4210万回以上であるが、彼らはYouTubeからの広告収入以外に[[スポンサー]]契約などの副収入があり、単にYouTubeからの収入だけではないとしている。このため上位3%のユーチューバーと1%のユーチューバーでは収入に雲泥の差がある。また、[[2006年]]には上位3%の人気ユーチューバーが全再生回数の63%を占めていたものが、2016年には90%に増加しており、2016年以降に活動を始めた新人ユーチューバーの85%は一ヶ月の再生回数が最大485回程度しかなく、市場は人気ユーチューバーの寡占化がさらに進行しているという<ref name="livedoor" />。


広告収入(アドバタイジングレベニュー)以外の収益手段としては「チャンネルメンバーシップ<ref name=":2">{{Cite web|和書|url=https://creatoracademy.youtube.com/page/course/channel-memberships?hl=ja|title=チャンネルメンバーシップで収益を得る|accessdate=2021-07-01}}</ref>」「[[スーパーチャット]]<ref name=":3">{{Cite web|和書|title=Super Chat と Super Sticker 購入の詳細 - パソコン - YouTube ヘルプ|url=https://support.google.com/youtube/answer/9178268?hl=ja&visit_id=637620336366915043-2563945747&rd=1|website=support.google.com|accessdate=2021-07-16|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210716120231/https://support.google.com/youtube/answer/9178268?hl=ja&visit_id=637620336366915043-2563945747&rd=1|archivedate=2021-07-16}}</ref>」「スーパーステッカー<ref name=":3"></ref>」「スーパーサンクス<ref name=":4">{{Cite web|和書|title=YouTube クリエイターの新たな収益源としてSuper Thanks を追加|url=https://youtube-jp.googleblog.com/2021/07/youtube-super-thanks.html|website=YouTube Japan Blog|accessdate=2021-07-28|language=ja}}</ref>」といった四通りのデジタルアイテムがある。これらによって広告表示のための再生回数の多さだけに捉われず、よりニッチでコアなファンコミュニティの形成による自由でクリエイティブなプライベートプロフィット環境の実現も後押しされている。
YouTubeの広告収入の[[アルゴリズム]]は常に変化しており詳細は公表されていない。バルトル教授は再生回数1,000回につき1ドル程度と算出しているが、インフルエンサーマーケティングの調査会社であるヒューゴ・オブ・エージェンシーのハリー・ヒューゴによると収入は一定ではなく、再生回数1,000回につき35セントや5ドルの場合もあるという。YouTubeの広報担当者は「スーパーチャット」機能[https://support.google.com/youtube/answer/7277005?hl=ja]を利用すれば収入アップになるとし、2017年と比較し2018年はチャンネル登録者数10万人を超えたクリエイターの比率は40%増えているとしている<ref name="livedoor" />。


* チャンネルメンバーシップ - 月額メンバーシップ購入者に会員限定動画、早期視聴、会員限定ライブ配信、会員専用ライブチャット、ライブチャットでの各種表示特権、コミュニティタブでの各種特権、会員限定デジタルコンテンツ、グッズショップでの割引コードなどを提供できる<ref name=":2">{{Cite web|和書|url=https://creatoracademy.youtube.com/page/course/channel-memberships?hl=ja|title=チャンネルメンバーシップで収益を得る|accessdate=2021-07-01}}</ref>。
2019年6月5日にインターネット上のビデオや音楽分析プラットフォームである分析会社Pexは、公開されたYouTubeコンテンツを分析した結果、10万回以上再生される動画は全体の0.64%ほどにしか過ぎず、それがYouTube全体の再生数の81.6%を占めていることを明らかにした<ref name=":0">{{Cite web|title=Less than 1% of all videos on YouTube ever reach more than 100,000 views|url=https://www.musicbusinessworldwide.com/less-than-1-of-all-videos-on-youtube-ever-reach-more-than-100000-views/|website=Music Business Worldwide|date=2019-06-12|accessdate=2019-10-25|language=en-US}}</ref>。Pexは他にもYouTubeで10億回以上再生された動画の大部分が音楽コンテンツであり、YouTubeの全コンテンツのうち音楽コンテンツは5%ほどしか占めていないが、すべての再生回数のうち20%を占めていることも示した<ref name=":0" />。
* スーパーチャット - 2017年1月開始。ライブ配信チャットでの投稿コメント付帯の寄付機能<ref name=":3"></ref>。
* スーパーステッカー - 2019年11月開始。ライブ配信チャットでの専用アニメーション画像付帯の寄付機能<ref name=":3"></ref>。ライブのムードメーカーになって配信者とのシンパシーをより育める。
* スーパーサンクス - 2021年7月開始。公開動画への拍手付帯の寄付機能<ref name=":4">{{Cite web|和書|title=YouTube クリエイターの新たな収益源としてSuper Thanks を追加|url=https://youtube-jp.googleblog.com/2021/07/youtube-super-thanks.html|website=YouTube Japan Blog|accessdate=2021-07-28|language=ja}}</ref>。よりリーズナブルな収益性が見込まれている。


== チャンネル視聴傾向 ==
YouTube収益化の基準は、チャンネル登録者1,000人以上が1つの条件となっているが<ref>{{Cite web|title=クリエイターを保護するための YouTube パートナー プログラム(YPP)の新たな変更点に関するお知らせ|url=https://youtube-creators-jp.googleblog.com/2018/01/youtube-ypp.html|website=日本版 YouTube クリエイター ブログ|accessdate=2020-03-14|language=ja}}</ref>、2018年9月19日に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「口コミサイト・インフルエンサーマーケティングの動向整理」によると、2015年から2017年まで国内で1万人以上の登録者数を持つYouTubeチャンネルは毎年150%以上増加し2017年は4,063件に達した<ref name=":1">{{Cite web|title=口コミサイト・インフルエンサーマーケティングの動向整理|url=https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/policy_coordination/internet_committee/pdf/internet_committee_180927_0002.pdf|date=2020-03-14|accessdate=2020-03-14|publisher=|archiveurl=http://web.archive.org/web/20200314084627/https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/policy_coordination/internet_committee/pdf/internet_committee_180927_0002.pdf|archivedate=2020-03-14}}</ref>。そのうち、100万人以上の登録者数をもつチャンネルは63件である<ref name=":1" />。
{{Pie chart|caption=YouTube内での再生回数の割合|value5=0.1|value8=0.0|label7=1億 - 10億回|value7=0.0|label6=1000万 - 1億回|value6=0.0|label5=100万 - 1000万回|label4=10万 - 100万回|value1=91.0|value4=0.6|label3=1万 - 10万回|value3=2.4|label2=1000 - 1万回|value2=5.9|label1=1000回未満|label8=10億回以上}}
YouTube開始当初の[[2006年]]では、上位3%の人気ユーチューバーが全再生回数の63%を占めていたものが、2016年には90%に増加しており、2016年以降に活動を始めた新人ユーチューバーの85%は1か月の再生回数が最大485回程度しかなく、市場は人気ユーチューバーの[[寡占]]化がさらに進行しているという<ref name="gigazine" />。つまり、YouTuberの市場というのは(10年以上前などに参入した古株YouTuberらに有利な構造になっており)古株で上位の人気YouTuber同士が競いあっている世界であり、後発のYouTuberが参入しても昇格が難しい寡占状態([[寡占市場]])と見てよい<ref name="gigazine" />。YouTuberとして始めた人たちの多くはハリウッド俳優を目指す人たちのように一握りの人だけが成功し、ほとんどの人々は、願いかなわず散っていくことが半ば通例化している<ref name="gigazine" />。


2019年6月5日、インターネット上のビデオや音楽分析プラットフォームである分析会社Pex{{要説明|date=2020年10月}}は、公開されたYouTubeコンテンツを分析した結果、10万回以上再生される動画は全体の0.64%ほどにしか過ぎず、それがYouTube全体の再生数の81.6%を占めていることを明らかにした<ref name=":0">{{Cite web|title=Less than 1% of all videos on YouTube ever reach more than 100,000 views|url=https://www.musicbusinessworldwide.com/less-than-1-of-all-videos-on-youtube-ever-reach-more-than-100000-views/|website=Music Business Worldwide|date=2019-06-12|accessdate=2019-10-25|language=en-US}}</ref>。Pexは他にもYouTubeで10億回以上再生された動画の大部分が音楽コンテンツであり、YouTubeの全コンテンツのうち音楽コンテンツは5%ほどしか占めていないが、すべての再生回数のうち20%を占めていることも示した<ref name=":0">{{Cite web|title=Less than 1% of all videos on YouTube ever reach more than 100,000 views|url=https://www.musicbusinessworldwide.com/less-than-1-of-all-videos-on-youtube-ever-reach-more-than-100000-views/|website=Music Business Worldwide|date=2019-06-12|accessdate=2019-10-25|language=en-US}}</ref>。
== 表彰プログラム ==
YouTubeでは、一定の登録者数を有しており、不正と違反警告の無い配信基準を満たしているチャンネルに対して表彰が行われている<ref name="youtube awards">{{Cite web |url=https://www.youtube.com/intl/ja/creators/awards/ |title=表彰プログラム |publisher=YouTube |accessdate=2019-01-12}}</ref>。チャンネルに対しての表彰であるため、複数の表彰を受けるユーチューバーも存在する。表彰基準に達するとノミネート者が使用している「Creator Studio」にYouTube側から通知が送られ、それに対してノミネート者の宛先を提出することで表彰記念品が贈与される。


YouTube収益化の基準は、チャンネル登録者1,000人以上が1つの条件となっているが<ref>{{Cite web|和書|title=クリエイターを保護するための YouTube パートナー プログラム(YPP)の新たな変更点に関するお知らせ|url=https://youtube-creators-jp.googleblog.com/2018/01/youtube-ypp.html|website=日本版 YouTube クリエイター ブログ|accessdate=2020-03-14|language=ja}}</ref>、2018年9月19日に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「口コミサイト・インフルエンサーマーケティングの動向整理」によると、2015年から2017年まで国内で1万人以上の登録者数を持つYouTubeチャンネルは毎年150%以上増加し2017年は4,063件に達した<ref name=":1">{{Cite web|和書|title=口コミサイト・インフルエンサーマーケティングの動向整理|url=https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/policy_coordination/internet_committee/pdf/internet_committee_180927_0002.pdf|date=2020-03-14|accessdate=2020-03-14|publisher=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200314084627/https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/policy_coordination/internet_committee/pdf/internet_committee_180927_0002.pdf|archivedate=2020-03-14}}</ref>。そのうち、100万人以上の登録者数をもつチャンネルは63件である<ref name=":1">{{Cite web|和書|title=口コミサイト・インフルエンサーマーケティングの動向整理|url=https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/policy_coordination/internet_committee/pdf/internet_committee_180927_0002.pdf|date=2020-03-14|accessdate=2020-03-14|publisher=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20200314084627/https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/policy_coordination/internet_committee/pdf/internet_committee_180927_0002.pdf|archivedate=2020-03-14}}</ref>。また、YouTube広報によると2017年と比較して2018年にはチャンネル登録者数10万人を超えたクリエイターの比率は40%増えているとしている<ref name="gigazine" />。
'''クリエイター特典レベル'''(''Creator Benefit Levels'')


== マルチチャンネルネットワーク(MCN) ==
* グラファイト [黒鉛石](登録者数 ~1000人)
{{Main|マルチチャンネルネットワーク}}
* オパール   [蛋白石](1000人~1万人)- YouTubeパートナープログラム(収益化)利用資格の最低条件。
企業が人気のあるYouTuberに対し、商品の宣伝動画の制作を依頼するといった[[タイアップ]]の例も増加傾向している。そのような動画制作の仲介サービスを手がけるマルチチャンネルネットワークも存在する<ref>[http://www.value-press.com/pressrelease/123565 女性{{Lang|en|YouTuber}}ネットワーク『{{読み仮名|womedia ch.|ウーメディアチャンネル}} 』、企業タイアップ動画制作サービス提供開始 第1弾はセゾンカードのTVCM] - トレンダーズ・2014年3月26日</ref>。複数のYouTubeチャンネルと提携し、サービス・プログラムの作成・資金・相互プロモーション・パートナー管理・デジタル著作権管理・収益受け取り/販売・視聴者の獲得などの面で支援をする。
* ブロンズ   [青銅] (1万人~10万人)- 世界各地にあるYouTubeスペースの利用資格を得る。


'''クリエイター表彰マイルストン'''(''The Creator Award Milestones'')
== YouTubeクリエイターアワ ==
{{Main|YouTubeクリエイターアワード}}
YouTubeでは、一定の登録者数を有しており、不正と違反警告のない配信基準を満たしているチャンネルに対して表彰が行われている<ref name="youtube awards">{{Cite web|和書|url=https://www.youtube.com/intl/ja/creators/awards/ |title=表彰プログラム |publisher=YouTube |accessdate=2019-01-12}}</ref>。チャンネルに対しての表彰であるため、複数の表彰を受けるユーチューバーも存在する。表彰基準に達するとノミネート者が使用している「Creator Studio」にYouTube側から通知が送られ、それに対してノミネート者の宛先を提出することで表彰記念品が贈与される。日本では[[キッズライン]]、[[せんももあいしーCh]]、[[HIKAKIN|HIKAKIN TV]]、[[はじめしゃちょー]]、[[じゅんや]]、さがわの計5チャンネルが「ダイアモンドクリエイターアワード」を受賞している(2022年8月現在)。


; クリエイター特典レベル(''Creator Benefit Levels'')
* シルバー   [白銀] (10万人~100万人)- 再生ボタンを模った銀の表彰盾が贈られる。パートナーマネージャーが付く。
* [[ファイル:YouTube play buttom light icon (2013-2017).svg|代替文=|24x24ピクセル]] グラファイト(登録者数100人 - ) - チャンネルURL名の設定資格を得る。コミュニティ機能を得る。
* ゴールド   [黄金] (100万人~1000万人)- 金の表彰盾が贈られる。
* [[ファイル:YouTube play button dark circular (2013-2017).svg|代替文=|24x24px]] オパール(1000人 - ) - YouTubeパートナープログラム(収益化)利用資格の最低条件。
* ダイヤモンド [金剛石](1000万人~1億人)- ダイヤの彫刻表彰盾が贈られる。5000万人を超えると更に特注の立体彫刻盾が贈られる。
* [[ファイル:YouTube play button circular (2013-2017).svg|代替文=|24x24px]] ブロンズ(1万人 - ) - 世界各地にある[[YouTube Space|YouTubeスペース]]の利用資格を得る。
*レッドダイヤモンド [赤金剛](1億人~ )- 赤いダイヤの彫刻表彰盾が贈られる。
; クリエイター表彰マイルストーン(''The Creator Award Milestones'')
* [[ファイル:YouTube_Silver_Play_Button_2.svg|代替文=|31x31ピクセル]] シルバー(10万人 - ) - 再生ボタンを模った銀の盾が贈られる。パートナーマネージャーがつく。
* [[ファイル:YouTube_Gold_Play_Button_2.svg|代替文=|31x31ピクセル]] ゴールド(100万人 - ) - 金の盾が贈られる。
* [[ファイル:YouTube_Diamond_Play_Button.svg|代替文=|31x31ピクセル]] ダイヤモンド(1000万人 - ) - ダイヤの盾が贈られる。(日本人該当者数名)
* [[ファイル:YouTube_Ruby_Play_Button_2.svg|32x32ピクセル]] ルビー(5000万人 - ) - カスタムアワードとも。配信者専用の特注トロフィーが贈られる。(日本人該当者は無し)
* [[ファイル:Red Diamond Play Button.png|代替文=|36x36ピクセル]] レッドダイヤモンド(1億人 - ) - 赤ダイヤの盾が贈られる。(2021年8月現在世界で6名達成。日本人該当者は無し)


== YouTube Space ==
== YouTubeスペース ==
{{Main|YouTube Space}}
{{Main|YouTube Space}}
[[ファイル:Exterior of YouTube Space Kings Cross.jpg|境界|右|フレームなし|200x200ピクセル]]
YouTubeスペースは、ブロンズ以上の特典資格を持つユーチューバーに対して開かれた創造空間施設である。様々な撮影用機材と演出ステージを揃えたプロダクションスタジオを中心にして、著名ユーチューバーによる催し物が定期的に行われるイベントルーム、クリエイター講習会や研鑽会が開かれるワークショップルーム、全国から集まったユーチューバーが互いに交流しながら制作に励めるよう開放されたコワーキングルーム、配信スタジオ、上映スクリーンルーム、メイクアップルーム、洗練されたカフェとラウンジなどが設置されている。表彰されたユーチューバーに対する特典として無料で利用できる。
YouTubeスペースは、ブロンズ以上の特典資格を持つYouTuberに対して開かれた創造空間施設である。さまざまな撮影用機材と演出ステージを揃えたプロダクションスタジオを中心にして、著名YouTuberによる催し物が定期的に行われるイベントルーム、クリエイター講習会や研鑽会が開かれるワークショップルーム、全国から集まったYouTuberが互いに交流しながら制作に励めるよう開放されたコワーキングルーム、配信スタジオ、上映スクリーンルーム、メイクアップルーム、トレーニングジム、洗練されたカフェとラウンジなどが設置されている。表彰されたYouTuberに対する特典として無料で利用できる。


YouTubeスペースは世界各地の大都市にオープンされている。2012年7月のロンドンと11月のロサンゼルスを皮切りにして、2013年2月15日に東京の六本木ヒルズにもオープンした<ref>{{cite news |language= |author= |url=http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20130214_587787.html |title=YouTubeクリエイターが無料で使える本格撮影スタジオ、グーグルが都内に開設 |publisher= |date=2013-2-14 |accessdate=2013-2-19}}</ref>。その後はベルリン、ニューヨーク、パ、リオデジャネイロの都市にオープンされて合計スペースになった。これら常設スペースの他に期間限定のポップアップスペースも存在する。ポップアップスペースはこれまでにバンコク、マドリッド、メキシコシティの都市でオープンされている<ref>ニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルス、東京、リオデジャネイロ、トロント、ムンバイ、ベルリン、パリ、ドバイ</ref><ref name="spacetokyo">{{Cite web |url = https://realsound.jp/tech/2019/06/post-382610.html |title = “YouTuberの拠点”が渋谷の中心に誕生 『YouTube Space Tokyo』2020年移転 |publisher = |accessdate = 2019-08-29 }}</ref>。なお、東京のYouTubeスペースは2020年に六本木ヒルズから渋谷駅付近に移転予定である<ref name="spacetokyo">{{Cite web |url = https://realsound.jp/tech/2019/06/post-382610.html |title = “YouTuberの拠点”が渋谷の中心に誕生 『YouTube Space Tokyo』2020年移転 |publisher = |accessdate = 2019-08-29 }}</ref>。
YouTubeスペースは世界各地の大都市にオープンされている。2012年7月のロンドンと11月のロサンゼルスを皮切りに、2013年2月15日に東京の六本木ヒルズにもオープンした<ref>{{Cite news |language= |author= |url=https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/587787.html |title=YouTubeクリエイターが無料で使える本格撮影スタジオ、グーグルが都内に開設 |publisher= |date=2013-2-14 |accessdate=2013-2-19}}</ref>。その後はニューヨーク、サンウロ、リオデジャネイロ、ベルリン、パリ、ムンバイ、ドバイ7都市にオープンされて合計10スペースになった。これら常設スペースの他に期間限定のポップアップスペースも存在する。ポップアップスペースはこれまでにバンコク、マドリッド、メキシコシティの3都市でオープンされている<ref group="注釈">ニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルス、東京、リオデジャネイロ、トロント、ムンバイ、ベルリン、パリ、ドバイ</ref><ref name="spacetokyo">{{Cite web|和書|url = https://realsound.jp/tech/2019/06/post-382610.html |title = “YouTuberの拠点”が渋谷の中心に誕生 『YouTube Space Tokyo』2020年移転 |publisher = |accessdate = 2019-08-29 }}</ref>。なお、東京のYouTubeスペースは2020年に六本木ヒルズから渋谷駅付近に移転予定である<ref name="spacetokyo">{{Cite web|和書|url = https://realsound.jp/tech/2019/06/post-382610.html |title = “YouTuberの拠点”が渋谷の中心に誕生 『YouTube Space Tokyo』2020年移転 |publisher = |accessdate = 2019-08-29 }}</ref>。


== バーチャルYouTuber(VTuber) ==
==著名なYouTuber ==
{{See|Category:YouTuber|en:List of YouTubers}}

== バーチャルYouTuber(Vtuber) ==
{{Main|バーチャルYouTuber}}
{{Main|バーチャルYouTuber}}
2017年より、[[コンピューターグラフィックス|CG]]などを用いて製作したキャラクターに声や動きを当てて、あたかもそのキャラクターがYouTuberとして振る舞っているように表現する動画が投稿されるようになった<ref>{{cite news |language = | author =| url =http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1801/05/news085.html | title =「動く抗うつ剤」「ストロングゼロの擬人化」―― バーチャルYouTuber輝夜月(かぐや・るな)を見て今年も元気にやっていこう| publisher = ITmedia ねとらぼ | date= 2018-1-6| accessdate =2018-3-21}}</ref>。こういった動画の投稿者は'''[[バーチャルYouTuber]]'''と称される。
2017年ごろより、[[コンピューターグラフィックス|CG]]などを用いて製作したキャラクターに声や動きを当てて、あたかもそのキャラクターがYouTuberとして振る舞っているように表現する動画が投稿されるようになった<ref>{{Cite news |language = | author =| url =https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1801/05/news085.html | title =「動く抗うつ剤」「ストロングゼロの擬人化」―― バーチャルYouTuber輝夜月(かぐや・るな)を見て今年も元気にやっていこう| publisher = ITmedia ねとらぼ | date= 2018-1-6| accessdate =2018-3-21}}</ref>。こういった動画の投稿者は'''[[バーチャルYouTuber]]'''と称される。


CGキャラクターの作成には、「[[Live2D]]」などのソフトが使用される。キャラクターの制作は必要なものの、Live2Dにプリセットされたモーションなどを活用することにより、基本的なチャット用途であれば特に自分でモーションを作らなくても制作が可能となっている。
== マルチチャンネルネットワーク(MCN) ==

{{main|マルチチャンネルネットワーク}}
== 著名なYouTuber一覧 ==
企業が人気のあるYouTuberに対し、商品の宣伝動画の制作を依頼するといった[[タイアップ]]の例も増加傾向している。
基本的には、以下のリンクを参照。
そのような動画制作の仲介サービスを手がけるマルチチャンネルネットワークも存在する<ref>[http://www.value-press.com/pressrelease/123565 女性{{Lang|en|YouTuber}}ネットワーク『{{読み仮名|womedia ch.|ウーメディアチャンネル}} 』、企業タイアップ動画制作サービス提供開始 第1弾はセゾンカードのTVCM] - トレンダーズ・2014年3月26日</ref>。複数のYouTubeチャンネルと提携し、サービス・プログラムの作成・資金・相互プロモーション・パートナー管理・デジタル著作権管理・収益受け取り/販売・視聴者の獲得などの面で支援をする。

* {{仮リンク|YouTuberの一覧|en|List of YouTubers}}
* [[登録者数の多いYouTubeチャンネルの一覧]]
* {{仮リンク|視聴回数の多いYouTubeチャンネルの一覧|en|List of most-viewed YouTube channels}}

<gallery>
ファイル:MrBeast KCA2023 104 (cropped) 2.jpg|[[MrBeast]](2023年) 登録者数組織世界最多を誇るYouTuber
ファイル:Pewdiepie head shot.jpg|[[ピューディパイ]](2019年)ゲームチャンネルの登録者数世界最多を誇る個人YouTuber
</gallery>

== 若年層への影響 ==
[[日本ファイナンシャル・プランナーズ協会]]によると、日本の「小学生『将来なりたい職業』ランキングトップ10」で[[2016年]]([[平成]]28年)まではランキング外だったが、[[2017年]](平成29年)と[[2018年]](平成30年)には6位にランクしており<ref>{{Cite web|和書|author=日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 |url=https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M103734/202004148993/_prw_PA3fl_193k6ytU.pdf |title=小学生の「将来なりたい職業」ランキングトップ10 |format=PDF |publisher=共同通信PRワイヤー |accessdate=2020-10-02}}</ref><ref>[https://kai-you.net/article/62344 小学生のなりたい職業ランキング、YouTuberが3位に 保護者の本音は?] - Yahoo!ニュース・2019年2月24日</ref>、子供が目指す職業としても人気が高くなっている(2019年以降は再びランク外)。[[立教大学]]の[[映像学部|身体映像学科]]では大半がYouTuberに関連した職業に就き、[[業界用語|放送業界]]に進んだのは1人という現象も起きている<ref>[https://www.businessinsider.jp/post-210994 YouTube世代の僕がラジオに就職した理由。いつか2つのメディアの融合を] - Business Insider Japan</ref>。

イギリスでも3人に1人の子供の憧れの職業になっている<ref name="gigazine" />。大韓民国[[教育部 (大韓民国)|教育部]]発表の小学生のなりたい職業でも3位になり、就職情報サイト「サラムイン(사람인)」の調査では成年者の63%がYouTuberに挑戦する意向を示している<ref>[https://web.archive.org/web/20200215112007/https://japanese.joins.com/JArticle/260515 20代70%「ユーチューバーになりたい」…韓国の大学に「YouTube学科」も登場]、[[中央日報]]日本語版、2019年12月13日 17時14分。</ref>。

[[マスメディア]]への露出もあり、年収が数億から十数億円にも達する者や、独自に[[握手会]]などのイベントを開く者もいるが、ごく少数である<ref>[https://news.livedoor.com/article/detail/8765584/ 年収数千万とも言われており、{{Lang|en|YouTuber}}] - {{Lang|en|Livedoor NEWS}}、2014年4月23日</ref>。

政府でも若者への情報発信の手段として有効と捉えており、[[BUZZ MAFF]]のような公務員によるYouTuberも登場している。

== 評価 ==
{{Empty section}}


== 問題点 ==
== 問題点 ==
{{百科事典的でない|date=2021年12月|section=1}}
'''不謹慎な動画'''
=== 迷惑系YouTuber ===
{{see|:en:Category:Prank YouTubers}}
2010年代から、動画撮影のために迷惑行為・犯罪行為に走る「迷惑系」と呼ばれるYouTuberが増え、その存在が[[社会問題]]化していた<ref>{{Cite web|和書|title=〈YouTube日本トップが語る〉DaiGo炎上、迷惑系YouTuber逮捕、災害報道、自宅学習支援……巨大化する動画プラットフォームの光と影|url=https://bunshun.jp/articles/-/48138|website=文春オンライン|accessdate=2021-09-23|last=「文藝春秋」編集部}}</ref><ref name=":12">{{Cite web|和書|title=バズるために殺人する“迷惑系YouTuber”、10代少女に性的メッセージ送りつける男……SNSの闇を描く作品に注目|url=https://realsound.jp/tech/2021/05/post-755343.html|website=Real Sound|リアルサウンド テック|accessdate=2021-09-22|language=ja}}</ref>。2020年には、日本で虚偽の被害届や[[行方不明]]者の消息を流すなど、ユーチューバーの過激化が進み、刑事事件に至るケースが相次いでいると報じられる<ref name=":02">{{Cite web|和書|title=過激ユーチューバー、摘発相次ぐ|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62128270R30C20A7SHJ000/|website=日本経済新聞|date=2020-08-02|accessdate=2021-08-03|language=ja}}</ref>。


ITジャーナリストの[[岡田有花]]は、迷惑系YouTuberの手法について、迷惑行為や不法行為を撮影した動画を視聴した人の批判を受けて「炎上」すれば、多数の視聴者を集めることができる可能性があるため、[[炎上マーケティング|炎上商法]]の一種だと言えると解説している<ref>{{Cite web|和書|title=「迷惑系YouTuber」とは何か なぜ迷惑行為を繰り返すのか|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/28/news070_3.html|website=ITmedia NEWS|accessdate=2021-09-23|language=ja}}</ref>。
YouTuberは、YouTubeでの再生回数に伴った広告収入を得ている関係で再生回数を稼ぐために無思慮な動画及び過激な内容の動画を投稿する者もおり、社会問題にもなっている。


[[犯罪心理学|犯罪心理学者]]の[[桐生正幸]]はYouTuberの迷惑行為が刑事事件に至るケースについて「逮捕されることすら、視聴者の注目を得て動画再生数を伸ばす手段になっているかもしれない」と分析している<ref name=":02">{{Cite web|和書|title=過激ユーチューバー、摘発相次ぐ|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62128270R30C20A7SHJ000/|website=日本経済新聞|date=2020-08-02|accessdate=2021-08-03|language=ja}}</ref>。
これらの過激な動画に対してYouTubeが提携を解除した例がある<ref name="bbc20180111">{{Cite web |date=2018年01月11日 |url=http://www.bbc.com/japanese/42644901 |title=YouTube、日本の自殺者を映した人気投稿者との提携解除 |publisher=BBC |accessdate=2018-05-22}}</ref>。2018年1月に[[ローガン・ポール]]が、[[日本]]の[[山梨県]]の[[青木ヶ原樹海]]で自殺したとみられる遺体を発見し、ショックを受けつつも冗談を口にする等した様子を自身のYouTubeチャンネルで公開した<ref name="bbc20180111" />。この行為に世界中から批判を受けたのみならず、YouTubeは「グーグル・プリファード」(YouTubeの人気チャンネルへ広告を出稿できるセールス枠)の対象であったポールのチャンネルをこれから除外した<ref name="bbc20180111" />。後にポールは謝罪動画を公開している<ref name="bbc20180111" />。


ジャーナリストの[[佐々木俊尚]]は「どこまでの行為なら許されて、どこからは許されないのか、という基準を[[プラットフォーム]]側が明確にしていない」とユーチューブ側の問題点を指摘する。また、警察による見せしめ的な迷惑系YouTuberの取り締まり行為に対しては、「一罰百戒を狙っているのだろうが、行き過ぎた権力の介入が起きないよう、自律的に防いでいかなければいけない」と述べている<ref>{{Cite web|和書|title=「“地味だけど楽しい”が評価される文化を」迷惑系YouTuber「へずまりゅう」逮捕、どうすれば“過激コンテンツ”は防げる? {{!}} 経済・IT|url=https://times.abema.tv/articles/-/8615571|website=ABEMA TIMES|accessdate=2021-09-23|first=ABEMA TIMES|last=編集部}}</ref>。
'''繰り返しの多いコンテンツの動画'''
==== 関連作品 ====
* {{仮リンク|スプリー|en|Spree (film)}} - 究極の迷惑系YouTuberというべき男を主人公にした[[スリラー]]調の作品<ref name=":12">{{Cite web|和書|title=バズるために殺人する“迷惑系YouTuber”、10代少女に性的メッセージ送りつける男……SNSの闇を描く作品に注目|url=https://realsound.jp/tech/2021/05/post-755343.html|website=Real Sound|リアルサウンド テック|accessdate=2021-09-22|language=ja}}</ref>。
* [[仮面ライダーリバイス]] - 2021年10月3日放送回に、迷惑系YouTuberを題材にしたと推測されるキャラクターが登場する<ref>{{Cite web|和書|title=『仮面ライダー』で“迷惑系YouTuber”が題材に Twitterトレンド入りでへずまりゅうも反応|url=https://yutura.net/news/archives/60728|website=[[ユーチュラ]]|date=2021-10-03|accessdate=2021-10-08|language=ja}}</ref>。


=== 無思慮な動画 ===
YouTuberの中には文字と人工音声を使い、ニュースサイト・まとめサイトを引用した動画を収益化してるものがおり、繰り返しの多いコンテンツとみなして2019年4月~5月ごろに除外されるケースが相次いで発生した<ref>{{Cite web|url=https://times.abema.tv/posts/7000720|title=人気YouTuberに突然「収益化無効」 “文字だけ動画”が対象に?|publisher=AbemaTIMES|accessdate=2019-12-08|date=2019-04-23}}</ref>。
YouTuberは、YouTubeでの再生回数、チャンネル登録者数に伴った広告収入を得ている関係で、再生回数を稼ぐために無思慮な動画や過激な内容の動画を投稿したり、チャンネル登録者の斡旋や再生回数の水増しを行う業者に依頼をする者、動画の内容とは無関係な[[タギング (コンピュータ)|タグ]]を使用する者もおり、[[社会問題]]にもなっている。

これらの過激な動画や不謹慎な動画に対し、YouTubeが提携を解除した例がある<ref name="bbc20180111">{{Cite web|和書|date=2018-01-11 |url=http://www.bbc.com/japanese/42644901 |title=YouTube、日本の自殺者を映した人気投稿者との提携解除 |publisher=BBC |accessdate=2018-05-22}}</ref>。2018年1月に[[ローガン・ポール]]が、[[日本]]の[[山梨県]]の[[青木ヶ原樹海]]で自殺したとみられる遺体を発見し、ショックを受けつつも冗談を口にする等した様子を自身のYouTubeチャンネルで公開した<ref name="bbc20180111"/>。この行為に世界中から批判を受けたのみならず、YouTubeは「グーグル・プリファード」(YouTubeの人気チャンネルへ広告を出稿できるセールス枠)の対象であったポールのチャンネルをこれから除外した<ref name="bbc20180111"/>。のちにポールは謝罪動画を公開している<ref name="bbc20180111"/>。

日本においても2020年([[令和]]2年)2月4日、[[はじめしゃちょー]]が[[全日空機雫石衝突事故]]の犠牲者を追悼する「慰霊の森」(現:森のしずく公園、[[岩手県]][[雫石町]])を「[[心霊スポット]]」として紹介する動画を投稿。「亡くなった人に失礼」などと視聴者からの批判が相次ぎ、動画を非公開化・謝罪する事態となっている<ref>{{Cite news|url= https://www.j-cast.com/2020/02/07379148.html |title= はじめしゃちょー、不謹慎動画で謝罪 「慰霊の森」を心霊スポットと紹介...墜落事故の追悼の場 |newspaper= J-CASTニュース |publisher= 株式会社ジェイ・キャスト |date= 2020-02-07 |accessdate= 2021-12-14 }}</ref>。

2020年9月に逮捕された俳優が保釈された際、俳優にペットボトルを渡そうとして警察官に連行されたYouTuberのように、アクセス数を伸ばそうと看過できない行為を行う「迷惑系YouTuber」の存在も指摘されている<ref>{{Cite web|和書|title=〇〇ら“迷惑系YouTuber”が相次いで逮捕される理由 「110番通報増えた」(2/2)|url=https://dot.asahi.com/articles/-/82888?page=2|work=AERAdot.|date=2020-10-17|accessdate=2020-10-17}}</ref>。例としては、「凸」と称して登録者の多い有名YouTuberの自宅を特定し、アポなしでの撮影や強引なコラボ依頼を行う動画を投稿したり、スーパーの商品を精算前に食べ、後に窃盗容疑で逮捕されるといったケースが挙げられる<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f529ed959c10a1fee3d3765eaafd5fac840072a2|title=「迷惑系YouTuber」とは何か なぜ迷惑行為を繰り返すのか|author=岡田有花|website=Yahoo!ニュース|date=2020-07-27|accessdate=2020-10-28}}</ref>。

社会的関心の高い[[事件]]・[[事故]]・[[訃報]]があった際など、衆目の集まりに[[便乗商法|便乗]]する形で当事者の感情を逆なでしたり、関係者を装ったりして注目を集める「不謹慎YouTuber」が問題になっている。亡くなった人物を侮辱するようなタイトルの動画は 「逆張り系」「不謹慎系」と呼ばれ、専門に扱う投稿者が少なくない<ref>{{Cite news|url= https://www.j-cast.com/2020/05/27386717.html |title= 犯人や「故人の息子」勝手に自称 「不謹慎系ユーチューバー」が増え続ける理由 |newspaper= J-CASTニュース |publisher= 株式会社ジェイ・キャスト |date= 2020-05-27 |accessdate= 2021-12-14 }}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=野口博之 |date=2020-10-01 |url=https://www.j-cast.com/2020/10/01395754.html |title=伊勢谷友介に「メントスコーラ」したYouTuber 直前には竹内結子取材への「凸」も...「何でもありなのかな」 |website=J-CASTニュース |publisher=[[ジェイ・キャスト]] |accessdate=2020-10-02}}</ref>。

=== やらせ動画 ===
[[ぼったくり]]店潜入取材など「社会の闇を暴く系」動画を多数公開してきたYouTuberが、他のYouTuberから[[やらせ]]を暴露され、自身が公開してきた動画は全てやらせだったと告白したり、「大食い系」として活動してきたYouTuberが編集ミスで食物を吐き出す様子が映り込んでしまい[[炎上 (ネット用語)|炎上]]したり<ref>{{Cite web|和書|author=高橋暁子 |url=https://biz-journal.jp/2020/11/post_187538_2.html |title=ユーチューバー、早くも限界で行き詰り…人気者たちの「やらせ」蔓延、一瞬でファン離反(2/2)ユーチューバーとして成功し続けることの難しさ |website=Business Journal |publisher=サイゾー |date=2020-11-01 |accessdate=2021-09-23}}</ref>、[[ステルスマーケティング]]の発覚によりYouTuber以外の芸能活動にも影響した事例もみられている<ref>{{Cite web|和書|author=高橋暁子 |url=https://biz-journal.jp/it/post_187538.html |title=ユーチューバー、早くも限界で行き詰り…人気者たちの「やらせ」蔓延、一瞬でファン離反(1/2)てんちむはステマがばれて大炎上 |website=Business Journal |publisher=サイゾー |date=2020-11-01 |accessdate=2021-09-23}}</ref>。

また、飼育放棄されたり危険な環境下にいるとされる[[動物]]・[[ペット]]を救助・保護し、その様子を撮影し動画をYouTube上で公開する「動物レスキュー動画」が2021年に入った頃から急増したが<ref name="DIAMOND4/4">{{Cite web|和書|author=武藤弘樹 |url=https://diamond.jp/articles/-/282546?page=4 |title=「やらせ動物レスキュー動画」がひどすぎる!動物愛護を逆手にとった虐待とは(4/4)“やらせレスキュー”は今年急増したコンテンツ |publisher=[[週刊ダイヤモンド|DIAMOND online]] |date=2021-09-18 |accessdate=2021-09-18}}</ref>、それらの動画を視聴し「やらせではないか」と疑問を抱いた一部のYouTuber・YouTube視聴者の草の根の告発運動により<ref>{{Cite web|和書|author=武藤弘樹 |url=https://diamond.jp/articles/-/282546?page=3 |title=「やらせ動物レスキュー動画」がひどすぎる!動物愛護を逆手にとった虐待とは(3/4)やらせ動画の見分け方 気をつければ次々に見つかる違和感 |publisher=DIAMOND online |date=2021-09-18 |accessdate=2021-09-18}}</ref>、YouTubeの動画投稿のポリシー(規約)改定につながった<ref>{{Cite web|和書|author=武藤弘樹 |url=https://diamond.jp/articles/-/282546?page=1 |title=「やらせ動物レスキュー動画」がひどすぎる!動物愛護を逆手にとった虐待とは(1/4)YouTubeがポリシーを変更 動物虐待に対する新たな取り締まり |publisher=DIAMOND online |date=2021-09-18 |accessdate=2021-09-18}}</ref>。この改定により、日本国内でもある人気YouTuberがポリシー違反の「やらせ判定」を受けたという<ref name="DIAMOND4/4"/>。

=== 繰り返しの多いコンテンツの動画 ===
YouTuberの中には文字や人工音声を使い、ニュースサイト・まとめサイトを無断で[[コピー]]した動画を収益化している者がおり、繰り返しの多いコンテンツとみなして{{要出典|範囲=2019年4月から5月ごろに|date=2021年11月}}除外されることになったが、これによってかオリジナルのコンテンツなどの人工音声を使って作成している一部のYouTuberが収益化無効とされた<ref>{{Cite web|和書|url=https://times.abema.tv/articles/-/7000720|title=人気YouTuberに突然「収益化無効」 “文字だけ動画”が対象に?|publisher=AbemaTIMES|accessdate=2019-12-08|date=2019-04-23}}</ref><ref>[https://yutura.net/news/archives/7721 ゆっくり動画が相次いで収益化停止。クリエイターから悲鳴絶えず「泣き寝入り」] yutura(2019年4月24日). 2021年4月11日閲覧。</ref>。

=== 公務員の副業 ===
現役の消防士が副業としてYouTuberをしていたために、地方公務員法違反で減給10分の1、1か月の懲戒処分が下されている事件も発生している<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/national/20220111-OYT1T50219/ 消防士ユーチューバー、ゲーム実況で収入115万円…副業禁止で懲戒「認識甘かった」 ]。[[読売新聞|読売新聞オンライン(読売新聞社)]]、2022年1月12日付。</ref>。

=== 企業への被害 ===
登録者数や動画再生回数を不正に水増しする業者に依頼してさも人気のあるチャンネルであるかのように見せかけた悪質なYouTuberが、企業に案件を持ち掛けコラボするも後から問題が発覚して案件を出した企業が対応に追われるケースもある。YouTuberとのコラボに際して風評調査を怠る企業も見受けられるが注意が必要である。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
=== 注釈 ===
{{Notelist}}
{{Reflist|group="注釈"}}
=== 出典 ===
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}
{{Reflist|2}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{ウィキプロジェクト YouTube}}
{{Commonscat|YouTube celebrities}}
* [[動画配信者]]
* [[バズマーケティング]]
* [[バズマーケティング]]
* [[インフルエンサー]]
* [[インフルエンサー]]
* [[マルチチャンネルネットワーク]]
* [[マルチチャンネルネットワーク]]
* [[セレブリティ]]
* [[インターネットビジネス]]
* [[インターネットビジネス]]
* [[インターネットセレブリティ]]
* [[パーティ・ピープル (人物)|パーティ・ピープル]]
* [[デジタルマーケティング]]
* [[アフィリエイト]]
* [[インターネット広告]]
* [[インターネットマーケティング]]
* [[YouTube本社銃乱射事件]] - Youtuberのナジム・アグダムが年齢制限をかけるなどのフィルタリングにより収入が減ったことを動機として起こした事件。
* [[日本のYouTuber]]
* {{ill2|网红|en|Wanghong economy}}(ワンホン) - 中国で影響力のある配信インフルエンサーの総称。
;ジャンル
* {{ill2|美容系Youtuber|en|Beauty YouTuber}}
* {{ill2|BookTube|en|BookTube}}(ブックチューバー) - 本の紹介動画。
* {{ill2|StudyTube|en|StudyTube}}([[教育用YouTube]]、教育系Youtuber)


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* {{Official website|https://www.youtube.com|YouTube}} - Google
{{Commonscat|YouTube celebrities}}
* {{Official website|https://www.youtube.com|YouTube}}
* {{Kotobank}}
* {{Kotobank}}
* {{Kotobank|ユーチューバー}}
* {{Kotobank|ユーチューバー}}


{{YouTube navbox}}
{{YouTube navbox}}

{{Internet-stub}}
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:ゆうちゆうはあ}}
{{デフォルトソート:ゆうちゆうはあ}}
[[Category:YouTuber|*]]
[[Category:YouTuber|*]]
[[Category:職業]]
[[Category:メディア関連の職業]]
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[[Category:人権]]
[[Category:インターネットマーケティング]]
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2024年12月6日 (金) 09:54時点における最新版

YouTuber(ユーチューバー、英語: YouTube CreatorYouTube PersonalityYouTube Star[1]YouTube Celebrity[2])は動画共有サイトYouTube上で自主制作の動画作品を継続的に公開している個人および組織を意味する[3]語である。

パートナープログラムによる収益化

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YouTube に動画を投稿することは、それを生業とすることと同義ではないが、多くの有名な YouTuber は投稿した動画から収益を上げている。それを可能にするのはYouTubeパートナープログラムである。

2007年5月ごろにYouTubeが閲覧数の多いユーザーにYouTubeパートナープログラムへの参加を勧誘したことが始まりとされる。当初は商業コンテンツ供給者だけに勧められたものであった[4]。のちにビデオ画面隣側への広告掲載を条件にユーザーが利益を得ることが可能となり、2011年4月にはパートナープログラムを一般ユーザーにも開放。より多くのユーザーが利用できるようになり、YouTubeの広告で収入を得る人物も現れた[5]

なお、2017年4月から総再生回数が100万回以上でないとパートナープログラムへの参加が認められなくなったが、2018年2月からはさらに過去12か月間の総再生時間が4,000時間以上、かつチャンネル登録者数が1,000人以上とより厳しい条件に引き上げられた。加えてコミュニティの著作権侵害英語版スパムなどの監視が強化され、ポリシーに準拠していることの評価が厳格化されるようになった[6][7]2023年2月からはショート動画でも広告収入が受け取れるようになった。現在は、チャンネル登録者数が500人以上かつ有効な公開動画の総再生時間が直近の12か月間で3,000時間以上の双方を満たすことでメンバーシップやSuper Chatの機能が開放される。広告収入を得る条件は、チャンネル登録者数が1,000人以上、かつ有効な公開動画の総再生時間が直近の12か月間で4,000時間以上または有効な公開ショート動画の視聴回数が直近の90日間で1,000万回以上である[8]

このプログラムを利用する前提で芸能界から YouTube市場に参入する者もいる[9]

チャンネル収益化状況

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ドイツオッフェンブルク大学のマティアス・バルトル教授の調査によると、「広告収入で生計を立てることを企てるユーチューバーの96.5%が平均的なアメリカの貧困ラインを下回る収入しか得られない。再生回数が上位3%の人気ユーチューバーは1か月の再生回数が140万回を超えるが、それでも平均年収は1万6,800ドルであり、アメリカの貧困ライン収入1万2,140ドルをかろうじて上回る程度だ」としている[10]ノースカロライナ大学のアリス・マーウィック氏は「ケーブルテレビでレギュラー出演の仕事を得ているのならいい稼ぎになるが、YouTubeに出演してもそうはならない。YouTubeで50万人のチャンネル登録者を持つことができたとしてもスターバックスコーヒーなどで働かざるを得ないでしょう」と指摘した[10]

YouTuberの最も基本的な収益手段はいわゆる広告収入であるが、YouTubeの広告収入のアルゴリズムは常に変化しており詳細は公表されていない。バルトル教授は再生回数1,000回につき1ドル程度と算出しているが、インフルエンサーマーケティングの調査会社であるヒューゴ・オブ・エージェンシーのハリー・ヒューゴによると収入は一定ではなく、再生回数1,000回につき35セントや、5ドルの場合もあるという。

広告収入(アドバタイジングレベニュー)以外の収益手段としては「チャンネルメンバーシップ[11]」「スーパーチャット[12]」「スーパーステッカー[12]」「スーパーサンクス[13]」といった四通りのデジタルアイテムがある。これらによって広告表示のための再生回数の多さだけに捉われず、よりニッチでコアなファンコミュニティの形成による自由でクリエイティブなプライベートプロフィット環境の実現も後押しされている。

  • チャンネルメンバーシップ - 月額メンバーシップ購入者に会員限定動画、早期視聴、会員限定ライブ配信、会員専用ライブチャット、ライブチャットでの各種表示特権、コミュニティタブでの各種特権、会員限定デジタルコンテンツ、グッズショップでの割引コードなどを提供できる[11]
  • スーパーチャット - 2017年1月開始。ライブ配信チャットでの投稿コメント付帯の寄付機能[12]
  • スーパーステッカー - 2019年11月開始。ライブ配信チャットでの専用アニメーション画像付帯の寄付機能[12]。ライブのムードメーカーになって配信者とのシンパシーをより育める。
  • スーパーサンクス - 2021年7月開始。公開動画への拍手付帯の寄付機能[13]。よりリーズナブルな収益性が見込まれている。

チャンネル視聴傾向

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YouTube内での再生回数の割合

  1000回未満 (91.0%)
  1000 - 1万回 (5.9%)
  1万 - 10万回 (2.4%)
  10万 - 100万回 (0.6%)
  100万 - 1000万回 (0.1%)
  1000万 - 1億回 (0.0%)
  1億 - 10億回 (0.0%)
  10億回以上 (0.0%)

YouTube開始当初の2006年では、上位3%の人気ユーチューバーが全再生回数の63%を占めていたものが、2016年には90%に増加しており、2016年以降に活動を始めた新人ユーチューバーの85%は1か月の再生回数が最大485回程度しかなく、市場は人気ユーチューバーの寡占化がさらに進行しているという[10]。つまり、YouTuberの市場というのは(10年以上前などに参入した古株YouTuberらに有利な構造になっており)古株で上位の人気YouTuber同士が競いあっている世界であり、後発のYouTuberが参入しても昇格が難しい寡占状態(寡占市場)と見てよい[10]。YouTuberとして始めた人たちの多くはハリウッド俳優を目指す人たちのように一握りの人だけが成功し、ほとんどの人々は、願いかなわず散っていくことが半ば通例化している[10]

2019年6月5日、インターネット上のビデオや音楽分析プラットフォームである分析会社Pex[要説明]は、公開されたYouTubeコンテンツを分析した結果、10万回以上再生される動画は全体の0.64%ほどにしか過ぎず、それがYouTube全体の再生数の81.6%を占めていることを明らかにした[14]。Pexは他にもYouTubeで10億回以上再生された動画の大部分が音楽コンテンツであり、YouTubeの全コンテンツのうち音楽コンテンツは5%ほどしか占めていないが、すべての再生回数のうち20%を占めていることも示した[14]

YouTube収益化の基準は、チャンネル登録者1,000人以上が1つの条件となっているが[15]、2018年9月19日に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが発表した「口コミサイト・インフルエンサーマーケティングの動向整理」によると、2015年から2017年まで国内で1万人以上の登録者数を持つYouTubeチャンネルは毎年150%以上増加し2017年は4,063件に達した[16]。そのうち、100万人以上の登録者数をもつチャンネルは63件である[16]。また、YouTube広報によると2017年と比較して2018年にはチャンネル登録者数10万人を超えたクリエイターの比率は40%増えているとしている[10]

マルチチャンネルネットワーク(MCN)

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企業が人気のあるYouTuberに対し、商品の宣伝動画の制作を依頼するといったタイアップの例も増加傾向している。そのような動画制作の仲介サービスを手がけるマルチチャンネルネットワークも存在する[17]。複数のYouTubeチャンネルと提携し、サービス・プログラムの作成・資金・相互プロモーション・パートナー管理・デジタル著作権管理・収益受け取り/販売・視聴者の獲得などの面で支援をする。

YouTubeクリエイターアワード

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YouTubeでは、一定の登録者数を有しており、不正と違反警告のない配信基準を満たしているチャンネルに対して表彰が行われている[18]。チャンネルに対しての表彰であるため、複数の表彰を受けるユーチューバーも存在する。表彰基準に達するとノミネート者が使用している「Creator Studio」にYouTube側から通知が送られ、それに対してノミネート者の宛先を提出することで表彰記念品が贈与される。日本ではキッズラインせんももあいしーChHIKAKIN TVはじめしゃちょーじゅんや、さがわの計5チャンネルが「ダイアモンドクリエイターアワード」を受賞している(2022年8月現在)。

クリエイター特典レベル(Creator Benefit Levels
  • グラファイト(登録者数100人 - ) - チャンネルURL名の設定資格を得る。コミュニティ機能を得る。
  • オパール(1000人 - ) - YouTubeパートナープログラム(収益化)利用資格の最低条件。
  • ブロンズ(1万人 - ) - 世界各地にあるYouTubeスペースの利用資格を得る。
クリエイター表彰マイルストーン(The Creator Award Milestones
  • シルバー(10万人 - ) - 再生ボタンを模った銀の盾が贈られる。パートナーマネージャーがつく。
  • ゴールド(100万人 - ) - 金の盾が贈られる。
  • ダイヤモンド(1000万人 - ) - ダイヤの盾が贈られる。(日本人該当者数名)
  • ルビー(5000万人 - ) - カスタムアワードとも。配信者専用の特注トロフィーが贈られる。(日本人該当者は無し)
  • レッドダイヤモンド(1億人 - ) - 赤ダイヤの盾が贈られる。(2021年8月現在世界で6名達成。日本人該当者は無し)

YouTubeスペース

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YouTubeスペースは、ブロンズ以上の特典資格を持つYouTuberに対して開かれた創造空間施設である。さまざまな撮影用機材と演出ステージを揃えたプロダクションスタジオを中心にして、著名YouTuberによる催し物が定期的に行われるイベントルーム、クリエイター講習会や研鑽会が開かれるワークショップルーム、全国から集まったYouTuberが互いに交流しながら制作に励めるよう開放されたコワーキングルーム、配信スタジオ、上映スクリーンルーム、メイクアップルーム、トレーニングジム、洗練されたカフェとラウンジなどが設置されている。表彰されたYouTuberに対する特典として無料で利用できる。

YouTubeスペースは世界各地の大都市にオープンされている。2012年7月のロンドンと11月のロサンゼルスを皮切りに、2013年2月15日に東京の六本木ヒルズにもオープンした[19]。その後はニューヨーク、サンパウロ、リオデジャネイロ、ベルリン、パリ、ムンバイ、ドバイの7都市にオープンされて合計10スペースになった。これら常設スペースの他に期間限定のポップアップスペースも存在する。ポップアップスペースはこれまでにバンコク、マドリッド、メキシコシティの3都市でオープンされている[注釈 1][20]。なお、東京のYouTubeスペースは2020年に六本木ヒルズから渋谷駅付近に移転予定である[20]

バーチャルYouTuber(VTuber)

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2017年ごろより、CGなどを用いて製作したキャラクターに声や動きを当てて、あたかもそのキャラクターがYouTuberとして振る舞っているように表現する動画が投稿されるようになった[21]。こういった動画の投稿者はバーチャルYouTuberと称される。

CGキャラクターの作成には、「Live2D」などのソフトが使用される。キャラクターの制作は必要なものの、Live2Dにプリセットされたモーションなどを活用することにより、基本的なチャット用途であれば特に自分でモーションを作らなくても制作が可能となっている。

著名なYouTuber一覧

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基本的には、以下のリンクを参照。

若年層への影響

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日本ファイナンシャル・プランナーズ協会によると、日本の「小学生『将来なりたい職業』ランキングトップ10」で2016年平成28年)まではランキング外だったが、2017年(平成29年)と2018年(平成30年)には6位にランクしており[22][23]、子供が目指す職業としても人気が高くなっている(2019年以降は再びランク外)。立教大学身体映像学科では大半がYouTuberに関連した職業に就き、放送業界に進んだのは1人という現象も起きている[24]

イギリスでも3人に1人の子供の憧れの職業になっている[10]。大韓民国教育部発表の小学生のなりたい職業でも3位になり、就職情報サイト「サラムイン(사람인)」の調査では成年者の63%がYouTuberに挑戦する意向を示している[25]

マスメディアへの露出もあり、年収が数億から十数億円にも達する者や、独自に握手会などのイベントを開く者もいるが、ごく少数である[26]

政府でも若者への情報発信の手段として有効と捉えており、BUZZ MAFFのような公務員によるYouTuberも登場している。

評価

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問題点

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迷惑系YouTuber

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2010年代から、動画撮影のために迷惑行為・犯罪行為に走る「迷惑系」と呼ばれるYouTuberが増え、その存在が社会問題化していた[27][28]。2020年には、日本で虚偽の被害届や行方不明者の消息を流すなど、ユーチューバーの過激化が進み、刑事事件に至るケースが相次いでいると報じられる[29]

ITジャーナリストの岡田有花は、迷惑系YouTuberの手法について、迷惑行為や不法行為を撮影した動画を視聴した人の批判を受けて「炎上」すれば、多数の視聴者を集めることができる可能性があるため、炎上商法の一種だと言えると解説している[30]

犯罪心理学者桐生正幸はYouTuberの迷惑行為が刑事事件に至るケースについて「逮捕されることすら、視聴者の注目を得て動画再生数を伸ばす手段になっているかもしれない」と分析している[29]

ジャーナリストの佐々木俊尚は「どこまでの行為なら許されて、どこからは許されないのか、という基準をプラットフォーム側が明確にしていない」とユーチューブ側の問題点を指摘する。また、警察による見せしめ的な迷惑系YouTuberの取り締まり行為に対しては、「一罰百戒を狙っているのだろうが、行き過ぎた権力の介入が起きないよう、自律的に防いでいかなければいけない」と述べている[31]

関連作品

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無思慮な動画

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YouTuberは、YouTubeでの再生回数、チャンネル登録者数に伴った広告収入を得ている関係で、再生回数を稼ぐために無思慮な動画や過激な内容の動画を投稿したり、チャンネル登録者の斡旋や再生回数の水増しを行う業者に依頼をする者、動画の内容とは無関係なタグを使用する者もおり、社会問題にもなっている。

これらの過激な動画や不謹慎な動画に対し、YouTubeが提携を解除した例がある[33]。2018年1月にローガン・ポールが、日本山梨県青木ヶ原樹海で自殺したとみられる遺体を発見し、ショックを受けつつも冗談を口にする等した様子を自身のYouTubeチャンネルで公開した[33]。この行為に世界中から批判を受けたのみならず、YouTubeは「グーグル・プリファード」(YouTubeの人気チャンネルへ広告を出稿できるセールス枠)の対象であったポールのチャンネルをこれから除外した[33]。のちにポールは謝罪動画を公開している[33]

日本においても2020年(令和2年)2月4日、はじめしゃちょー全日空機雫石衝突事故の犠牲者を追悼する「慰霊の森」(現:森のしずく公園、岩手県雫石町)を「心霊スポット」として紹介する動画を投稿。「亡くなった人に失礼」などと視聴者からの批判が相次ぎ、動画を非公開化・謝罪する事態となっている[34]

2020年9月に逮捕された俳優が保釈された際、俳優にペットボトルを渡そうとして警察官に連行されたYouTuberのように、アクセス数を伸ばそうと看過できない行為を行う「迷惑系YouTuber」の存在も指摘されている[35]。例としては、「凸」と称して登録者の多い有名YouTuberの自宅を特定し、アポなしでの撮影や強引なコラボ依頼を行う動画を投稿したり、スーパーの商品を精算前に食べ、後に窃盗容疑で逮捕されるといったケースが挙げられる[36]

社会的関心の高い事件事故訃報があった際など、衆目の集まりに便乗する形で当事者の感情を逆なでしたり、関係者を装ったりして注目を集める「不謹慎YouTuber」が問題になっている。亡くなった人物を侮辱するようなタイトルの動画は 「逆張り系」「不謹慎系」と呼ばれ、専門に扱う投稿者が少なくない[37][38]

やらせ動画

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ぼったくり店潜入取材など「社会の闇を暴く系」動画を多数公開してきたYouTuberが、他のYouTuberからやらせを暴露され、自身が公開してきた動画は全てやらせだったと告白したり、「大食い系」として活動してきたYouTuberが編集ミスで食物を吐き出す様子が映り込んでしまい炎上したり[39]ステルスマーケティングの発覚によりYouTuber以外の芸能活動にも影響した事例もみられている[40]

また、飼育放棄されたり危険な環境下にいるとされる動物ペットを救助・保護し、その様子を撮影し動画をYouTube上で公開する「動物レスキュー動画」が2021年に入った頃から急増したが[41]、それらの動画を視聴し「やらせではないか」と疑問を抱いた一部のYouTuber・YouTube視聴者の草の根の告発運動により[42]、YouTubeの動画投稿のポリシー(規約)改定につながった[43]。この改定により、日本国内でもある人気YouTuberがポリシー違反の「やらせ判定」を受けたという[41]

繰り返しの多いコンテンツの動画

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YouTuberの中には文字や人工音声を使い、ニュースサイト・まとめサイトを無断でコピーした動画を収益化している者がおり、繰り返しの多いコンテンツとみなして2019年4月から5月ごろに[要出典]除外されることになったが、これによってかオリジナルのコンテンツなどの人工音声を使って作成している一部のYouTuberが収益化無効とされた[44][45]

公務員の副業

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現役の消防士が副業としてYouTuberをしていたために、地方公務員法違反で減給10分の1、1か月の懲戒処分が下されている事件も発生している[46]

企業への被害

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登録者数や動画再生回数を不正に水増しする業者に依頼してさも人気のあるチャンネルであるかのように見せかけた悪質なYouTuberが、企業に案件を持ち掛けコラボするも後から問題が発覚して案件を出した企業が対応に追われるケースもある。YouTuberとのコラボに際して風評調査を怠る企業も見受けられるが注意が必要である。

脚注

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注釈

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  1. ^ ニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルス、東京、リオデジャネイロ、トロント、ムンバイ、ベルリン、パリ、ドバイ

出典

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  1. ^ We Ranked YouTube's Biggest Stars By How Much Money They Make - Business Insider、2014年3月10日
  2. ^ The rise and fall of YouTube's celebrity pioneers - wired.co.uk、2013年11月27日
  3. ^ 動画職人になって Yahoo!ニュース・2014年3月6日
  4. ^ YouTube、ついにムービー投稿者に広告収入の分配を開始
  5. ^ YouTubeの収益化プログラム、日本のユーザー収入が3年で4倍に「それで生活している人もいる」 - ITmediaニュース・2012年7月30日
  6. ^ YouTubeの収益化、10,000再生以上が条件に!悲報ではなく、朗報! - bbtvニュース・2017年
  7. ^ YouTube が「 YouTube パートナープログラム」をアップデート|広告表示に不適切な動画への対応を強化 - Unyoo.jp、2018年1月19日
  8. ^ YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格 - パソコン - YouTube ヘルプ”. support.google.com. 2023年6月2日閲覧。
  9. ^ 大御所タレントがYouTubeに続々と参入 テレビとの“セット売り”がセカンドキャリアとしての成功の鍵? ORICON NEWS.2022年2月18日閲覧
  10. ^ a b c d e f g 子どもの3人に1人が憧れる職業「ユーチューバー」が生活できるようになるまでの壁とは?”. GIGAZINE. 2021年4月14日閲覧。
  11. ^ a b チャンネルメンバーシップで収益を得る”. 2021年7月1日閲覧。
  12. ^ a b c d Super Chat と Super Sticker 購入の詳細 - パソコン - YouTube ヘルプ”. support.google.com. 2021年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月16日閲覧。
  13. ^ a b YouTube クリエイターの新たな収益源としてSuper Thanks を追加”. YouTube Japan Blog. 2021年7月28日閲覧。
  14. ^ a b Less than 1% of all videos on YouTube ever reach more than 100,000 views” (英語). Music Business Worldwide (2019年6月12日). 2019年10月25日閲覧。
  15. ^ クリエイターを保護するための YouTube パートナー プログラム(YPP)の新たな変更点に関するお知らせ”. 日本版 YouTube クリエイター ブログ. 2020年3月14日閲覧。
  16. ^ a b 口コミサイト・インフルエンサーマーケティングの動向整理” (2020年3月14日). 2020年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月14日閲覧。
  17. ^ 女性YouTuberネットワーク『womedia ch.ウーメディアチャンネル 』、企業タイアップ動画制作サービス提供開始 第1弾はセゾンカードのTVCM - トレンダーズ・2014年3月26日
  18. ^ 表彰プログラム”. YouTube. 2019年1月12日閲覧。
  19. ^ “YouTubeクリエイターが無料で使える本格撮影スタジオ、グーグルが都内に開設”. (2013年2月14日). https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/587787.html 2013年2月19日閲覧。 
  20. ^ a b “YouTuberの拠点”が渋谷の中心に誕生 『YouTube Space Tokyo』2020年移転”. 2019年8月29日閲覧。
  21. ^ “「動く抗うつ剤」「ストロングゼロの擬人化」―― バーチャルYouTuber輝夜月(かぐや・るな)を見て今年も元気にやっていこう”. ITmedia ねとらぼ. (2018年1月6日). https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1801/05/news085.html 2018年3月21日閲覧。 
  22. ^ 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会. “小学生の「将来なりたい職業」ランキングトップ10” (PDF). 共同通信PRワイヤー. 2020年10月2日閲覧。
  23. ^ 小学生のなりたい職業ランキング、YouTuberが3位に 保護者の本音は? - Yahoo!ニュース・2019年2月24日
  24. ^ YouTube世代の僕がラジオに就職した理由。いつか2つのメディアの融合を - Business Insider Japan
  25. ^ 20代70%「ユーチューバーになりたい」…韓国の大学に「YouTube学科」も登場中央日報日本語版、2019年12月13日 17時14分。
  26. ^ 年収数千万とも言われており、YouTuber - Livedoor NEWS、2014年4月23日
  27. ^ 「文藝春秋」編集部. “〈YouTube日本トップが語る〉DaiGo炎上、迷惑系YouTuber逮捕、災害報道、自宅学習支援……巨大化する動画プラットフォームの光と影”. 文春オンライン. 2021年9月23日閲覧。
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  33. ^ a b c d YouTube、日本の自殺者を映した人気投稿者との提携解除”. BBC (2018年1月11日). 2018年5月22日閲覧。
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  44. ^ 人気YouTuberに突然「収益化無効」 “文字だけ動画”が対象に?”. AbemaTIMES (2019年4月23日). 2019年12月8日閲覧。
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関連項目

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ジャンル

外部リンク

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